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2011年5月11日 (水)

君よ知るや、ヴィンテージミニチュアカーの世界(その2)

Photo  昨日に続いて、ダイヤペットのふるーいミニチュアカーのハナシ(昨日分のコメント欄を拝見しますと、このネタの「ヒキの弱さ」を感じてはいますが・・・)。今日は「1960年代イタリアンデザイン国産車」の代表取締役(笑)、いすゞ117クーペでイッてみましょう。

 昨日のトヨタ2000GTとともに、手作り少量生産で鳴らした初期型の117クーペ。カロッツェリア・ギア在籍時代のジウジアーロデザインというのも有名です。このダイヤペットモデルも、実車の117クーペが長きに亘って製造されたせいもあり、実車のマイナーチェンジを一々踏襲しながら生きながらえていたのですが、本日ここに御紹介するのは、まだハンドメイド時代の初期型を再現した初版モデルです。フロントグリルの顔立ちがとてもノーブルです。

Photo_2

 リアの造形も、センターガーニッシュがついていないシンプルな初期型のもの。子供の頃にも、「ものスゴい造形」だなあと思っておりました(けど、カッチョいいとは思ってなかった:笑)が、現在の目で見ますといよいよその感を強くいたします。ある部分では、本家イタリアンスーパーカーをも超え、もはや、和のテイストすら感じられます。

 外装のデザインは、まったく1960年代のイタリアそのものといった感じですね。いやむしろ、ほぼ同系統のデザインモチーフから生まれたと思われる「フィアットディーノ」よりも、繊細なタッチで造られているように思います。当時のいすゞとその関連会社技術陣の意気込みが伝わってまいります。

Photo_3

 モデルも、この繊細なタッチをなかなか良く再現していると思います。サイドラインが微妙にヨレヨレしているのも、このクルマの一大特徴ですね。フェンダーの奥に引っ込んだホイールとタイヤ、フロントドアの三角窓、クロームメッキのかかった全金属製のバンパー、1960年代にはあたりまえであったものが、今の時代ではすべて失われました。かつてのオーナーには「クルマを磨いて手入れする悦び」もあったんでしょうけども・・・。しかしカッチョいいなあ。なんだか、実車が欲しくなってきた(実は、若いころに買いかけたことがあった[理由:フィアットディーノに似てるから&特に後席内装の感じがランボルギーニエスパーダに似てるから:笑]んですけどね)なあ。

Photo_4

 名車いすゞベレットGTRにも積まれたいすゞ車初のDOHCエンジン。「ツインカム」の響きにまだ輝きのあった頃。

 ・・・今乗ると、きっとなんでもなく「遅い」んだろうけど。

でもいいの!カッチョよければ。ねっ!

Photo_5

 裏側の銘板。ああ、ちゃんとリアの足回りはリーフスプリングを模したモールドになってるぢゃん。

 昨日の2000GTのカシメ式と違って、ボディ上部との結合方法がネジ止めになってますね。おそらくは、バンパー部分が樹脂化されているので、プレス機でカシメるとクラックが入ることを懸念してのものでしょう。まだ、東京近郊に「内職」という言葉が残っていた時期ならではのものです。これこそ、まさにハンドメイド(笑)そのものと云えましょう。

Photo_6 まあ、気持はわからんでもないが、なにもステアリングをメッキせんでも(泣笑)。

 ともあれ、流麗なフォルムは見飽きるコトがありません。時間は静かに流れていきます。

 ・・・皆さん、実車にしかご興味ないのかしら、チト寂し。   

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コメント

何はともあれ色がすごい、今こんな色を塗れるクルマ無いなー。117クーペはハンドメイドのモノを知人が持っており、「すげークルマだ」と思いました。ただ流麗なクーペの鼻先に狛犬みたいなエンブレムが居座っており、「なんでこんなん着けるかなー?」と正直思いました。

あー、あのライオンみたいなヤツ、あれはイタダけませんね(笑)。ベレットの初期型とかだと、「いすゞ」っていう文字が縦書きになってて、その周囲を「マンガで、想像とか回想とかのシーンでつかう吹き出し(ポワンポワンっていう効果音と一緒に出てくる感じの。・・・コノ説明ぢゃわかりませんか、やっぱり)」みたいな形状の枠で囲ってあるという、トラックやバスのとおんなじマークが小さくグリルに入っていたと思います。コレもまたなんだかなあです。さらに、初代ジェミニ(一番初めはベレットジェミニって云ってたんですよ)デビュー時や117も後期あたりから使われた、ブタの鼻みたいなヤツや、117最終や2代目ジェミニ、それにピアッツァあたりについてる、その鼻が赤くなって上部が尖がったヤツもいけません。アレはいったいいすゞの何を表していたんダロ。センスないかも、やっぱり(泣笑)。

「117クーペ」
自分も、小さい頃はそれほどかっこいいとは思っていませんでしたが、
大人になりようやくデザイン価値に気づかされた1台です。

初期型ガーニッシュなしは知りませんでした。
すごい貴重なミニチュアカーだと思います。
大事になさってください。

117クーペ初期型、よいですね。角目よりやはり丸目。ちょっと探してみたこともありますが、錆びやすいつくりになっている部分が多く(ドア下端等)、程度のよいものを探すのは大変と聞いた覚えがあります。

ミニカーは子供のころはもっぱらトミカを乱暴に扱い、大きくなってからはもっぱら1/43でモンテカルロラリーの優勝車を収集しています。最近はデカール・塗装違いで同型が沢山出ているのできりがないのですよね。

それにしてもこうした懐かしい時代のものには癒されます。今は特に。

唐獅子エンブレムをからかうと117原理主義者から叱られるかも・・・。そういえば先般、某トヨタディーラーに入庫したセンチュリーを見かけたときも、凝りに凝った職人技術の鳳凰エンブレムに「?」・・・重厚且つクドい、カッコ良くない、野暮ったい。しかし、カッコ良さなどハナから追求していないだから批判してはいけないのかも。鳳凰比べれば唐獅子は愛嬌があってカワイイじゃないの。

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