たこちゃんズGT”2012夏”(その6:長崎市内探訪③・・・”オランダ坂”を上って降りるだけ:笑)
おわー!朝早くは結構イケてるかと思いましたが、今日も結局「酷暑日」になってしまいました。なんとか夕方には涼しげな風も吹いてまいりましたけどね。皆さんもいい加減に夏バテ気味だとは思いますが、どうぞお体にはお気を付けください。
さぁ、昨日の「出島」に引き続いて、徒歩で長崎市内を歩きましょう。
いきなり目に付いたのは、「長崎税関」建物と、「自衛隊」建屋前のヘリコプター晒し(笑)ディスプレイ。
やはり、ここに税関があるのは、ムカシ出島があった、その流れのためなんでしょうかね。・・・っていうコトは、建物の向こう側にはすぐ海というか港湾が広がってるのかな。後年埋め立てて造り上げた地面に、今ワタシたちは立っているというコトでしょうか。この税関や自衛隊の道を挟んだ向かい(内陸側)に出島がありましたもんね。
もうちょっと歩いて行くと、高速道路の出入り口があり、背後に聳える丘の上には、なにやら旧めかしい建造物がチラッと見えています。これからあの位置まで登って行こうという魂胆ですが、・・・なんか結構キツそうな予感がいたします。
なにげなく、歩道を見れば「鉄道発祥の地」碑が建っておりますが、今や周囲にはその痕跡もありません。
ここは、大浦海岸通りというのですか。あー、やっぱり海岸っぺりなんだ、ここ。このあたり、比較的大きなビル群が壁になっていて普通に歩いていると、ぜんぜん海は見えないのです。
先ほど左側面が見えていた大きな洋館の前面がハッキリと見えてまいりました。なんか、デビルマンとかキューティーハニーとか、永井豪先生のマンガの舞台として、いかにも登場しそうなたたずまいです。ついでにアルフォンヌ先生とかポチ校長も懐かしいです(笑)。
上の案内板に写真が載っている大店は、現在ホテルに生まれ変わって盛業中でした。そのホテル(ホテルニュータンダ)を目印に路地へと曲がります。
パッと見ると見逃してしまいそうな案内看板もありますね。もう、目的地はすぐそこみたいです。ワタシ、この段階で結構足にキテるんですが・・・それでは、いざ参らん!
・・・というわけで、ここがかの有名な「オランダ坂」であります。「えっ?ただの坂道ぢゃん」。正解!まったく、その通り(笑)!
何しろここは、「日本三大ガッカリ観光地」のひとつとして、そのホマレも高い場所だそうです。ちなみに他の「二大ガッカリ(笑)」は、「土佐の高知の”はりまや橋”」と「札幌時計台」なんだそうです。ここで、ちょっとイバります(笑)が、ワタシはこのオランダ坂到着により「三大ガッカリ」をすべて制覇したというコトになります。”モノ好き”としか云いようがありません。
どうも、いかにも”アルフォンヌ先生”や”如月ハニー”が居そうな丘の上の学校は「活水(かっすい)女子大学」というミッションスクールであるらしいです。
そこらに”長崎のハニーちゃん♡”はいないものかと、よからぬ妄想を膨らませながら一生懸命坂道を上ってまいりますが、考えたら「夏休み中」なんですよね。女子学生さん達には御目に掛かるコトが出来ませんでした。
「オランダ坂」銘版と云うか表柱が坂の途中になってようやく出てまいりました。
何を期待して行くかで「ガッカリ」の度合いというものは違ってくるものと思われますが、ワタシの場合にはそんなにガッカリしませんでしたよ、ココ。風光明媚であることには間違いありませんし、世間に数多くある「坂道」の中では、やはり「いい感じ」の部類にランクインすると思います。まっ、さすがに東京からはるばる飛行機に乗って「コレ」を目的に来たらキツいものがありましょうけれども。一方、さぞや立派なモノであろうと勇躍臨んだ「はりまや」と「時計台」には、あっけにとられたのも確かですのでソレらよりは、かなりマシかと(笑)。
ずいぶん長いこと歩きましたが、坂のテッペンまでは、相当な急勾配且つ結構な距離ですね。あてどなくヨタヨタと歩く感じです。
ようやく「活水学院(おそらくココには付属校もあるのでしょう)」の正門(?)前&向いの「東山手十二番館」にたどりつきました。
やはり夏休み中なので、残念ながらその門は固く閉ざされておりました。守衛所にもヒトはいらっしゃいません。だけど、ワタシがここの女学生だったら、二日で「登校拒否」決定だな。毎日この坂を登り降りするのは、登下校に「ハイキング標準装備(笑)」という感じですからね。ここまで来れば「山頂」も目前です。
はい、ここがオランダ坂の頂上(写真に写るワタシの背後)であります。もはやコシが伸びません。カサを杖替わりにしてどうにか登頂いたしましたけど。
ああ、結構いい運動になるよ、コレ。
どーでもいいけど曇り空なのに、どうしてこう、蒸すのでしょうね。「ふー」・・・息もたえだえであります。
まぁ、何と云いましょうか、横浜といい、神戸といい、そしてこの長崎といい、異人さん関係の場所というものは、”港”と”外国人居留地”と坂を延々と登った、その先にある”山の手”と”ミッションスクール”と”赤レンガ”が必ずセットになっておりますなぁ。・・・などと思いつつ、今来た道をそのまま降りるのも芸が無いので、頂上地点から折り返して下界に降りていく道を発見、それを歩くコトにしてみました。
先ほどまでの、いかにも「山の手」な雰囲気とは一転して、なんだか「ほとんど”尾道”状態」な感じになってまいりました。
クルマも自転車も一切立ち入るコトが出来ないこの地域。郵便屋さんも新聞屋さんも宅配便の方も、ここの担当にダケはなりたくないに違いありません。「引越しとかどーやってヤッてるんだろーなー?」「タンスとかも、どうしてるんだろうね」「きっと大川栄策が30人くらい居るんぢゃねーの?(爆笑)」
ともあれ、ごくごく普通の住宅や、活水学院の学生が住んでいるのであろうアパート群がガケっぷちに引っかかる様にして延々と建っている風景はちょっと壮観です。きっとワタシたちのような観光客も大勢紛れこんでくるのでしょう、階段道の途中途中には、民家の軒先などのちょっとしたスペースに清潔に整備されたベンチを設置してくれてあり、有難いものです。「みさき道」って名前が付いているんですね。
途中の案内看板も観光客向けにキッチリと整備されておりました。下界はもうすぐです。
そこには、やはり「中華街」がありました。これも横浜や神戸同様ですね。夕方になってきて、ようやくハラごなしも出来たので、ここらで夕食とイキたいものですが、どうにも目がシバシバするので、門のうしろにある薬屋さんで「マイティアフレッシュ40(目薬)」を購入、即点眼(トシあるね:笑)。
晩のお目当ては、中華料理ではありませんで、こちらの「吉宗(”よっそう”と読みます。”よしむね”ではありません:笑)」というお店。
有名な「蒸寿し」と「茶碗蒸し」のお店だそうです。・・・ところが、写真の様に、すでに長蛇の列が・・・。うーん、平和公園の駐車場が夜8時までなので、コレに並んで食べたらきっと間に合わなくて締め出されちゃうよ。「吉宗」ナメてた、こんなに人気のある店だったのですね。仕方が無いのですぐ隣のテイクアウトコーナーにて同店の”蒸寿し”と”さば寿司”を手に入れて(これもオーダーを受けてから本店舗の方でつくるので、結構時間が掛かるのです)、そそくさと電停に向かいます。ここのアーケードでボンヤリ待ってる時が夕食にアブれたショックも相まって”不快指数50000%”でした(笑泣)。風通しが無くて何しろ蒸してたな、この商店街は。
夕方というよりも夜の7時くらいなんですが、九州は日が長いですね。そして相変わらずにちっとも涼しくなってまいりません。
市電の電車自体はかなり旧い形式の車輛でも完全に寒い程冷房が効いていますので、早く来ないかと待つ身には時間の経過が長く感じられます。今あらためて写真で見ると柳の葉っぱも涼やかで、いかにも清涼感のある風景に見えちゃってますけどね。
ここの市電には乗り継ぎ券というのがあって、他系統の傍流電車から、目的地までの電車に二重料金無しで乗り込むコトが出来ます。
すっかり日もしずんだ頃、市電は平和公園の玄関口に到着いたしました。昼間に見るのとずいぶん違った風景に感じられます。せっかくですからもう一度上にあがってみるコトにいたしましょうね。
夜になり、ライトアップされた「平和の泉」は、やはり節電とか節水とか云わずに今も轟々と見事に噴き上げています。これが当地にてはからずも没した方々に、日々せめてもの慰霊となっていることを祈ります。
こうして、いつでも涼やかな噴水が「生きている」この公園には、夜になっても安心して訪れるコトが出来ようと云うモノです。長崎市民の憩いの場、癒しの場となっているコトでありましょう。
そんな美しい噴水を眺めながら、先ほど店内で食べそびれた「吉宗(よっそう)」の”蒸寿し”を頂こうと思います。
あたりはスッカリ暗くなっておりますので、周囲の人影もまばらです。ワタシたちには、この後も結構な長距離ドライブがヒカえておりますので、恒例のビール「プシュ!」もおあずけであります。・・・うん、結構おいしいよ、コレ。まっ、ここで夜間に弁当広げてるヒトは、通常あまりいないとは思いますが、これこそが日常の平和を享受している姿の実践というコトで、感謝しながら食べました。ワタシたちなりの”精進落とし”といったところでしょうか。
・・・としみじみ感慨に耽っているところに・・・「出たな!闇夜に蠢く”小動物軍団”!(笑)」・・・あー、ビックリした。突如としてワタシたちの足元に現れた、「ゲコ吉とニャー夫」であります。
この写真はストロボ焚いてますから、こんな感じに撮れていますが、実際には平和の泉を照らすライトアップの灯りがぼんやりと彼らのシルエットを浮かび上がらせますから、突然にチラッと見えると「ギャー!!」です。なんか、たこちゃんズにはどういったワケか小動物がついてくるんですよね。さあ、駐車場に戻りましょう。
たった6時間程度の滞在ではありましたが、色々と考えさせられたり、勉強したり、はたまた良い風景を見せてもらったりと、なかなかに盛り沢山な長崎市内観光となりました。
次に訪れた時には「グラバー邸」方面にもイッてみようと思いますが、何年後になるコトでありましょうかね。長崎県内というコトで云えば、「佐世保」にも行ってみたいと思い、今回も佐世保と長崎市をどっちにしようかと迷った結果の長崎市内観光でありました。とにかく、九州も長崎県も広いよなー、なかなか全部は周れないものです(ああ、宮崎もワタシに唯一残された国内未踏県ですね)。
さぁ、名残惜しい長崎市ではありますが、夜の天主堂に別れを告げて、今晩の宿泊地へと歩を進めましょう。
続きをお楽しみに!
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「きっと大川栄策が30人くらい居るんぢゃねーの?(爆笑)」
はい、たこちゃんの思う壺です。見事にはまりました。
夜の長崎の街灯りも、趣が感じられます。
投稿: Wさま | 2012年8月28日 (火) 23時22分
長崎の坂、マンヒーな私にとって、苦痛以外にありません。
あの辺りでは、通路に3人乗りぐらいのゴンドラが設置してあるようで、老人達が利用しているようです。
引っ越しの際はさすがに人手をかき集めるようですが、ちょっとした資材運び(増改築など)では馬が活躍していましたね。
投稿: 長崎のひろちゃん | 2012年8月29日 (水) 07時16分
もう少し長崎に滞在したのであれば、ビール電車に乗って欲しかったですね。
座席がカウンターに変わり、ビール片手に外を眺めながら、全経路を走破します。
暗い中、映える車内と酔いちくれの人達・・・車外からの注目度満点で、生き恥を身近で味わうことができます(笑)
投稿: 長崎のひろちゃん | 2012年8月29日 (水) 07時41分
たこ散歩(正確にはたこ夫婦散歩かな)になっていますが、いいですね。雰囲気伝わります。日本三大ガッカリ観光地は、札幌のみ制覇です。オランダ坂より、みさき道の方が風情がありそうで良いです。長崎は、やはり演歌等のタイトルになるくらい魅力のある町なんですね。東長崎(豊島区)もほとんど行ったことないくらいだからな。長崎は遠いけど、行ってみたいですね。
最近、朝夜は,郊外は涼しい風が吹きますが、都内はむしむしですね。あと少しの辛抱です。
投稿: 練馬のH | 2012年8月29日 (水) 08時59分
初めてコメントします。北海道在住のガンディーニ・クアトロポルテのオーナーです。
腰の状態非常に悪いようですね。私も椎間板ヘルニアで困っていました。それが2年前に知った”SEV(セブ)”という健康器具でだいぶ楽になりました。このセブ自動車用の製品も扱ってます。
人によって効果は変わると思いますが、一度試してみてはどうでしょうか?私の場合、初めて伺ったセブの店長が「試してみて効果が確認できたら購入してください」と言って最初売ってくれませんでした。無料で試せると思いますよ。
HPアドレス:http://www.sev.info/index.html
投稿: ishi | 2012年8月29日 (水) 18時11分