Nostalgic2daysに行ってみたヨ(その3:完結篇)
朝、目覚めると、外は「普通に雪景色」でほとんどスキー場状態の東京練馬。都心部で「2センチ」と云ってる時は、練馬では「5センチ」。都心部5センチ時は、練馬10センチ。都心部10センチなら、こちらは30センチといった感じでなぜか練馬の降雪量は他の東京と違うような気がするのは気のせいでしょうか。とにかく、正午前には既に10センチは降り積もっていました。ここのところ、「納車直前モード」に仕上げてあるマセラティたちが数台いるので、外に出すことは出来ないし、動かすことも叶わずに今週も週末に向けて作業の段取りには相当「無いアタマ」を悩ますコトになりそうな雲行きです(泣笑)。
さて、嘆いてばかりいても始まらないので、今日も昨日の続きを元気よくイッてみましょう。
はい!「イベントの華」たちですよー。左はトヨタ2000GT速度トライアル車(レプリカ)。写真を拡大するとわかりますが、フロントフェンダーサイドに貼られた「デンソー」の旧ロゴが懐かしいです。
トヨタ2000GTは、この会場内に一体何台あったんだろうというくらいに単一車種では目に付きましたね。右の写真部分だけで、8000万円くらい?・・・ワタシは家のローンを一括返済する(そして残りは老後の生活費にする:笑)。
ニュートヨタ7です。さっきのトライアルカーとともに、きっと名古屋のトヨタ博物館から借りてきたんでしょうね。
フロントオーバーハング、ノーズコーンサイドには、ヤマハ、ダイハツ、日本電装(当時)とトヨタ関係各位のロゴが並びます。
2000GTやニュートヨタ7と云えば、ムカシの「トミカ」にありましたよね、コレ。ワタシ、親がニッサン党だったもんで、同じくトミカのニッサンR-382とトヨタ7をそれぞれ両方の手で走らせながら、「紆余曲折ありつつも、結局最後はR-382が勝つ」という本格的シナリオの「幻の日本グランプリ」レースごっこをよくやってました(笑)。2000GTと432と240ZGとハコスカとRX-3のバトルも友達とやってたな、コレはスーパーカーブームの頃に(って、中学生がヤルか?ふつー)。
2000GTから、総排気量を400cc引いただけで、コレになっちゃいます(笑)、トヨタ1600GT。現在の価格は「イベントの華」の十分の一。
さらにそれを2で割るとスポーツ800。現況価格八分の一(笑)。・・・何かがクルっとる。「旧車算数」は、解を導き出すのがとても難しいのです。それにしてもヨタ8、文句なく可愛いな。
トヨタの「旧車イベント道」は、車種構成が広範で、当時の販売台数も多かったわりに偏っています。①:2000GT、②:ヨタ8&空冷パブリカ、③:クラウン、④:86(もちろん「頭○字D」の方の)、⑤:27、⑥:ヒトくくりにコロナ・(同マーク2)・セリカ・カリーナ、⑦:ソアラ初代・GX系(マーク2・クレスタ・チェイサー)と残り全部の衆(笑)といった感じがします。ここに挙げた写真のクラウンピックアップトラック(トヨペットマスターライン)などは、主流の中の傍流ですが、今の目で見ると「うすらカッチョいい(笑)」ですね。まっ、シャコタンは頂けませんケド。
左はブリブリに仕上がってる86のエンジンルーム。
右はスバルR-2の後期フェイスです。「売約済」の札がありますように、ここは、その場で旧車を売っていたりもするイベントなんです。このなんとも云いようのない色がなんとも云いようがない(あやうく下品方向にイッてしまいそうになった:笑)。
トレードショーである、このイベントにおいては、なんとなく「軽」がその名の通りに軽んじられている感じがしたな。思えば確かに商売にはなりませんからね。
左は三丁目の夕日仕様に仕立てられたミゼット君。右は未再生原型可動車。右の本物からは当時の生活の息吹まで伝わってまいります。
他にはマツダR360クーペ、スバル360などありました。スッカリ70年代は無視ですかぁー。スズキ車もほとんど(いや一台も?)無かったように思う。ああ、三菱も目に入らんかったなぁ。ダイハツ「はぁ?」、日野?「うー」。
続いてこちらは「ニッサン系イベントの華」スカイラインさんたちです。
プリンスS54系は、旧車マニアにはいまだに高い支持を得ている模様ですが、いまや「対象年齢:55才以上のお子様(笑)」といった感じになっちゃってます。右写真の日本グランプリ仕様など、たいへん良い出来です。どちらも「一ケタナンバー」が当時のままに付けられていました。素晴らしいコトです。
左は、ケンメリGT-R発売時の宣材としてよくパンフレットやポスター等に登場していたイメージモデルですね。当時の本物なのか、それのレプリカなのかは確かめていないので分かりません。
右は、未再生原型車を称するハコスカGT-Rのエンジンルーム。カムカバーはメッキしないでください(笑)。クルマのすぐ傍らに、日産純正デッドストック新品のカムカバーが麗々しく展示してありました。それも買わなきゃね、ということなのでしょう、きっと。
フェアレディZ432R「本物」です。さすがにコレは参考展示で売りものではありませんでした。子供の頃のあこがれの一台です。
「サーキットの・・・・」の端役で良く出てくるという繋がりで(どーゆーつながりぢゃ)、初代サバンナ(RX-3)も珍しくキレイなものがあったので仲良く載せておきましょうね。現在の目で見ると、どのクルマもタイヤが小さく、そしてフェンダーの中にめりこんでいるのがわかります。トレッドも狭いんですね。
続いては、「いすゞぢごく(笑)」。まー、ベレット・ベレット・ベレット・・・。ようもこんなに集めたモン(いや、旧いマセラティに関してはヒトの事を云えた義理ではありませんが:笑)だと感心するくらいに「バリもん」が揃っております。こちらも「対象年齢:55才以上」の商品になってしまっていますけどね。若いヒトがこういうのの良さに気付いて「ベレG」コロがしてくれたりする時代はもうやって来ないのかなあ。美しいエンジンルームであります。「L26改換装済」みたいな「パチスカG」より、断然コッチが魅力的だよな。
確か、昭和37年だか38年くらいからあるベレット。年代や、ボディ車型によって様々な表情があります。そこもまた魅力の一つ。
ここには写真が無いけれど、丸目2灯の「原初のGT」なんかは、ほれぼれいたします。ウル○ラセブンのある回で、地球防衛軍が開発した新兵器だったか、それの設計図だったかを、なぜかラリー選手になりすましたウル○ラ警備隊員たちが、隠密に使者のところまで届けに行くというハナシがあり、その時のラリー車が丸目2灯のベレットGTだったように思います(久しぶりの特撮余談:笑)。
ジウジアーロデザインの「アルファロメオFRクーペシリーズ」とも、車輛の成り立ちや、そのデザイン変遷に似たものを感じますね。時期も似通っていますし。アチラはあくまでカッチョいいのですが、そのまんま和風テイストなところが可愛いベレットの方も今となってはむしろ味わい深いモノです。
117クーペ。ハンドメイド期のモノです。他社の旧車に比べても、トータル製造年数の長さや、製造台数の多さもあってか、今一つ旧車界における評価が低いというところが悔やまれます。いすゞ自体が新車からの経過年数に伴う残存台数の減少量が最も少ないクルマこそ、この117クーペであるとモデル最終期の頃には宣伝していましたし。この美しいテールラインは絶品です。ハンドメイド期の小さなテールランプユニットもイイ感じですね。Cピラーのヘアライン仕上げ、嗚呼、ステキだ!
そのエンジンルーム。最上級グレードにフューエルインジェクション搭載というのも地味ながら本邦の嚆矢でありました。
先程のベレットGT-Rといい、いすゞツインカムユニットのエンジンルームは素晴らしい眺めですね。同時期の国産他社製品と比べても、なにか大人の完成度を匂わせている感じがします。「魅せかた」に長けているというのか・・・この路線での良心的な乗用車製造をヤメてしまったのは残念で仕方がありませんね。
117クーペのトランクセンターエンブレム。
時代がベレットからジェミニ(コレも最初は「ベレットジェミニ」という名だったんですよ、ホントは)に移り、デザインは洗練されました(というか、オペルカデットと兄弟車なんで、恰好はガイシャ→というわけでジェミニ(双子星)を名乗っているワケです)。右の写真は後期型で、初期型て特徴的であった「逆スラントノーズ(アゴが引けた顔)」が普通のスラントノーズにされてしまって些かならず凡庸な顔に。
コレも乗ってみるとすごくいいクルマだったんですけどね、系譜は途絶えてしまいました。やはり、ヨーロッパの味は多くの日本人の口には合わないようです。
ああ、ここに、ワタシの個人的な「真打ち」がおりました。マツダコスモスポーツ。
このブログでも何度か熱い想いを表明しておりますので、「またか・・・」と云った感じでしょうか(笑)。若い頃から何度も欲しいとは思っていたのですが、その時代、その時代で「旧車界において、ビミョー(あくまでビミョーなんです:笑)に高く感じる中古価格」という、その販売価格推移に特徴のあるクルマで、「だったらいっそ、外車がいいよなー」についなってしまいつつ、ついにココまで来てしまいました。今日も「498万円」。・・・ねっ?ビミョーでしょ、やっぱり(笑)。トヨタ2000GTのバリもん価格が現今では2500万円以上。先程のハンドメイド117(同じくバリもん)が300万円弱。・・・やっぱ、なんだかなー。
往年のフェラーリ400スーパーアメリカからそのモチーフを得たフロントフェンダーサイドのプレスラインとスリット。そしてなんとも云えないオシャレなフェンダーミラー。
右はヘッドライトレンズの曇りをとるためのエアインレット。
総製造台数は確か1100台くらいだったと思うけど、何台くらいが残存してるんだろうなー。この出品車も堪らない魅力に溢れています。このカタチで三角窓があるのも、いい。
コスモスポーツのエンジンルーム。エアクリーナーケースの美しく再現されたブルーが目に沁みます。どうせ乗るならこういうの目指したいもんダヨなー。
1950年代のGMあたりの「ショーカー」みたいなリアの造形美。どなたがデザインしたのか知りませんが、国産最高峰グッドデザイン賞をワタシが勝手に贈呈したい(マツダは迷惑だろうけど:笑)。
そこへいくってーと、なんか外車の部、つまんねーな。ムカシのプロ野球選手御用達、BMW3.0CSのエンジンと内装。
まぁ、いいクルマなんだろうけどなー、やっぱりちょっと「クル」もんが足りないような感じがします。だいたい、カラフルじゃないよな、エンジンルームも室内も。ガッチリとした造りのリクライニングバケットシートだけが印象に残ります。ドイツ人はデカイですからね、これくらいしっかりとしてないと役不足なのでしょう。でも、ここでの人気はあって、常時人だかりが出来てたので、外装写真を撮るコトが叶いませんでした。
ナロー時代のポルシェ911Sをフルレストアし掛けての出品。4月完成予定だそうです。
ネジ一本まで新品を使って渾身の作を目指しているそう。さすがに美しいですね。値段は、っと・・・「ベース車輛700万円、レストア費用800万円、合計予定価格:1500万円也」・・・(いいなあ・・・泣)。
外車の部、他にもフェラーリを持ってきてたところがあったんですけどね、なんか場違いな感じで浮いてました。
実は本日一番の衝撃だったのが、こちら。・・・「異世界」って、まだまだあるんですね。世の中はこんなコトになってるんですか。「西○警察ヲタ」とか「あぶ○い刑事ヲタ」とかが大挙して日本中にいるのかしら。「ニッサンサファリ専門店」ってのもあるんだろうか。フェアレディのTバー専門とか。ある意味ウチの店よりニッチ!
窓のボード見て卒倒しそうになりました。イタ車屋って(いうか、マイクロ・デポって)、つくづく難儀な稼業だなーと実感。「あのー、マセラティとかフェラーリってのもいいクルマですのよ」なんてね。ギブリなんか「あぶ○い刑事」にも出て来るし。だいたいウチのモンディアルtの超絶価格より・・・。あーあ!ソレでも、イタ車が好きだから続けられるのよねー(と前向きに愚痴ってみる:笑)。ともあれ、需要と供給のバランスは自由主義経済の基本原則ですからね。今より一層みんなが欲しがるマセラティやフェラーリを造ってみせるぞー!!
通路に置かれた怪しい手提げ類。コレは何?と思っていると・・・
・・・はじまりましたよ、キャンディーズ(のそっくりさん)コンサートが。出てくる出てくる、懐かしのキャンディーズ持ち歌。おざなりに紙テープが舞い、それなりに「カブリつき」のおぢさん(おぢーさんも)達は盛り上がって喜んでおります。
来場客の年齢層ボリュームゾーンを50代前半から半ばくらいにおいての人選でしょうか。よかった、「美空ひばソ(かたかなの「ソ」)」ショーじゃ無くて(笑)。
というわけで、このシリーズ、これにて一件落着!
また明日をお楽しみに。