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« 夏至に因んで(ちっともチナんでなーい!:笑)プラモ本のハナシでもしてみよう | トップページ | 我が追憶の「秘密基地」 »

2012年6月22日 (金)

「レストア心」について、作業をしながら考えた

 あいよ!おばんです。今日は午後からなんとか雨も上がって、予定の作業を進めるコトが出来ました。天気がイイだけで斯くの如くに喜ばしいというココロもちは、ほとんど「第一次産業従事者」のノリではありますが。

20120622012012062202  「朝霞のHさま」こと「Hでございます」さんのマセラティ222SRはエンジン周りがほぼ組みあがり、現在下周りの最終仕上げを絶賛実施中(笑)。

 下周りの仕上げと云えば、我がマイクロ・デポの場合には恒例の「ホイールウラオモテ完全洗浄の儀」というコトになりますが(どーしてそうなっちゃうのか分からないんだけれど:笑)、昼過ぎから日が暮れるまで掛かって、ウチの次男さんが「ひーはー」と洗浄作業に勤しんでおりました。

20120622032012062204 先日、結晶塗装を施したサージタンクとタペットカバーも組みたてられました。

 エンジンにコレがくっ付いているの図は、まだちょっと皆さんには「お・あ・ず・け♡:(笑)」。御本人のH様には先日の御来店時に現車をご覧になって頂きましたんですけどね。コレはウチの「三男作雛人形(ウチのヒトたちの間では○○作のあとに、必ず”ヒナにんぎょー”と付ける癖があります:笑:一種の符丁と云うワケですね)」

20120622052012062206 そしてコチラは、本日「ワタシ作のヒナにんぎょー(笑)」。もっとも、222SRとは「別のクルマ」のハナシですが(すみません)。

 ボンネットフードインシュレーターとそこに付着した接着剤を一生懸命に剥がします。

 ついでにボンネットフードのキャッチ金具も頑張って洗浄いたしましたよ。これもウチではいまやルーティン。

20120622072012062208 そのプロセスはこのような感じでした。

 左側の写真が初めの状態。劣化したインシュレーター裏側の脆弱な粘着層と、ソレを少しでも強力にノリ付けしようとあらかじめ下地に塗りたくられた「ボンドG17系」の接着剤が、作業を阻みます。油汚れ、ホコリ汚れ、劣化したウレタンフォーム、あらゆる種類のサビや腐食、アルミホイールの裏表にガッチリと食い込んだ固形ダスト、そして斯くの如き「ネチョドロ」状にして最後は落とすしか方法の無い「粘着系付着物」の諸々・・・。

2012062209 どれも完全に除去するまでには、皆さんの想像を絶する時間とスキル&ノウハウ、そしてなによりも「気合いと根性」が必要ではあります(かと云って、ウサギ飛びはヤメておきましょうね、今となってはカラダによろしくないらしいし:笑)。

 ウチのお店でも、アルバイトや正社員採用枠を求めての問い合わせを(過去に一度も募集などしていないにも関わらず:笑泣)お若いクルマ好きの方々から時々頂戴いたしますが、ハッキリ云って「すぐヤメる」のが分かりきっているので、すべてお断りしてまいりました。なにしろ毎日が「イタい」ことの連続ですから(笑)。ハラが据わってないととても続きません。酷暑の真夏でも、厳寒の真冬でも、「いつも同じ結果」をコンスタントに出していかなければなりませんからね。「高率のアベレージヒッター」に留まっていなければならない上、連続試合出場記録まで樹立しなければならないというのは、本当に大変なコトだと思いますよ(衣笠祥雄さんとジャイアント馬場さんが今にして思えば如何に偉大であったかと感じ入る毎日です)。

 一方で、「毎日が好きなクルマに囲まれててイイですねー」と主に一見のお客さんから云われるコトもまた多いのですが、「いやいや、毎日が”ネチョドロ”の生活でして・・・」とはとても申し上げられませんよねー(笑泣)。ウチのお店はいつも雑然としていて、キレイなショールームもありませんし、ましてや”キレイなおねーさん”もご用意(笑)しておりません。とにかく、一日中「カッチョ悪い」格好(へっぴり腰や、う○◎坐りなど:笑泣)で、文字通りの3K仕事をし続けるのが、ワタシたちの偽らざる日課ではあります。皆さんに喜んで欲しいという想いだけが、強いて云えばワタシたちの羅針盤なのかな。・・・それでも、売り物のクルマだけは、ソレがマセラティで無くても、ドコよりもキレイで、キチンと走れる様に造り上げていくのが「1分の1モデル」造りの醍醐味だと思って精進しておりますよ(パクトラタミヤでフデ塗り出来ればラクなんだけどな:笑)。

 それでは、また明日!

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コメント

きれいなショールームやおねえさんの意義はさておき、個人的には車屋さんに求める本質ではそれらはなかったようです。

エアスクープの格子のアシって6本でしたっけ。うちのは4本だったような…。ちごたかな。

ここのところのネチョドロ作業を見るにつけ、怒髪天が出演していた
桃屋・榨菜CM
「桃屋しかねぇな」がかぶります。

「マイクロ・デポしかねぇな」(笑)

↑コレ「味付榨菜 本物の刺激篇:http://www.momoya.co.jp/museum/ad/
」のコトですな。普段地上波テレビをすっかり見なくなっているので、初めて拝見したCMでした。有難うございます!

落語の「船徳」と言うハナシに通じるものがありますね

昨日のハナシでなんですが、パクトラタミヤ、当初は肌色がX15フレッシュしかなく、「なんで人の顔を艶ありピカピカ?で塗るのか?」と悩みました、その後XF15のフラットフレシュが出ましたが。

マイクロ・デポで修行を積めば優秀なメカニックになる事でしょう。仙台にも出店していただけると助かるのですが。

レストアは、新し物を作るのとは別の大変さがありますね。それも見えない部分となるとより一層こだわってしてくれることなどないでしょうからね。デポは貴重な存在です。今日は涼しそうですね。

「皆さんに喜んで欲しいという想いだけが、強いて云えばワタシたちの羅針盤」

かっこいい

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