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2011年5月20日 (金)

マセラティの若い職人はしょうがない(笑)

 今日は午後から、松戸在住の「Sさま(常連コメンテーター松戸のSさんとは別人ですヨ、念のため)」にお越しいただき、納車を御待ち頂いている222SEの「天井アルカンタラ張替のための内装全降ろし作業」を実況で行わせて頂きました。あまりの分解され具合に当の御本人様は、いささかヒイちゃってたのではないかと恐縮しております(ホイホイとドアガラスをハズしたり、ウインドーレギュレーターをはずしてみせたりもしたもんで)。

 作業の中途の段階で、後席がはずれて、左右のクォーター部内張りが降ろされたところで、御本人様より質問が・・・「あのー、左側のボディの裏側に張ってある紙みたいなヤツ(ボディ共振を止めるためのタールシート状インシュレーターのコト)、右側には無いんですケド」「あー、それねー、メーカーで作った時に、現場の職人が張るの失敗して、そのまんまトボけてるんだと思いますよ。ホレここに・・・」とワタシの指さす先には、くしゃくしゃになったインシュレーターがトロけておっこってる(笑)。きっと、「失敗したからもう一枚くれ」って云えないんでしょうね、職長さんに怒られるから。逆に、意味も無く、ワッシャーが3枚重ねになってたりするコトもあります。その持ち場の工程で、どこかのネジに入れ忘れて余ってたもんをまとめて処理(笑)しているのでしょう。この場合は、持ち場あたりの部品員数が決まっているので、へんに余らせると、「どこかのネジにワッシャーかまし忘れてるだな?」とこれもまた怒られるので、悪事が露見しないうちに使っちゃうんでしょうね。まあ、イタリアの若いモンのやることですから大目に見てやってください(って、大目に見れないよなあ、一応マセラティだし:笑)。

 イタ車を豪快にバラしていくと「見なければ良かった(でも、見といて良かった:どっちなんだ:笑)」という光景が色々とあります。人間的で温かみがあるとも云え、ヌケているとも云え・・・。まあ、こういった造り方って、非常に零細企業っぽいところで、金物製造業に携わったことの無い方には信じられないかもしれませんが、日本でも、極少量生産の小さなメーカーは多かれ少なかれこのようなものですよ。でも、大きく違うのは、日本では、こういった造り方をしたものは、全品最終検査やる。(おそらく)イタ人はやってない(か、やったフリだけする)。ここが、大きな違いと云えましょうね。で、20年前にイタリアでこしらえたものを、なぜか練馬の零細企業の工場で、部品要素段階までバラバラに分解の上、全品最終検査調整して出荷とあい成るわけです。・・・なんだかなあ(笑)。

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コメント

なるほど、勉強になりました。
全部ひっくるめて「マセラティ」なのですね。

しかしながら、いつもいつも大変な作業を「ホレよ」ってあっさり
行っていることがすごいと思います。
3分クッキングのようにビデオ化したら、さらに売れたりして(笑)

本日夕方、会社に停めているビトルボ車内の吸湿剤を交換しましたが、あの特異且つ精悍なデザインにシビれ、しばし見とれました。ビトルボに比べれば、部下の愛車フォレスターも私の営業車フィールダーも、みんな同じデザインに見えます。ユーモラスで憎めないずんぐりむっくりしたカタツムリ。いつの間にやら私も原理主義者になってたかも。

本編のHPで読んだ気がしますが、ビトルボの頃のは日本で多く売れてたんでしたっけ??
だとすると、「まぁ、あとは日本でなんとかしてくれるさ♪」くらいの感覚だったりして(笑)
でも、こういう方が機械としてカワイイ気がしますね。

昨日は有難うございました。
お仕事の邪魔にならないよう(黙ってたって邪魔か^^;)
ほぼ沈黙して拝見しておりましたが、
引いてなどおりませんよ〜
本当はお手伝いしたい気分だったのですが、
それこそ邪魔になるので我慢しました(笑)
先日のダッシュ下ろしの際の、
発覚!マセラティ社、フロントボードの高さを配線カプラで調節!
事件といい、20年前にこいつを組み立てた人の姿が見えて来るようで、
とても幸せな気分を味合わせていただきました。

しかし、本当にもう、なんというか徹底的にバラすんですね。
ほんと、すごい。
完全レストアしたマセラティに乗れるなんて、
夢のようです…

くしゃくしゃで落っこちてるって、それって確信犯ですよね。イタリア人。マセラティを造ってるというプライドは無いのか!?イタリア人にとっては腐ってもマセラティなんですかね。いやいや、腐ったらマセラティではないんです。マセラティはミスユニバース。美人は内面も美しくないと。マイクロ・デポさん、よろしくお願いします:)

1)そもそもはなから間違えない、2)時々間違えるけれどやり直す、3)間違えちゃったら後はそれなり。各々の現場で職人さんがどう振舞うかは、元締めの心意気次第によるところ大ですが、どこに心意気を込めるかという「気質」の問題もある、ということでしょうか。

20年前にそんな仕事をしていたイタリアの若者、いまどこで何をしているやら、つい気になってしまったり。

今は「職長」になってたりして(大笑)・・・。

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