たこちゃんズGT”2012夏”(その5:長崎市内探訪②・・・市電に乗って、出島へ行こう!)
本日も酷暑の中、朝早くからたくさんのお客さんがおみえくださって、誠に有難うございました。「岩手のKさん」「松戸のAさん」御土産有難うございました。・・・当ブログの方は「たこちゃんズ、長崎に行く(すでに、題名が違っとる:笑)」の続きをお送りします。
市電の電停にやってまいりました。長崎の市電は新旧内外様々な種類の路面電車が走る、そのスジのヒトには有名なものです。
路線図に広告の出ている「電車一日乗車券」の購入も考えましたが、この時間からだと、なんだかモトが取れそうに無いので、普通に払って乗車するコトにいたしました。
ワタシたちが待ち望む「系統」の電車が来る前にも、様々な車型の電車が次々と電停に入ってまいります。
路面電車が発達している街では、どこも非常に多くの本数を運行してくれているので、ホント自転車替わりに「ポンっ」と乗れる利便性が高いのが特徴です。いちいち大深度まで掘り下げたホームまで下がったり上がったりをしなければならない東京の地下鉄などに比べますと、御老人や身体不自由な方々にはこの交通システムの方が遥かに便利に感じられるコトでしょう。
電車の中から「何か面白いものないかなぁー」とカメラを向けていると、「アッ、出島発見!」と思いよく見れば「文明堂総本店」でした(笑)。全国区ブランドである文明堂カステラの総本山がここらしいです。
そして、「本物の出島」にほどなく到着いたしました。当然の様に「出島電停」の目の前にそれはあります。
まぁ、とりあえず折角来ましたので、入場料を払って中へと入ってみましょうね。
これからの写真では、ワンカットワンカット、ヒトのいないタイミングを見計らって撮影したため、ほとんど観光客がいないように思われましょうが、実はそれなりにヒトが入っていました。だけど、「ムカシ来た時はこんなところだったかなぁー」とヨメと二人、首を傾げながらの入場です。
・・・で、さっそく「寝る(スッカリ恒例:笑)」と。さすがに、ここまでの旅のツカれがずっしりとキマすねー。
あぁ、ちなみにこの座敷は靴を脱いで上がっていいことになっているところですからね、あしからず。なんだか本格的に眠くなってまいりましたが、実はここ、写真で感じられるほどには爽やかな空間ではありませんで、当日の不快指数30000%(笑)はそのまま。寝てたらそのうちカラダが朽ちていくようです。
それでも、ゴロ寝をしながら、格子戸のオモテを見ると、なかなかの情緒です。
ゆっくりと起きあがって、建物の裏手に回りますと、そこには川が流れておりました。
コレで涼やかな風でも吹いてきてくれれば、もはや云うコトがありませんが、本日の長崎の湿度はヒト味もふた味も違うキョーレツなものなんです。
この施設の復元建物の中でも、一番チカラが入っているとおもわれるのが、こちらで御紹介する「カピタン部屋」という、一風変った建造物です。
入り口の階段下では、当時の扮装をした係の方が「呼び込み」をされておりましたので、導かれるままに入っていきました。さっそく二階で靴を脱いで建物内にアガってまいります。
その外装、内装は、まさに「和洋折衷」そのもので、江戸末期から明治中期くらいまでの「いかにも出島らしい」空気感を、なかなか上手に再現するディスプレイが凝らされております。
まっ、とにかく「畳」の上に「ジュータン」を敷けば、ソレが「洋間」。
天井からは「シャンデリア」が下がりますので、それなりに晩餐会気分は盛り上がったコトでありましょう。
ムカシも今も、「エラいヒト」はこうして毎日晩餐会に打ち興じているのでしょうね。バルコニーから表を見遣りますと、フツーの長崎市内が見えており、市電も走ってまいります。ちょっと面白い空間です。
女中さんの詰め所には窓もなく、やはりヒデー扱いですね。それでも、たこちゃんズのアパートより遥かに広い(泣笑)。
西洋の調度品を並べられた応接間スペースも、床はやはり畳敷きです。戦前のちょっとしたお金持ちのお家は皆こんな感じであったのかな。ここで御紹介した部屋はこの建物内のホンの一部ではありますが、なんとなく雰囲気はお伝え出来ていると思われますので、こちらはこの辺で。
表に出て、さらに奥を目指します。左側を見ると明治の出島風景で、一方、右側を見ると地元ローカルテレビ局の近代的な建物が屹立しております。高い塀などで、あえて境界を設けていないので、このように不思議な空間を楽しむことが出来ます。
どうもこのあたりの広場において、「和牛フェア」なる催しの準備が進められておりましたが、惜しい、明日からだって(泣笑)。
あー、そうそう、コレだよな、出島と云えば。ムカシ修学旅行で訪ねた時にはこのミニチュアのジオラマが見せ場の一つであったコトを思い出しました。
今では、「原寸大ジオラマ」を見てきたあとですから、ちょっと感動もウスくなっちゃいますね。栃木県日光の「東武ワールドスクエア」に間違えて来てしまったみたいな気持ちです。露天で見る縮尺模型の街並みはなかなかに良く出来ておりましたけどね。
左の写真は・・・えー、なんだったっけ(忘れた:笑)?
右の写真は、手前が「(当時としてはかなり正確であったろう)日時計」、奥が「大砲」です。当時舶来の最新技術は皆この地から伝来したというワケですね。錆色が芝生の緑に映えて、こちらもなかなか美しい。「彫刻の森美術館」みたいです。
なんでも「伝来」してしまうというのが、ここ出島のいいところ(笑)。バドミントンも伝来したのが当地らしいです。新沼謙治さんは知ってるんだろうか(分かるヒトだけ分かってね:笑)。
涼を求めて裏手の川を眺めにいきますが、やはり”ムシムシ”の不快さは、もうこうなるとドコに行っても同じ(泣)。こりゃ、”ウチワ”か”センス”を持ってくるべきだったと、後悔するのでありました。
比較的近年に整備された様子の「出島レプリカ建物群」ですが、ちょっと「アレた」ムードも上手に漂わせていて「ウェザリング」が結構ウマいです。
そんなところにミョーな関心をしていたら、ヨメが「ギャー!」と騒ぐので、何事かと思えば・・・「かに(笑)」。ワタシも目を遣った瞬間には、大きな蜘蛛だと思いましたので「うぉー!!」と叫びましたが、よく見ればやっぱり・・・「かに(笑)」。ややこしい保護色使うなよなー「かに(笑)」。隣の河川からテケテケ歩いてきたのでしょうかね。結構半端にデカイので、ホントにびっくりした。
出島内の街並みをフル再現した1/1レプリカは映画村のようです。しかしながら、どちらかというと「お勉強スポット」の類の場所なので、観光目的で来ているワタシたちにとっては、なんつーかこう、ヒト味モノ足りない感触。
あんまりエンターテイメント要素がありませんので、一軒一軒の中にある内部展示を眺めるだけでは、なかなか時間が経ちません。
結構広い場内も意外につるつると回れてしまいます。そういう意味では「さぁー、きょうこそは”でじま”にでも行くかー」と意気軒昂でわざわざやってまいりますと、若干「ヒザカックン」なスポットかも知れませんね。ワタシたちもせっかく長崎に来たんだからと立ち寄ってみただけですから。江戸東京たてもの園の方が、ぶっちゃけ何倍も面白い。
それでも、「幕末期マニア」系のヒトにとっては、楽しめる要素をより多く発見出来るのかも知れません。長崎におみえの際は、ぜひにとは申しませんが空いた時間があれば寄ってみてね、といった感じです。実際、すぐに見終えるコトも出来ますし。
出島の外に出ると、すぐそこに市電(外車っぽい)の一台が停車中。なるほど、さっき上から見ていた「バルコニー」はこういった配置になっていたのですね。
まだ、夕食の時間にはちょっとハヤいよな。もう少しハラごなしをするために市内の歩きまわりを続けたいと思います。
続きをお楽しみに!
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「かに(笑)」がよいですかに。なんて。
投稿: おぐ | 2012年8月27日 (月) 21時25分
路面電車で巡る町並み、旅気分を盛り上げます。
新沼謙治さんのクダリ、分かった人→「はーい(笑)」。
投稿: Wさま | 2012年8月27日 (月) 22時01分
うゎー、川の奥に私が写ってる~(と言っても、建物の中にいるんですけどね(笑))
すぐ近くに、長崎一(ということは日本一?)旨い皿うどん屋があったのに・・・
次回、ぜひ食べてみてください(必ず火傷します(笑))
投稿: 長崎のひろちゃん | 2012年8月28日 (火) 05時34分
↑「長崎のひろちゃん」さん、今日もコメントを有難うございます。そうですか、このあたりにお勤めでしたか。皿うどんで”長崎一”ならば、”宇宙一”だと思います(笑)。・・・あー、食べればよかった。
投稿: たこちゃん | 2012年8月28日 (火) 08時34分
長崎市内は1回きり行って、ぜんぜん覚えていない。。。いつか行かねば。まだまだ猛暑ですね。ご自愛下さい。一度訪問したいのだけれど時間がないんです。
投稿: 練馬のH | 2012年8月28日 (火) 08時40分
宇宙一ですね(笑)。チェーン店のやつはとても皿うどんと呼べません。
ここのはきちんと細麺をラードで揚げてる、正当派です。
(くどいようですが、熱いので、いつも食べている私でさえ、必ず口の中の皮がめくれてしまいます)
投稿: 長崎のひろちゃん | 2012年8月28日 (火) 17時14分