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2011年5月10日 (火)

君よ知るや、ヴィンテージミニチュアカーの世界(その1)

Photo  むかーし、むかしのミニチュアカーのおハナシをいたしましょう。このクルマは、トヨタ2000GT(当然、知ってますよね:笑)なんですが、このミニチュアカーも当時モノで、かれこれ40年以上も前に製造されたものです。

 米沢玩具(現セガトイズ)製、「ダイヤペット」シリーズの中の一車です。人気の車種だったためか、同シリーズ内で品番変更をしながら、かなり長期に亘って製造されましたが、この写真のものは、貴重な「初版」といわれるモノです。

Photo_2  「ダイヤペット」シリーズは、昭和30年代中期に存在した、大盛屋(たいせいや)という玩具メーカーが製造していた「ミクロペット チェリカフェニックス」シリーズの金型(未発売のモデル用も含めて)を全型引き継いで昭和40年頃から売り出された歴史の長いシリーズです。オリジンの「ミクロペット チェリカフェニックス」シリーズが1/40という独特の縮尺を採用していたために、その後のモデルも基本的に1/40を踏襲してしまっています。ミニチュアカーの国際的標準規格は1/43スケール。ドイツのメルクリン社製の鉄道模型のストラクチャー(情景用模型:いわば脇役)などに端を発するもので、この縮尺1/43は現在販売されている、「ミニチャンプス」などのメーカーでも採用しているものです。

Photo_3 1/40という、標準スケールより一回り大きな縮尺のため、各部の開閉ギミックなどは、アレコレと早い時期から付いていました。一方フォルムの再現度やディテールに関しては、例えば、現在比較的簡単に入手できる、「京商」製1/43などと比べられてしまいますと、「おハナシにならない(笑)」レベルと云えましょう。しかしながら、ソコこそが味。地金の肌の荒れや、各部に残るヤスリ跡など、東京下町の町工場の匂いや、夕餉の時間に漂うタマネギを炒める香ばしい香りを髣髴とさせる温か味は、今眺めているとほんわかした気持ちにさせてくれます。

Photo_4 ヤマハ製と云われるDOHCエンジンヘッドも見事に鋳こまれています。実車には存在しない赤い内装は御愛嬌。各開閉部のチリが微塵も合っていないのは、マセラティ製の1/1車(笑)といっしょ。いぶし銀のようなボディ色は重厚な感じで、この仕様で実車があれば、イタリアンなムードも醸し出されて素敵なものだと思いますが。流体力学の観点から備えられたのでしょう、ルーフの凹み、こういったところのコダワリがこのクルマに魅了される人々を、きっと呼んだのですね。

Photo_5 裏側の銘板です。一応、ソレらしくエキゾーストのとり回しや足回りなども鋳こまれています。ひたすら無骨な金属(亜鉛ダイキャスト)製なところも、今となっては懐かしい作りですね。現代のミニチュアカーはこういったところがすべてプラスチック製になっちゃっていますのが、クルマを手のひらに載せた時の感動を薄めてしまっているように思います。最近では、めっきり見なくなった「MADE IN JAPAN」の文字が懐かしくもあり、輝かしくもあり、ですね。

Photo_6実はワタシ、こういう出来の悪さを昔は許せなかったのです。

今回の連休で千葉の家に帰った折、3月の大地震時にメタメタになってたコレクションケースの中から発掘して、ちり紙でナデナデと表面の埃をとっていたら、なんか、こういった旧いミニチュアカーから「良い気」が出ているように感じられてきたので、初めてご紹介してみようと 思い立ちました。このシリーズ、明日も続きます。

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コメント

いい味出してますね。
写真も上手い。
この感じで1/1実車があったら、もっとすごい(笑)

明日も楽しみです。

 昔のモノはイロイロ難があるとは思いますが、そこが味わいとなるのでしょうか?。うちには古いモノが無く、こういったものは今、手にする機会がありません、いいなー。

隼人ピーターソンの2000GTは海に沈んでしまいました。その後、流石島レースでピーターソンの妨害を受けた裕也をかばったフェラーリの雌豹の308GTBは大爆発。漫画「To-y」で冬威のマネージャーがミニの雌豹を自称したのを受けた冬威は「ピーターソン」と呟いた。クレクレタコラの呟きといい、上條さんはタコちゃんと趣味が合うかも。

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