アホ達がまた、ヒーターケースを掃除したり、右往左往したり(マセラティシャマルとギブリカップの場合)
いやはや、昨日夜半の台風は凄まじかったですね。ところが、朝起きると「カラッ」と晴れあがっておりまして、「台風一過」そのものという感じ。とはいえ、結局一日中「強風」は吹き荒れ続けておりましたので、風にアタマを揺さぶられながらの作業にはなってしまいました。・・・あー、いよいよ「アタマがパー」に(笑泣)。
朝一番、ギブリカップのエアコンガスチャージ作業と、フューエルポンプ交換作業をしておりましたら、京都からこのブログのコメント欄でもお馴染「上京FMt」さん御本人がいきなり御来店くださいまして(お土産、わざわざ有難うございました)、今日のお題の現物を「証人(笑)」になって頂くべく、ご覧に入れておきました。興味深く見入ってらっしゃいましたよ。
・・・というわけで、今日はいきなり「バッチイ(笑)」画像ですよ(すみません)!
マセラティシャマルのヒーターケースをバラしたての状態がこちら。先日の222SRに引き続いての「惨状(笑泣)」であります。
まー、すっかりお馴染の「ネチョドロ」やら、枯れ葉やら、サビやらでケースの中は色んなコトになっておりますね。
ケースの底に付いている「導水板」も結構サビが来ています。取り付けネジもアタマが錆びてどこにあるかも分からない状態でしたが、周囲を掘ると出てまいりました。
ネジのアタマはすっかり山が無くなっている状態でしたので、バイスプライヤーでなんとか摘まもうと試みてみましたが、まったく引っ掛かってはくれません。エアーサンダーでアタマをトバしてようやく導水板をケースから分離するコトが出来ました。
・・・で、その後もなんのかんのとアリつつも、「色んなコト(もう、そのプロセスは皆さん飽きましたよね:笑)」をして生まれ変わったケースの各部材を本日撮影いたしましたのでご覧になってみてください。・・・もうご飯食べ始めていいですよー(笑)。
もちろん、ドレーンホースの通水状態もしっかりと確認済みであります。
かなり根性が要りましたが、ここまでに持って行くコトが出来ました。導水板の方は、いまだ修復中ですけれど。
内側も外側も渾身の清掃を施しておきました。
「ココどーせ、見えなくなっちゃうんだよね?」・・・はい!その通りではあります(泣)。
まあ、クドいですけれど、もう少し御辛抱の程を。
前にブロアーモーターが逝きかけた時に、バルクヘッドの外気導入口から闇雲に給油をしていたようで、内部は酷く汚れておりましたが、ご覧の様にスッキリと生まれ変わりました。
ヒーターケースの「顔」とも「胴体」とも云うべき「フェイシアケース」、このブログでは「ドグちゃん(ムカシ社会の教科書に写真が載ってた”土偶”に似てるから:笑)」としてお馴染の部材です。
本日の一枚目の写真がコレだったのですが、斯くの如くに生まれ変わりました。写真でも、樹脂成型時の「スジ目」までが年輪のように浮き上がって見えているのがお分かりになって頂けると思います。
折角ですから、各部の構造もこの写真でお確かめください。
この二枚の写真は、後部送風口ダクトへの導入フラップを開いた状態で撮影いたしました。
次の写真二枚は、ダッシュボード中央の吹き出し口裏にあたる部分です。
上の広口は、デフロスター側への導風口です。ここではいまだ装着しておりませんが、左の写真の右方にチラッと写るステーが駆動するフラップが、風の道をつくり出します。
「ドグちゃん」の左右「腕」部分の付け根にあたるところを裏から見たところ。
実によく考えられております。エアコンシステムとかクライメートコントロールと申しますのは、「電気モノ」だと皆さんが思っていらっしゃるのでしょうけれども、「メカトロニクス」と「エレクトロニクス」のアナログな融合物に、デジタルモノたるコントロールユニット(マイコン)をくっつけた総合技術の発露と云えるモノですね。
「ネチョドロ」は完膚無きなでに落としましたけど、まるで一日掛かってしまいました。
一旦ダッシュボードを降ろしたヤツをそのまま「ネチョドロ再使用」したものは、ちょうど「雪を踏み固めた」感じで、タール分が凝り固まってしまいます。こうなりますとトコトンしつこいヨゴレに勝負を挑むハメになってしまうんですよ。あー、なんとか頑張った(ここ二日間でコシがまた逝ってしまいました:泣笑:もうホントに御老体なんだから)。
アッパーケースには、前回降ろした時にタッパ寸法が足らなくなっちゃったので充填したと思われるシリコンシーラーがゴッテリと付着しており、本日中に落とし切れませんでした。コレは付きあってると日が暮れそうなので、明日以降の課題にしよ(問題を先送りに:笑)。
とりあえず、日が暮れる前にエバポレーター&ヒーターコアを洗浄しておきましょうね。
エキスパンションバルブや、冷却水路を水が入らぬようにしっかりと養生いたします。
強力な洗剤を掛けてしばらく置き、ジェット水流でコア内部の汚れを洗い流してまいります。表面的には結構ヨゴれて見えてましたが、コアの中からはそれほどでも無かったです。まずは良かった、ヨカッタ。
・・・ところで、フューエルポンプの不調でお預かりしている「世田谷のYさま」ギブリカップの方なんですが・・・
お引上げ当日にローダーから降ろすと、まったく何事も無かったかの如くに「バヒューン」とエンジンが元気よく掛かってしまいました。こりゃコマっちゃったなーと思っておりまして、とりあえず場内に入れてドアを閉めると、ルームミラーが「ポロっ(大笑)」。なんだか可愛いヤツだよなー、甘えられているような気がして。で、各部をチェックした後にまずは光ヶ丘公園を数周してみました。まったくフツーに走れてしまいます。
数日寝かしたので、斯くなる上はと、今朝からフューエルポンプ本体周りをはずして分解チェックするコトにしてみました。
例によって、三男さんが「イタそうに」作業をしておりますので、この作業中はオッカナクて声を掛けるコトが出来ません(笑)。いや、コレは確かに痛いよなー、アチコチ沁みるし(後述)。
格闘するコト小一時間。ようやくフューエルポンプユニットがはずれました。
分解して各部をチェックいたしますと、フューエルストレーナーから若干の汚れたガソリンが出てきたものの、「決定打」となる不良要素を見つけるコトが出来ませんでした。ですが、せっかくここまでバラしましたので、念のためにポンプとストレーナーは交換いたしました。
フューエルポンプを覆うケージというヤツがコレであります。今日は三面図の写真を撮るコトが出来ましたのでここでご覧に入れましょう。
樹脂のケージの上に在る、ステンレスの「吊り板」。コレがほとんど「カッターナイフ」のように端面の切れ味が良い(笑泣)。コレをさらに吊っているタンク内部のステー(五枚前の写真)がコレまた良くキレるんだ。一応薄いビニール手袋を装着しての作業ですが、アッと云う間に穴があいて沁みるというワケです。
洗浄する前の画像が右の写真ですが、若干のゴム浮遊物を見るコトが出来ます。
大問題になるような感じでは無いんだよなー、このくらいでは。
・・・とりあえず、元に戻しましょうね。
フューエルホースも念のためにすべて交換といたしました。
昼飯前にはすべてを元通りに戻して、エンジンを始動。無事に再始動に成功し、とりあえずホッとする一同、「さっ、昼メシにしよ」。
・・・昼食が済んで、オーナーの「Yさま」に連絡をいたしました。ワタシも無理を云ってコレから取りに来てくださるとの快諾を得、それならばと最後のチェックでエンジンを始動させたところ、初爆一発でエンジンがストールし、またまたポンプが動きません(超大泣)。「このタイミングで症状再発するか」とホントに情けなくなりましたが、「Yさま」に平謝りの電話をして、ありのままをおハナシし、本日これからの納車が出来なくなった旨を申しあげました(ホントにお忙しいところにどたばたさせて申し訳ありませんでした!)。・・・で、ようやく症状が出てまいりましたので、「検電器」をあてて患部のシュートを開始。フューエルラインにも「燃圧計」を装着し、万全の態勢で臨みました。確かにガソリンが来なくなってる。順序良く電気を追いかけていると・・・「あー、燃圧計がアガってる」との声が。エンジンを掛けてみる→何事も無く掛かる(笑)。その後二時間放置して再始動、で、またフツーに掛かる。夕方光ヶ丘公園を次男三男で周回しましたが、またまたなんでも無くなってしまいました。もうこうなってくると、メインコンピューターの誤作動しか考えられないケドな。嗚呼、明日も匍匐前進が確定ですヨ!(もはや、嬉しそうでしょ:笑)
それでは、また明日。
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台風一過の蒸し暑い一日、本当にお疲れ様です。
ネチョネチョ払拭作業にフューエルポンプ不調改善作業。
根性が試されますが、「サインはV」を目標に頑張りましょう。
アバターたこちゃん七変化も何気に毎日チェック中(笑)。
投稿: Wさま | 2012年6月20日 (水) 22時08分
↑アバター七変化、確か奥様の仕業と読んだ記憶がありますが、和みます。
たこちゃんさんご本人がいじってると思うと、……和みます。
ギブリカップ、症状再発がまだ工場にいるうちで「よかった」と思いたいところです。までもギブリカップかっこいいですからねえ。
投稿: おぐ | 2012年6月20日 (水) 22時58分
蒸し暑い中お疲れ様です。
いつもブログ楽しみにしております。
先日ローダーで運ばれる青カップを見てカッチョイイと思ってしまいました(笑)。
悩ましい青カップですが宜しくお願い致します。
投稿: Y | 2012年6月20日 (水) 23時33分
あー、何度見ても綺麗になった部材は良いものですねぇ・・・。
この綺麗な部材達が、車の見えない所でクルクル動いているところを
想像するだけで、人のモノながら、やっぱりワクワクしてきちゃいます(笑)
それにしても、あのビカビカのギブリカップが、こんなに気まぐれさんとは
思いませんでした。
見た目は男らしいヤツだったんだけどなあ・・。
今日のプログを拝見するに、ルームミラーといい、引き渡し直前のストールといい、
なんという拗ねっぷりでしょう。
・・・あれは女の子だったんですねぇ(笑)
拗ねた女の子のご機嫌をどう直すのか・・・。
お手並み、しかと拝見させて頂きます(笑)
しかし今週も、濃ゆ〜い1週間ですね。
投稿: Hでございます | 2012年6月21日 (木) 02時52分
台風は酷かったですね。夜中の2時に、愛機のボディカバーをかけなおしました(泣)。でも朝まためくれあがっていました(立派なガレージ欲しい)。ネチョドロは、困り者ですね。しかし初めの4枚の写真の状態が、1日がかりで5枚目からの「樹脂成型時の「スジ目」までが年輪のように浮き上がって見えている」まで、すっきりするのですから、この作業の凄さ、執念、怨念が伝わります。青カップさんは、困ったチャンですね。完璧すねすねモードですな。うちの愛機と一緒に、早朝、何度も湾岸を大黒まで疾走したときは、なかなかの加速っぷりを見せていたのですが。やはりYさまが(初コメですね)、大事に大事に箱入り娘状態にしていたのが要因では?と、ちとアニミズムですかね。なんとか原因解明に至っていただきたいですね。
投稿: 練馬のH | 2012年6月21日 (木) 08時37分
いつもイロイロありがとうございます。実は先週、貴社近くを通りかかりました。「土支田」の標識が見えましたので、そちらに進路をとりそうになりましたが、久々の都会の道、右往左往も大変なのであっさり中止しましたが。
去年に続き台風には参りました、今回は潮風が吹きまくり、いろいろ舐めると塩辛い。クルマにはしっかりボディーカバーをしておきましたので大丈夫だろうと思いますが、こんな時ちゃんとしたガレージ(尻尾の出ない)が欲しいなぁと思います。
皆なぜこんなにクルマに神経を使うかというと、実はクルマそのものより「ブログで知る作業に応えるユーザーの意地」なのかと思います。
電話させていただいた件、よろしくお願い致します、実は電圧計も時々サボぅているのですが、こちらはちょっとノックすると動き出します。
投稿: 一松 | 2012年6月21日 (木) 10時05分
昨日は突然にお邪魔して失礼いたしました。お気づかいいただき感謝しています。
ええ、ええ、さっぱりしたドグちゃん、間違いなくお目にかかりましたよ。あそこまでキレイにするというのはタダ事ではありませんね。三男さんのホンマにイタそうな作業も、この目で拝見しました。あのあとも引き続き大変だったんですね。でもブルーの鮮やかなギブリカップ、台風一過の陽光に輝いて、とてもカッコよかったです。ご機嫌直して復調されるようお祈りします。
落葉樹の下に住むクルマのとってもコワい話も含めて、いろいろアドバイスもありがとうございました。それに出物の情報…うぅ心が揺れる。秋までにまたおうかがいできればとおもいます。次は連絡の上で。よろしくお願いします。
投稿: 上京FMt | 2012年6月21日 (木) 20時04分