真夏、色々な意味で”アツい”のよ、練馬は
あー、今朝も起きたら「かろうじて生きてました(笑)」。けどもう、どーにもこーにもアツ・・・いやいや、イヤー涼しいですなぁー、おーほっほっほっ(とっても、蒸してるざーます:笑)。
こんなカンカン照りの日中であるにも関わらず、午前10:30からはマセラティクアトロポルテV6の「納車の儀」。こちらのお客さんは妙齢の御婦人でいらっしゃいますが、このたびのクアトロポルテはなんと「オカワリ(笑)」であります。お子さんを幼稚園に連れていくのも、買い物も、みーんな「クアトロポルテ」コレ一台のヒト。
「今度は小さくて可愛いフィアットにでもしたら?」と御提案したのですが、「コレ(クアトロポルテ)でなかったら、もうクルマ要らないんですぅー」と云うくらいにホレこんでいるとのコト、何とも頼もしいではありませんか御同輩。
もちろん、最後の最後まで念入りに調整いたしてはおりますが、この「酷暑」ですから、水温にはくれぐれも気を付けて。
真昼の陽光、ギラギラと照り返し、いよいよアヤしげな光沢を放つクアトロポルテ。なにげなく写真におさめておきましたが、カッチョいいな、コレ!前期型ならではのクラシカル&エクストラモダーンの融合した世界観を堪能出来ました。特にこのウェッジの効いたサイドフォルムは絶品ですね。
納車が済んで、速攻の段取り替えを行い、今度はマセラティ222SRのボディを仕上げ磨きいたします。磨きと申しましても、「塗装屋さん」の行う”ハイパー研ぎ磨き”です。
様々な理由で、表面が出来上がっていないボディの各部をサンディングペーパーで研ぎ出して平滑な面とシャープな線を出していきます。結構見慣れてるワタシでも、「おいおい、ここまで研いぢゃって、だいじょーぶ?」というくらい攻めていきます。鳥のフンに侵されたクリア層を少しずつ研いでは磨き、仕上げていきます。何時見ても超絶の技術です。こういった職人さんは大事にしないとね。
222SR(朝霞のH様号)が見違えるホドの光沢を放つように生まれ変わりましたので、今度は場内で表面温度を冷やしつつ待機させていたマセラティシャマル(Rたろう様号→本日はお忙しい中での御電話を有難うございました!)をオモテに引っぱり出します。
左の写真をご覧ください。こんなになるほど研がねばならぬ理由は、以前に施されていた塗装表面(カラークリアー層)があまりにも雑に仕上げてあったからです。サンディングマシンも投入し、ワタシは、職人さんから「気になるところにコレちぎって張っといて下さい」と命じられるままに、「はい、ココ。あっ、ココも」といった具合にマスキングテープの破片をマーキングしてまいります。
日も暮れてこようという頃になると、パラパラと天気雨まで降ってきやがりました(笑泣)。本日午後の練馬は、基本的には薄曇りではあったのですが、時折顔を見せるお日様を避けるために、ワタシは雨傘(コレしか無いモンで:笑)を職人さんの頭上に翳して突っ立っておりました。あたかも、レースクイーンの如く。左手は真っすぐに上に伸ばして傘を持ち、右手は腰のあたりに。自動的にあんなポーズになるのだというコトが初めて理解出来ました(笑)。どうでしょう、この仕上がり具合では。
ボディを全周に亘ってチェックし、クリアー層のアラを総叩きしたシャマル君は風呂上りの様にツルンとしています。
中から見つめる222SR君も、なんだか嬉しそうです。
ワタシたちは常にマシンという”物言わぬ、モノ”に対峙しておりますが、その”モノ”の向こうには、いつも必ずやお客さんのお姿を見ています。とにかく、少しでも「アッ」と云わせたい(笑)。若しくは、極めて素朴な「”カッチョいい”という感動とか衝撃」を味わって頂きたく、その一瞬に情熱を込めるのです。こういった気持ちを理解してくれている職人さんにはいつもホント感謝しておりますよ。
それじゃー、また明日!!これからCSの「サインはV」観て、寝よ(笑)。
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本日は激務の中わざわざお電話頂きありがとうございます。
また、***ズまでコンタクトをして下さり感謝です。
購入した後も頼れるサービスで多くの人を幸せにしていって下さい。
猛暑の中、応援しております。
投稿: woodykida | 2012年8月 7日 (火) 23時04分
女性の、しかも「オカワリ」さんは非常に珍しいですね。
普段乗りされているところが、嫌味がなくかっこいいと思います。
そしてオリンピック熱がアツい中、「サインはV」に行ってしまうところがいい。
つられて見たい(笑)。
投稿: Wさま | 2012年8月 7日 (火) 23時12分
今日も暑かったですね。お疲れ様です。御婦人の濃紺のクアトロポルテいいですね。非常に良い選択、色も車種も、わかっていらっしゃる。4枚目の写真がいい!欲しくなってしまいました。そして、西からまたりゅたろうさんが拝んでますね、テロテロに磨き上げられた至宝の、人外魔境のロッソシャマルのもとを!
投稿: 練馬のH | 2012年8月 8日 (水) 00時50分
このクアトロポルテの流麗なサイドビューは素敵ですね。濃紺の外装とアイボリーの内装も私の好みの理想的な組み合わせです。
ビトルボ系に興味を持ち始めた10年前、走りのカリフ、シャマル、ギブリに憧れてましてクアトロポルテにはさほど興味が無かったのですが、私も大人になったせいか(我ながら大人になるのが遅すぎですが)、クアトロポルテに憧れるようになりました。
でも、クアトロポルテは上品過ぎて私には相応しく無いんです。
妖しげな初期ビトルボが性に合ってるんでしょうね。
クアトロポルテに相応しい大人の男になりたいな・・・って、十分いいトシなんですけれども未だに未熟者でありますが。
そして赤いシャマルは素直にカッコいい。高貴でいてワルでいて、この絶妙なバランスが今時のクルマにはありえない。最近の高級車は大概、下品なんですよ。
・・・それにしても後方のグレーメタリックのSRは渋い。
投稿: Ryo | 2012年8月 8日 (水) 03時52分
はい、拝んでおります。
合掌してます。
もしかして土下座も!?
アストンに行くなんて言ってすんまっせん。
ちょっと行きたいけど行けません。
ああ、また借金取りの夢が…
その後ろには、何故にレースクィーンのお姉さん方が???
紅のぬめっとした輝きは、逢魔が刻でこそ底光りするのでしょう。
投稿: りゅたろう | 2012年8月 8日 (水) 09時06分
クアトロポルテで幼稚園送迎&お買い物…カッコよすぎます! それにシャマルのロッソの艶はどうよ。洗車すらめったにしてもらえないウチのクルマたちの恨めしげな視線を感じます。レースクイーンたこちゃんさんの艶姿も是非拝見したかったですね。
投稿: 上京FMt | 2012年8月 8日 (水) 10時44分
濃紺かヴェルデツンドラか、どちらにしても綺麗。MTなら言うことなし等とかいうから邪道なのでしょうが。
逢魔が刻の紅も、光線の具合によって色みに凄みがかっているような…。
投稿: おぐ | 2012年8月 8日 (水) 21時21分