マセラティファクトリーツアー異聞
ここのところ、大震災の「自粛ムード」が蔓延してきているなと思います。このブログも「明るい日本にするために」とは云え、ここ数日は肩の凝るネタに皆さんお疲れのところ、御付き合い頂き申し訳ありませんでした(でも、続きはヤリますけどね:笑)。「云いたいコト」を公共の場に節度をもって「発表」するのも、ガス抜きになるかなと思ってはじめたのですが、却ってストレスを感じる方もいらっしゃたかと思います(ごめんなさい)。そういった場合は遠慮なく「スルー」しておいてくださいね。
さて、この大震災の騒乱の中、「マセラティファクトリーツアー」に行ってきたという、「豪のモノ(笑)」がいらっしゃいまして、お土産写真とともに、興味深いおハナシを伺いました。御本人が現地に到着した段階で新聞の一面が「福島原発ねた」ばかりだったそうなので、折角の機会を楽しみきるコトが出来なかった御様子で、むしろ可愛そうなくらいです。帰国も大阪経由でようやくといった感じで、帰ってきてからも、「いやー、不謹慎ですいません」といたく恐縮なさっておりました。災害の発生する前から決まっていた予定ですから、非難する周囲の人々もずいぶん偏狭だよなとも思いましたが、なかなか出来ない体験をなさって「それも、また良し」と少なくともワタシは思います。「Hさん」有難うございました。
・・・で、本題です。
MASERATI SPA
VIALE CIRO MENOTTI , 322 41121 MODENA
ワタシたちにとって、「本当の聖地」です。
昔の事務棟でしょうか、門の横に建ってます。味わい深い建物だったのでしょうけど、改装されていますね。残念ながらファクトリー内は撮影できなかったそうです。意外と洗練されていて、きれいなモノだったそうです。工程も細かく分解されている模様で、個々の「係のヒト」が、ひとつのことを一日掛けてチンタラ作業しているように見えるようです。ターンテーブルやロータリードーリーなど、わが社にも欲しいよなー。
対照的にモダーンな建物も御洒落です。一日の製造台数:28台。700人の従業員。完全週休二日制。昼にはきっちり昼休み、残業ってなんのコト?な職場であるとの説明を受けたそうです。撮影者曰く、一番衝撃的であったのは、組み立てラインの最終工程であったそうで、ドアやボンネットなど各部のチリを合わせるのに、ハンマーで「どっかんどっかん」金具(おそらくはストライカーのコトを云ってるのだと思われる)をスッぱたいていたそうです。ソレを10年後に必ず調整させられるハメになるワタシ達・・・。
・・・うーん、いいハナシだなあ(笑)。
完成車を保管するための立体駐車場棟。壁面にあるフロントグリルや側面図の数々の意匠は、日本の正規ディーラーショールームでも見ることができます。コレが元ネタだったのですね。手前の「平置きスペース」は従業員用の駐車場らしいです。最新型ランチアなんかが、フツーに置いてあるあたり、さすがはイタリア。
完成車の最終チェック用のコースへと向かうグランツーリズモ。「タクシー会社の駐車場みたい」とは、撮影者談。「テスト」が終わるとここにまた戻ってくるらしいです。マイクロ・デポでは、光が丘界隈を2周する周回路で納車直前テストするんですが、いいなあ、自前の「コース」持ってて。
で、これがテストコース(大笑)。真ん中のグリーンの周りに設えられた波状路をぐるぐる回るらしいです。これで、室内でゴトゴト音が出ないかとか、「一応」は見てるらしいけど。
・・・東洋の島国では、お客さんが色々と「キシミ音」云うんで、シッカリ頼みますよー、ほんとーに(笑泣)。右側の旧いファクトリー棟から、「ボクらのマセラティ」も送り出されてきたのかしらん。
工場のロビーにあるショールーム。「綺羅星のごとく」にマセラティ最新鋭車が居並びます。普通こうだよなー、高級車売るんなら(笑泣)。御存じ練馬の専門店は対極的存在です。
工場内のカフェテリア。壁面のグリル展示がとっても素敵です。ウチの店でも、これくらいはマネしてみようかなー。でも、全部「ビトルボ系のグリル」になっちゃうけど(大笑)。やっぱり御本家様では、ビトルボ系は「無視」ですか(大泣)。
なるほど、こりゃ外装色と内装色の無数の組み合わせをビジュアル的に一発で分からせる演出なんですね。さすがはマセラティ。右側のはジアッロ&クオイオってところかな?
その昔はここに行って、初代ギブリなんかオーダーして、「グェーリーノ ・ベルトッキ」本人が出てきちゃったりして、助手席試乗して、エンジンのチューニング決めて、変速機の仕様を決めて、デフの最終減速比決めて・・・。
練馬で「マネごと」ヤッてますよー。往年を偲んで、20年前のマセラティで、ですけど(笑)。
以上です。お楽しみ頂けましたでしょうか。 ワタシ自身も「いつかは・・・」デスね(笑)。