2012年、GWにフラっとドライブ(その14:浜松のスズキ本社歴史館探訪記⑥)
はい、「ぐっど・いぶにんぐ(笑)」であります。今日も5月1日(火)AM10:50くらいのスズキ歴史館から「録画中継」でお送りいたしておりますよ。はじめの構想では、このGW旅行記シリーズもこんなに長くなる予定ぢゃなかったんですけどね。気が付けば本日で14回目・・・まあ、あと少しですから、なんとか付いてきてくださいな。今日はちょっと短めに・・・
・・・この可愛らしい軽トラは「スズライトキャリィ」なんですが、アサヒビールのマーキングが体中に施された「お酒屋さん用」仕立てのものです。
近頃では、街の中から小さな商店群が姿を消していってしまい、その一方で台頭してきた大店舗を構える専業店ではこういった「企業モノ」マーキングをキチンとヤラなくなってしまいました。コストの事ばかり考えて、商品に込める夢がありません。ムカシは特に街の電器屋さんなど、メーカーからの「チェーンストア」化要求の流れもあり、それぞれのメーカーが定めた独自のカラーリングで配達用車や作業用車をこうしてメーカー仕様にわざわざ仕立てていたものです。だから却って今よりも街の中がカラフルだったようにも思います。それにしても「お酒屋さん業界」には、このようなモデルがあったのですね。ツートンカラーが上品にキマっております。酒屋さんからこんな可愛いトラックで運ばれて来るとなると、ビールも一層ウマそうに見えるというモンです。
で、このような専用のカタログまでちゃんと用意されていたのですから、スゴイですね。ビール屋さんと、自動車屋さんが、今様の言葉でいえば「コラボ」していたというわけです。
裏表紙には二社の名前が仲良く並んでいるので、それと知るコトができます。
なんか、こういうの自分の家のガレージに置いてみたいなぁ(あほ?:笑)。正面を子細に見ると、なんだか最近の「ラパン」あたりに通底するデザインモチーフを感じます。あえてボンネットのある軽トラックを、これから造ってくれる酔狂なメーカーはもはやどこにも無いんだろうけれど、ワタシはこういうのも「アリ」だと思うんだけどな。
・・・そして見てください、思わず「ニマー」っとした顔になってしまう、この緊張感皆無な消防車を(笑)。
こんなの、ホントにどこか納入実績があるのかなぁ。実用的に考えれば路地ばかりの住宅密集地帯などでは、それなりに活躍出来そうな・・・やっぱり出来無さそうな(笑泣)。
右の写真は「ジウジアーロキャリィ」の三方開トラックバージョン。ムカシ(今もあるのか?)、ベスパスクーターのメーカーとして有名な、イタリアの「ピアジオ社」からこれにフォルムが似ている「原付(50CC)3輪トラック」というのが出ていたようにも思います。どことなくコレを見るたびに「江戸むらさき 特級(懐かしいCM:音出ます注意)」のビンを思い出してしまうのは、ワタシだけだと思います(きっと、お分かり頂けないとは思いますが:泣笑)。
実は、本日ここまで御紹介したコーナーは「スズライトキャリィ劇場」と題したブースであります。
前述「アサヒビールキャリィ実車」の背景にはパノラマ大画面が設置してあり、3D:SFXを駆使して再現された昭和中期の浜松市内の様子を、とあるビール配達中の酒屋さんの視点を通じて見ていくコトが出来るという、たいへん良く出来た施設です。「Always三丁目の夕日 浜松篇」といった趣きですね。地元の方には、簡単な今昔対照地図も用意してありましたので、現在の都市化した浜松の様子と比較してご覧になると、より一層面白かろうと思います。
このタイプが、さっき「消防車」になってたヤツかな、「キャリィ」の名を持つモデルとしては最初のヤツだと思います。ムカシの軽トラックは色もヨーロピアンしてて可愛らしいですよね。今ではもっぱら白か灰銀(泣)。なんといっても「善人ヅラ」なところがいいです。スズキは現行車でも、他に比較して目がキツくないクルマが多い様にも思います。
さっきの「アサヒビール仕様」が2代目だとすると・・・コレは3代目になるのかな、と思って、「国産旧車のブリタニカ大辞典」の異名を持つ我が師匠「ブックガレージ」高橋店長に電話で照会したところ、「それでいいんぢゃない(OKという意味)」だそうです。
その時ついでに得た情報では、この三代目キャリィは一部マニア筋の間では「ドロンパ(オバQに出てくる、アメリカ帰りのオバケ)」と呼ばれているそうであります。んー、なんとなくわかるような・・・わからないような。さらに、昨日御紹介した四代目「ジウジアーロルック」はデザイン優先しすぎで、商用バンなのにシートが倒せないなどの致命的な弱点のためにその商品寿命が短命に終わったそうです。色々とベンキョーになるなあ(生きて行くのにはまったく役立たないケド:笑泣)。
それでは、また明日!たぶん「スズキ篇の最終回」やります。
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2代目までのキャリィ(キャブオーバータイプになる前)は、軽トラというよりはハッチバックの後ろ半分荷台、という感じですね。
荷台が全長の半分しかなくて何とも言えないアピアランスです。
投稿: おぐ | 2012年5月24日 (木) 23時01分
今の商用車って効率一点張りですよね。
デザインや走りが楽しいと仕事も楽しくなると思うんですが。
投稿: テツヲタ | 2012年5月24日 (木) 23時09分
「江戸むらさき、とっきゅ~(笑)」
たしかに似てます。
キャリィシリーズの中でやけに直線貴重で、さぞかし当時は
目立ったことと思います。
ここでたこちゃんさまへ館内放送。
明日は宿泊研修でまちがいなくハマります。
コメントお休みさせていただきますので、ご承知置きください。
投稿: Wさま | 2012年5月24日 (木) 23時32分
オールドタイマー誌の記事のようなブログになってきました。このブログはちょくちょくタイムスリップします。
投稿: Ryo | 2012年5月25日 (金) 07時08分
アサヒビール仕様のキャリイ、いいですね。キリンやサッポロも同じようなことやってたんでしょうか。たしかに、こういうのが街を走ってたら笑顔が増える気がします。でもカタログのビールケース、ちょっと積み過ぎじゃない?
投稿: 上京FMt | 2012年5月25日 (金) 09時24分
ピアジオの三輪トラックって「アペ」ですね。
イタリアの田舎町の風景がテレビで紹介されるときには、
よくブイ~ンと走ってる姿が出ますよね。
見るたびに「ほのぼのしてていいなぁ・・・。」と思います。
ところで、三代目キャリィですが、
数年前まで私の通勤経路の途中にある農家の庭先に、
運転席部分の残骸が放置されていました。
まるで巨神兵のシャレコウベみたいでしたよ。
写真撮っとけばよかったな・・・。
投稿: まおぴー | 2012年5月25日 (金) 12時41分