フロントウインドースクリーン上部からの水漏れ修理
今日は、お日柄も良く「2月22日は”222”の日(いつかはシャマルさん命名)」。ちょっと小春日和の陽気で作業が捗りました(すごく嬉しい:笑)。ところが、夕方過ぎたらいつもの真冬(すごく悲しい:笑泣)。皆さんも風邪やら花粉症にはお気を付けくださいね。
さて、本日の患者さん。フロントウインドーの上部から雨水が時々「ポタリ」と落ちてくるといった症状を訴える「Aさま」のクアトロポルテ。
クアトロポルテでは、今までのところ、ちょっと珍しい症状ですので、ガラス屋さんを呼んで徹底的にシュートするコトにいたしました。早速、ウインドー周辺の内張り艤装を取り外し、まずは、ガラスとボディの密着度を検証します。隅々まで疑わしい部分にエアを吹き付けていきます。
ウインドーの外部接合部分には、あらかじめ界面活性剤(要は洗剤ですな)を塗布しておき、エアを内側から吹きつけますと・・・写真でご覧のように、ブクブクと泡が湧きたちます。・・・これが「患部」。
旧くなったウインドーシーラーは硬化委縮して、特に真冬などの厳冬期にはガラスやボディとの密着が急激に悪くなるモノです。以前にレストアを依頼された222SRでは、ドアを締めたら、そのキャビン瞬間内圧の上昇に負けて、フロントウインドーが「カパッ!」っと飛び出したことさえありました(この時は、さすがに全員「まじかよー」という感じで大爆笑でした→この時は一旦ガラスをはずして、一から完全に接着し直しましたケド)。
このクルマの場合は、上辺以外はまったく問題が無い(というよりも、全周に亘ってガッチリシーリングはされていました)ので、複数か所患部を発見した窓の上辺に内側からシーラーを入れ込むコトといたしました。マスキングをし、シーラーを練り込む要領で塗布していきます。明日までに完全に乾いたらもう一度水を掛けてみましょうね。
昨日から、症状がコロコロ変るので「ハマりかけてた」電動格納ミラーのトラブルも、ようやく原因を見つけて完治いたしました。
クアトロポルテ前期型やギブリの格納ミラータイプはこのユニットです。昨日の222ミラーと比べて見てください。
やっぱ、可動部の配線に「カプラー接合」を採用するもんぢゃありませんね。見た目は刺さってたんですからコマったものです(先日のドアのハナシと同じ)。 旧いクルマの電気周りの信頼性の確保には、まずは各部ギボシの導通からといったところです。
それじゃ、また明日!
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コメント
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素晴しい、的確なトラブルシュートです。
解を見れば納得ですが、シロートのワタシが雨漏りの
調査をしたならば「まずは水をぶっ掛け」ですもんね。
知恵と技の勝利、恐れ入りました。
投稿: Wさま | 2012年2月22日 (水) 21時44分
ああこのようなところからも水は漏ってくるのですね。しかも患部が1カ所でないとは…。
まあでもシールだけで止水しているわけだから仕方ないかということもないこともないというか、いや大変です。
投稿: おぐ | 2012年2月23日 (木) 00時58分
日々の奮闘ご苦労さまです。
222の日、あぁついにあの222SEが納車されたのかな、と思い違いしていました。まだ継続中、しかし最終コーナーは回られたようでなによりですね。
ところで(ということは)明日は2.24vの日になりますか?、日本にあるのかわかりませんけど。続き228、425、430の日(間に4.24vもありますか?)とか。
投稿: 一松 | 2012年2月23日 (木) 20時00分