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2012年5月14日 (月)

2012年、GWにフラっとドライブ(その5:徒歩で廻る高野山③)

 はい!こんばんは。残業してますよー!連休も終わって一週間も経つというのに、この旅行記はまだまだ終わる気配のカケラもありません。いまだ、旅を開始してから19時間くらいのところまでをご紹介するにとどまっております。

 まぁ、書いてる方もそれなりに結構たいへんなんですが、それに毎日付き合わされる皆さん方はもっとお気の毒(笑)です。お気の毒ついでに、本日はじめに云っておきますと、当ブログ、今日はいよいよ「お墓の画像しか出てきません(笑泣)」よ、ホントーに。でも、国際社会も認めた「世界遺産」にせっかく根性でイッてきたんですから、ソコはそれ。それなりにレポートさせてくださいな。

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 前回は、コロッケを食べ終わったところまででしたが、表のメインストリートに戻り、高野山の最東側方面に歩いてまいりました。途中、昨年秋に宿坊でお世話になった地蔵院さんを見つけたのでパチリ。

 そのあたりから1キロほども歩くと、ついに「彼岸の入口」に到着いたしました。二股に分かれた道の左側に入って行きます。期待は高まりますが、果たして・・・。

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 さあ、このあたりからが「世界遺産」の「奥の院」というところであります。聖山「高野山」の中でも秘中の秘、枢要の中の枢要、とにかくここの一番奥が信仰の中心であるそうです。

 まず初めに出てくるのが「一の橋」と呼ばれる小さな橋。「この世」と「あの世」を隔てる空間への一里塚です。

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 その最初の橋を渡るとすぐ左側に特徴のあるモニュメントが聳え立っております。この碑にも「ああ、同期の桜」とある。それにより、ワタシたちの宿泊するお寺とも何らかの関係が感じられます。周辺の旧い木々も年月を経過してきたツワモノですから非常に大きく立派です。よって、写真ではこの碑の大きさがいまひとつ伝わりにくいのですが、これはこれで相当背の高いものです。

20120514072012051408 さらに進み行くと、空挺部隊関係の物故者を祀った場所に本物の現役自衛官と思しき方々が花を手向けつつ手を合わせている光景に出くわしました。なにかこう、胸が締め付けられるような気持ちがいたしました。

 文学関係者の遺した石碑も多数見受けられます。時間が無さそうだったので、ひとつひとつをじっくりと読むにはいたりませんでしたけど。

20120514092012051410 そうこうしているうちに、「右も左も上も下も完膚無きまでにお墓ゾーン」になります。

 とにかく、20万基とも30万基とも云われる歴史的有名人と、有名企業関係者のお墓が立ち並びます。

 まず、ワタシの目に飛び込んできたのが「グリコのお墓」。おなじみのトレードマークも石に刻まれているし、企業ロゴ書体で字が彫ってあるし、いきなりあっけにとられました(が、そのあと次々ともっとスゴイのがあるので、これはまだ序の口であると知る:笑)。

20120514112012051412 はい、歴史マニアの皆様、お待たせいたしました。「武田信玄&勝頼」のお墓でぇーす。で、コレもこの段階では「フーン」と思ってとりあえず撮影していたに過ぎないのですが、そのあと奥の方ではドンドンすごいコトになってるのがあとからわかりましたんですけどね。

 なにせ、ワタシの場合はなーんにも事前情報というのを仕入れずに来てしまっていますので、周囲の観光客の動きや一喜一憂する様子を見ては「なんかスゴそうな墓所」を撮影して回るコトにキメました。

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 こちらは、弘法大師様が足を休めるために腰かけていたという石なんですが、フト見遣ると「ヨメがちゃっかり座って」ます(笑)。

 「なんつーコトをするかなー、このオンナは」と一瞬思いましたが、よくよく見ると座っているのは「石の防護柵」なんですね。柵の中にあるのが、その小さな「御石」でありました。霊験あらたかであるコト間違いなし。

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 ここを歩いていると、ごくごく普通の風景として伊達正宗公、石田三成公、明智光秀公と歴史モノには欠かせない錚々たる有名武将の墓所があちらこちらにあるわけです。「花の慶次(コレ知ってるヒトは、相当パチンコ好き:笑)」とか大好きなヒトにはたまらんモノがあるのでしょう。ワタシ自身はハッキリ云って日本史も東洋史も世界史も「超苦手領域」なので、スゴいんだろうけど、やっぱ「フーン」になっちゃうんだよな。

 で、それに混じって「関西の鉄道王」の異名を持つ南海電鉄創業者のお墓もあったりするわけですが、こういった「企業モノ」の方が心の琴線に触れて触れてしょうがなかったりするので、我ながら持って生まれたこの性癖ダケはコマったものです。

20120514192012051420 さあ、そろそろ「中の橋」あたりまでやってまいりました。三途の川も二つ目というコトになりますでしょうか。

 橋を渡りながらフト左側に顔を向けますと「市川団十郎」の墓とある。何代目の方なんでしょうかね、とにかく有名芸能人の墓所ということでとりあえず写真におさめました。

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 中の橋を渡り切ると、すぐ左にお地蔵さんを祀ってあり、そのまたすぐ隣には、この有名な「姿見の井戸」というのがありました。

 中を覗いて自分の姿が水面に映らなければ三年以内に寿命が尽きると云われているおそろしげなスポットであります。・・・でも速攻で「見ちゃった(笑)」。たこちゃんズは夫婦ともにバッチリと映りこんでおりましたので、最低あと3年は大丈夫らしいコトが判明いたしましたヨ。

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20120514252012051426 続いて中に進み出ますと、またまた有名企業モノ墓所が次々と・・・森下仁丹にパナソニック。

 こういうの見ちゃうと、松下電器産業のままであった方が威厳があってよかったのではないかと思わず感じるワタシです。

 「ナショナル」「パナソニック」「テクニクス」と同社は品目や仕向け地によってブランドを使い分けておりましたが、ワタシなどのオヤヂ世代からいたしますと、「パナソニック」からは安いラインのポータブルトランジスタラジオのイメージしか浮かび上がってこないモンで、「パナソニックプラズマテレビ」はまあ良いとしても、「パナソニック全自動洗濯機」とか、「パナソニック掃除機」とかの文言にはいまだに大いなる違和感を覚えます。昭和とともに、幸之助翁も遠くなりにけり、か。ああ、「パナカラー」の総天然色でサンダーバードが見てえー(笑)。

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 「武将墓所シリーズ」も超大物2基のご紹介と相成りました。

 太閤秀吉と、その師匠格(?)である信長公であります。ここは、先ほどまで歩いてきたメインストリートから一段も二段も上に登っていった、その先にありました。やはり超が付く有名大物武将たちは墓所も違うヨといった感じで扱いが別格です。墓石そのものはあっけないくらいに結構質素なんですけどね。

 ささ、いよいよ最後の橋を渡ると「アッチの世界」に入れる(笑)わけですが、その前にたくさんのお地蔵さんたちが並んで立っておられました。観光客が行列をなしておりますので、ワタシたちもその列のうしろに並んでみるコトにいたしました。

20120514312012051432 皆さんが、「ざっぱ、ざっぱ」と水を上に向かって掛け上げておりますので、ワタシもマネしてやってみましたが、なかなかに難しい。あちらこちらであらぬ方向にしぶきが飛び散るため、周囲から悲鳴とも怒号ともつかぬ声が時折上がります。

 ワタシたちは「我関せず」です。縁起物なんですから、こういった時は濡れるに甘んずるが良し。粋ぢゃ無いなあ、みんな。これから死ぬんですヨ(笑)、分かってる?

2012051433 ・・・かくて、この最後の橋を渡り行けばそこは彼岸の世界というコトになっております。ここから先は一切の写真撮影が固く禁止されておりましたので、画像がありません。御線香と蝋燭を捧げ、懇ろに御祈念申しあげました。

 1200年の歴史はさすがに限りなく深く、そして重厚です。

 「世界遺産」という言葉すら、もはや軽い文言に思えてきました。やはりここは紛う事無く「聖地」、やっぱ「アッチの世界」です(って、せっかく重くシメようと思ったのに:笑)。

 ともあれ、ワタシも昨年の秋に来ていなければ、ひょっとすると一生来るコトがなかったかもしれなかった高野山ですが、半年後にこうしてまた訪れてしまいました。風景がどうのとか、世界遺産だからとか、信仰がどうだからとかの諸々を一旦脇に置き、ただただ空気を吸いに行ってみてください。大震災や原発問題、世界同時不況等々と世俗は混迷を極めておりますが、そのような時代だからこそ、この空気感は人間の求めるものだと感じました。

20120514342012051435 橋を戻れば「コッチの世界」、世俗のアカを落として、もう一度「この世」に生まれ直した気持ちです。

 あー、間違いだらけであった、この半生(は過ぎちゃってるケド:笑泣)を悔いてばかりでは何にもなりませんね。

 「この世」では、まだまだやり残したコトがたくさんありますから、まずは雄々しく生きて行くコトにいたしましょう。手始めに、休憩所でイタい足を癒すとしますか。それにしても、この「押し出し」の建造物が「休憩所」扱いなのですから、撮影出来なかった橋の向こう側、その圧倒的な空気感がどれくらいスゴイものであるかを推し量ってみてくださいな。

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 浅野内匠頭の墓所を自力で発見しました。ここは、行きに通ったルートとは別の道なんです。あまり人通りが無いので、知らなければ見るコトが出来なかったかも知れません。

 この時間帯ではまだまだお日様が明るく照らしてくれますが、冬の夕方などでは、最近ちょっと前立腺の調子も悪いので、思わずチビりそう(笑)です。もっとも、真冬になれば雪景色になるでしょうから、それはそれは幻想的空間となるコトでありましょう。

20120514382012051439 この日はまだまだ桜が満開。ソメイヨシノではないですが、どこの仏閣もしだれ桜が美しく植栽され、その美観を競っておりました。

 で、またまた「企業モノ墓所」発見!「日産自動車」の慰霊碑です。中央のブロンズオブジェも夕方見ると「ナン」ですが、右手の真新しい石板に刻まれたCI書体ロゴがミョーに浮いていて、「Feel The Beet」とか書いてあったらどうしてくれようかといった感じでした。

20120514412012051442 「Lカゼイシロタ株」乳酸菌飲料でおなじみの「ヤクルト本社」さんのお墓。やはり創業者は「代田さん」というのですね。

 続いては、シロアリ駆除業者の業界団体さんが建立した「しろあり」さんたちを供養する石碑。まあ、商売とはいえ日々殺生を繰り返すんですから、仏教的にはちょっと生き方としてまずいところもあるわけで、こういったココロのケアは必要なんだろな。

20120514432012051444 はい、「企業お墓シリーズ」のトリをつとめて頂くのは、自衛隊の飛行艇などでおなじみ「新明和工業」さんの墓所です。

 宇宙事業版と航空産業版に分かれて立派な慰霊碑があるのですが、とにかくどちらも従来の概念を打ち崩すアヴァンギャルドなモノです。特にロケットのヤツは彩色までされており、ワタシもこういうお墓に入りたいモノだと(やっぱ、いや?:笑)感じ入りました。

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 ようやく「ゲゲゲの(笑)スポット」を全工程歩き終えて、足も腰もかなりガタガタになっております。一部、墓所巡りのためにかなりジグザグにも歩いてきましたから相当な距離を経てきたように思います。

 そこに立っている地図ボードを見ると・・・あー無情にも、ここからユルいとはいえ坂道を1キロ半も登って行かないと宿坊へは帰れない様子。這うようにして歩きます。途中で見つけたのは、昨年のヴェトロモンターニャの晩餐会場であったお寺「三宝院」さん。「その節は御世話になりました」とアタマを下げつつ、今夜の宿坊「大円院」さんにようやく帰り着きました。

 ・・・ようやく帰れるわ。この続きは、また明日(もヤルつもりだけど、いい?:笑)!

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コメント

読み応えあるたこちゃんレポート、大変お疲れ様です。
非常に興味深く拝見させていただきました。

「ああ、「パナカラー」の総天然色でサンダーバードが見てえー(笑)。」
↑爆笑(笑)。やっぱり松下と云えばナショナルです。

明日も楽しみにしていますが、どうか無理なさらぬように。

歴史物は好物なのですが(花の慶次はもともと隆慶一郎という人の書いた前田慶次郎の時代小説が原作で…てこれわかるひとそれなりの時代小説好きあるね)、お墓の写真はなんだか撮ると写ってはいけないもの(ひと?)まで写ってしまいそうで、まあ眺めるだけにしております。
しろありとかも、まあ成仏してくれていれば写りはしないのでしょうが…。ああ恐ろしい。

高野山の墓所、わたしも2度ほど参りましたが、有名武将の墓よりも、じつに自在な造型を競い合う(?)企業の慰霊碑に唖然とした記憶があります。大阪にある国立民族学博物館の中牧弘允さんが、こういった企業の慰霊碑や社葬などの研究をしておられますね。終身雇用制度の瓦解が指摘される昨今ですが、あの世に行ったあとも企業戦士として慰霊されてしまう日本の風土は、はたして人を幸せにしているのかどうか…

お墓に横文字は合わないなー、と思いました、これも和洋折衷?。マセラティのウッドパネルの象嵌文字、カタカナだったらどんなでしょう?。

探せばトライデントのエンブレムを付けたお墓も出てくるかも知れませんね。

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