あ〜あ!来ちゃったヨ、ついに。
雨です、朝から(泣)。明日もあさっても、その次も、ずーと、雨の予報です(グスン)。ヒョっとして、ヒョっとしなくても(笑:云うまでもなく、か)、コレは、つねづね恐れていた「梅雨」ってヤツ?(大泣)・・・気を取り直してっと。今日の工房では430のインジェクションユニットの分解リビルドを行っている模様です。すべて手作業にて磨かれています(サンドブラストでは「味」がでないもんで(ウソ)・・・、やっぱ、ブラストブース欲しいよー)。
エンジンの上に載っているユニットを降ろすと、Vバンクの谷底には、ヒーターホースがウジャウジャ(笑)居ます。それらをはずすと、そのさらに下(笑)にはスターターモーターが居たりします。で、このスターターモーター(フランスは、ヴァレオ製:プジョーやシトロエンでおなじみ)は、よく突然死(ケース内側に接着してある永久磁石がはがれ落ちる)します。こういったものは、納車整備の時に、予防的に交換しておくのが一番です(当店では、基本整備パッケージのオプション扱いにしております)。ちなみに、1989年頃以前に製造されたビトルボシリーズには「マニエッティ・マレリ(イタリア)」製のスターターを装備しており、基本構造の違いから、この「磁石落ち」トラブルは有り得ません(が、アマーチュアコイルが焼けるとかはある:笑)ので、まあ、信頼性はより高かったと云えるでしょう。この「磁石落ち」によるスターターモーターの不良の場合、始動しようとしてキーを捻ると、前方から「カチッ」とリレーの作動音はしますが、スターターはウンともスンともいわず、すべての計器類が落ちます(キーを離せばこちらは復活します)。こうなると、アッセンブリー交換の他に道はありません。付け加えれば、スターターが回らずに始動不能な場合には、この「磁石落ち」が原因の他に以下の原因と症状があります「バッテリーがあがってる」→「キーを捻ると、カカカカッツっと音がして始動しない(軽くアガってる場合:ギリギリアウト:笑)、キーを捻ると集中ロックアクチュエーターの作動音(コットンっ!)」がして、室内灯が消える(中程度アガってる場合)、ウンともスンとも音がしないし、室内灯も全く点いてない場合(スッカラカンにアガってる)」と判定します。次に「室内灯が煌々と点ってるのに、キーを捻っても何にもおきない(笑)場合」は「ニュートラルスイッチの不良か、スターターリレー」の不良です。一応、ATセレクターを「P」から、「N」にして始動動作をしてみてください。それでエンジンが掛かるようでしたら、原因は「ニュートラルスイッチ(か、ATセレクター底部リンクの変形や磨耗によりスイッチを押しきれてないか)」にあります。次にスターターリレーを触りながら、誰か別のヒトにキーを捻ってもらいます。リレーを触る手に「カチっ」と感触があるようでしたら、リレーは生きてます。この場合はニュートラルスイッチ不良と判定します。「カチっ」と感触がない場合はリレー不良ですので、交換になります(このケースが一番楽)。・・・まあ、リレーがダメだと判定して、替えても直んなくて、よく見たら、そのリレーが刺さってる土台のギボシの方げ焼けてたりとか、ソレを直したら、実はメインヒューズボックスもダメだったりとかの「併せ技(笑)」もコイツらは得意ですので、クレグレもだまされないように。こういった話は「チャート図」で書くのが一番なんですが、ここのフォーマットでは(私のパソコン技量不足で)書けないので、非常にハガユイですね。でも、いくらかはトラブルシュートのヒントにはなると思います。ご活用あれ。(追加のご質問は勘弁してください:特にプロの方)
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コメント
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うーん。いつか(出来ればすぐにでも)こういった対策ハンドブックを
ユーザーだけにこっそり販売(特別配布?)して頂けたら…。
と、強く思います。注:同業者、プロの方お断り
「一週間で覚えられる!マセラティトラブル応急対策の全て!」
あなたもみるみる実力アップ!みたいやつ…。(むりか)
現状では、HPや雑誌の過去の語録からの、ありがたい情報と
お店でのレクチャーだけが頼りなもので…。
KARIF_S
投稿: JUN | 2005年6月10日 (金) 16時03分