マイクロ・デポ株式会社”公式ウェブサイト”「マセラティに乗りませんか・・・」

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2019年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

カテゴリー

無料ブログはココログ

« クアトロポルテと暮らしてみませんか〜ガンディーニの疾駆するオブジェ( その6) | トップページ | あしたから休みます(お店もブログも) »

2008年8月 6日 (水)

クアトロポルテと暮らしてみませんか〜ガンディーニの疾駆するオブジェ(その7)


MQ8bn003.jpg(前回よりつづき)
ガンディーニ・クアトロポルテ〜そのインテリア
これは、うるさいヒトがたくさんいそうな項目ですね。まずは「金時計」ですか(笑)。もう、内装は云うことありません。「華麗で豪華で洗練されてて結構シンプルな装備」、終わり。てな感じなんですが、同じ「ガンディーニルックのクアトロポルテ」のなかでも、年次によって以下5段階の内装仕様が当店において確認されております。この項は順を追うと説明がし難いため、あまり箇条書き風に整理せず、「ダラダラと」まいります。

でも、いきなり箇条書き(笑)。
①:最初期の95年〜96年序盤登録車
②:前期型の96年中盤〜97年前半登録車
③:後期型の97年後半〜99年前半登録車
④:エボルツオーネの99年後半〜最終売れ残り車
⑤:同セリエスペチアーレ(2期あり)の全部

これらを手作り感のある順(本当に組立作業工程や加工工程が多い順)に並べてみますと、①→②→③→⑤→④となります。

また、内装のパッと見の華麗さ(豪華さ・派手さ)では③→①→②→⑤→④ですね。これはあくまでも我々マイクロ・デポの主観ですが、同業者各位もおそらく同感して頂ける方、多いと思います。まあ、⑤も新車時だったら内装色によってはかなりの線にいきますね。その場合③→⑤→①→②→④もありかと。なんのこっちゃ。まっ、その位のモンです。

このエボルツオーネからすべてのシート(椅子)の装飾的なステッチ(縫い目:③までの時期のシートはイタリアの革工芸の粋を凝らした、超絶技巧の立体縫いが施されていました)が全廃され、いささかビジネスライクなシートデザインになりました(それでも充分に豪奢なんですけド)。また、③で頂点を極めた木工細工芸でしたが、残念ながら、各部のスイッチ枠やノブ類など、従来「ホンモノの木」で出来ていた小部品の大半が樹脂化され、ウッドパネルもその特徴だった質感が大幅に薄められ、「でらでらと」妖しく輝く感じから、「半ツヤ」の光沢になりました。また、ある意味「ガンディーニ・クアトロポルテ」だけ(他のすべてのマセラティに採用されなかった)の特徴であった「ツヤ有り鋲打ちウッドステアリングホイール(ハンドルの表面に点々と鋲が打ち込んであり左側にはカワイイカラーのマセラティエンブレムが埋め込まれている、なんとも華麗でクラシカルな演出)」が廃止され、なんでもない「半ツヤのウッドステアリング」になっちゃったのは、私などはかなり悲しかったのですが、これは、意外と気にするヒト少ないようです。実は、こういうところがイタリアの職人芸の真骨頂だと思うんだけどなあ。逆にそれらの質感低下を補う意味もあってか、各メーターパネルの書体が変更され、従前のありきたりのものから、クラシカルな香り漂う(いささかワザとらしいので、好みは分かれそうですが)ものになりました。装備面での決定的な違いは助手席SRSエアバッグの追加とキーレスエントリー(やっと付いた:泣)がありますので、大書してあげたいところです。

実は、構成的にはエボ系になりかけてるけど、あたかも対極に位置するように見えるのが③の後期型、俗に云う「エボ前最終モデル」というヤツです。これは、確かに我々マセラティの専門家が見ても、納得の出来なんです。伝統の手工芸と工業製品のハザマのギリギリを衝いています。そうでなくても「本革とウッドの洪水」と評されてきたビトルボ系マセラティなんですが、このクアトロポルテ後期型がその頂点であろう事は疑いを挟む余地はない様に思われます。ところが、コレ、日本国内における供給台数が他のモデルに較べて圧倒的に少ないんです。また、経年変化により、リセットが必要な個体がほとんどで、そのリセット費用を勘案すると、「程度並」のエボより高価についてきます。長く大事にしたい方には向きますが、ガシガシ日常の足にしたい向きには③はもったいないのでむしろ④をお奨めいたします。

②はかつてポピュラーだった前期型ですが、さすがに経年で退役した個体が多く、まともなクルマの残存数はごく僅かです。経年で、店頭売り価格が200万円を切るものも昨今散見いたします。しかしその多くは内装が(他の部位もだけど、ここは内装のコーナーなので:笑)完全に「終わって」おります。マセラティの売りの多くは、やはり華麗なインテリアにもあると我々は考えておりますが、「内装なんかどうでもいい」の向きはチャレンジしてみてもいいでしょう。但し、内装の荒れたクルマで機関その他にお金を掛けてきたクルマというものは、欧州車の場合、ほとんど無いという事を申し副えておきましょう。大体なんとか動く状態に持っていくだけでもう50万円〜100万円、購入後数ヶ月以内に掛かる公算が大です。こういった格安マセラティの場合、「走行距離がいってる」ものと「まあまあ」のものでは、どーんと距離が伸びていて「安い」ものの方が寧ろ数次に亘るリセットを繰り返しているケースが多く大事に愛情込めて乗られてきたケースも多いので、乗り潰すつもりなら、むしろ「買い」であることを、そっとお教えいたしましょう。「エンスーの杜」さんや、「ヤフオク」さんなどをチェックして、出品車が(業者かその関係者ではなく)個人ユーザー所有のものであれば、元の持ち主によくよくハナシを聞いた上で、見る価値はありそうです。
むろん、当店にすべてお任せ頂ければリーズナブルプライスで「ガンディーニ・クアトロポルテ」の真髄を安心して楽しんで頂けます。ホント、コレが一番安上がりなんです。

①は、ほぼ淘汰されて絶滅種に近い最初期型ですが、これは「量産試作型」の香りがほんのり漂う、我々の「マセラティ技術史」的には面白いモデルです。とにかく、なんかむりやり革装部を増量(笑)しようとしてまして、③にもないサイドシルとシートの間の分厚い革装ガーニッシュなど、意味ない(笑:現実に他のどのモデルにも付いてないけど、なんも困らない)けど、「付いてたら尚嬉し」感があるし、そのくせ、デ・トマソ期の樹脂製ATセレクターパネルなんかが残ってるし、でもパワーシートのスイッチをいちいちシート色にあわせてわざわざ塗装までして作ってあったり(その後のモデルではどのシート色でもスイッチは黒)はします。トランク内の内張りがもっとも顕著な違いでして、一切の成型カーペットを用いずに3次曲面の覆いをなんとかしようとしている(で、なんともなってない:泣)ところがヒジョーに微笑ましいです。また、このモデルだけ、トランクフード内側に工具スペースが存在せず、別体の工具入れをなんとなくトランク内において置きます。この全体的な緩さが70年代エキゾチックカーの味に似ていて私(岡本)は個人的には好きです。但し、パワーウインドーユニットや、ボンネットダンパーなど、この最初期モデルだけの構造を持つ部分が細かくあり、また、それらの部品供給はもはやありません。大規模な改造加工が必要な場合が多々ありますので、(市場では安めですが)安易にお求めになると、一旦壊れた場合、なんも完成しない可能性が高いと思います。もちろん当店では、それらの諸問題に関する「解答」をすべてご用意してあることは云うまでもありません。

ちなみに、上記①と②の初期型のみ、前席2脚の両方に、手動のランバーサポートが装備されており、かなり有用な実質的装備だっただけに、③の後期型以降省略されたのは、コストダウンのためなんだろうけど、私のような腰痛持ちには、非常に悔やまれます。また、それとはうらはらに、③以降〜エボ系最終までの日本向けモデルは、左右前席の座面のサイドが従来の皮革張りからアルカンタラ張りに変更され、シートサイドとセンターコンソールの間で革同志が擦れることにより発生する、走行中の「軋み音」を低減させてあります。これは、この手の「低質音」を異様に気にする神経質な日本人顧客向けに、コーンズさんがスペシャルオーダーした特殊仕様が元になっている模様。

最後に⑤、正式にはマセラティクアトロポルテエボルツオーネV6(若しくはV8)コーンズセリエスペチアーレ(あー、長い)といいます。V6をセイ・チリンドリ(6気筒の意)、V8をオットー・チリンドリ(8気筒の意)と読めば更に長く(笑)なります。コーンズとは、現在日本でのマセラティ社の総代理店、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドさんの事。我々マイクロ・デポもマセラティ純正パーツの供給元として日頃お世話になっております。
正規ディーラーのコーンズさんが日本向けに特注したスペシャル仕様といった意味です。
要するに、フェラーリ社がマセラティ社を傘下に納めた、④のエボルツオーネ出現時には、出来るだけ「デ・トマソ臭」を抑えたかったといった事情(デ・トマソ時期のマセラティの低品質管理による故障頻発神話を払拭したい。あの時期はマセラティ社の歴史から削除(泣)したい(ううっ!)といった気分の事)もあり、デ・トマソビトルボの象徴たる金時計を思い切って廃止したんです。この決断はある意味(マセラティブランドは本来金時計のみで語られる様な安っぽいものではなく、もっとホネっぽい、男っぽいイメージ)正しい選択であったと私個人は思いました。しかし内心、「商品としては、ヨワくなるのに」とも思っておりました。案の定、購入(予定)者は、ユニゾンで「時計、無いのー」の大合唱(笑)。結局、「日本向け限定車」として時計を付けさせたのが、このモデルの出自なんだろうと思います。ついでに、カラード・ブレーキキャリパーだの、リアドアエンブレムだの、あんまり実質には関係ないものがおまけについてきます。内装の仕様は④の非セリエエボに準じますが、金時計と、限定車を表す「シリアルプレート」がついています。

さてここで、「ガンディーニ・クアトロポルテ」の内装についてもう一度簡単に総括を。
①:量産試作車の味わい、レトロスーパーカーの香りがのぼりたつ逸品。原初の姿が崇高。
②:ほど良い手作り感・部品入手容易で互換性も高く現在でも実用車として維持しやすい。
③:全モデルの頂点に君臨する超絶技巧を工業製品としてのギリギリのラインで駆使した。
④:フェラーリの4ドアと思って買えば、金時計レスも気にならず、実用性能は最高で買得。
⑤:走行距離の少ない、「グッド・ヒストリー車」は蔵に仕舞っておきましょう。家宝。

要は懐具合とお好みに合わせて今ならまだかろうじて①〜⑤のすべてが間に合いますので、好きなのを今のうちに買っておきましょう、ということです。未だマセラティに手を出しそびれてるイタ車マニアのヒト、あとで気づくと、きっときっと後悔しますヨ。日本の外車中古車市場の歴史が、そう教えてくれているように思います。(以下次回へつづく)
QP6vt1203.jpg

« クアトロポルテと暮らしてみませんか〜ガンディーニの疾駆するオブジェ( その6) | トップページ | あしたから休みます(お店もブログも) »

コメント

③→①→②→⑤→④とかよく読まないで見たら
クアトロ、シフトの裏技とかが書いてあるのかと思いました。

しかしイカン!読んでると買いたいモードレベル指数が
うなぎのぼり。
わたしゃあ、ステアリングに鋲のないタイプは認めたくない派ですが…
なんかいい格安のデモノないっすかね〜。だんな〜。(笑)
あー羨まし。

余談ですが、前述にあった、スペチアーレ期のは何だかカッチリ
して見える云々ですが、
これは私も前々から感じており、久々コーンズカタログを御開帳して
写真を見ると、エッジというか兎に角キリリとしてます。
やっぱり気のせい??

このシリーズが完成したら「マセラティ・クアトロポルテのすべて」
として出版しましょう。
「三菱ミニカのすべて」とかと並んでたら面白いでしょ?
(売れね〜)

岡本長男社長は完全に狂ってるな・・・元脳外科医としてはのーまくえんと診断したい。
あの木で出来たスイッチやノブがうらやましく、自分のギブリにつけたいとお願いしたら、冷たく、冷たくあしらわれた日をまるで昨日のように思い出します。そう、そう、ステアリングはさすがに高そうだったので自分でエンブレムバッジをつけたら、鼻でフンッとせせら笑われもしたなぁ・・・ギブリのエンジンのパイプが、222のようにピカピカじゃないと嫌だと言ったり、鼻先にシャマルのようなエンブレムが欲しいと言って困らせたり(だって昔のマセラティやBMWなどみんなついているじゃないか・・・)、片側のフーエルリッドにトライデントが欲しいと駄々もこねました。みんなみんな鼻先であしらわれた。
原理主義者は嫌いだ!

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

« クアトロポルテと暮らしてみませんか〜ガンディーニの疾駆するオブジェ( その6) | トップページ | あしたから休みます(お店もブログも) »