2012年初陣、小旅行(その2:知多半島の要衝:半田駅前紀行①)
昨日も年始より、たくさんの方々にお見え頂き、誠に有難うございます。いきなり全開で営業中となっておりますので、この週末に向けても皆さんのお越しをお待ち申しあげておりますよ。
当ブログも年末年始と休まず続けておりますが、「マセラティねた」ずいぶん書いてないですね。このブログをお正月休みに初めてご覧頂いた方々もいらっしゃると思いますが、ここは「そういうところ(笑)」です。・・・って、違うでしょ!マセラティの専門店、マイクロ・デポがお送りする「マセラティでイッてみよう!:2」と申します、主に旧いマセラティや旧車を中心に据えた「よもやま話」のあれこれを語り合う、「物好き(笑)の皆々様方」のサロンのようなブログであります。皆さんのおヒマつぶしにご活用頂き、気が向きましたらコメントのひとつも入れて頂けますと有難いです。
・・・でも、相変わらず、マセラティとは無関係の「正月紀行文」は続くのであった(笑)。
今日は「名鉄線 知多半田駅前」から、半田の市街地を歩いて巡るコトにしました。1月8日(金)早朝の出来ごとです。地元の観光協会が発行している街歩きのパンフレットによれば、早ければ一時間、ゆっくりでも二時間で周れるお奨めコースというのがある。「こりゃ、お手軽でいいや」とばかりに、地図を片手にブラブラするコトにしてみました。大体、今回の小旅行、例によってなんも段取りをせずにまいりましたので、ハッキリ云って半田にどうして宿をとったのかさえ不明(笑)。
宿泊したホテルの窓より階下を眺めますと、名鉄線のホームがご覧のようによく見えます。ワタシなどは門外漢ですから、電車の種類はわかりませんが、日頃なかなか見ることが出来ない部分が観察出来るのでコレだけでも結構楽しめます。鉄道模型のディティールアップや、スクラッチビルドをやってる様な「そのスジの方々」ですと、パンタグラフの形状がどーの、とか、ベンチレーターはどう配置されてる?とか気になるところがあちこちにあるのでしょうね(笑)。
この電車写真群はデジカメのズーム機能を使って撮影しましたが、ほんとにNゲージの模型を髣髴とさせますね。
左側の赤いヤツはスタンダードな感じがするなあ、名鉄と云えばコレといったモノ。子供の頃、岐阜に住んでた親戚のところに遊びに行った時、「ビスタ・カー」という、小田急ロマンスカーに似た二階建てフォルムの赤い特急があったように思うけど、一番上の写真のヤツがそれの末裔なのかな。
朝食を採り、駅前を散策してみます。駅のこちら側の入り口は近年再開発されてしまった模様で、それなりに近代化されてしまっております。地方の私鉄駅としてはそこそこに立派な佇まいです。駅前のロータリーバスターミナルを挟んで、新造された都会的なショッピングビルの景観が目を惹きます。さあ、チェックアウトを済ませて街歩きを開始いたしましょう。ちなみに、チェックアウト時に、お昼くらいまでクルマ置かせてくれるかなあ、と尋ねると「OK」との返事。いよいよ太っ腹だな、名鉄イン。CP率過去最高のホテルに(勝手に:笑)認定。
なんというか、この駅前ストリートは、どこかのテーマパークみたいですね。とにかく「普通の」建物が極く少ない。左は小児科のクリニック、ほとんど幼稚園。右は交番、やっぱ蔵(笑)。こんな雰囲気の無国籍&時代考証はちゃめちゃな街路をテクテクのんびりと歩きます。
まず、第一のお目当ては、名鉄線の知多半田駅からゆっくり歩いて10分くらいのところに位置する「JR半田駅」。地味ながら、見ものはこの「跨線橋」でして、なんでも国内の木造跨線橋の中で、現存する最古のもの(明治時代)だそうです。なるほどホームに架けられた屋根といい、この跨線橋といい、風雪を乗り越えてきただけはあって、非常に味わい深い建造物でした。今度は「青春18キップの旅」の機会にJR線で再訪し、ぜひともこの橋を歩いてみたいものです。
上の写真のように、跨線橋のB面とA面をそれぞれ撮影するには、線路のコッチからアッチへ行かなければなりませんが、その通路がココ。まー、低いコト。もちろん自動車の通行は不可です。しばらくここで待って、上り線と下り線の線路の間のスキマから上を眺めていれば、それは素晴らしい「列車の底面写真」が撮影出来ると喜んでいたのですが、来ないね、電車(笑泣)。やはり、このあたりの人たちが名古屋に行く時には、普通名鉄を使うんだろうな。
線路下ゲートを潜ると、このプチ鉄橋(笑)もしっかりと「橋梁」扱いであるというのがわかるプレートが貼ってありました。
そのすこしばかり先には、昭和30年代に東海地方を襲って大被害を被らせた「伊勢湾台風」時の浸水位を示すプレートも発見。この界隈にも結構キテますね。
そして、JR半田駅の駅舎。昔のローカル駅の基本形といった趣きですね。なんか、TOMIXとかKATOのNゲージストラクチャー製品中一番安いタイプの駅舎って感じ(わかりにくい?)です。
駅舎のトイ面にもこれといったモノは無く、このスジの方(どのスジ?:笑)以外はいささか退屈に感じられてしまう風景かもしれません。
あぁ、JR武豊線ね・・・って初めて聞いた。「青春18キップ」旅では大概時刻表を眺めたモンだけどイメージ湧かないな。東海道本線の大府駅で乗り換えなんですね。こりゃ、やっぱり普通は名鉄になっちゃうわ。
駅舎のそとに出ますと、知多地域の酪農発祥碑というのがありました。知多は食肉でも「知多牛」というのがブランド牛で有名ですね、確かに。牛乳は知多牛乳→みどり牛乳というのがローカルブランドとして現地では名が知れているようです。
うおー、今頃電車が来やんの(笑泣)。
駅の周りの駐車場周辺をもっと面白いモノ無いかとウロウロしていますと、「鉄道資料館はアッチ」という看板を発見。さっそく行ってみますとプレハブ小屋(笑)。開館時間はまだはるか先の様ですので、外から内部を覗いてみましたが、「まっ、今回はパス!」といった感じでした。
ところが、屋外展示には、予期せぬ「大物」が。ヨメさんは「ねー、なんでコレ、デゴイチぢゃ無いのー?」とか、のたまっております。「んーとねー・・・」説明するの長くなりそうだからヤメときました。
それにしても、蒸気機関車というアナログメカの塊をムカシの鉄道マンたちは「定時運行」させていたわけですから、コレはもう、スゴイとしか云いようがありません。
半田駅をあとにして、次のスポットへと歩を進めます。
やっと出てきた「味わいのある風景」の数々。この界隈から先の地域は、昭和テイストどころか、ヘタをすると江戸情緒まで味わえる空間が、ところどころに広がっています。まずはコンビニが無いというのがいいなあ。だいたい「万年筆店」ってスゴイですよね。和菓子の地元老舗にいたっては完全に戦前モノでしょう。建物の真ん中辺りがズリ下がってきちゃっているのが写真でもわかります。二階の床がどーなってるのか心配ではあります。
ここまでで、まだAM8:50くらい。朝一番からこの充実度、早起きはするモンだ。旧い街並みに喜んでいる間に次の目的地が見えてまいりました。小さな地方都市には似つかわしくない立派な建造物。
頭上に掲げたトレードマークは、どなたも御存じの「ミツカン印」。そう、ここから先は日本の食酢業界の総本山のひとつ、ミツカングループ本社並びに、江戸時代からの歴史を誇る同社半田工場が広がる「醸造ワールド」地帯です。うー、なんかウキウキしてきたぞー。
・・・といったところで明日に(まだ)続く。
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このゆるさ・・・すごい。
投稿: りゅたろう | 2012年1月11日 (水) 21時07分
ハイ、そのスジの者でございます(笑)
名鉄のクルマもさることながら、跨線橋、たまりませんねぇ!
高さ1.2m!コペンならくぐれますね。スパイダーザガートも幌畳めばOK。それ以外は無理か。
投稿: テツヲタ | 2012年1月11日 (水) 22時08分
半田に宿とって大正解ですね。
こんなに面白い街とは思いませんでした。
ホテルからの写真、どうみてもNゲージの島式ホームセットです(笑)。
投稿: Wさま | 2012年1月11日 (水) 22時41分
左上の電車は昔赤かったパノラマカーの末裔で間違いないです。昔は乗車券以外に特急券350円が必要でした。(30年前)キッズランドですね。クリニックの諸処にある野立て看板にはこの建物の外観が入っており相当インパクトがあります。JR半田駅と名鉄知多半田駅の中間に住んでいた友人は片方の電車が人身事故で何時間も止まってしまった時でももう片方の電車で名古屋から帰れるのでとても助かると言っていました。市内の方は何か贈り物をするときにはここの和菓子を使います。ここのミツカンに黒塗りのベントレーが入っていきます。多分社長さんだろうなと思っています。
投稿: うっくん | 2012年1月12日 (木) 23時08分