マイクロ・デポ株式会社”公式ウェブサイト”「マセラティに乗りませんか・・・」

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2008年9月 2日 (火)

ガンディーニのクアトロポルテ(その19:エンジンの⑨)

毎度おおきに!(笑)
えー、京は、ぢゃなくて、きょうは、エンジンの冷却方式について引き続き概観してまいりたいと思っているのでありんす。

この、水冷による冷却方式のおかげで、室内のヒーティングを行なっているということを、「なんとはなしに」ご存知かと思いますが、これについても少々解説をしておこうと思います。エンジンで(結果的に)温められた冷却水は、「水」という言葉の持つ言語感覚からは程遠く、ほとんど「熱湯」の領域に突入しているわけですが、これを利用しないのは、なんとももったいないというわけで、室内の暖房装置の熱源として再利用しているんです。近年の自動車におけるエアーコンディショニングは、暖房(熱風)は、この冷却水熱源方式、冷房は冷媒(いわゆるフロンガスR12とかR134)が(圧縮されることにより)気体から液体になったり、(常圧に戻るとき)液体から気体になるときにおこる物理的性質(潜熱)を利用したシステム(この正逆の循環を両方使うのが、家庭用エアコンの原理)のうち、後者の性質のみを抽出したもので、この熱源(ヒーターコア)と冷気発生源(エバポレーター)を同じ箱に入れ、この熱気や冷気の出し具合(?)を調節しながら、ブロアーにて送風するというしくみになっています。この「熱気や冷気の出し具合」を運転者自らがツマミなどを調節しながら「いい塩梅」にしなければならないのが、「マニュアルエアコン」で、コンピューターが自動制御するのが「オートエアコン」というわけです。

まっ、マセラティのエアコンシステム全体のおハナシは後に別項を設けて、「もっと突っ込んで」ヤリますので、ここでは、冷却水路に関連する、ヒーター部分についてのみご説明しておきます。

ガンディーニクアトロポルテのエアコンは、一応(笑)「オートエアコン」です。で、その中のヒーター部はこんな動きをしています。

で、室内の温度が実測10℃(冬ね)だとしましょう、あなたがエアコンのスイッチをONにしますと、ダッシュボードに取り付けられた(ステアリングコラムの右にある、直径3cmくらいの樹脂スリットの内部)室温センサーが室内温度を検知して、エアコンコントロールユニット内のコンピューターが、そのON信号を室内のヒーターコックに送ります、しからば、そのコックが全開し、ヒーターコア内には、すでにエンジンを巡り温められた冷却水が一気に流れ込みます。そこで、ヒーターコアのアルミフィンより放出された熱気はブロアーによって、室内に送られて「ぬくぬく」になってくるわけです。しばらくいたしますと今度は「暑すぎ」になってきますので、それを感知したセンサーは「幾らかコックを閉めよ」と指令せよとコンピューターをつつきます(笑)。コンピューターはヒーターコックに「ちょっと閉めてね」と信号を送ります。で、コックが閉まってくると、ヒーターコア内に送り込まれる「熱水」の量が少なくなりますので、暖める力が弱くなるというわけです。

逆に、真夏などは、常にコックに送られる指令は「全閉にせよ」になってますから、このヒーターコックが動作する機会がまったく無くなっちゃうわけです。それが、木枯らしも吹く頃になると「アダ」となり、「えーん、寒いよー(泣)」になってしまうコトがある。これが、「ヒーターコックのロック(固着)」という症状で、マセラティでも時々起こり得るものです。基本的には「コック」ですから、水路を開閉させるメカなんですが、これをほぼ無段階に微妙に開けたり閉めたりさせる部分が電動なわけです。で、意外なことに、というか、珍しくというか、電動部分はあんまり壊れない(フォルクスワーゲン・アウディ用だから:でも、コック部との結合方法の違いがあるので、大改造が必要で、そのままでは、マセラティには使えません。念のため:泣)。メカの部分のコック軸が固まって動かなくなってしまうんです。まあ、いつも水気の中に浸かっているわけですから、いたしかたありませんね。

先日のラジエターやら、ヒーターホースやらのおハナシの時にマセラティのオーバーヒート直前時の対応について述べましたが、世間一般で云われている、オーバーヒート時の対応法の一つが「ヒーターを最強(全開)にせよ」という理由が、上記の説明の中にあるわけです。ヒーターコアもエンジンにとっては、サブラジエターの働きをしていると云えるからです。但し、マセラティのオーバーヒート時においては、余り有効ではない(ヒーターコアの物理的放熱量くらいでは、とうてい助けにならんから)んです。まあ、幾らかの気休めにはなりましょうが(笑)。

ここからは、じゃ、「空冷」のクルマは、ヒーターどーなってんの?というハナシ。無いんですヨ、本当は(笑)。昨日ハナシに出た、パブリカとか、他にもマツダR360クーペやスバル360、ホンダN360などは、オプションの「燃焼式ヒーター」という、ほとんど「ストーブ状態(笑)」のものを燃やしながら走っていました。ムカシのヒトは偉い!酸欠になるなよ(笑)。ポルシェやVWビートルなどは、エキゾーストの排気熱を利用した「熱交換式ヒーター」を装備。シンプルですが、東京程度の寒さならコレで充分しのげます。北米や北欧では・・・やっぱり「燃焼式ヒーター」なんだろな(笑)。

まだ、まだ、まだ、つづくのであった(疲笑)。
ぜんぜん、先にすすまねーなあ。

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コメント

出だしが何故か「花魁」風とマニアックな今日の講義。

ふ〜む。っつー事は、真夏もたまには、マニュアルで最高温度に設定し
無理やりヒーターコックを動かした方が良いのか〜?
(酷暑でも動くのかは私はわからない)
冬場のエアコンコンプレッサーは乗るたびにチョッとは「ON」に
して動かすようにしておったが…。
あー懐かしい。あのなんとも頼りなげなエアコン操作パネルのタッチ。

あっそうだ。マイクロ・デポって、どーなの?誹謗中傷シリーズを
やるんだった。
今回は、練馬区旭町にあるマイクロ・デポ店舗兼工場を
リポートしたいと思います。(過去の回想リポートです:笑)

皆さんもご存知の通り、ここには全国からのマセラティフリークが
訪れております。
比較的近場な私のように「冷やかし」だけで、店舗に訪れる訳には行かない
全国の潜在的顧客の方々にマイクロ・デポってどんなとこ?を
全くの私見でお送りします。
東京の端(笑)に位置する店舗まで実際、訳のわからないマセラティなんかを
見に行こうと言うのは、かなり度胸のいる事。
マセラティ界(?)ではちょっとは名の通ったとこだが
もしかしてインチキ?口からでまかせだったら?どうしようなどと
様々な不安がよぎるものと推測されます。
そうした遠方の方々の一助になればと、勝手に筆を(Keyを)進める訳です。

まず車でお越しの際は、関越道を降りたら楽勝な位近いです。
これはありがたいかも。なおかつ判り易い立地ですので、
カーナビなんかお使いの方は一発で到着でしょう。
因みに、旧店舗は住所はたいして違わないのに、私はナビでも
たどり着けませんでした。(ナビの精度も悪かった頃だが:笑)
電車はチョッと面倒です。と言うか、最寄り駅が歩くには遠いし
土地勘の無い人は迷う可能性もあり。
駅からタクシーが無難です。(ワンメータ位)私は歩きますが…
詳細はHP地図を参照下さい。

交差点から入ってすぐの大型紳士服店の向かいですが、光る看板とかは
なく建物側壁にMICRO DEPOと書かれているだけです。ご注意を。
二階建ての一階部分が作業場で、大抵何台かのマセラティが
リフトに載ってたり、運がよければ見たかったモデルに遭遇なんて事も。
たいがい誰かは作業してますので、臆することなく一声かけて頂ければ
思ってたより紳士的と言うか、キチンとした面持ちで対応
してもらえると思います。
当然ながら営業マンや綺麗なお姉さんはおりませんし、
ご来店記念の粗品もありません。ただうっとうしいアンケートの類も
ないのはありがたい。(笑)
そう、ここは作業者イコール営業マンの三兄弟で営まれているのです。
遠方のかたは普通アポとって来てるのが普通ですが、たまには
アポなし突撃や通りがかり来店もあります。
ただ、非常に過密スケジュールで動いてる彼らにアポなし一見さんは
やや冷たくあしらわれる可能性高し。(笑)
まぁ、それなりに真剣に考えてる熱意が伝われば別なんですが…
イタフラ車で近所を俳諧してると、大概その動きや音は察知されてると
思ってください。(笑)その辺の臭いには商売柄敏感です。
来店すると「さっき○○で通ったでしょ」とか言われビビリます。

あとは勧めにしたがい、2階の商談ルーム?へどうぞ。
とは言っても、事務所兼、部品置き場兼、商談スペースなので
お宅にお邪魔するみたいな感じですかね〜。スリッパだし。
まぁ白を貴重とした2階は、旧店舗と比べれば雲泥の差!
コーヒーメーカーの類は一切ありませんので、持参か自販に買いに行く
どちらかです。が、一応それなりのお客様には缶コーヒーなんか
買ってきてくれます。(確約はしません)

基本的には、どんなレベルのお客様にもきちんと対応してくれる
丁寧さと懐の深さは持ち合わせていると言えます。
ですから、マセラティ初心者の方でも臆することなく来店下さい。
具体的なモデルがあれば試乗も可能です。(車があれば)
基本は具体的モデルでアポとって頂くのが一番。

あとはじっくりと講釈(?)を聞いて、質問をして頂き納得いけば
GO!です。
一番重要なのはお客さんの真剣度でしょうかねぇ?
今すぐ買わなくても、丁寧に対応はしてもらえると感じます。
(即決が良いに越した事はない)
その気があれば延々と社長の講釈を聞くことも可。
営業方針には確固としたものがありますので、納得して
購入される事をお薦めします。
全般に言えることは、多少納車や整備には時間がかかる
場合が多いので(物理的にやむを得ない)
気の短すぎる人は向かないかも知れません。
緊急トラブルの対処は最善を尽くしてくれます。
面倒見はいいでしょう。
押し売りもありませんし。まずはお電話でお気軽にお尋ね下さい。

はぁ、はぁっ。なんで自分が営業マンみたい事してんだろ!?
誹謗中傷書こうと思ったのに。
あ、価格は他店より殆どの場合やや高めです。(と、感じる)
理由は怒涛の整備その他にあるんですが、後はお店で聞いてください。
また。

私にも補足させてください。消去されちゃったりして。
マイクロデポは蜘蛛女の巣窟です。ですから多少とも変態の気がある方は必ず絡め捕られます。以前のお店はともかく、今は一見普通ですから、以前のお店の外観でびびった方も今はまず一本すっと糸をかけられてしまいます。
納期は遅い。相当。しかしこれはマセラッティですから遅いんです。他の車ならこんなにかかりません。じゃあ、ぱっと納車してくれる他のお店はデポより優秀なのか?・・・これは説明の必要ないことですね。
価格は他店より"やや"ではなく、相当高めです。100から200は高いと感じます。しかし、デポとのお付き合いも早や10年を越す(だったかな)私は断言します。他のお店でマセラッティを買う奴は愚か者!!デポの汚さにびびって、他のお店で買って酷い目にあった奴を知っています。一人ではありません。デポの車も壊れます。そりゃ車だもん、壊れて当たり前。しかし壊れ方、その後の対処がまるっきり違う。無論、知識、ノウハウ、技術においては岡本3兄弟にかなう奴はいません。ありえない。超セレブの方以外は、マセラッテイはたとえ新車であってもデポで買うべきです。結果的に安く、おまけに人生を深くしてくれます。
蜘蛛女の毒で殺されたりしません。意識を取らず、むしろ恍惚となりながら、体液を吸い尽くされる。いいなぁ、これ。

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