ヴェトロモンターニャ高野山2011にシャマルで行く(その1)
はい!11月4日(金)の夜です。羽田空港第二到着ターミナルにまずは出向きます。向かいの駐車場には、ワタシがここまでご用意したマセラティシャマルが鎮座しております。
ああ、練馬からここまで来るのダケで、もう気疲れしたわー!地上高の低ーいマシンで街を走るのはホント神経を遣いますね。到着ターミナルにはジャスト5分前に行きましたが・・・、遅延ですか。だいたい「ソラシドエア」って航空会社初めて聞いた(笑)。大丈夫なのか(失礼)。
大丈夫でした!無事、元気な姿でお出ましの「りゅたろう」先生。8月の大分以来の再会です。まずは、記念撮影を。
駐車場棟に向かう連絡通路にて。「あっ、あそこにシャマル見えてますよー」とワタシ。「あー、ホントだぁ!!」と早速デジタルムービーカメラを取りだし撮影を始める先生。無邪気です(笑)。
で、駐車場にて。もう、スッカリ我が物顔の先生はポーズをキメてパチリ。
今度は、今回の高野山行のためにわざわざ「10回払い(笑)」で手に入れたと云う、持参のポータブルナビの箱を開け、組み立て始めました。「もー、センセーはやく行こーよー!だいたい、取説とか見なくていいの?」というワタシに、「こーゆーモノは直感でだいたいなんとかなるもんよー」とかなんとか云いながら聞く耳は持ちません(笑)。あー、もう10時過ぎたあ。一体何時に現地入り出来るんダロ。
で、せっかく取りつけたナビに目的地を告げると、「東名の用賀IC」へと誘います。・・・そんなの知ってるけど、もっと気のきいた道無いの?
とりあえず、環状8号線と東名海老名SAまではワタシが操縦しました。
乗り始めてすぐ、まだ空港の敷地内で、「目にモノ見せてくれようぞ」とばかりにスロットルを開け、3速でギュィーンとやってましたら、やおらバンプがあって、「がしゅっ!」とハラすり音が。「ギャー」と悲鳴をあげる3名のおバカさん(笑)。海老名ではとりあえず、下周りとエンジンのチェックを周到に行ないました。あー、ハラが痛いこと。大事には至らずにホッといたしました。
ここでも、トランクから手荷物を出してなにやらゴソゴソと出したり入れたりする先生。そこらへんに財布やらの重要なモノをナマで置くので、ウチのヨメを張り付かせて、監視の目(ニヤニヤ)を光らせてもらいます。そんな気遣いを知ってか知らずか先生は呑気です。
海老名からは、運転交代。りゅたろう先生がドライバーでイキます。「さあ、一気にひとっ走りだぁ!」
・・・東名は長距離トラックが左右両車線を塞ぎ、あせれども一向にアベレージスピードが上がっていきません。東名から伊勢湾岸道まで進んだところで、再度ワタシに交代。先生はほとんど目がイッちゃってるし、ヨメは狭い後部座席にハマりこみ半口開けて撃沈していますので、もはやダレも励ましてくれない中、「ミンティアドライハード味」を頬張りながら、時々左手で「顔パンチ」しつつ眠気をこらえ、新名神→近畿道と歩を進めます。東大阪あたりのPAで、なんとなく2人が目を覚ましたので、「夜明けのコーヒータイム」となりました。「二人が寝ている間に、登坂車線から200台ゴボウしました!」と元気よくフカすワタシ。
「ちょっと先にクルマのところに戻ってるね」と先生。しばらくして様子を見に行くとまたも恒例の「荷物降ろしゴソゴソ(笑)」を絶賛実施中。ナニをお探しなのでしょうね。
さらに高速をしばらく行くとナビがここで降りろという。先生「まだ、もっと先まで高速だとおもうんやけどなー」ワタシ「でも、自慢のナビがそー云うんだから、意図があるんでショ、きっと」
・・・やっぱ、ダマされた(笑)。なんか、まだ大阪府って書いてあるし、ようやく和歌山県内に入っても、三ケタ番号のいわゆる「酷道(国道)」が続きます。先生「こんなとこ、来た憶え無いケドなあ」ワタシ「この先、道幅狭小って書いてありますよ」・・・さらに進むと、ワタシ「あー、今、高野山方面はこの先道幅がいよいよ狭小で無理だから、Uターンしろっていう看板が一瞬見えた!」というのもつかの間、前方からクルマが・・・先生「ヒョエーーー!こりゃ、ダメだよー、このばかナビ!」で、上り坂道の中途でUターン敢行。九死に一生を得ました(笑)。くるっと向きを変えますと、ナビ野郎は再計算をし始めた様子。「ああ、やっぱ370号線に行けっていってマスぜ」「最初から、そー云えよー」
どんどんと山深いムードが漂ってまいります。正解の道ですらコレですから。ロングロングワインディングロードをシャマルは快走します。
味のあるいい景観を眺めつつ、窓を開けて清浄な空気を吸い込みながらのスポーツ走行は爽快ですね。
・・・「先生!路面濡れてるから2速はダメよ、3速、3速!」「ワカッテルヨー、うるさいなあ」とかなんとかヤリトリしつつ、先生は右へ左へ豪快に舵を切る。・・・と、どなたか忘れちゃいませんか。後席のヨメ、完全にヘタってます。想えば、狭いシャマルの後席にかれこれ10時間ですからね。ゴメンゴメン。
で、目的地まで残りが10キロといったところで休憩タイム。
先生はポーズをキメて、ご満悦。
大自然の中に置いても、ガンディーニのオブジェ:シャマルはとても絵になりますね。ウエッジが美しくキマっております。
ようやく、高野山の市街中心が見えてきました。
ここで、ガソリンを満タン給油しておきましょう。給油中にも、向かいの紅葉があまりにも美しいのでローアングルからパチリ。絵になりますねぇ。
イベントの起点会場は、金剛峯寺の第二駐車場です。ワタシたちは一番乗りでした。先生とヨメは手続きをしに行き、ワタシはシャマルをキレイに拭きあげて、「展示仕様」を造り上げます。そもそも、この「ヴェトロモンターニャ高野山」というイベントは今年で満20回を迎える、国内カーイベントの連続開催記録を更新中の由緒あるもので、本来は結構ハードルの高いレギュレーション(参加車資格)がありまして、ホントはシャマルの年式では「新し過ぎて」参加出来ないのですが、大会事務局が特別に認めた「サブエントリー参加車」5台のうちの一台として、本日の参加となりました。りゅたろう先生の御人徳の賜物(本人はそう申しております:笑)なんでしょう、きっと。
ワタシの参加形態は「助手(っていうか下僕だけど:笑)」常時イベント中に首から提げておくパスは、ご覧のようにヒノキ板に焼き印を押した手造りの凝った物。イベントのボランティアスタッフが寝ずの作業で一枚一枚こしらえた逸品だそうです。ワタシの後ろの建物は宮大工技術を結集して造られた総ヒノキ造りの家(もちろん、デモンストレーション用)。ものすごくいいヒノキの香りを発散しております。お風呂に入ってるみたい。
高野山には、「宮大工」さんの技術が随所に生きています。こちらは、特別公開中の工房です。そんな文化も、この参加パスに感じてくれたらなあとの主催者さん方の想いを感じます。
展示品の中に、なんと「トライデント」を発見!それこそ、宮大工の技術の粋、彫刻そのものです。こちらは現代の匠によるレプリカでしょう。現物を直に見ると非常に細密なものです。「開創祈念三鈷杵」。きね、なんですか・・・。餅ついたりには実用性が低いよな、やっぱり。
左の写真が金剛峯寺所蔵の本物の写真パネルです。
さあ、まだイベント開始時間には30分ほどあります。近所の名刹めぐりをいたしましょう。まだまだ本格的とは云えないですが、そろそろ紅葉し掛かっており、とても美しい景観です。
どちらを向いても、荘厳な風景です。コレ、ほんの30分程度、会場近くを散策したものの、これまたホンの一部ですが、目を見張る建造物を数多く見ることができました。ムカシの信者はさぞや「すげー!」と思いつつ帰依したのでしょうね。今見てもスゴイもの。りゅたろう先生は「この色遣いにムカシの人はさぞ驚いたろうねー、色の無い時代だから・・・」と珍しく(笑)真面目に感じ入っておられました。
高野町の観光マスコット、「こうやくん」さんです。今流行りの「ユルキャラ」というヤツでしょうか。寺町高野のあちこちで、こうして観光客を出迎えております。結構可愛いでしょ。続きはまた明日!
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コメント
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シャマルは誰が何といってもスーパーカーです。
スーパーカーって言い方がなんですが、スーパーカーと言わせてください。
投稿: 湯河原のタレ目 | 2011年11月 8日 (火) 21時47分
お帰りなさい。
本ブログ、面白おかしく拝見しました。
道中の楽しさがすごく伝わってきます。
りゅたろう先生、シャマルお似合いです。
ヨメ(奥)さま、コシのつらさ分かります。
たこちゃん、運転お疲れ様です。
明日の続きも楽しみだ。
投稿: Wさま | 2011年11月 8日 (火) 22時44分
嗚呼、何と懐かしい風景でしょう・・・
13年前、りゅたろう先生の黒いE-Typeで出走した事を鮮明に思い出します。
あの時、りゅたろう先生はフェリー、私は前泊して六甲アイランドで7時に合流してハイウェイをぶっ飛ばして高野山まで向かい、道に迷う事なく会場入り出来たのに今回は何故?(笑)
続編楽しみにしています!!
投稿: りゅたろうチルドレン | 2011年11月 8日 (火) 22時53分