いやー、ホント、車イベントの写真は、ひとつひとつ写真に写ってるナンバーの隠蔽加工(笑)をしないとイケないし、モブシーン(群衆画像)にも気を遣うわ(ぜんぜん気を遣ってない画像をお望みの方はりゅたろう先生のブログもどうぞ)で、めちゃくちゃ大変です。途中でヤメるわけにもいかないので、根性で更新いたしております。せめて皆さん、参加したつもりになって楽しんでくださいね。出来る限りライブ感を出して頑張ってますから。


「夜の宴」は正式には「懇親会」と呼ばれています。会場のお寺には早くも人が溢れておりますが・・・何ヤッてるの?
どーも、席取り合戦ではないかとの情報が入ってきましたが・・・えっ?違うの?単に参加者の人数確認のため、出欠をとっているダケだったんですね。皆、そう急いてはイケません(笑)。でも、座敷だから、壁に寄り掛かれる方が長時間の宴会の場合は楽なんだそうです。ワタシ、そんなの考えて坐ったコトないわ。どーせビール瓶持って、そのうち皆歩き回るようになるんだから(笑)。


今日は、精進懐石。鍋も用意されています。楽しみだなあ。
ソレにしても、はやくビールにありつきたいモノではありますが、一向に宴が開幕する気配がありません(泣)。
それにしても、1200年の歴史を誇るという高野山の精進料理は、こうして見ても、一体原材料がなんなのか、一目ではわかりません(食べてもよく分からなかった:おいしいんだけど:笑)。「見立て」の文化、ここにありといったところでしょうか。写真にはありませんが、あとから、あとから、揚げたてあつあつの天ぷらやら、さっぱりとおいしいおソバやらが出てきたりいたします。そこが、半端な温泉宿などの宴会とは違うところだなあと感じ入りました。シナシナの冷えた天ぷらほどマズいもんはありませんからね。高野山の精進料理、ホントおいしかったですよ。


まずは、お歴々の方々からの御挨拶コーナーが延々と続いております。
一応、初参加なので、アウトラインを掴ませて頂こうと一生懸命拝聴してたら、いよいよハラ減った(笑)。ふと目を落とすと「ようこそヴェトロモンターニャへ」のカードが御膳に添えられております。スタッフ御一同のあたたかい歓迎の気持ちが心に迫ります。御挨拶が一巡すると、場内が暗転し、ランタンが通路に置かれました。まずは、3月の東日本大震災と9月の熊野大水害の犠牲者に参加者全員で黙祷を捧げます。好きなクルマで存分に走り回れるわが身の有難さ、毎日を普通に過ごせる「あたりまえの日々」の有難さ、ともに噛みしめながらの黙祷です。


「Mr,ヴェトロモンターニャ」夏木陽介さんの音頭でいざ「乾杯!!」です。
続いて、和歌山の梅干し工場で働いていたという経歴の演歌歌手、坂本冬美サンの「夜桜お七」のイントロが流れてまいりました・・・障子が開き現れたるは・・・ホンモノ?んなワケねーダロ(笑)。そっくり芸人の「フユミ」さんだそうです。テレビのものまね番組などにも出演しているらしいのですが、「坂本冬美歌謡ショウ」を模した芸を誇る「場持ち」のいい芸人さんで、場内ではおひねりが飛び交ってました。


続いては、一人あたり500円を握りしめての「義援金じゃんけん大会」。適当に近所のヒトとペアを組みジャンケンをします。勝った方は負けた方から500円をもらいます。一番最後に残った人が参加者すべてから徴収した500円を本来は総取りなのですが、今回はその半分を明日の熊野大社に義援金としてお納めします。助手の部に出場したワタシは二回戦ではやくも敗退(泣)。大ラスは運転手の部の勝ち残り者と助手の部の勝ち残り者で大決勝!右の写真は総合優勝者決定の瞬間です。


最後の出し物は「義援金オークション大会」。地元テレビ局のアナウンサーおねえさんのキビキビした進行と、「セリ人役」のSさんの「スーパー仕切り芸(笑)」により、会場は大盛り上がりを見せております。りゅたろう先生とワタシは、一番前まで行って「かぶりつき状態」でセリに参加しております。一番最初に「マセラティメラク」のリトグラフ額装が出品されたのですが、「どーせ、フェイクだろう」とタカを括っていたために逃してしまい、あとで本物のリトだと分かって地団駄を踏んでも後の祭りです。あーあ。
おいおい、このシャンパンは「芝公園のフェラーリ屋さん(笑)」で見たコトあるような気がするなあー。シューマッハ所縁のものだそうで、なんかレターもついてるという、お馬さんマニアの方々には垂涎ものの逸品。コレは盛り上がりそうだぞー。


・・・やっぱ、ものすごい白熱状態に(笑)。場内のあちこちから指し値がコールされます。
結果、とある御婦人が落札。その場でものスゴイ金額を払ってました。でも、出すところに出せばもっとスゴイ金額にはなりそうだけど。熊野の神様に御寄進いたしましょうね。


りゅたろう先生は、ワタシも狙っていた「レゴのフェラーリF1」をゲット!コレ普通に買うとものスゴイ値段なんだけど、結構テキトーな価格で落札(笑)。いいなあ。でも、お子さんにお土産が出来たと喜んでおられました。右の写真はチェーンソーによる一刀彫のジャガーマスコット。でかいです。スゴイです。


白熱のオークションも盛況のうちに終り、皆さん三々五々と争うように宿坊に帰っていきました。
・・・りゅたろう先生とたこちゃんヨメはふたりして、座敷に残していったデザートみかんを拾い集めています(笑泣)。まあ、食べ物は粗末にしてはイケません。見上げた心がけではありますが、「みっともないからおよしなさい、もっとデッカイことーなーぜでーぇきーぃぬぅー」とクレージーキャッツのショボクレ人生(このリンクは音出ます:注意!)が頭の中でリフレイン(笑)しておりました。ワタシが一服するロビーも先ほどまでの騒々しさはどこへやら、スッカリ静かになりました。ああ、ようやく今日は眠れるな。


・・・チュンチュン(鳥さんの声)・・・朝になりました。昨日は気絶。窓を開けますと裏山の新鮮清浄な空気が部屋の空気を一変させます。
こんなにすがすがしい寝起きは本当に久しぶりです。コレをもう一度味わうために高野山に来てもいいと思った次第。写真取り損ねたけど、質素な朝ゴハンもおいしかったなあ。


さあ、宿坊をあとにして、走行会へとまいりましょう!
残念ながら、今日も朝から雨模様。然れどもシャマルはスターター一閃!元気よく目覚めてくれました(ちなみに、ワイパーとウォッシャーもちゃんと動いてたよ:笑)。
レッツゴー・トゥー・熊野!出発はりゅたろう先生のドライビングから。


コドライバー役のワタシは小うるさい舅の如く、「はい、はい、ワインディングでは片手ハンドルはヤメてください」とか、「あー、もっと車間距離を開けてクダサイ」とか、りゅたろう先生から煙たがられるコトばかり連発いたします。「オカモトさんは、いると何かと便利だから、ポケットたこちゃんにして持ち歩きたいんだけども、で、うるさくなったら小さくしてカプセルにいれちゃうのって、どう?」「勝手にすればー(笑)」漫才です。






しかしまあ、シャマルの車中では「珍道中」が繰り広げられているわけですが、そのわりには、傍目から見ると霧の中の豪華絢爛なパレードというわけでして・・・雨と濃霧の中、アニバーサリーカウンタック(はい、ここの音声はしばらく「クォーーーーーーン」デスからね:笑)とのコンボイ状態は続きます。後ろを見れば2台のトヨタ2000GT、いわば白日夢の如し。なにしろ今回のコースは9月の水害で大きく破壊されている被災地を突貫工事でなんとか開通させたというものですから、交互通行になっている区間も数多くあります。信号待ちのインターバルは90秒。結構長いので、ドライバーのりゅたろう先生はシャマルを抜け出して動画撮影をしたりいたします。はやく戻ってきてちょー。


・・・はい、信号が青になりましたよ!クルマに戻ってくださーい。
皆さん、テキトーに休憩停車します。ワタシたちもテキトーに休みを入れます。このあたり、走行会のシナリオにはありません。本来の第一チェックポイントでは「豚汁」が振舞われたのですが、がっついてて写真撮るの忘れた(泣)。りゅたろう先生はあまりの美味さに「4杯と8分目」食べました(!)。最後には、豚汁をついでくれるお婆ちゃんがりゅたろう先生の顔を見ただけで「サトイモ多目にしといたから・・・」と云って喜んでついでくれていたそうです。もちろん、そんな参加者は他にいるわけありません(ワタシは2杯:笑:とてもおいしかった!)。


そうこうしているうちに、今度は急遽眠くなったりゅたろう先生と交代してワタシが次のチェックポイント熊野までシャマルを運転。
途中、今はキレイな川辺も、台風の時はたいへんだったのだなあと想いを馳せます。昼食は熊野大社(旧い方のお社)でとのコトでしたが、こちらも、台風時は汚泥で埋まってしまったそうです。不眠不休の突貫工事で、ようやくイベントが開催出来るまでに復旧したとの事。本当に大変でしたね。
今度は、「焼きアユ」とともに簡単なおにぎり弁当が、地元熊野の方々より振舞われる模様。色々と大変な中、我々イベント参加者への歓迎の気持ちを表すべく精一杯もてなしてくださっているのが胸に迫ります。マツタケのおつゆも出たんですから。
一方、りゅたろう先生のアタマの中は「アユ」をいかにしたらおかわり出来るかという策謀(笑)でいっぱいです。で、権謀術数の末、ホントに2匹目をゲット!「どーしてそーゆーコト出来るかなあ」「人徳、人徳(笑)」ホント御馳走様でした!二人ともそっと両手をあわせます。


地元の女子が「民族衣装(笑)」に身を包みお出迎え。「暑くない?」と聞くと「アツいですぅー」と笑顔で即答。
実は、この熊野に着く直前あたりで奇跡的に折からの雨が上がり、一気に気温も急上昇だったんです。おかげで昼食は雨に濡れるコトなく楽しむことが出来ました。御利益でしょう、きっと。


続いて、熊野大社に義援金を奉納する儀式へと移ります。参加者の中から、全国の各地方の代表として5名がコールされ、りゅたろう先生も九州代表として、関東代表の夏木さんとともに、玉ぐしを奉げる役に任命されました。宮司さんや、熊野市長さんもお見えになり、被災地だけに装飾こそ簡素ではありますが、本格的な式典となりました。


昨日に続いて、熊野にも記念の植樹をすることに。宮司さんが参加者(車)をお祓いするとともに、参加者全員で「土入れ」を行ないました。
ワタシが、次に熊野に来るのはいつの日になるんでありましょうか。その時にはこれが大きく育っていると嬉しいですね。



ここ熊野でのすべての行事は終わりました。しばらくの間は、参加車輛を堪能するコトにいたしましょう。まさに綺羅星の如しの名車群。
それにしても、 熊野大社で頂戴した機関紙に掲載された災害状況の写真をあとから拝見し、短期間でここまで復するのは大変だったろうなーともう一度思いました。開催地の皆様、本当に有難うございました。 さあ、次はファイナルステージです。明日もお楽しみに!