3月11日の大震災の直前には、「坂上二郎さん」の訃報に接してそれをこのブログに書きました。本来ならば、もっと追悼番組が組まれたコトだろうと思います(それこそコント55号時代の秘蔵映像がバンバン流れるのを、密かに期待しておったのです)が、震災特番ばかりになって、すっかり埋没してしまいました。せめて年末あたりにまとめてやり直して欲しいモノです。
今日は、久しぶりの「特撮ねた」なのですが、やはり訃報関係なのが寂しいです。まず、みなさんご存知の「スーちゃん」が逝きました。普通、「田中好子」と云えば、当然「キャンディーズ」ということになりますが、ワタシはその「キャンディーズ」以前のスーちゃん前史を語りたいと思います。
ワタシが小学校の三年生の頃、特撮物の番組は本当に全盛期で、ゴールデンタイムには日替わりで各局がラインナップしていました。で、「仮面ライダー」。コレは知らない方はまずいない。一度も見たことなくても、「ライダーとはこういうもの」と認識はしているものと思われます。その裏番組として「ヒッソリと」、だがしかし結構ニギヤカに当時喧伝され、放送されたのが「突撃!ヒューマン」という番組でした。同世代人でも、よっぽど変りモンでないと見てなかったと思います。
この番組の素晴らしいところは、「ヒーロー特撮(?)モノ」であるにも関わらず、「舞台中継」なんです。「8時ダヨ!全員集合」みたいな感じです。なんか、どこかの公会堂で収録されているんです。特撮(怪獣)物の全盛期には、各地の遊園地などでの「アトラクションショー(いわゆる怪獣ショー)」も花盛りで、これをそのまま番組にしてしまおうというアイデアであったと思います。怪獣ショーには「司会のかわいいオネーたま」は必須です。
スーちゃん、この「オネーたま」の役回りなんです。「大変よ!怪人が出たわ!みんなでヒューマンを呼ぶのよ!ひゅうーーまーーーーん!!!」。会場の観客の子供たちには、予め全員に円形の厚紙のボードが配られていまして、このボードには端の方に、丁度コドモの人差し指が入るくらいの小さな穴が開いており、その穴に指を入れた状態で、遠心力をおこすように「ぐるぐると」回します。「ひゅうまああああん!!(ぐるぐる)」といった感じです。ボードのA面は青色、B面は赤色をしており、青いA面を上にして回すと「ヒューマン1号(兄貴の方:演ずるは「特捜最前線」の刑事役、若しくはテレビ実写版「愛と誠」の誠役、更には「宇宙鉄人キョーダイン」のスカイゼル役(一般の方にはいよいよ意味不明:笑)でおなじみ夏夕介(こちらも故人))」が、また、赤いB面を回すと弟の「ヒューマン2号」が現れるという趣向。スーちゃんの掛け声に呼応して、円盤ボードをグルグルと回している会場の映像が真っ青だったり、真っ赤になったりするわけです。なかなかビジュアル的にもグッドなアイデア。
これが、今思い出しても腹がよじれるほど可笑しいのですが、派手な演出で呼ばれたヒューマンがどのように現れるかというと、会場の後方から、舞台に向けて張られたワイヤーロープに吊られた「ヒューマン人形(背中に滑車つき:笑)」がころころころーーーと舞台に向かってスルスル飛んでくる。期待に胸を膨らませてみた第一回でこども心に「やっぱ来週からライダー見よ」と見ていた全員が思ったことでしょう。さすがにワンクールで番組は姿を消しました。
ほどなくして、キャンディーズが売れてきました。ご存知の方も多いと思いますが、初めはスーちゃんが真ん中だったんですよね。ワタシ見た瞬間思いましたもん、「ヒューマンのおねえさんだ!」って。だから、なんとなくしばらくの間はスーちゃんを贔屓にしていました。
その後の女優としての活躍は皆さんご存知の通りですが、きっと追悼番組でも、彼女の女優の原点たる作品であるにも関わらず、「ヒューマン」はやってくれないと思いますので、そんなコトもあったんだあくらいに記憶の片隅に置いておいて頂ければと。
もう、おひと方は、今日の報道で知らされた「田中実」さん。なにがあったかは知りませんが・・・。この方は、ワタシが前にも書きました、平成のウルトラマン「ウルトラマンメビウス」で、チームガイズ(怪獣やっつけ隊)の隊長役(サコミズ隊長)を演じておられました。
この番組、出てくる怪獣が「昭和のウルトラシリーズ」に登場したヤツばかりという、明らかに「大きな(というか40代以上のオヤジの)お友達」に発信してる番組で、俳優陣も懐かしい顔ぶれが大勢出演されますので、非常に面白く毎週楽しみに見てました。
特に最終回は前篇中篇後篇と三部作になってまして、地球が侵略宇宙人に蹂躙されて絶体絶命の危機になるのですが、そこでの「サコミズ隊長」の毅然たる態度と振る舞いは、「うん、アンタになら、地球は任せた!」といった感じの誠実で重厚な演技で、特撮物見て初めて泣かされました。いい俳優さんだったんだけどなあ(もいちど泣)。
夕方、家に帰ってきて、テレビを点けますと、ニュースでは、ユニオンジャックの国でのロイヤルウエディングの生中継が。新郎の王子も、女王も、それぞれ「ベントレー」に乗って寺院にやってきました。もはや、王室の社用車のすべてが必ずしも「ロールス」ぢゃないのね。これには軽く驚きました(経費を節約してますよとのアピールなのかなあ?)。新婦だけは、ロールスに乗って、今まさに式場に向っております。また、この「ベントレーやロールス御料車」のアカ抜けないデザインが、到底2011年のものとも思えず、そこらへんは「ざ・ジョンブル魂」と云った感じで、むしろ微笑ましいくらいです。それにしても質感の低いVIPカーだよなー。実はワタシ「ロールスロイスのファンタムⅥ」というのを操縦したことがあります。とにかくやけくそにデカイ!&超絶の高級感(というか、手作りの質感)が今でも思い出されます。あの時代のロールスやベントレーはたとえシルバーシャドー級の廉価版でも「ものスゴイ質感の嵐」は味わえたものです。あ、そうそう、このシルバーシャドーでも、かなりの長距離を走るハメになった経験があり、「真っすぐ走らない」「曲がらない」そして「ホントに止まらない」の三拍子揃ったクルマで、自動車としては最低(笑)、でも工芸品としては極上の世界を味あわせて頂きました。やっぱ、ありゃ、ショーファードリブンカーだわ。そこへ行くと、とりあえず走って楽しく見て美しい「マセラティ」って、自動車趣味の究極の一つではあること、間違いなし。ワタシが保証します(って、ぜーんぜん説得力無し:笑)。
ついに、「Wパイン(=松;たった今、思いつきで命名)」のお二方しかついてきてくれなくなってしまいました(グスン:泣笑)。
「狼少年ケン」で思い浮かぶのは、とりあえず「森永のココア」と夏休み朝の10チャン再放送枠で魔法使いサリーとジャイアントロボの前座番組というイメージ。
「宇宙少年ソラン」はワタシ子供の頃に買ってもらったソノシート、いまだに持ってます。しかしながら、本編を見てた覚えが再放送も含めてまったくないんだよなあ(笑)。なんで、コレ持ってるんだろう。ともあれ、主題歌は諳んじて歌えます。この番組も「森永」だよなあ、やっぱり。
「海底少年マリン(水中で息ができるガム)」→「おーけー、おーけー、ななつのうーみーをーーーーー、ぼーくがひとりでひーきーうーうけえたあーーーー」主役のマリンの声を担当された声優さんは、のびた君で、ドロンジョ様なんですよね。P1-0(ピーワンゼロ)号は好きでしたが、これは4チャンで夕方や朝の8時台にヘビーローテーション再放送やってました。というわけで、なんか「埋めぐさ番組」のイメージが強いです。劇中に「ガム」が登場するのは「宇宙エース」というアニメの方が早かったですね。ハリスガムが提供だったからです。有名なポパイはホウレンソウを食べるとパワーアップしてブルートを「バインバイン」ブン殴る様になりますが、あれは、本国での本放送時に缶詰会社がスポンサーだったそう(おそらく、グリーンジャイアント)で、内容までスポンサー仕様になっているということらしいです。
「GANTZ」には、ウチの次男が反応してました。結構面白かったと評しております。
「がんばれ!ロボコン(ガンツ先生「ローボコン、れいてん」)」、これは、3年くらいやってましたね。きっと人気が高かったのでしょう。一期生の時しか見てないですね。島田歌穂演ずるロビンちゃんが懐かしいです。