2012年、GWにフラっとドライブ(その7:徒歩で廻る高野山⑤)
本日の東京練馬は朝から爽やかな晴れ。開店一番より遠方からのお客さん(Fさんご夫妻、おいしいプリンをたくさん有難うございました!無事に御帰りになったでしょうか)がお越しになったり、午後も御試乗希望のお客さん(Mさん、有難うございました。また御夫婦での御来店をお待ちいたしております!)がみえたりと、絶好の御試乗日和となりました。
・・・あー、「黒シャマルのAさん」も久しぶりに御目に掛ったので、ゆっくりと歓談したかったのですが、御相手が出来なくて失礼いたしました。外装加修諸々の件は三男より承っておりますヨ。
ところで、当ブログの方ではまだ「GW休暇中継」をやっておりまして(いいかげんにせんかとは思うが:笑)今日は4月29日(日)、AM9:00あたりからのおハナシ。
先日は通用門の側のみをご紹介した「高野山大学」のこちらは正門です。お寺ばかりの街からちょっと入ると、このいかにもモダンキャンパス然とした建物に出会います。しかしながら、この街では築100年以上級の建物が街中のいたるところに極々普通にあるといった景観を誇りますので、ごく普通の今様校舎がやけに未来的に感じられるものです。
メインストリートに戻る途中で「んっ?あちらにチラっと見えますのは」・・・
・・・「こうやくん」どぇーす!!石像になった3Dタイプのこうやくんも結構可愛らしいですね。なんだか「未来のお地蔵さん」みたいでもあります。半年前に来た時よりも高野山中の「こうやくん度」は急上昇しているような気がいたしました。とにかくどこを歩いていてもどこかしらにニコニコと立って愛嬌を振り撒いておりましたヨ。
只今、大規模改修工事中のここ「常喜院」さんは、昨年秋のヴェトロモンターニャに於いて、参加者の昼食会場になっていたお寺です。その折に頂いたお弁当も、これまた大層おいしかったのが思い出されました。
その上で昼食後には全員参加の「勤行」があり(クラシックカーのイベントですよ:笑)、ここの本堂でお勤めにも参加いたしました。さらに記念植樹を行なったので、それはどうなってるかを確認しにお寺の奥まで入ってまいりました。ほうほう、立派に根着いているようですね。帰り際に参道を歩いているとイベントの実行委員長であらせられた当お寺の御住職を御見受けいたしましたので、軽く御挨拶をいたしました。
境内を出て左方に向きますと「鐘つき堂」が目に入ります。ここも地味ながら独特の味わいがあるので、前回来た時にも気になっていたスポットです。ぜひ眺めに行ってみましょう。
近くに寄って、並びの部分を見ると、いよいよ趣きがあるなぁ。定時にはこの鐘楼からと思われる鐘の音がかなり遠くまで響き渡るというのもオツです。
このあたりのメインストリートは国道480号線というのですね。やけにデカイ数字の「三ケタ国道」ですから、国道化したのは比較的最近なのかな、と思いました。
街全体がお寺というのは、やはりスゴイことですね。当然の様に植栽は常に美しく整えられ、御掃除も常に行き届き、もちろん観光客のマナーも良く、さらには、そのマナーを守り易くするための各所に配置された灰皿などの小道具もこころにくいばかりです。最近の東京都内などは、公園に行ってもゴミ箱、灰皿などが設置されていないことが多くなり、ホント困ったことです。捨てるところが無ければその辺においていっちゃう輩が当然の様に出てきてしまいますよね。高野山は人の煩悩や欠点に起因する「性悪説」的な行動様式を須らくチャンと踏まえていて、かえって寛大であるように思えました。どなたが行っても息苦しさは感じないと思いますよ。但し、カラダ中が抹香くさくはなりますけどね(でもアロマな感じでこれはコレでいいものですヨ:笑)。
「徒歩の部」のラストは、前回来訪時にもイベントが始まる前の30分間で小走りに廻った「根本大塔」一帯です。
それを持ってると「カネ回りが良くなる」という言い伝えのある、「先端が三本に分かれた松の葉っぱ」を今回も捜索にイキましたが・・・まー、今回は不作だわ。でも、大丈夫。昨日ご紹介した「ビルマ戦没者慰霊塔」に御持ち帰り用がたくさん用意してありましたので、ソレを「オサえに(笑)」頂いておりましたので。・・・って、だからこそココに無いのかもだったりして(大笑)。
あらためて昨秋の写真を見ますと紅葉の季節ではありましたね。今回は新緑を楽しむの巻となりました。この風景を見ながらセミの声に耳を傾ける真夏にも、あえて再訪してみたいなぁ。夕暮れ時に「ひぐらし」が鳴いたりして・・・とか勝手に妄想しておりますが、セミの生息分布的に、このあたりには「ひぐらし」居るのかとかちょっと心配だったりして。「雪景色」もぜひ見てみたいですけど、ここまで登ってくるコト自体が文字通り「難行苦行」だよなー。その時は事前に「スズキジムニー(ワタシが考える中では、費用対効果も絶対的バランスもサイズも信頼性も世界最高、無双無敵のオフロード車がコレ:笑)」でも手に入れておきましょうかね。
こちらは、御土産用の和菓子を購入したお店の、そのまた隣にあった別の和菓子屋さんなんですが、ご覧の様に「ムカシの駄菓子屋さんモード」での店頭販売をしており、昨日通り掛かった時は長蛇の列をなしておりましたのでパスしておったのですが、今日は時間が早いとあって並ぶ事もなく買える模様。で、さっそくいかにも懐かしくウマそうなヤツをもとめて店内で頂きました。セルフサービスで飲み放題のほうじ茶も気が利いています。コレも予想以上に美味しくて大満足でした。
さぁ、朝から宿坊の食事を完食した上に、おいしい和菓子も頂きましたので、エネルギー充填200%となりました。まだまだ力漲るウチにそろそろと高野山を降りるコトにいたしましょう(いや、あのワインディングアタックは結構エネルギー要るのよ、今度はくだりばっかりだし:笑)。精進料理には欠かせない「ごまどうふ」の製造直売店を横目に見ながら、宿坊の駐車場へと赴きます。
クルマに乗り込み、高野山の入口(この場合は出口か)に聳え立つ「大門」を目指しました。ようやくキチンと撮影出来た写真がコレ。
左右を堅固に守る仁王様。なんか、これくらい強くてコワそうだと安心感がありますね。
そんな仁王様に睨まれながらも山門をくぐって山内側に入ります。
そのムカシ、徒歩でここまで来た参拝者の方々は、いったいどういう想いでこの聳え立つ「大門」を見上げたコトでありましょうか。きっと涙が出てきたに違いありません。ここまで万難を排し、恋慕渇仰の想いで登ってきたわけですからね。
山門の先は急な坂道です。途歩の場合はここを(写真では手前側に)降りて行くと、高野山中の街並みが見えてまいります。
眼下に映る景色もまた、当時は格別だったのかもしれません。このあたりだけは今様の物が目に入らないので、いよいよ時間が止まったように感じられます。
今さらながら、高野山を離れるにあたって、そこに掲げられた行程表を眺めてみました。昨日の午後と、今日の午前中の正味8時間ほどで山内を隅から隅まで巡ってまいりましたというわけです。
クルマを停車させていた大門の表側(高野山中の外側)の向かいにはこのような石の銘板があるのを発見。昭和40年竣工といえば西暦1965年ですか。45年とちょっと前には、このあたり全面的に未舗装だったのでしょうね。すっかり舗装された現在でも各コーナーはアールがキツく、トリッキーな路面でスペクタブルを味わいやすい(笑)難所であるコトには変りありません。クルマで登られる方は充分注意して(助手席や後席の方々の体調変化にもね:笑)ドライブをお楽しみください。
これで「高野山篇」はようやく完結です。明日からは新展開!お楽しみに!
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やはり…旅の達人は違うなあ…俺なんか何度も高野山に行ってるけど、こんな散策や楽しみ、ちっと知らねえぞ。ああ、ちくしょう。だっていい車があると他のもの(除:美しくセクシーな女性)は目にはいんないんだもの。走行会だ、宴会だと、ゆっくりする暇はないもんなぁ。改めて行けば良かったと真から思いました。
合掌。
投稿: りゅたろう | 2012年5月16日 (水) 20時42分
ああもう高野山編、終わりですか。いつか行ってみたいですねえ。助手席や後席の人々の体調変化を気にしながら。
ちなみにジムニー、渓流釣りが趣味の友人が昔乗っていました。確かに日本の狭く険しい林道では「最強」とのことでしたが、山に入るまでが「ちょっとつらい」と。高速とかはしんどいみたいですが、下道で行けば大丈夫ですかな。
投稿: おぐ | 2012年5月16日 (水) 21時11分
「曲者(くせえもの)!」「仁王か(臭うか)」なんていう小話がありますが・・・
ワタシは連休に福井に行っていましたが永平寺に立ち寄ってみました。
永平寺といえば座禅ですが煩悩のカタマリのダメオの私には絶対無理だと思います(笑)
おぐさん、ジムニーはおっしゃるとおり日本の林道では最強だと思います。
イタ車でもかなりいい線行く車があります。
フィアットパンダ4×4.。
投稿: テツヲタ | 2012年5月16日 (水) 21時47分
先日「こうやくん、ビミョー」なんてコメントしましたが
石像になった3Dタイプのこうやくん、頑張っているではないですか。
下膨れの愛嬌あるお顔立ち、ちょっと見直しました。
おかげさまで高野山シリーズ、修学旅行気分が味わえました。
投稿: Wさま | 2012年5月16日 (水) 22時13分
高野山の建物の数々、きれいな写真を堪能しました。屋根の形が多彩で、どれも反りが美しいですね。金剛峯寺のホームページを見たら、昭和7年完成の金堂の設計は近代建築で有名な武田五一博士! 高野山の散策、建築マニアもきっと楽しめるに違いありません。
投稿: 上京FMt | 2012年5月17日 (木) 00時05分
町全部お寺っていうのは想像するだけで凄い、まさに大人のワールド、しかし遠そうだなー、地図だとそこそこなのに。
先日中京のイタリア車イベントへ行きました、ダッシュボードにはカーマガジンのデポ取材ページを開いておきました、以前「寺」と揶揄された貴社の布教が出来たかな?。
やっぱり地方のユーザーは「練馬は遠いなー」と感じているようです(まぁそれ以前にビトルボは鬼門と思っているでしょうが)でもこういうクルマはそこそこのハードルがあるから光ると思いますね。
投稿: 一松 | 2012年5月17日 (木) 08時32分
実はジムニーが欲しいのです。昔は興味無かったのですが、仙台に転勤してから休日などに東北をドライブするとなればジムニーがあればさぞ便利であろうと。しかし、中古でもビトルボが買えるぐらいの値が付いております。いや、私のビトルボが安かった。ジムニーと価格を引き合いに出されるビトルボはどんなんだ?いやいや超絶だったのです。今でもコンディションは好調ですが、スリ傷だらけのマセラッティになっちゃったのがちょっと悲しい。某先輩のは溺愛振りは差し詰めキスだらけのマセラッティと言ったところでしょうか。先輩に見習ってもっとビトルボを構ってやりたいのですが、なかなか仙台の気候は手ごわい。
投稿: Ryo | 2012年5月17日 (木) 22時33分