マイクロ・デポ株式会社”公式ウェブサイト”「マセラティに乗りませんか・・・」

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2019年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

カテゴリー

無料ブログはココログ

« ヴェトロモンターニャ高野山2011にシャマルで行く(その1) | トップページ | ヴェトロモンターニャ高野山2011にシャマルで行く(その3) »

2011年11月 9日 (水)

ヴェトロモンターニャ高野山2011にシャマルで行く(その2)

 昨日のコメントに「りゅたろうチルドレン」さん(初コメント有難うございます!)が寄せておられましたように、当店に初めて御来店頂いた時はジャガーEタイプでおみえになりましたね、りゅたろう先生。ものすごくコンディションの良い個体でした。そのEタイプで高野山デビューを果たして以来幾星霜、このたびの特別枠参加となったわけです。

 自動車趣味の世界は、非常に奥が深く、幅も広いものです。同じ「クルマ好き」とは云っても、「ミニバン愛好家」と「ブリティッシュクラシック愛好家」は、物に対する価値観、生き様もとい人生哲学といった深いところまでおそらくは違います。ここで云いたいのは、どちらが優越していて、どちらが正しいといった比較論ではありません。

 傍からみれば限りなく「同類」とみなされるであろう「イタ車マニア」という括りの中ですら、「旧型パンダ」をこよなく愛する方々もいらっしゃれば、ヴィンテージフェラーリの愛好家も居る。さらに同じヴィンテージフェラーリ愛好家の中にも、コンペティションカーを日常の足にされているツワモノもいらっしゃれば、年に数度のイベントに出場するためだけに整備を施し磨き上げ、「床の間モード」にしておくのを是とする向きもある。

 ですから、ワタシ自身は自動車趣味の世界のホンの一端を御提供する使命を持った生業をさせて頂いております関係上、従来この手の「カーイベント」への参加はあまり積極的にすべきではないと考え、控えていた部分もありました。昨年のビトルボフェスタへの参加を呼び掛けて頂いた折も、当初は相当逡巡したものです。

 しかしながら、この「ヴェトロモンターニャ高野山」は、本当に参加者を包み込んでくれるような「手造りの」イベントでした。なにより(ビトルボフェスタもそうでしたが)商業主義にまみれていないところがいい。そして、現地の住民の方々も年に一度の祭典を待っていてくれ、沿道ではじーちゃんばーちゃんまでもが手を振ってくれる。ワタシもつかの間の「宮様気分(笑)」を味あわせて頂きました。

 例えはいささか分かりにくいかもしれませんが、まだ「すくらん」であった頃の、「草創期のカーマガジンの世界」と云ったらいいでしょうか、適度に牧歌的だけど決してドメスティックなものではなく、その器は足が着く程度の適度な深さ(浅さ)と極めて広汎な奥行きがありました。国産の旧いトラックや軽自動車と、27レビンやヴィンテージベントレーが共存していたのです。今思えば、これは極めて健全な趣味の世界であったと云えましょう。実を云えばマイクロ・デポの「裏キャッチフレーズ」である「軽自動車からロールスロイスまで」というのは、このあたりの「自動車趣味人としての」信条を表現したものなんです。

20111109012011110902

 ・・・さあ、余談が過ぎましたね。昨日の続きをばイッてみましょう。

 うちのヨメが事前に高野山の観光情報をネット検索にて得たところにより、「四つ葉のクローバー」ならぬ、「三叉の松葉」という「金運」を呼ぶ松葉をはやす松の木があるとのこと。ヨメが案内所の方に尋ねると地図を出して丁寧に説明をして頂き、イベント会場のすぐ近くであることが分かりましたので、早速行って、三叉松葉を探しましたら、あっけなく発見!そっと財布にしのばせるコトといたしましたが、霊験は如何に(笑)。

20111109032011110904

20111109052011110906

 美しい木々の緑と、始まりかけた紅葉、そして極彩色の橋や建造物が織りなす風景に酔いしれていますと、道の向こうでヨメがビニール傘を拾っております。折からパラパラと雨が降り出してまいりましたので、「早速、御利益があったわ」と喜んでおりますが、そんなんで「運」つかってるばあーいぢゃ無いダロ(笑)!

20111109072011110908

 会場に戻ってまいりますと、スッカリ出場車も出そろっておりました。

 このアストンマーティンはとても素敵な塗色。ノンメタのモナコブルー近似色ですが、しっとりと濡れたところがコレまた艶っぽいですなあ。レーシーなアルピーヌA110はスペイン製だそうです。オーナー様にお話しを伺って今回そういうのがあるのを初めて知りました。

20111109092011110910

 アルファロメオ達。ホントはこのとなりに「みにくいジュリア」君もいたのですが、撮った写真に人影があまりに多くて載せるのを我慢しました。

どのマシンもオーナーの慈愛を一身に受けて、良いコンディションを保っております。

20111109112011110912

 シトロエンは好対照の2台。左のオレンジ色はシトロエンメアリ。日本では珍車ですね。あずき色のDS19は、大きくて威風堂々とした貫禄なのに、顔はカエル(笑)。見飽きないクルマたちです。

20111109132011110914

 イギリス勢。このイベントには新旧多数のモーガンが参加されておりました。

 ワタシの「大好物」、ロータスヨーロッパはスペシャルが3台並んで展示され、大変目立っておりました。

20111109152011110916

 「青春とはなんだ!」や「Gメン75」での活躍で御馴染の俳優、夏木陽介さん。このイベントには17回連続参加だそうです。当イベント参加車でもっとも古いジャガーSS100を御持ちです。イベント参加歴の長いりゅたろう先生ともスッカリ顔馴染みでいらっしゃる御様子で、ワタシやヨメにも気さくに話しかけてくださいました。一時は「パリダカ」でも名を馳せた国際A級レーサーも、いまや御年75歳、いまだ青年の心で毎年大好きな高野山にいらっしゃるのがとても素敵なことだなあと思いました。そういうジジイにワタシもなりたい!

20111109172011110918

 左のフィアット1100TVは、御本家ミッレミリアにも出場しているというツワモノ。美しいエンジンルームを見せて頂きながら、オーナーさんとも言葉を交わしましたが、いわゆる「おセレブ感」など皆無の腰の低い誠実な方でいらっしゃいました。右のロータスエランは、その後の走行会中に、路面の荒れを気にして低速走行に甘んじる我がシャマルを風爽と追い抜いていったクルマです。りゅたろう先生が「(ご主人さまが下僕に話かける感じで)ほら、オカモトクン、マセラティがロータスに抜かれたままでいいの?」とけしかけますので、「あたー(頭に)きた!」とばかりに電子制御サスを4段にして、ホンキで追いかけようとしたら、すぐ「げきょっ!!」とコーナー出口のバンプでハラ打ち。もう、その後はバンプトラウマで、継ぎ目のたんびに蛇行走行をするようになり、「たこちゃんばしり」と渾名されてしまいました。まったく、もう。

20111109192011110920

 ディーノ246GTSとロータススーパーセブン(たぶんS2)。どちらも美しい仕上がりなので、雨に濡らすのはホント可哀想なんだけど、このイベント参加者たちはキモが座っていて、屋根下に持っていくといったようなヤワなマネはいたしません。ソコがまたスゴイです。

20111109212011110922

 我らが、サブエントリーコーナーの5台。お隣のアニバーサリーカウンタックとは、この後の走行会でも常に一緒。助手席にはチャイルドシートを装着して、可愛いムスメさんと一緒です。ワタシの苦手とする「関西系ランボルギーニ野郎」のイメージとはかけ離れた、温和でサービス精神旺盛な、良きパパさんでした。

20111109232011110924

 あーあ、すっかりシャマルも濡れちゃいましたね。明日の走行会では、ワイパーとかちゃんと動けよな(笑)。

 夕方になるにつれ、雨はいよいよ本格的になり、しまいにゃ、ビニールシートでラップしたクルマもあらわれました。モノホンアバルトだもんなー。お気持ちはイタいほど分かります。こんなにまでして展示を続けてくれる根性あるオーナーさん方には感謝しないといけませんね。

20111109252011110926

 

20111109272011110928

 さあ、昼食の時間です。会場は近所のお寺。

山門をくぐると、いきなり玉じゃりの上には、美しいランサーGSRと510ブルーバードSSSがともにワークスマーキングでのお出迎え。スタッフの方々のものであったようです。

20111109292011110930

 用意して頂いた昼食は、湯豆腐と松茸ごはんを中心とする豪華なもの。これも関係者の手造りらしいのですが、その完成度の高さには目を見張るモノがあります。

もちろん、味も抜群。残さず完食いたしました。りゅたろう先生は湯豆腐のおかわりを要求しておりましたが、まさか、ねぇー(笑)。

20111109312011110932

 ・・・で、畳があると、やっぱり寝ると(笑)。先ほどから、縁側部分の隅っこで御老人がお一人グッスリとお休みになっておられましたので、先生とふたりで「なんとか、ココでしばらく寝れんもんかなあー」と思案しておりましたが、「もう、寝ちゃえば勝ちたい!」と先生が倒れ込みましたので、ワタシもしばし寝ることに。小一時間で起こされて、今度は「護摩焚き」に全員で参加とのコト。この部分、カメラに納めていなかったのですが、りゅたろう先生のブログに載ってましたのでリンク張っておきましょう。たこちゃん夫婦の「アホづら」も例によって無許可でアップされて(笑泣)いる模様です。

 一方、有志の参加者が寄贈したヴェトロモンターニャ20回開催記念の植樹も大会委員長である御坊様のもと、参加者全員の立ち合いで行なわれました。

20111109332011110934

20111109352011110936

 その後も雨は一向止む気配も無く、徐々に日が暮れてまいりました。アストンマーティンボンネットサイドのツーリング「スーパーレッジェーラ」エンブレム。フィアット1100TVの内装、ロータスエランの後部エンブレム、MGマグネットの威厳あるフロントグリル。

20111109372011110938

 初日の展示会も終え、今晩宿泊するお寺に向かいます。いわゆる「宿坊」というものですが、ワタシたち夫婦には初めての出来ごとです。

お寺に泊るってどんな感じなんだろうとワクワクしてきました。途中荘厳なビルマ戦没者慰霊塔が目に入ってきましたのでパチリ。

20111109392011110940

 ああ、ここが「夜の宴」の会場らしいです。もちろんお寺だけど。とにかく、食事をするのも、宴会やるのも、泊るのも、この街では「お寺」が普通なんです。

 料理は精進料理で、肉は食べない戒律があるようですが、酒もタバコもオールOK!ワタシにとっては、表面的に「あれもダメ、これもダメ」と小中学生相手レベルの物云いですべてを規制されている都内などより、よほど過ごしやすい環境です。おまけに、その空気の澄んでいておいしいコトといったらありません。ちょっとカラダの具合が悪い人はこの街に2~3日滞在するだけで、症状が軽快するような、それくらいの心地よさです。

20111109412011110942

 さあ、宿坊に到着いたしました。地蔵院というお寺です。早速お坊さんから部屋の鍵を頂き行ってみますと・・・このキレイさ、設備の充実には目を見張ります。大きなコタツの上にはお茶と茶菓子。嬉しい灰皿(笑)。窓を開けますと裏山の紅葉がせまり、清浄な空気が部屋に満たされていきます。なんと心地よく快適なのでしょう。広いお堂にザコ寝をイメージしていたワタシはここでも嬉しい誤算を味わいました。「いつかはシャマル」さん、222でぜひ行ってみてね、高野山。

 時間が押しているそうなので、混み合う前にお風呂場へとまいりました。アメニティ類もおそらく自前であると踏んでいたので、石鹸、シャンプー、タオルと一通り持参して行きましたが、全部普通に標準装備(笑)。風呂場をでたところには自販機もあり、缶ビールすら買える!VIVA!お寺。さすが世界遺産、さすがミシュラン三ツ星。そう云えば街の中にも外国人観光客を数多く目にいたしました。そしてすべてのモノが普通の田舎の価格。いわゆる観光地価格ではありません。あとで調べましたら、宿坊は一泊二食付でおしなべて9500~10000円くらい。バーゲンプライスだと思います。

20111109432011110944

 そとに出て、そぼ降る雨をついて「夜の会場」へと出かけましょう。お寺の玄関口には、昼の展示に間に合わなかったと思しき鉛色のEタイプがやってきていました。雨の夕暮れ時、神秘的な美しさとオーラを放ちます。素晴らしい!

20111109452011110946                                     

 浮き世の諸々をしばし忘れさせてくれる、寺町を散策しつつ、会場に到着いたしました。

 どんな宴になるのか、楽しみです。

続きはまた明日!      

« ヴェトロモンターニャ高野山2011にシャマルで行く(その1) | トップページ | ヴェトロモンターニャ高野山2011にシャマルで行く(その3) »

コメント

いやー、数々の写真や記事内容を拝見し、自動車趣味は
つくづくいいもんだと思いました。
そして、夏木さんが「気さく」であることにも感動しました。

あいにくの雨模様でしたが、雨模様ならではのエピソードの
数々ですね。

うーん雨の中でも大事な(ピカピカの)クルマを乗れる根性、すばらしいです。そしてイベントの楽しさが窺えるレポート、うらやましいです。

さまざまなクルマの写真を一台一台楽しんでいます。
こうしてみるとどのクルマも主張のある綺麗な「色」ですね。同じ赤でもアルピーヌ、アルファ、エラン、ディーノ、カウンタックそしてシャマルと、みんな違う独特の色あいが味わい深いです。
うちの「あれ」も、他の銀色のクルマと並べてみたら、他所のとは違う銀なのかな。

このようなイベントが関東であれば是非見に行ってみたいです。

お疲れにもかかわらず,連日素敵な写真とテンポのいいレポート有難うございます.
お陰様で,ヴェトロモンターニャ高野山を疑似体験させていただいております.
最後の夕暮れの写真,なんだかジンっときてしまいました…

宿坊は一人旅でもOKですかね?
ぜひ,いや,必ずいつか222で行ってみます.

いつかは高野山

まずはこのブログに暖かく迎え入れて頂き誠にありがとうございます!
こうしてブログを拝見するにあたって改めてヴェトロモンターニャの拙い言葉じゃ言い表せられない素晴らしさを噛み締めています。
あの時りゅたろう先生にお誘い頂けなかったら自動車趣味の捉え方も大きく違っていたんだろうな~と心から感謝しています。
さて、次章は夜の宴ですね!
(これまでの経緯からも)きっと何かが起こったんだろうと楽しみにしています!!
すみません、最後にハードル上げてしまいました(笑)

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

« ヴェトロモンターニャ高野山2011にシャマルで行く(その1) | トップページ | ヴェトロモンターニャ高野山2011にシャマルで行く(その3) »