ビトルボマセラティ用のメータークラスターキットが出来ました。
はい、こんにちは!
今日は、全国のビトルボ乗りが等しく悩んできた、メータークラスター変形問題に終止符を打つ(大げさな!)画期的な製品を御紹介いたします。
典型的に変形した、ビトルボ系マセラティのメータークラスター。保管状態が悪いと新車から3年程度から変形が始まっていましたが、さすがに車齢20年にもなりますと、どんなに保管状況に気を遣っていても、問答無用でこの通りです。
表皮の皮革部を剥がすと、中の樹脂製ベースはご覧のように陥没したり、フチが反り上がったりしています。黄色い部分は劣化したウレタンフォームです。
横から陥没部を拡大してみたところ。この形状まで変形がすすむと、もはや修復は事実上不可能でした。
そこで、試行錯誤の上、完成したのが、このFRP抜き型。型屋さんには、たいへんにホネを折ってこしらえて頂いた、珠玉の技術の結晶です。
その雌雄を合わせるとこんな感じ。複雑微妙なオリジナル形状の再現にチカラを注ぎました。
型から抜いて、表面仕上げを施したプロトタイプ。形状評価は一発OK!
あっちにもこっちにも抜けてる3次元構成のクラスターを再現することに成功いたしました。
そしてコレが試作量産仕様。やはり、美麗な表面処理まで施されておりますが、コストダウンのためには、今後省くべきところかもしれませんね。
これに、オリジナルから剥いだ表皮をそのまま使って復元するか、新たに皮革部を新製するかは、ヒトにより悩ましいところです。
個々のマセラティのダッシュボードの変形具合に合わせた調整も必要です。造形にあたっては、最大公約数となるよう心がけましたが、表皮を張り込む際に詰め物などで調整する必要も出てきます。
形状的に対象となるであろう車種は以下の通りです(車種によって取り付け加工方法が異なりますので、組み立てと取り付けには知識と根性(笑)が必要です)。
・ビトルボ4ドア系、スパイダー系
・222シリーズとその派生モデル全車
・430シリーズとその派生モデル全車
・カリフ・シャマル・スパイダーザガート全車
・228全車
・ギブリ(ガンディーニ)全車
お問い合わせは岡本長兄まで。必ず御電話でお願い申しあげます。