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2008年9月 9日 (火)

ガンディーニのクアトロポルテ(その25:エンジンの⑮)

えー、昨日も錯乱状態のまま終了(笑)いたしましたが、昨日のおさらいから。
はい、1960年代のイタリアンスーパーカーメーカーの名を5つ挙げよ。
・マセラティ
・フェラーリ
・ランボルギーニ
・イソ
・デ・トマソ
・・・でしたね。で、昨日イソの方はサラッと説明いたしましたが、デ・トマソについては、説明を省略していました。皆さんご存知のように、デ・トマソは「ビトルボマセラティ」の生みの親でもありますから、今後幾らでも説明の機会がありそうです。ここでは、「ヴァレルンガ」「マングスタ」「パンテーラ」の3車名をとりあえず、覚えておいてくださいね。
で、イソとデ・トマソは自社でエンジンの開発をすることは無く、特にフルサイズスーパーカーには、アメリカ製の大排気量V8・OHVエンジンを搭載して販売していたメーカーです。まっ、イマ風に云えば、イタリアンカロッツエリアルックとアメリカマッスルエンジンの「コラボ(キライだ、この言葉)」ってなモンでしょう。
そこで、OHV(オーバーヘッドバルブ)という、バルブ駆動方式の説明に絡めて、このバルブ全般のお話を簡単にしておきましょう。まず、基本的な形状は、ヨコから見ると「ラッパ」みたいなカタチのもので、その「出口(口径の最大部分)」にあたる部分が塞いであるといった感じ。で、このバルブは、通常一つのシリンダー(燃焼室)に対し、吸気バルブ・排気(掃気)バルブの各1本が配置されています。この吸気排気のバルブは4ストローク(4サイクル)エンジンには、ガソリンエンジン・ディーゼルエンジンともに不可欠ですが、2ストローク(2サイクル)エンジンやロータリーエンジンには基本的(原理的)には必要ありません。2ストロークエンジンの進化の過程では、色々と、付加的にリードバルブなどの制御デバイスが付くのですが、その辺は、また別の機会に。

バルブ配列の歴史では、
・SV(サイドバルブ方式)
・OHV(オーバーヘッドバルブ方式)
・OHC(SOHC:オーバーヘッドカムシャフト方式)
・DOHC(ツインカム:ダブルオーバーヘッドカムシャフト方式)
の順に進化し、次第に高性能、高級化してきた、というコトになっています。簡単にいうと、「いかに、すべてのバルブ駆動をそれぞれ独立したダイレクト駆動に近づけるか」の歴史です。レシプロエンジンは基本原則的には、エンジン回転数を上げれば上げるほど、ピークパワーを上げるコトが出来ると盲目的に考えられてきた側面があり、エンジン内部の高速回転時にある回転数を超えると、バルブが正常動作しなくなる(ついてこれなくなる)現象(バルブサージングといいます)が起こるためコレがそのエンジン性能の限界点になってたわけです。で、この限界点を少しでもあげていくための方法論がカムシャフトによるダイレクトなバルブ駆動であり、気筒あたりの多バルブ化(バルブを小さくして、その質量(による慣性)を減らし、超高速回転にもついていけるようにするための工夫)であるわけです。で、マセラティも、超高性能サルーンの威信を賭けて、ガンディーニのクアトロポルテには、このDOHC4バルブを採用するコトになったんですね。きっと(笑)。

ところでSV方式は、ほぼ絶滅種といって差し支えないと思いますが、ほかの3種は現在でも、盛んに使われています。とりわけ、昨日までのハナシでお分かりのように、1960年代までは、「夢の高級エンジン」であった、DOHC(ツインカム)は、平成の世ではスッカリ大衆化してしまい、その有難味はまったく無くなってしまいました。
今では、軽自動車や商用車でも、珍しくありません。
あっ、そうそう、ホンダが初めてつくって販売した四輪車は、「ホンダT360トラック(昭和39年)」といい、「360CC・DOHC・タコ足エキゾースト・ミッドシップ」という、スペックだけ聞いたら「アバルト(これもいつか詳しくヤリます)」みたいな「アホ商用車(笑)」でした。ムカシのクルマは、ほんと面白いですね。昭和40年代前半までの「若いホンダ4輪車」はクダラネーエンジンがまだありますので、今後もとりあげていきたいと思います。
しかし、現在では、製造技術の進化、素材技術の発展、電子制御技術の細密化(キメ細かい制御が可能になった)等々のファクターにより、必ずしも、ガソリンエンジンのDOHC車でないと高性能なクルマ(特にロードカーでは)造りが出来ないとは限らなくなっており、環境問題の観点からは、ディーゼルエンジンも見逃せないものを持っております。「ハイブリッド」の前に、まだまだ、ヤレることあると思うんだけどなあ。・・・とボヤきつつ、まだまだ続くのであった。

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コメント

少年期、イソとデ・トマソは何だかイマイチでした。
不思議なもんで、中身なんか良く知らないのに(アメ車エンジンだなんて)
やっぱりピンとこなかったんですね〜。
イソ グリフォなんて名前からしてダメです。

やはり、生粋のイタリアモノに人気が集中してました。
「サーキットの娘」(笑)時代は。
今にして想えば、なんてセレブな登場人物満載の漫画だったんだろう。
出だしから凄かったが、どんどん荒唐無稽な方向へと…。
「幻の多角形コーナーリング」を免許を取ってから試しましたが、
やはり幻でした。
それでも当時の少年たちには衝撃的な漫画でありました。
だって、今までフェラーリなんて名前聞いたことも無かったんですから
当時、外車といえばロールス・ロイス、キャデラック、マスタングとか
ミニ・クーパー(何故かミニはミニ・ク−パーだと思われてた)、カブト虫くらいなもんで
そんなもんしか知らなかったところに「こんな世界があったのか!」と…
ベンツだって殆どの人は知りませんでしたし。
暫くはフェラーリって「フェラリ」(フェにアクセントがくる)と発音する
大人が多くて(この経緯を知ってる人いますか?)
兎に角、未知の世界「スーパーカー」でした。

ランチアはストラトスのおかげで(ガンディーニさまさま)かろうじて
スーパーカー入りできてましたね。

たまに「俺、イオタ見た!」なんて嘘つく奴も現れ始めたり(笑)
ま、スーパーカー話は、きりが無いので、このBLOGにお任せしますが…。
そういえば、当時から私はマセラティ好きだったのを、今更再確認しました。
なんかイカシテルんだよな〜名前が、「MASERATI」って。
フェラーリ、ランボルギーニなんて言ってるのは「まだ子供、子供」なんて
子供の自分が言ってた気がします。はは。

前述の「サーキットの狸」(?)では、5速全開の高速コーナーに耐え切れず4速にシフトダウンしたランボルギーニ・イオタがバルブサージングを起こし「ガ、ガ、ガ・・・」と激しい振動が発生したのでした。この言葉を目にしたのは人生で2度目です。
マイクロ・デポで飛び交うクルマに関する「クダラネ−」「変態」「キライ」という言葉は、ある種、屈折した愛情表現。嫌いは好きの裏返し。好奇心が人一倍、旺盛な人達ですから、欲しくは無いけどちょっとは見てみたい、という事も結構あるのでしょう。
以前、岡本社長から聞いた話で、ベントレーでしたか?車種は忘れましたが、新車でン千万する値崩れの激しいクルマを下取りした話「あんな気持ち悪い車、すぐ売っ払っちゃいました(笑)」。
う〜む。マセラティ屋に「キモチワルイ」と言わしめるとは、つわものですぞ。類は友を呼ぶ。

スーパーカーブームの頃、私はすでにちょっと年上ではあったのですが、フェラーリィ、ランボルギーニ、ポルシェと言う奴らを見下しながら、見たこともないアストンマーティンについてとうとうと語り始めるという最低な奴でした。

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