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2008年8月 5日 (火)

クアトロポルテと暮らしてみませんか〜ガンディーニの疾駆するオブジェ( その6)


QP8bs001.jpg (前回からのつづき)さあて、ようやく本題です(ホントに長げーな、オレの前フリは)。
「ガンディーニ・クアトロポルテ」の外装変更の変遷は、かなり微細なものに留まっています。天才ガンディーニの基本デザインが「非の打ち所なき」ものであった所作でしょう。当店では、年次によって以下7段階の外装仕様を確認しております。以下、しばらく理解がしやすい様、箇条書きでまいります。

①:最初期の95年登録車
②:前期型の96年序盤登録車
③:前期型96年中盤〜97年前半登録車
④:前期型の最終版(後期型への移行期)
⑤:後期型の97年後半〜99年前半登録車
⑥:エボルツオーネの99年後半〜最終売れ残り車
⑦:同セリエスペチアーレ(2期あり)の全部

①:最初期の95年登録車のみの特徴
a)ボンネット上に2つのウインドーウオッシャーノズルがある。
b)前後バンパーのスリットがアルミ製で黒色半ツヤ塗装を施されている
c)リアナンバープレートのベース部が樹脂にボディ色塗装を施された別体モノで、この時期のものはトランクキーシリンダーが違うため、メインキーとは別にトランクキーがある。

②:前期型の96年序盤登録車の変更点
a)バンパースリットが樹脂化され限りなく黒に近いツヤ無しダークグレー(メタ?)塗装になる。ちなみに、従前アルミ製のものとは取付方法が異なるため、互換性は微妙。
b)別体だったリアナンバープレートベース部の造形を、バックパネルのプレス金型を改変することにより「一発抜き」できるようになったとみえて、ワンピース化。バックパネルがスッキリした上、従来樹脂部に取り付いていたキーシリンダーも、一体化さ<れたバックパネルに顔を出す構造になり、防犯上もよろしい。ついでにイグニッションキーやドアキーなどすべてのキーシリンダーが同一構造になり、一本のキーで共用操作出来るようになった(グローブボックスキーは別:これは①から⑦まで。)。

③:前期型96年中盤〜97年前半登録車
ボンネット上のウインドーウオッシャーノズルが廃止され、ワイパーアームに沿った形状の噴射ノズルに変更。

④:前期型の最終版(後期型への移行期)
全ドアウインドーの水切りモールが、従来の水切り部(ゴム)+モール部(樹脂)のツーピース構成から、すべてエラストマー(樹脂弾性体)によるワンピース化。同時に同モールの前後にいちいち付いていた(洗車時に引っ掛けてこわしやすい)水切りモールエンドを廃止。リアドア水切りモール後部のアルミダイキャストの黒色塗装ガーニッシュ(略三角形)も廃止。
ドアウインドー周りをスッキリさせつつ、工数をものすごーく削減しました(だから板金時もラク)。幾らか手造り感は薄れましたが、たぶん多くのヒトは気づいてないと思うので、ことさら問題ナシ(笑)。

⑤:後期型の97年後半〜99年前半登録車
ここで大きく(といっても細かな違いですが)マイナーチェンジ。同時に初めてV8の3.2リッターエンジン搭載車(V8:オットーチリンドリ)を市場投入。
a)左右ドアミラー本体ケースの形状が従来のギブリ中期型以降と同じ形状の(略四角形)ケースから、先端部に向けて尖った形状(流線型)に変更。ちなみに台座の形状は違うので、ギブリ用との互換性はなし(内部構造部品は一緒なので、組み換えはOK)。
b)アルミホイールの変更:V6車はサイズは従来と同じ16インチのままでスポーク型に形状変更。同時デビューのV8車は同様にスポーク型ホイールで17インチを装着。
c)エンブレムの変更:左右フロントフェンダーに「セイ・チリンドリ」「オットー・チリンドリ」の金属製メッキエンブレムを新たに装着(見た目でV6とV8の違いがほとんどないため)。トランクの「トライデントエンブレム」の下部に「MASERATI」ロゴエンブレムを追加

⑥:エボルツオーネの99年後半〜最終売れ残り車
ここは、車輌全体としてはビッグマイナーチェンジ(なんじゃそりゃ?:英語間違ってるような:笑)なんですが、外装は意外にも変更点少ないんです。

a)エンブレム:左右フロントフェンダーに装着されるエンブレムの表記が「エボルツオーネV6(若しくはV8)」に変更。フロントグリル中心とトランク垂直面中心の「トライデントエンブレム」が従来のアーモンド型枠のついたものから、枠無しに変更、フェラーリ傘下になって変更された「新規格のマセラティ書体(?)」に合わせて、残った三又槍も骨太な感じ(明朝体がゴシック体になった感じかなあ)になる。それに伴ってフロントグリル中心部のスリット段加工が省略された上、グリル枠の樹脂蒸着メッキ部分の面の処理(カット)が微妙に違う(よって、オリジナル性を重視するなら、従前モデルとのグリル互換性は基本的にないと思った方がよい。付くけど。)。

b)トランクフード下部バックパネルの形状変更:大きく実質的な変更点。従来はトランク垂直面とバックパネルの間に指をかけ難く、手指のツメで引っかき傷を付けやすかったが、バックパネル上部に面取り造形を施すことにより、トランクを開ける際に指をかけ易くなった。

c)フロントフェンダーに装着される左右フロントサイドマーカーの樹脂製枠が従来の蒸着メッキ処理を省略した樹脂成型色(黒色)に変更された。但し一時期、メッキのサイドマーカーの供給が途絶えた時期に、①〜⑤のモデルにも補修用としてこの黒色枠マーカーを使用していたこともあるため、エボ前のモデルにコレが付いている場合も多いので注意。

d)アルミホイール:V6も17インチ(スポークタイプの造形のまま)に変更

e)ドアアウターノブに従来鋳込まれていたトライデントマークが省略された。

f)確証はないが、全体を見た感じ、各部のプレス金型や樹脂成型金型、ボディの鉄板部材やバンパー本体の樹脂素材などの全部か、どれか一部を手直ししたように思われ、外装が全体的にカッチリとシャープな印象になってる気がする。塗装の工法や材料の違いがあるのかもしれない。さらにボディ裏側の各部にインシュレーター(防音・防振材)が詰め込んであり、別掲するホイールのインチアップによる、タイヤの超扁平化やシートのデザイン(と詰めもののウレタンフォームを硬くした)変更などが相まって「見せ掛けの剛性感」は飛躍的に向上。ここに至って「当時現在の工業製品としての最低レベルの品質安定感(笑)」をやっと達成したイメージ。言葉で伝えるのは非常に難しいが、カッチリした完成度は幾ばくかの「クールさ」さえも感じさせるので、手造りの温もり感を好む「ユルいの大好き」な従来の「癒し系を求めるマセラティ乗り」には、ちょっと「他人行儀」な感じがすると思われる(し、そういうヒト実際多い)。翻って、BMWやメルセデス、アウディなどのドイツ車から乗り換える向きには、むしろ安心感をもって頂けるとも思うので、「ここからマセラティ」の御仁はエボで入門の方がシアワセか。

⑦:エボルツオーネコーンズセリエスペチアーレ(2期あり)の全部

a)ブレンボ製ブレーキキャリパーが発注者の好みで色を選べるようになった。(ブレーキシステムの変遷は別掲する)ゆえに、中古車では色々な色の可能性があるという事になる。

b)リアドア水切りモール後方(①〜③でアルミダイキャスト製黒色ガーニッシュが付いていた位置)にタテ長楕円形の新規格マセラティマークエンブレム(カラー七宝焼)を装着。

さて、「ガンディーニ・クアトロポルテ」のエクステリアを駆け足で概観して参りましたが、「マイナーチェンジとは、コストダウンと見つけたり」(笑)ということがご理解頂けた事と思います。これは、決して悪い意味ばかりではありません。初期ロットを納めた顧客の悩みやそれを整備するものから上がった声も結構吸い上げているではありませんか。「結構頑張ってるねえ、マセラティ」と珍しく褒めてやりたい気持ちです。この項を総括しますと、「手造りの温もり感を求める」癒し系好きの向きには旧いものを、インターナショナルなカッチリとした剛性感を求める向きには新し目のものを選んで頂きたいという事です。貴方がイメージする「マセラティクアトロポルテ」にピッタリと合わせるのは、少量生産車の特性ゆえ(しかも中古車ですから)、なかなか困難ですが、どこかに妥協点を見つけるのも、良い中古車選びの鉄則と心得て、金額的なムリを決してなさらずにご購入ください。ハッキリと云えること、それは「ガンディーニルック・クアトロポルテ」は程度の良し悪し、年式の新旧、走行距離の多寡、事故歴の有無、購入店のスキルを問わず、それを買えば、「カウンタックと同じ」リアフェンダーアーチが付いてくるということです。「ガンディーニのオブジェ」、そのオブジェ、自称270km/hもの最高速が出ることになっている(笑)。
なんと素晴らしいこと!

ぜひ手に入れてください。そしてともに楽しみ切って人生を送ろうではありませんか!(次回につづく)
QP8bs002.jpg

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コメント

いったいどうしたの?暑くて狂った?このブログの更新頻度、恐らくは世界で、いや、宇宙で一番の詳しさ、NEKOのムック本なんかとっくに凌駕している。言わせていただきます。キ・チ・ガ・イ。けれども、いやだからこそ愛しています。俺が車乗れなくなるまで死んじゃいやだよ。三男、早く腰の手術しようぜ!!

もはやマセラティ社でさえ、把握しきれてない(把握する気もなしか?)
微細にまでわたる変遷史!
意外と造ってる本人達はテキトーで「そーなんだぁ?」
とか、言われそうです。

我社(某K社)がまさにそういうラテン体質で、
製品の型なんてバンバン捨ててしまい、
過去の製品の現物が、本社にも何処にも存在しない!
なんていう製品がザラにありますから…。
で、オタクのファンの方々がサイトなんか作って
徹底解説してたりします。
(○イクロ・デポみたいに:笑)

うちのガレイタのカタログには最高速280キロって書いてある。
すごいぞクアトロポルテ!

いけねっ!
上記、全然関係ないサイトで使ってるハンドルネームで
書いてしまいました。
改めまして、松戸のSです。(どーでもいいか)

僕のは後期型ですが、トランクの「トライデントエンブレム」の下部に「MASERATI」ロゴエンブレムが無いですね。ここにもマセラティならではの移行期のごちゃ混ぜ感がありますね。
ところで、昔ディーラーでもらったパンフに左右のフロントフェンダーに、オトチではなくV8とエンブレムが付けられていたモデルがありましたが、あれは本国仕様なのですかね。エアバック部の形状も違っていたし。

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