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2011年8月26日 (金)

たこちゃんの日本半周旅行(その8:5日目のかがみがはら航空宇宙科学博物館・中篇)

 いやー、今日の練馬は午前中は微妙に晴れておりましたが、事前の予報通りに午後になると「ゲリラ豪雨」に見舞われまして、気が付けば、雨が横向きに降ってました(笑)。

 さてさて、「夏休みのハナシ、まだヤルの?」との声も聞こえてくる今日この頃ですが、懲りずにイッてみようと思います。あっ、そうそう。このブログは「たこちゃんのいい旅ホロヨイ気分」ぢゃなくて「マセラティでイッてみよう!」ですからね、本当は(と久しぶりに書いてみる:笑)。

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 この各務原(かがみがはら)は「旧日本陸軍三式戦闘機(通称:飛燕:ひえん)」のふるさとです。まず入り口を入って最初のコーナーは、広いワンブースをまるごと使って、この飛燕についての詳細な展示を数多く繰り広げています。ご興味のない方(ウチのヨメなど:笑)には、産業廃棄物をショーケースに飾っているように見えるのでしょうけども(泣)。こりゃ、楽しめそうだ。

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 まずは、飛燕の開発責任者、川崎航空機(当時)の土井武夫技師に関する足跡を辿る展示の数々です。当時の日本(いや先進諸外国ですら)では、まだ「全金属製」の飛行機をようやく造りはじめて10年程度でしたが、こういった「超秀才(超人的な努力により成し遂げておられる実績の数々なのであえて天才とは称しません)」の方々の不眠不休の御活躍により、ここまで本格的な航空機を開発、生産出来ていたことは、資材の窮乏していた戦時中であることも勘案すると、驚嘆に値します。ムカシの技術者はカネで動いてないからモノに魂が入るんですよね。心から尊敬いたします。

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 土井技師の仕事机を再現したもの。製図も今のように3DCADなどがあるわけでも無し、もっぱら、定規とコンパス。計算は手計算か計算尺を用いて行なわれていたのでしょう。右の青い表は開発の予定表です。でっかく拡大してぜひご覧になってみてください。現在よく名前を知られた航空機が軒を並べています。それにしても、このタイトで緻密なスケジュールは、壮絶の一言です。

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 その飛燕の発動機の内部図解と、現物(シリンダーの一部&シリンダーヘッド部六気筒分とカムシャフト)の展示です。ウチのホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の中のガンディーニのクアトロポルテと暮らしてみませんかの文中にある「倒立V12気筒」というのはこの図解にあるエンジン形態のコトです。鋳物部分がいぶし銀のようなイイ色になってますね。ヴィンテージカー用のエンジンにも通じるものがある、素朴な造形美です。一度ピカールで磨き倒して見たい(笑)。

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 エンジンの奥の方には、ピストン&コンロッドとそのビッグエンドに装着される精微なニードルローラーベアリング、そしてバルブと発電機が美しく分解されて展示されております。これを肴にここで呑みたいよなー。今日は時間が無いのでちょっと・・・ああーっ、右のは過給機(スーパーチャージャー)じゃん!「ヒヤでお銚子一本!!(笑)」

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 ほとんど、現在のアルミホイールのような造りの主脚輪と尾輪。当時の先端技術の賜物ですね。それにしても、さすがは御当地だけあって、展示品のダメージレベルが低いのと、ヘンテコな錆止め処理がなされて台無しにされていないのが嬉しいです。

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 手前のは、「旧日本陸軍五式戦闘機(通称:ごしきせん)」の配電盤。「五式戦」は飛燕の兄弟とも云える機体で、やはりここ各務原生まれ。「飛燕」の機体部分の生産実績に原動機の製造が間に合わず、造りかけの、俗に「首なし飛燕」と呼ばれる半完成状態の量産品ばかりがいっぱい出来てしまったので、コレをなんとか一日でも早く戦地に送ろうと企画されたのが、「飛燕に空冷エンジンを換装」するというもので、その結実が「五式戦」であるというわけです。マセラティのオートマミッションをマニュアル化するより大変に決まっています(笑)。

 しかし、前半部分25%くらいの「カタチ」もまったく変わっちゃうし、エンジンも違うしで、よく数カ月の開発期間で実戦投入できたものだと、碌な風洞実験場もない戦時中のコトを思えば、ある種の奇跡が起きたのですね。しかも、本家「飛燕」より、壊れにくい空冷エンジンのおかげで稼働率も高かったと云うし。

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  「飛燕」を堪能したあとは、室内の実機展示コーナーへとまいります。いきなりデカイので目に飛び込んでくるのは、STOL実験機らしいです。・・・カッチョ悪い(笑)。コレ、ホントに結構デカイのですが、内部は計測用の機材が詰め込まれて立錐の余地もありません。胴体の上にエンジンが乗っかってる場合、キャビン内の騒音はどうなるのでしょうね。

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 またまた、ワタシの困ったクセ「ステンシル大会(笑)」。コレだけで、機種が分かればメデタク「変態ヒコーちゃん」の仲間入り。拡大してそれぞれをよく読むと味わい深いモノがあります。しかしまあ、チマチマと細かい字で色んな注意書きが書いてあるモノですね。外部からキャノピーを強制的に射出させる紐の引っ張り距離も機種によりかなりまちまちなのが面白いモンです。

 各機がそれぞれ何なのかは、あした正解画像を出します。上の写真はたぶん4機分であると思います。自信のある方はコメント欄にどうぞ。

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 戦後すぐに川崎航空機は川崎重工業に吸収されてしまうわけですが、こんな早い時期にも航空機エンジンの開発に成功していたのですね。しかもポルシェ並みに「ボクサー6」。ヘッド表面のカバーには誇らしく川崎重工業のマークが翩翻とひるがえります。

 余談ですが、オートバイにも60年代までは、このマークが使われていました。すでに吸収していたメグロに端を発する「650RS W1(ダブワン)」とか、2サイクルラインナップでは、「A1(サムライ)」「A7(アヴェンジャー)」とか。70年代も幕開けの「マッハ(SS)シリーズ」とか「750RS Z2(ゼッツー)」「650RS W3(ダブサン)」の時代になると「KAWASAKI(大文字斜体ロゴ)」になり輸出を意識したデザインとなりますね。

明日も、まだつづく(笑)。

         

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コメント

土井武夫技師コーナー、非常に興味深いです。やはり一度行ってみたいところです。
飛行機の展示を見ていて唐突に思い出したのが、昔行ったロンドンの博物館でみた零戦。欧州戦線の飛行機はメッサーシュミットまで皆まるのまま展示されているのに、零戦だけはなぜかぶつ切りの一切れのみ。遠くからでも独特の断面形状で一目で分かりましたが、涙でました。

ちなみにステンシル大会クイズ、写真に写るフォルムの一部とカラーリングから判断すると、3機めまでは何とかわかりますが、最後のがわかりません。

 ここ、子供をつれて行きましたが、屋外の水上艇の大きさには驚きました。ただ中の展示は予備知識の無い私たちには敷居が高く、やっぱりたこちゃん級のガイドさんと周りたいですね。

最高です!

正直,素人には難しすぎてなにもわかっちゃいないのですが
これらの展示を肴に閉館から翌朝の開館までグラスを舐めていられる自信はありますw
いくら素敵な気遣いを見せてくれる役所といえども,
夜なべのお許しは出ないでしょうが…ww

ときにMT換装ってそんだけ大変なんですね,
気軽に口にするの慎もう(笑)

先日,水平対向6気筒のスバルで行ったのに,
河口湖飛行機博物館のゼロ戦を見てこなかったことが悔やまれます.
来年は222SEで行こう

ゲリラ豪雨、凄かったみたいですね。
人をあざ笑うかのような練馬の天気ですが、負けずに
頑張ってください。

「各機がそれぞれ何なのか」は、全く判らずです。
素人には難しい。

今回のブログを拝見し渡辺洋二氏の著者「液冷戦闘機「飛燕」」を読み返したくなりましたが、引っ越しの際に処分してしまいました。学生の頃、緻密な取材に基づく歴史研究のような渡辺氏の著書を読むのが好きでした。今度、書店でチェックしよう。あと、どなかたビトルボの研究解説書を書いてくれませんでしょうか。

深すぎてよくわからないというのが本音(笑)ですが、
車にしても飛行機にしても、凄い仕組みのもので
あることがよくわかります。
どういう頭の構造だと、こうしたモノが作られるのか
にも興味が湧きます。

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