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2012年3月14日 (水)

ビトルボマセラティの内装分解工程図解(その2)

 さあ、今日もどピーカンで清々しい一日でしたが、ブログの方は、「ジクジク」と匍匐前進しているダケの図をいつものようにお届けいたしましょうね(笑)。昨日は、ってぇーっと内装降ろしの準備篇だけで終わっちゃっておりましたが、本日は如何に・・・。

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 ⑧:メータークラスターをユニットごと降ろします。

 二本の締結用タッピングビスをはずしたら、裏側の各ハーネスとブースト計のバキューム管を手探りで解き放ち、「エイヤー」と降ろすのです。

 過去、数人の当店ユーザーさんの眼前でこの工程をご覧に入れたコトがありますが、皆さんあまりのあっけなさに開いた口が塞がらないといったお顔をされていました(笑)っけ。

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 ⑨:左ドアの内張りトリムをはずします。

 この時代のマセラティ、ドアトリムは下から下からバラしていきます。

 見えるところ見えないところに無数のタッピングビスが打ちこんであります。基本的に製造現場では「現物合わせ(現合)」で組み立てられているとみえ、本来あるべきところにネジが入ってなかったり、以前にいじっていたところで(入れにくいから)チョンボしてたりで、まー、まともにとまってるモノは少ない(泣)です。そのくせ、へんなところにタッピングを追加してあったり、接着剤やシーラーでビビリ止めなどを施されていると、あとでバラす係のヒト(ワタシなど:笑)は「んもー、最低ネ!」な気分を味わうコトになります。

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 この車は、当店出身車が戻ってきたものなので、サイワイにも大きくハマるコトは無く、サクサクときれいに(予定通りに)バラけていきます。

 このように、一旦「ルーティン化」しておくのとそうでないのとでは、数年後の作業工程内において雲泥の差が出てまいります。 

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 リモコンミラースイッチは左右の鉄の爪で突っ張って留っています。周囲にキズを付けぬ様に慎重に引き出していきます。

 この過程でスイッチが上下にバラバラに分解してしまうコトもたびたびあります(そういった場合も、ワタシは気にするコトなく進めますけど:笑)。今回はバラけませんでした。

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 ドアインナーノブはスプライン嵌合になっており、ダイキャスト精度が低いせいでなかなか「スポン!」ととれてくれません。慎重にこじりつつ抜いていきます。

 押し込み式グロメットを壊さぬように慎重に抜いていきますと・・・これでようやく「下半分」がはずれましたというわけです。

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 今度は「上半分」イッてみましょう。

 インナーロックノブをまずははずします。コレ、はずすのは簡単(7秒くらい)だけど取りつけ、調整するには、相当な熟練と、事前の段取りが必要です。こねくり回されているモノは収拾がつきません。

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 ドアデフロスターの通風孔内にもボディとの締結タッピングがいます。

 右の写真のように、本来は中心部に孔が開けてあるのですが、ここにまっすぐ「ナリ」でタッピングを打ち込んでいっても、永久に留りません。なぜなら、ビスの進行方向にはボディ側の鉄板がいないからです。ここはいくらなんでも「設計ミス」としか云いようがありませんが、ボディのいる位置にもう一つの下孔を穿孔してそこにタッピングビスを入れて締結するというのが「デフォルト」であります。

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 上部ドアパネルは、この他3本の小さなタッピングビスで留っています。

 それらを解きましたら。ドア縁トリムに通常みえていた部分(実はご覧のようにヒモ状の縫製物)をゆっくりボディ側から剥がしていきます。硬い樹脂の芯が入っているので結構丈夫です。この非常に凝った(というか面倒な造り)トリムは、222系、スパイダーザガート、カリフ、シャマルでは、ドア後縁部のみにあり、430、228、そしてガンディーニクアトロポルテ前期型まででは(ほとんどみえないのに:笑泣)ドア前縁部にもあります。4枚ドア車は後部ドアも同様です。ギブリⅡの場合は上部パネル前縁部にウレタンエラストマーを皮革で包んだトリムを(おそらくはインシュレーターの役割を兼ねてだと思われますが)貼ってあります。

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 はい、といったわけで、上部パネルもはずれました。

 すべてのトリムが無くなってしまいますと、なんだかこう、身も蓋も無いといった感じになってしまうところが、これぞエキゾチックカー(のダマしの手口:笑)といったところで、ワタシは好きだけど(変態だから:笑)、見慣れぬ皆さんには「なんだかなー」だと思います。ボディの方は防水ビニールシートとガムテープだけで、「勝負」しているのがわかります。微笑ましい限りです。

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 ⑩:左側シートを降ろします。

 6mm六角レンチを用いてボディとの締結部を解いていきます。

 まずは、いったん一番うしろまでシートをずらし、前方2本をはずします。続いてシートを一番前までずらし、さらにシートバックを前方に倒しますと、後部2本のアタマが出ます。

 過去何度もこの工程で、ボディ床側に溶接されているはずのナットがはずれ掛かちゃっているために固定ボルトを緩めようにも「共回り」して一向にはずれないという目に逢わされていますが、このクルマでは、何事も無く順調に推移しています。前にシートを降ろした時に、ボルトに噛みこみ防止剤を塗布してあるからです。シートレールを固定する時にボルトをキチンとネジ込むことなく、半ばナメつつ強引にインパクトなどで締めあげてあると、この分解工程で辛酸を嘗めるコトに相成ります(ヒトの失敗の尻ぬぐいはやはり気分のいい思いをしないものですからね:泣笑)。

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 ⑪:センターコンソールの艤装分解。ここからしばらくは、我が「手指」が工具。

 工程は、写真でご覧の通り。正しくルーティン化されているものは、このようにいともあっけなく瞬く間に分解出来ます。もちろん、すべての構造と取り付け方を指先が完全に記憶しているゆえに自信を持ってコトに臨めるのですけどね。

 一方、組み立てとなりますと、須らく「調整」作業を伴いますので、かようにサクサクとはまいりません(修行が足りん:笑)。

 また、クルマによって、ハーネスの「余長」違いやステーの曲げ方の違い、皮革部の貼り込み方の違いなどにより、思わぬ面倒を伴うコトもまた多いです。まっ、一台一台、みな違う(笑)。

 しかしながら、このユルさこそが「手造りの味」の源泉ですから、しかめっ面などせずに「ニコニコ」と作業を進めますよ。

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 ⑫:「金時計」をはずします。

 時計は、その上下にある「突っ張りダボ」により、なんとなくウッドパネルにササっているに過ぎませんが、このあたりも経年で張り付いたようになっていると、簡単に浮き上がってくれない場合があります。さらに、「接着」などされていると・・・「うー」です(笑泣)。 とにかく、この手の「手造り内装イタ車」の場合、先天的に適当な上、後天的にもテキトーさをプラスされている場合が多いので、本来の姿を知らずにコトにあたると、いつまでも完成しないというコトになってしまいます。

 ようやく、ここまでの御説明で、内装の「A面」バラしが済んだ感じです。

 さあ、明日こそはダッシュボード降りるところまで書けるかな(笑)。                                       

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コメント

見た目全然高田純次じゃないのに、まるっきり高田純次な車。
高田純次もしゃべんなきゃそれなりに渋いか…

最初のメータークラスターおろしのところで「手探りで解き放ち」って、組立てのときは「手探りで結び付けるのかしら…」と思いつつ読み進めると、それでほんまにええのんかいっ、と突っ込みどころが次々に出てくる工程ですね。
手づくりのよいところを味わわせていただき、あじゃぱーなところは全部かぶっていただいて、すみませんが毎度ありがたく拝見しています。

お風邪は大丈夫なのでせうか?
目下、先日まで手塩にかけていただいた
素晴らしきユルさを秘めた内装に囲まれて
独りジントニックで一杯やっておりますが、今日は若干寒いです。

やっぱ、タン内装もいいっすね。

最後の内装写真。
これはこれで、かっこいいかも。

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