クアトロポルテV8の弱点(エンジン編)
アチョー!今日はもうホンットに寒いっす。やっぱ、昼間で5℃以下では屋外での作業はツライですね。右足の先がしもやけで痛いしカユイ。しかしながら、雪国の方々は朝の4時から起きて屋根の雪降ろししたりしてから、通常業務だったりするわけで、本当に頭がさがります。
只今「鋭意納車準備中」のマセラティにクアトロポルテV8(Nさまお待たせしております)がありますが、ここのところ、このクルマの足を上げて、ずーっと作業中なのであります。
で、エンジンを開けると「軽くタイベルとウオポン交換」と思っていたクルマが、 写真のようにずるずると「重整備化(笑泣)」。特にビトルボ系V8エンジンは新車の時からシリンダーヘッド周りの組み付けが適当なのが多く(泣)。たいした距離を走っていなくてもヘッドガスケットの一部より、水やら、オイルやらがエンジン内部の「ああ、そっち行っちゃイカンだろ」というほうに交錯しつつ巡りますので、それと知らずにエンジンを高速でブン回すと、ブローしたり、ターボが焼きついたり、オーバーヒートしたりとそれはもう、さんざんです。というわけで、このクルマもヘッドガスケットの交換を含むシリンダーヘッドリビルドが決定し、エンジン上部がバラバラに・・・。
にしてもこのV8ユニット、カムケースを分解しなくてもAssyごとはずれるようにしといてくれればいいのに、写真のように、カムシャフトやら、タペットやらを全部はずさないとカムケースがはずれてこないんですよねえ。
・・・というわけで、こうなるとヒジョーに「目ん玉飛び出万円」化が想定されますので、現在お持ちの方は少なくとも良質のオイルを使用して、特に厳冬期の暖気運転は丁寧に。
ちなみに、当店では納車整備時には、ご注文の時にたとえお約束をしていなくとも、「ダメ!ブッ、ブー!」と3兄弟のうち誰か一人でもダメ出しをした場合は、こういった重整備も費用丸ごと当店持ち(大泣)で追加します。全部のクルマでソレをヤッてるから、納期が掛かってしまいます。そして、いつもワタシはビンボーです(笑)。好きなコトを商売にした人間はどこまでも贖罪が必要なんだろな、と思って・・・。
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コメント
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そうなんですよねえ。好きなことを仕事にしているとどこまでもやらなければ気が済まなくなって、結果としてなかなかには儲からない(自分のことです)。
好きな仕事と好きな車、「好きならば、まずは気合だ!」ということに、やはりなりますか。
投稿: おぐ | 2011年1月29日 (土) 12時26分