クアトロポルテと暮らしてみませんか〜ガンディーニの疾駆するオブジェ
(以下、きのうの続きデス)冗談はさておき・・・
この10年余り、造りました、たくさん。貯めました、ノウハウ。最初期の95年モデルより、最終期のエボルツオーネV6&V8セリエスペチアーレまで、「ガンディーニルック・クアトロポルテ」のスミからスミまでを、ここに技術論とともに開陳いたします。同業者諸兄もこれくらい熱く語ってくれたら、もっとマセラティが売れるのにい!沈滞ムードの世相に「喝」を入れるべく、お互いに切磋琢磨しながら頑張ってラテン車業界を盛り上げていきましょうよ!お店もお客さん(売りたいヒト・買いたいヒト)もみんながニコニコできるような市場を力ずくでも創出してまいりしょう。そしたら、きっと未来が開けると信じています。「ビバ!イタリアン」「ビバ!マセラティ」「ビバ!ガンディーニ・クアトロポルテ」
ガンディーニ・クアトロポルテ〜そのエクステリア
さて前書きよりやたらと出てくる「ガンディーニ」。知っている方は、この項、以下し<ばらく読み飛ばして結構ですが(でも、結構ヒマつぶしにはなるよ)、ご存じない方のために、以下、一節ぶとうと思います。
「ガンディーニ」とはイタリアの自動車デザイナー「マルチェロ・ガンディーニ」の事。もちろん人名、イタリアのヒトです。この業界では超有名人。天才です、たぶん。
欧米各国には古くから、「コーチビルダー」と呼ばれる車体儀装業者がありまして、これらは「馬車製造」を起源とするものなんですね。まあ、馬車といっても色々ありまして、西部劇に出てくる幌馬車みたいなものもありますし、シンデレラの「カボチャ(に魔法をかけた)の馬車」なんてのも絵本の口絵でお馴染みですね。で、荷役用の実用馬車なんかも当然数多くあったわけで・・・あっ、今思い出したけど旧い大作映画に「ベンハー」なんてありましたね。クライマックスシーンで馬車競争するヤツ。この映画などは「古代ローマ時代」みたいのが舞台だったと記憶(なにぶん子供の頃見たもんで間違ってたらごめんなさい)しております。というわけでヨーロッパの馬車の歴史はとっても旧そうです。
さあ、そんな中で、時代は下り、馬車から自動車の世界になってまいります。かの有名なヘンリーフォードさんは「T型フォード」を生み出し、全世界に1500万台も供給しました。しかしながら、コレは「実用車」。王子様に会いに行くシンデレラが乗っていくにはあまりに可哀そうなクルマです。大陸を横断する「大旅行(グランドツーリング)」に使うにも荷が重い。新しい画期的発明商品が出て、それが量産化されてくる段階になると、それに不満を持つ「ニッチな需要層」が出てくるのは、洋の東西、古今を問いませんね。(以下次号へつづくのであった。やっぱ、先が読みたい?:笑)