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« ドイツ人もしょうがない(えっ、それホント?:笑) | トップページ | アホがまた、ダッシュボードを降ろす②(マセラティシャマルの場合) »

2012年6月15日 (金)

アホがまた、ダッシュボードを降ろす①(マセラティシャマルの場合)

 ぃよーおっ!ポン(鼓の音:笑)・・・と今日は「和風」にハジまりましたが、特に深い意味はありません。今日は静岡県は伊豆方面(このあたり:音出ます、注意)での査定ミッションから先ほど帰ってまいりました。長時間列車に揺られて、アタマの中身が「ガタゴト」としております。帰りは「おだきゅー、おだきゅー、ピポピポー(笑):音出ます、注意」で。行く途中では「湯河原のタレ目」さんの(だと、ほぼ間違いなく思われる)クアトロポルテV8を東海道本線の車窓から発見いたしましたよ!・・・なんだかとっても嬉しかったです。

20120615012012061502 

 さあ、皆さんお待ちかねのマセラティシャマル、バラしますよ。まずは、恒例の(笑)ボンネットエアロダイナミックスポイラーはずしから。

 シャマルの場合は、ボンネットフード後端部から三本のステーが溶接により生えていて、そこにタッピングビスをそれぞれ二本ずつたてて直接固定しています。タッピングビスですから、適当に締め&緩めを繰り返していくと、スポイラーのネジ穴がそれこそ「バカ」になってしまいます。290Km/h以上時の風圧に果たして耐えうるのかと大きなギモンが湧きます(笑)ケドね。

20120615032012061504 で、おりゃー!とハズしますと、そのスポイラー取り付けステーが姿をあらわします。

 その様子をじっと見つめているのはマセラティギブリカップであります。

 ビトルボ好き垂涎の二台がマイクロ・デポで夢の競演というわけです(このギブリカップの横にはもう一台のシャマルも・・・あっ、春日町作業場の方にも、さらにもう一台、ねっ!:笑)。

20120615052012061506 今度はバルクヘッドカバーをはずします。まずはウェザーストリップをはずしまして、「カポッ」とカバーを浮かせつつはずします。

 「えー?何にも留ってないのー?」「はい!留っておりません(笑)」コレで正解であります。このバルクヘッドカバーは後期222SRあたりから装着されるようになったモノです。このカバーにより、多少ではありますが、ワイパー周りやその他の補器がホコリや雨水から護られるようになったというワケです。

20120615072012061508 バキュームサージタンクもはずしましょう。太細二本のホースを引き抜きます。

 プラスドライバーで両側二本のタッピングビスをはずします。

 この間の222SRと違ってタンクの手前には「フィン」が見えてますね。このフィンはそのまた手前に見えている「イグナイター(右写真右側に白く見えるヤツ)」を冷却するためのものです。結構凝ったコトがしてありますね。

20120615092012061510_3 タンクの取り付け土台には、斜めにカットされた樹脂スペーサーが入ります。イグナイターの冷却フィンが付いている分「逃げ」を設けるためです。

 取り付ける時には充分な注意をして現物合わせでスペーサー角度をキメていきます。なんと申しましょうか、非常に場当たり的でイタリア人らしい対応策(笑)ではありますね。

2012061511_22012061512 はい、こちらもスッカリお馴染のブロアーレジスターです。レジスターとは抵抗器。ここで電圧を三段階に変化させるコトにより、室内への送風量を1・2・3と可変させるという役割をしています。

 ・・・そのカプラーを見てくださいな。やっぱり、こんがりキツネ色になっていますよ。水が掛かってしまうところですからねー、ココはやはりなんとかしないと。

20120615132012061514 続いては外気導入口のカバーをはずします。ホントに何もかも寸法の取り合いがギリギリです。

 寸法の取り合いがギリギリな設計をされたモノ同士というのは、入れる時には「スポン」と入るものなのですが、いざ出そうとする時には色々と引っ掛かったりしてなかなか出てはこないものですね。さらに、カバーに付いた外気検知センサーのカプラーには、先日ご紹介したカプラー内部の崩壊を恐れて一旦コードを別の部分で切ってしまい、丸カプラーで抜き差し出来るように改変されておりました。

20120615152012061516 どうせこうするなら、二本の線を色別に「オス・メス/メス・オス」と互い違いにしておけば結合時のケアレスミスが防げるようになるのに・・・。

 まっ、線の色をみればわかるといった理屈なのでしょうが、暗いところでの応急処置などの場合には、こういった細かい配慮こそが重要なのです。国産車はこういったところのロジックが優れているんですけどね。続いては、外気導入口のウェザーストリップをはずしておきましょう。

20120615172012061518 さらに、ワイパーユニットをはずしますが、今日は気分を変えてバルクヘッド内の13mmナットの方からはずしてみましょう。なんとなくワタシの「野生の勘」で、イヤな予感がするからです。

 この段階で、すでにお気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、先日の222SRと「ブロアーレジスターの取り付け位置」が違うと思いませんか?アレは、ハーネスの長さやら、バルクヘッド内の様々な物品同士の寸法の取り合いの兼ね合いを睨みつつ、「付けてよさそうなところ」を探して付ける(ホントかよー:笑)。というので正解です。「水に濡れにくく、放熱しやすく」が要求事項ですから、相反する要素を満たさなければなりませんが、そんな理想環境はこのバルクヘッド内には結局のところ有ろうハズもありません(泣)。

20120615192012061520

 ワイパーモーターのカプラーをはずし、ワイパーアームも取っちゃいましょう。

 このあたりのプロセスは、先日の「222SR」と全く同じで、とりたてて目新しいところはありません。まずは樹脂のカバーをマイナスドライバーの先などで丁寧にはずしていきます。

20120615212012061522 13mmのナットと波板状スプリングワッシャーを取り、ワイパーアームを根元からそっくりはずします。

 アームをはずす時には、必ずウインドーから浮かせた状態(アームを折り曲げた状態)で、コネコネといたします。そうしないとテコでも取れないように出来ているものだからです。取り付ける時はその逆で、とあるスプラインの嵌合部をキメたら、一旦アームを寝かして(伸ばして)位置決めをし、そのままナットを入れて締結します。

20120615232012061524 続いて22mmの軸ナットはずしですが、ココが先日も問題にした部分。やはり前にいじった形跡があり、ボックスソケット工具がきっちりと入りにくかったです(右側写真のように、かなり左側に芯ズレしていました)。

 そのような場合は、一旦ボンネットを開け、ワイパーユニット自体を動かして、軸の周りにソケット工具が入るように考えます。そのうちベストポイントが見つかるハズですよ。

20120615252012061526 で、無事に22mmナットがハズれましたら、樹脂のスペーサーとともに保管いたしましょう。

20120615272012061528 すべてがハズれましたので、ワイパーユニットを「知恵の輪」のようにややこしいコトをしながら取り出します。

 今回のシャマル篇では「ややこしいコト」をしている途中で写真を撮っておきました。バルクヘッド内が比較的キレイであったので、それも達成出来たというワケです。

 ワイパーの駆動軸に被さっているおそらくは「デルリン」製の樹脂カラー(右側写真の白い部分)を一旦必ずはずして保管するようにすると良いでしょう。コレ、無くすと結構面倒なコトになりますから。

20120615292012061530 

 これで、ようやく工具が入るようになりましたので、バルクヘッド内にある四本のダッシュボード締結ロックナットをはずします。

 ワタシたちの場合は、先端部が少しずつ微妙にフレキになっているエクステンションバーを、相手の角度にピッタリと合致する様に複数個組みあわせて、使いやすい構成を考えつつ作業しています(コノ作業、とてもコシに来るもんでね)。あー、あとは、原則的に「エアツール」や「電動工具」は使いません。というか、ワタシの場合には素手勝負の工具を使用する方が、軽いし正確で結果的にハヤいのです。

20120615312012061532 ダッシュボード締結ボルトが四本ともにはずれましたら、エンジンルームやバルクヘッド内に工具などの置き忘れが無いかを「よーく確認」し、ボンネットを静かに閉じます。

 コレで、ダッシュボード降ろしの「あくまでも準備段階」がようやく終了です。いたずらに「正確さを欠く」作業スピードを誇っても仕方がありませんが、ワタシの場合は写真を撮影しながらでもここまで終わるのに結構ハヤかったです。222SRで同種の作業をやったばかりなので、ノリが良かったのかもしれませんね。

 それでは、また明日!

 

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コメント

ああ、いい、シャマルネタ。
心が癒される。

ああまた壊してしまいました…。あああ(個人的な話ですみません)。
こんなに丁寧に手を入れてくださっているのに…。

↑うう、またヤッてしまいましたか…。ううう(個人的な話ですみません)。
御本人が元気なら全然大丈夫!クルマはどうにでもなりますよ・・・。

「湯河原のタレ目」です、お疲れ様です。

”行く途中では「湯河原のタレ目」さんの(だと、ほぼ間違いなく思われる)クアトロポルテV8を東海道本線の車窓から発見いたしましたよ!”

とのことですが、東海道線から見えるR135。
実は、それなりにバンピーな路面です。
そのオットーチリンドリさんは、滑るように滑らかに走行していましたか?
私のオットー某君の様にスイーっと走っていたのなら、間違いなく買いです。
貴重なエボ前V8車!
是非とも、マイクロデポの管理下において、絶対品質管理下に置くべきです。
次に見かけたら適価で購入し、資源保護すべきです!

何しろ、デトマソ期とフェラーリ期の狭間の、どこにも属しない変わった魅力ある車と
私は感じており、唯一無二の存在と私は感じております。
ガンディー二 クワトロポルテの特異性に加え、さらに変質性がある車だと

(何か変なんです。 でも最高高性能!マセラティらしいなあ〜と)

伊豆方面の「このあたり」に普通電車でいく場合、東京7:24発伊東行きが
特急車両を使っていて乗り得です。
...って、そんな早くに出発しないし、二度も行かないか。
でも、たまには遠くの出張もいいですよね。

おいしいシャマルネタなのに、脱線してスミマセン。

よっ!!待ってました!!シャ○(邪道か、この表記)ネタ!!一番最初の写真では、箱入りブルーフランシスのギブリカップが、ご主人様が余りにも自分を大事にしすぎていると、ロッソシャ○に愚痴をこぼしているのか???はたまた、ロッソシャ○が、ギブリカップに、今度のご主人様について聞いているのか???心憎いツーショットです。しかし、現在デポに369分の3台のシャ○が集結とは恐ろし也。確かロッソシャ○持ちの「りゅたろう」さんの「癒される」というコメント、まさに私もです。でも「りゅたろう」さん、ガレージに行き、ご自分のシャ○で更に癒されるはずでは?!さくさくのダッシュボード降ろしですね。続きがまた楽しみです。しかし自分ではできないな、この作業。。。やはりプロに任せたい。

唯一無二の存在、これは全てのクルマに当てはまるかもしれません。ギブリ、シャマルに憧れつつ、初期ビトルボを衝動買いしてはや六年。ますます愛着が増してきました。内外装美と官能的な機構が変で素敵なコンセプトなんです。先般、マセラティ仲間のオフ会に参加した時、同じく初期ビトルボを溺愛するESの先輩から「何故、ビトルボを購入したのですか?買い手がつかないクルマでは無いですか」と尋ねられ困惑。その問いは私に向けられたのでは無くESを愛する彼が自問自答したのかも知れません。私自身は深い意味など無く、ビトルボがただ安くてカッコ良く、そしてマイクロ・デポのお墨付きだったので軽い気持ちで購入しました。

まさに次から次へ、という感じですね。このスピードで整備を手掛けられてきたからこそ、膨大なノウハウを蓄積されたのでしょう。
さて私事ですが本日より東海・関東方面へ出張します。その間コメントは失礼いたしますがご寛恕のほど。

練馬のH様、私のシャマルは遥かなデポにあります。
もう早く納めてくれって言ってんのに、してくれないんです、あのアホが。
でも、こんなの読んじゃうと、まあ、許してやろうかな、っていう気持ちになるでしょ?
そこがずるいよね、イタリア人よりずるい!
梅雨前にって言ってたのに、もう真っ盛り。
どうしてくれようかな。

シャ〇、怪しく、危なく、危険で、いいニオイです。素敵ですが、ギブリかなああー

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