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2012年9月の25件の記事

2012年9月29日 (土)

マセラティ430とミニクーパーと”おぼろ月夜”

 まー、何と申しましょうか、ウチのブログはコメント欄が充実していて面白いですよねぇー。原則的に「読むダケのお客さん」も実は大勢いらっしゃいまして、そういった方々からは「本文」はともかくとして、コメントが面白いですよね」といったおハナシをよく伺います。「そう云ってるダケじゃなくて、たまにはコメント一行頼みますよ」なんて、申しあげることもしばしばなのですが、「よむオンリー」の方々は”結構頑な(笑)”でして、「いーよー、恥ずかしいから」なんて仰います。まっ、皆さんも気が向いたら「なにかヒトコト」残してイッてくださいな。近頃は、そういった新しい顔ぶれ(とは云いつつ、お顔を存じ上げない方々も多くいらっしゃる様に感じておりますが:笑)も続々と参入なさっております。見てたダケの皆さんも、これからドシドシよろしくお願い申しあげます。

 ところで今日は土曜日。久しぶりに連休がカブらない週末でした。午前中には、なんと高知県の四万十市より、”一生モノにする”マセラティクアトロポルテV8を求めてわざわざお越しの「Sさま(とその御連れ様)」の御両人が、昨日の午後に引き続き(昨日は時間切れ:笑)、宿泊先のホテルから、またまた当店に直行。入念な御打ち合わせをして、ようやく「コレで気が済みましたわ。あとはよろしく」と笑いながら帰路に着かれました。羽田発、夕方の便で高知に御帰りとのコトでしたが、無事に着いたかなぁー。高知からさらに二時間だもんね、四万十。

 一方、マセラティクアトロポルテエボV6を御待ちの「さいたま市のTさま」御夫妻も持ち込み取りつけのナビセットを御持ちになって御来店。ワタシ自身が充分に御打ち合わせの御相手を出来なくて申し訳ありませんでした。

 そうこうしているうちに、全般的なリセットを完了したマセラティ222 4vを受け取りに「松戸のAさま」が御来店。ここのところの当店の”作業場所難(笑泣)”を見兼ねて、お仕事が超忙しい中にも関わらずわざわざ駆けつけてくれましたので、コレもたいへん助かりました。本当に有難うございました。

20120929012012092902 ・・・てな諸々ある中で、「取手のYさま」のマセラティ430シリンダーヘッド降ろし作業が佳境に入っております。こちらもリフトに上げてから、かれこれ10日くらいかな。

 ヘッドを降ろすにあたって、エキゾーストユニットを丸ごとはずすのですが、”ターボ⇔エキゾースト間”マニフォールドのスタッドボルトが完全にさびており、まー、折れまくるコト(泣)。弟達二人は、朝から晩まで、折れて残ったボルトを取り除くべく、軸付砥石付リューターでの穿孔作業を続けておりますが、作業が”超匍匐前進”になっております。遅々として進まぬ作業ですが、納車や、各種作業を御待ちの当店顧客の皆さんが、日々こうして暖かく見守ってくださっていますので、一日も早くお納めしたいとの焦る気持ちも押さえつつ、じっくりと着実に作業をすすめることが叶っております。納車をお待たせしているお客様方、本当にいつも有難うございます。どの一台も手間を惜しまずに造っておりますゆえ、どうかお許しください。

 で、そんな一日を終えて、マセラティ430の下に滑り込んできたのは、「ローバーミニクーパー」。10年近く前に当店がお納めした個体が元気に下取り車として帰ってまいりました。デポ場内に英国車が入るのは”異例(笑)”のコトで、珍しいからと写真を撮影してみました。宙に浮くマセラティ430と比べますと、ミニクーパーの全長がいかに短いかというコトがあらためて際立ちますね。見た目に拠らず、相当スパルタンな乗り味。コレを足にしてしばらく走りまわった直後に、「仙台のKさま」マセラティスパイダーザガート(マニュアルミッション車)を段取り替えのために自走で移送したのですが、ミニからビトルボマセラティに乗り換えると、いやいや、ビトルボってこんなにも上品で”高級”な乗り味だったんですね(笑)。コレまた、あらためて今さらながらに”マセラティって素敵♡”と思いましたヨ。いやー、実になめらかでした。

20120929032012092904 スッカリ夜になり、机に座って、我に帰ると「あー、今日も”匍匐の歩み”そのものであった」とカラダの疲れとはうらはらの達成度の低さを反省するばかり。

 気分転換のため、店舗前のバス通りに出て「見上げてごらん、夜の星を」ごっこでもするかと、空を見ますと薄曇りフィルターの向こうに、まん丸な”おぼろ月”が出ていて、とても風流な気分を感じました。

 通りを走るクルマが少なくなってくる時間になりますと、耳を澄ませればスッカリ秋の虫達の合唱になっているのがわかります。デポ事務所に戻って、なんとか作業の全般的な遅れをカバーする段取りは出来ないものかと、無いアタマを捻りつつカレンダーを眺めれば、明日30日には「十五夜」とありました。なるほど、だから”おぼろ月”はまん丸だったんだ。気が付けば、もう、9月終わっちゃうのか。こうして日々を送りつつ、トシを重ねてしまうのでしょうね。来週も頑張ろう、「おー!!」

 皆さん、ゆっくりと日曜日をお過ごしください。それじゃー、また来週!

2012年9月28日 (金)

カラダにいいコト、なんかやってる?

 遠くに来ている”台風二連発”の影響なのでしょうか、今日も朝から東京練馬は強風が吹き荒れる空模様。昼を過ぎると風向きが変わって真夏を思わせる一瞬があり、夕方になってまいりますと、またまた本格的なオータムを感じさせる涼やかな気候に。

 ワタシなどの”慢性腰痛持ち”にとりましては、こういった、気圧や気候の変化がコタえるものです。それでも商売柄、なんとしても健康体ダケは維持せねばなりませんので、なんとなく続けてみているワタシの健康法をご紹介するとともに、皆さんの”健康の秘訣”などもございましたら、コメント欄に開陳して頂き、ジジイどもの健康体(笑)をともに支え合ってまいりたいと思っております。

 本日の表題は、ムカシのコマーシャルで若き郷ひろみさんが発していたお言葉で、「♪たっだーいまー、わっかーさのぉーまっさいちゅー、さんきすとぉーおれぇんじぃー」と歌ったあとのシメに「カラダにいいコト、なんかやってる?」とカメラ目線でおっしゃられておりました。

 カラダにいいコトかぁー・・・。とりあえず、「一日に一個のリンゴは病気を遠ざける」的な修辞が万国にムカシからあるようなので、その実際の医学的な効用は良く分かりませんが、朝起きたら「100%果汁アップルジュースに”ミツカン酢”を入れたもの」を一気飲みするところからワタシの一日が始まります。ここで、タバコを一服(コレはいいのか?:笑)。続いては、かれこれ10年前から続けている「自家製”カスピ海ヨーグルト”にブルーベリージャムときな粉とビール酵母粉を掛けた物」を一杯食します。味?10年喰ってるけど慣れないアジです(笑)。そして、レギュラーコーヒーを飲みながら、トーストを一枚食べる。塗るのは絶対バター。ブルーベリージャムやアプリコットジャムをその上に塗り伸ばしては、奥歯が欠損しているので、「ハミハミ」とよく咀嚼してゆっくりと食べます。で、タバコをもう一服→トイレ(大きい方:笑)に行く。→N○Kの連続テレビ小説「梅ちゃん先生(あした最終回)」を見る。→レッツゴー。

 で、会社に行ったら、一日シゴトしまくる。昼飯は毎日”てんやもん”ですが、出来るだけハラの負担にならないモノを選びます。

 帰ってくると、最近は”このブログ書き”をしながらの晩酌と、夕飯。で、読書したり、ネットサーフィンしたりで就寝時間がやってくる。→寝る(ワタシの場合は7時間以上必須)。

 休みの日は、原則的に半日以上はゴロゴロする(遊びまわる体力が無いから:泣笑)。

 どんなに忙しくても「三食必ず食べる」。

 無理に運動やスポーツはしない(いいのか?:笑)。→ストレッチ体操くらいはいたします。

・・・あー、こうして書きだしていくと、こりゃスッカリ”ジジイ様”の生きざまではありませんか。

 皆さんは如何ですか?

 それじゃー、また明日!

2012年9月27日 (木)

懐かしの”クルマキャッチコピー”をただ思いつくままに列挙するだけのネタ(笑)

 今日は午前中から埼玉県の熊谷陸運事務所まで、ひとっ走りフィアットニューパンダでナンバーを付けに行ってまいりました。いまさら云うのも何だけど、いいクルマですね。高速巡航もしっかりとした足周りで快適そのもの。かといって出来の良すぎるドイツ小型車のように退屈な気分にもならず、意外にもシートはゆったりで、とてもとても良く出来たラナバウトだと感心いたしました。”毒蝮のラジオ”も久しぶりに聞けたし(笑)。夕方には「埼玉県川島町のKさま」にご来店頂き、無事にお納めいたしました。雨が降らなくて良かったヨカッタ。

 さあ、というわけで、今日はツカれてアタマが回っておりません(キッパリ!)。

 今週の月曜日に「Wさま」さんから頂戴したネタ、「ネタ切れの際は昭和のダサダサキャッチコピー披露を期待します(笑)。」をそのままお約束通りにイタダいて、ワタシの脳内細胞が思いつくままに列挙するだけといたします。記憶の糸を手繰り易くするために、CMのキーワードとなる事柄もついでに書いておきました。皆さんも、ここのところコメントがそれぞれに”超長文”で、毎日たいへんであったことと拝察いたしますので、肩の力をお抜きになって、テキトーに酒でもナメながらご覧になってツッこんでみてください。いざ実力で思いだそうとすると、あんまり出てこないモンだなあ。皆さん助けてください。

トヨタ

・プラス100ccの余裕・・・(初代:カローラ1100:竜雷太さん)

・足のいいやつ・・・カリーナ(歴代:基本は千葉真一さん)

・安全設計のトヨタです(五代目?コロナ:田宮二郎さん)

・百恵の赤い靴・・・ターセル(初代:当然、山口百恵さん)

・広さのコルサ・・・(初代:上記ターセルと同じ車なのに扱いが違うのね)

・トヨタの新しい星・・・(初代スターレット:石坂浩二さんが床屋にいる映像)

・かっとびスターレット(三代目?)

・未来から来た車・・・(初代セリカ)

・名ばかりのGTは道を空ける・・・(二代目セリカGT:あぁーい・けーんけーんのぉー、さぁーてぃーすふぁーくしょーぉん:笑:ミックジャガーの発音はワタシにはこう聞こえる)

・流面形・・・(四代目セリカ)

・白いクラウン(三代目:山村聰さん)

・いつかはクラウン(語るにオチるが、クラウンです:笑)

日産

・愛のスカイライン・・・スカイライン(いわゆる箱スカ:蟇目良さん)

・ケンとメリー・・・スカイライン(もちろんケンメリ)

・隣のクルマが小さく見えまーす・・・サニー(二代目)

・愛されてますか、奥さん・・・ブルーバード(610:ブルーバードU)

・ヘビーデューティーカー・・・ブルーバード(810:加山雄三さん)

・ブルーバード、おまえの時代だ・・・ブルーバード(910:沢田研二さん)

・ゆっくり走ろう・・・ローレル(二代目)

・南の風、晴れ・・・オースター(初代:なんか赤い水着のジンガイのちゃんねー:笑)

・マッチのマーチはあなたの街にマッチする・・・(初代マーチ:近藤真彦さん)

・電撃ルプリ・・・(サニーターボルプリ:皮ツナギを着た”峰不二子”風、松阪慶子さん&時任三郎さん)

・タイムマシンかもしれない・・・(NXクーペ黄色いのがクニョクニョ動く,初期の3D映像)

・くうねるあそぶ・・・セフィーロ(初代:井上陽水さん:みなさーん、お元気ですかぁー)

ホンダ

・City in city・・・シティ(初代:マッドネスさんたち)

・かっこインテグラ・・・(二代目?:マイケル・J・フォックスさん)

マツダ

・白いエンジン・・・(初代キャロルだったかなぁー、アルミシリンダーエンジンを指してのコピー)

・直感、サバンナ・・・サバンナ(初代:RX-3)

・瞬間、コスモの匂い・・・コスモAP(宇佐美恵子さん・コマソンはしばたはつみさん)

・Oh!ミディコスモ・・・(4代目?ファミリア:とにかく上のコスモAP初期型と同じ縦型スリットグリルが付いてるヤツ)

・羨望のRX-7・・・(サバンナRX-7:サバンナとしては二代目、RX-7としては初代)

・さりげなく(だったかなぁー)テイスティー・・・(3代目?カペラ:アラン・ドロンさん:コマソンは布施明さん)

三菱

・・・ヤバい。ひっとっつも思い出せない。CMで”エリマキトカゲ”をブームにした二代目ミラージュとかもキャッチが思い出せない。うー(泣)。

ダイハツ

・街のヘリコプター・・・ミゼット(大村崑さん・コマソンは楠トシエさん)

・ウイ!シャルマン(初代:小川知子さん)

・Yes!シャレード(初代:故セーラロウエルさん:BGMは”シェルブールの雨傘”)

スバル

・”シークティー”がわかるかね、明智君・・・(初代最終のレオーネ:怪人二十面相)

・アミーゴ!ドミンゴ!・・・(たこちゃんヨメの記憶による→メキシコ人みたいな人々が踊ってる映像:もちろん初代ドミンゴ:BGMはザ・ベンチャーズだったとはワタシの記憶)

いすゞ

・シニア感覚・・・ピアッツア(初代:阿川泰子さん・コマソンもご当人)

・街の遊撃手・・・ジェミニ(二代目:パリ市中での超絶スタント走行)

スズキ

・二人だけのクーペ(フロンテクーペ)

・うーん、新車のにおい!(四代目?フロンテ:田中邦衛さん)

・力のキャリィ(三代目?:マッハ文朱さん)

:おれ・タチ・カルタス(初代:舘ひろしさん)

・・・うーん、二時間考えたけどこのくらいしか思い出せないなぁー&古いのばっかし(トシあるね:笑)。今日はもう、ギブアップでありますヨ。

 それじゃー、また明日!

2012年9月26日 (水)

しつこく、”自動車趣味”のハナシ(シメ:笑)

 あー、9月も過ぎ去っていこうとしております。すっかり過ごし易くなりましたね。長期予報では”暖冬”であるというハナシですが、それがホントなら嬉しいです。

 ところでここのところ、自らがここに書いた文面をまじまじと眺め、皆さんから頂戴したコメントの数々をもう一度じっくりと読み返してみました(まーだ、このカタいハナシやるのか・・・)。

 つまるところ”趣味”というコトバは、英語で云うところの「ホビー」と「テイスト」に「ファン」と「プレジャー(と”レジャー”も)」をくっ付けて、英語に表現しきれない部分には「もののあはれ」を振りかけてある様な概念を表現している上、個人戦も団体戦もあるよといった感じですね。もう、コレでいいよね?(笑)

 どうしてこんなにしつこくも”趣味”の定義をしたかったのかと申しますと、その対象を”自動車”と限定した時に、なぜかこの日本では「青臭い(子供じみている)」と捉えられている部分があって(実際にコメント欄にもそういった御指摘がありました)、その根源にはどういった”原因の巣”があるのかを、言葉尻から探って自分の中で再検証したいという想いからでありました。モータースポーツひとつとっても、国情や歴史の違いがあるとはいえ、自動車大国と云われて久しい割には、例えば「ゴルフが趣味」というのにひき較べて、どのように考えてもマイナーな存在に甘んじている様に思うのです。一方で「囲碁」とか「将棋」がホントに趣味ってヒト、同世代人に居る(一部、A○B48が趣味のヒトはいらっしゃるみたいですが:笑)?

 履歴書の趣味欄に「自動車と戯れる事(笑)」って書けるような世の中は、まだまだ遠い未来の話であるようです。ワタシなど、年に何冊の本(くだらないのばっかりだけど:笑)読んでるかわからないくらいに読むけど、決して「趣味:読書」なんて書きたくないモンなー。あっ、ちなみに「旅行」もワタシの場合は趣味ではありませんからね。ありゃー、あくまで「レジャー」であって、精神の解放を目指した行動なのです(ってコトも無いか→ぢゃ、”本能?”:笑)。

 先日、このブログでもとりあげた「カーマガ」の365台を、御来店されたある顧客の方がパラパラとめくりながら「ああ、この本買って家でも読んだんですけどね、なーんじゃ、コレ。まったく魂が入ってないと思いません?この365台の選び方」と仰いました。一台一台を指さしながら「コレは、あり得へんやろ」と。実はワタシもそのように嘆かわしく思っておりましたので、「なーんか、編集部員の知ってる(と誇れるようなマイナーどころも含めて)クルマをなんとなく書きだしてみましたって感じですよね、確かに」と御答えしました。

 ”自動車を趣味としている”と標榜してきた50手前のオトコ二人が談義して「こりゃ、ダメだ」と云われちゃうもんが”自動車趣味の雑誌”を標榜せねばならないところに現在の日本における”自動車趣味”の立ち位置が見えるようです。だから今、我々の声無き声を張り上げておかないと、どんどん隅っこに追いやられてしまうように思うのです。自動車メディアも頑張って欲しいなぁー。

 そうでなくても”趣味の自動車(実益を兼ねていたとしても)”を所有し維持するコトは「とてつもない額の納税」と表裏一体です。払うモンはきちんと(しかも旧いクルマには、”ペナルティ的な”重課まで課されて)払ってるんだから、納税者の権利を守る意味でも、一定の声を上げていくコトは必要です。自動車から、単に生活上のツールである以上の存在感を感じとりつつ日々の糧とし、それを愛玩しているヒトも多くいるはず。

 そう云えば、ずいぶんムカシのハナシになりますが、歌手の「マイク○木」さんが”モーター党”という政党を立ち上げて政治の世界に打って出ようとしたコトもありましたっけ。マスコミなどは、有名芸能人の道楽と簡単に片付けてしまい、あっと云う間に泡沫候補と断じていた様に記憶しています。その発想自体は自動車趣味人として賞讃されるべきものだと思います。自動車やオートバイをテーマに掲げただけで迫害を受けるというのは、自動車大国、オートバイ製造技術世界一である日本国の中ではあるまじきコトです。”スポーツ”や”サラリーマン”をテーマにしたところは、それなりに耳目を集めましたからね、当時は。それから25年が経ち、その間には、例えば「高速道路を二人乗りオートバイが走れる」ようになったり、「10年落ち以上の旧い乗用車の車検義務が毎年から二年ごとで良い」ことになったりと”モーター趣味人”にとって有益な法律改正が行なわれました。これを見ますと”モーター党”支持者の一定の民意が伝わった部分もあるワケです。社会において、これからジジイになりつつある年齢層の我々こそが、今もっとも中心的な存在(重きを置かれる存在)になっちゃってるワケですから、”自動車趣味”の明日を拓く責任も大きいと云えましょう。

 だいたいにおいて、”13年落ち以上の旧車に課せられる重課”などは、”その部分の年式”こそが、ようやく価格的に「天上界」から降りてきた名車群を、クルマ好きの一般庶民が楽しめるギリギリのライン(経年でさらに劣化していくという中古車の特性も踏まえて)であるだけに、庶民には「ゲタにでも乗ってろ」と云わんばかりの施策です。さらに追い打ちを掛ける消費税の増税。その替わりに自動車取得税を免税にされたとて、恩恵をこうむるのは新車か超高年式車を購入するヒトだけ。低年式中古車購買層方面には何の”見返り”もありません。

 電車や飛行機、船舶などと違い、自動車はすでに日本では庶民にとっても身近な存在です。それは”自動車趣味”のフィルターを通すことにより、さらに眺めて嬉しく、乗って楽しいモノになる。自ら手を入れてイジる喜びも当然あります。その150年の歴史を紐とき、色々と過去に遡りつつ考察を深める行為は知的好奇心をくすぐります。ヒストリックカーは人類の積み上げてきた文化遺産、工業遺産です。コレを愛でるのも癒しになりましょう。

 そろそろジジイになってまいりました皆さん、ここはぜひ「誇りを持って」ともに”自動車趣味”を楽しみ、力強く広めてまいりましょ。そのガイド役はお任せくださいね(笑)。

 それじゃー、また明日!

2012年9月25日 (火)

”趣味そのもの”と”趣味性”のハザマ(その3)

 確実に季節の移ろいを感じます。今日の東京練馬は長袖を着ないと肌寒く感じる程、ひんやりと清冽な気候でした。急な寒暖差で体調を崩しがちです。皆様、御自愛ください。

 と、いったところで、昨日の続きを・・・もう一度、「自動車趣味」と、”趣味”のアタマに”自動車”を付けた方に戻して考え直してみましょう。

 ”自動車趣味”という言葉の意味合いも、時系列的に色々と変化してきているのでは無かろうかと、その一例を挙げてみましょう。例えば、「戦前の自動車マニア」さんたちにとっては、街道筋をランダムに走ってくる「円タク(当時の市街地タクシー)」を拾う時、その車種選定にあれこれとコダわって乗車するコトが、すでに「ホビー」であったらしいです。五十嵐平達先生や小林彰太郎先生など、戦前に少年時代を送られた”重鎮自動車趣味人”の昔話には必ずこういったエピソードが出てまいります。今現在でも同じコトをやっているヒトはひょっとするといらっしゃるかもしれません。しかしながら、コレを現在やってたら「タクシーおたく(笑)」と、より細分化されて呼ばれるコトはあるかも知れませんが、「自動車が趣味でして・・・」とは、いくらなんでも云えません。

 今度は時系列は現在のままに固定して、趣味の対象を自動車から「鉄道」にいたします。”鉄道の世界”で車種を選んで乗車するような事を意識して恒常的にやっているようなヒトは間違いなく「鉄男」か「鉄子」であり、自身も「鉄道を趣味とする人間」であると自負しているコトと思いますし、傍から見てワタシもそう思います。

 このあたり、自分で”趣味の対象物”を所有、若しくは操縦(運転)するコトに対する”リアリティの差”と申しましょうか、日常生活に於ける”対象物”全般に対する距離感の差と申しましょうか、表現力が不足しているので説明するのが難しいのですが、分かってもらえませんでしょうか(泣笑)?

 さらに対象を「履歴書にも書ける(笑)」”スポーツ”に変えて考えてみましょう。”スポーツ趣味”は、現に競技(あるいはその練習やそのための鍛錬)に参加するあり方と、観戦(実戦や練習試合に限らず)を主にするあり方があり、もちろんそのどちらにも属する方々がいらっしゃいます。また、同じようにテレビ観戦をする方の中でも、たまたま帰宅してひとっ風呂浴び、ビールの栓をあけてテレビを見たら、たまたま巨人戦をやってるので日々それを見ているだけというヒトと、CS放送なども駆使してペナントレースの全試合を録画した上で、自分なりに検証を加えて”採点表”と付けていってるようなマニアの方では、おそらくは意識がぜんぜん違うと思うワケです。また、テレビ観戦オンリーのヒトがいる一方で、基本が野球場(競技場・スタジアム・プール・コート)現地観戦という人々(毎日ドンチャン騒ぎをするのが楽しみな私設応援団員の方々なども含め)もいらっしゃいます。

 ・・・ああっ、また脱線してる(笑)。自動車趣味のハナシに戻します。

 またもや、時間経過によって意味付けが変化するハナシ。例えば、今すぐ何も”趣味的な要素”を考えずに、「ト○タ ア○ア」でも買うとします。ものすごくたくさんある選択肢の中から選びぬいた方もいらっしゃれば、”なんとなく”のヒトもいることでしょう。ここでは購入動機は特に問わなくてもいいんです。

 で、そのまま30年後。購入する時に、ものすごくたくさんある選択肢の中から結構コダわって「○クア」を選んだヒトはとっくに他車(しかも未来のあたりさわりのない新車)に乗り換えているかもしれません。まっ、だいたいがそうなるでしょう。その一方で、さしてコダワリも無く買ってたヒトが淡々と継続車検をこなし、さして買い換える理由も無いからとそのまま”動態保存車”になってる「アク○」に乗り続けている、という未来も可能性としてはある(し、実際そのようなクルマが時に”奇跡のコンディション”とか云って中古車市場に出てくる:笑)。

 この「ア○アに乗って30年」という未来の例え話は、スタティックに焦点を絞っても、時間の経過に従っていくだけで”趣味性”がいやおうなく湧いてきてしまうといったところがキモでしたが、今度はグッとハナシを拡げて、ダイナミックな社会全般のうねりとともに経過してきた近過去の時間軸の中で、全体的に変容を遂げてきた”自動車趣味”という言葉の「記号性」にも、しかるべき検証が必要です。

 戦前の日本においては、ただ乗用車を所有しているだけで、「大金持ち(しかも天上界)の自動車趣味人」と自他ともに認めたことでしょう。もっとも、一般の庶民には”自動車趣味”という概念そのものがほとんど無かったに違いありません。

 戦後も自家用車を庶民が手にするまでには、30年という歳月が必要でした。西暦で云うと1975年くらいでしょうかね、昭和50年あたり。ですから、ここまでの期間においては、自宅に乗用車(いや軽トラックでも)を持っているだけでもたいしたものであったというコトでしょうね。この期間の外国車は、外国車であると云うだけで日本国内ではまだまだ「天上界」ですから、”ワーゲンかぶと虫”でも”BMCミニ”でも”シトロエン2CV”でもみな天上界の乗り物で、それに乗る人々は天上界の自動車趣味人であったと申せましょう。ロールス、マセラティ、ジャガー、フェラーリ、ポルシェ、アルファロメオ、ベンツ、BMW・・・このあたりは”宇宙船”(笑)。乗ってるヒトはアストロノーツ。

 ちょっとハナシを戻して戦後風俗史的に申しますと、昭和30年代中盤から後半に掛けてレジャーブームというのがまずはありまして、最終的には”バカンス”という当時の流行り言葉に象徴されるように余暇を単なる”ヒマつぶし”と捉えるのではなく、積極的に楽しもうという機運が庶民のあいだにも浸透してまいります。そこまでの期間は、”趣味性云々”などという高尚な次元には、いまだ到達していなかったのがフツーの状態であったということです。

 やがて、衣食住が足りて、余暇に”娯楽”や”趣味”を楽しめる程度には国民生活が向上しつつあった頃、昭和40年代前半に「ホンダN360」あたりが登場して、軽とは云え、ようやく安価で本格的な乗用車を若者が手にするチャンスが生まれました。割賦販売(現在のカークレジット)方式の普及も、もちろんこれに一役買っております。

 このあたりの時代に「不幸にして(笑)」欧州車の自動車趣味道を”あえて”指向してしまった者は、「竪川町の解体屋」に日参して、日夜パーツを工面するハメになりましたが、ソレも”趣味”の一環として楽しかったコトでしょう。やってるコトは、油とサビにまみれた解体屋廻りなワケですが、根源的な気分の中に「オレはヒトとは違う(キリッ!:笑)」という些かならぬスノビッシュな想いもありますから、「解体屋のオヤヂと丁々発止のやりとりが出来る自分」なんていうのにも酔いしれるコトが充分に可能であったコトでしょう。この時代にあっては、例えば本格的オープンスポーツカーを望めば、国産車でも新車や高年式中古車で、ホンダのSシリーズやヨタ8、フェアレディSP/SRなど、よりどりあったワケですが、そこで「10年落ちのMGA」とか「オースチンヒーレー」にイッてしまいたくなるヒトというのは、現代風に翻訳すれば、「現行ハチロク」を買わずに「マセラティ3200GT」にイッてしまうヒトのコトですから、皆さんで胸に手を当ててよーく考えてみましょう(爆笑)。

 とはいえ、こういった”自動車趣味人のあり方”というのは今も昔も大差無いもので、感覚的(相対的)には、趣味人口が減った様にも見えますが、分母も分子もケタはずれに大きくなってるので、トシをとりすぎて引退したヒト(笑)の数を差し引いてもこの手の”自動車趣味のあり方”を指向する人々の絶対人口は、実はあまり大きく変って(減って)はいないのかも。

 日本における“自動車趣味の世界”というのは、案外こんなコトの積み重ねなのかも知れません。然して、戦後の時間経過の中で日本国全体が間違い無く裕福になってきたコトは疑いなく、それは中古車市場にメルセデスベンツやBMW、アルファロメオなど溢れる様に存在するのを日々見ているだけでも分かります(上記のハナシで云えば分母が”ドでかい”)。それらは現在の日本において、当面は普遍的な存在になり果てておりますので、その中で”さらなる差別化”というのも必要(少ない”分子様”にお選び頂けます様:笑)になってくる。うー、アタマがイタい(笑)。

 ところで、一昨日のコメント欄に「練馬のH」さんがお寄せくださった、とある(当店ではない:笑)”マセラティの専門店のシャチョーさんは、「マセラティとか外車乗る人は見栄だからね」って言ってました”という話を拝見して、ワタシなどは「?」と思うワケです。寅さんじゃ無いけど、「ソレを云っちゃぁー、オシマイよっ(笑)」って。

 現在の日本において、「外車=高級」とか「外車乗り=金持ち」という図式は、ここ20年続いた低成長時代の中で、実質的には完全に崩壊しております。この感覚は、せいぜいバブル景気に突入する直前、1980年代後半までの時代相の中でのみ通用したハナシです。

 但しこれはあくまで主体である購入者側での感覚であり、周囲(であるとかマスコミの論調など)では、「外車=高級」とか「外車乗り=金持ち」という「時代遅れの風評」が相も変わらず垂れ流され続けているので、現実の近くにいない人々(周囲に”中古外車乗り”がいない人々)にとっては「またまた、無理して見栄張っちゃって・・・」的なやっかみはあろうかと思いますし、現実にそういった側面はいまだ存在すると思います。ワタシ自身がそういった「周囲の必ずしも良からぬ雰囲気」というモノと闘いつつ今日までまいりましたので、それもあってか、”見栄”でクルマを買おうとするお客さんは当店にはいらっしゃいません。世の中の動きを逆手にとって、実用足り得る”趣味”の車(趣味性の高いクルマ)を様々な分野から御紹介しつつ、適正・妥当な価格とサービスで楽しんで頂こうと頑張ってるワケです。

 マイクロ・デポでは、ムカシから、三兄弟がそろってこんな風にお話ししています。「この日本に於いて、ト○タの新車以外を買うという行為は、とりあえず本人がどのように弁解(笑)しようとも、”趣味”である!」と。国産の実用車を選ぶ場合でも、やはり多くのヒトはスタイルとか、装備とか、性能とか色々なファクターを勘案して買うワケですが、リセールバリューやサービス体制などの諸々を考えれば、実用車において、通常ト○タ以外の選択肢はあり得ないとワタシは思うのです。スタイルがちょっと・・・、エンジンのフィールがね・・・などといった”雑念(笑)”がチラリとでも脳裏をカスめたら、それはもう”趣味”の始まりなのです。

 で、やはりおそらくは”趣味の世界”というモノは、個人の内面へと向かっていく極私的な事象だと思うので、同じ趣味なら極限まで研ぎ澄ませていきたいというのが究極的な指向となってしまうのではないでしょうか。ある意味でキリが無い。それで、先日皆さんに「ジジイになって選ぶ趣味のクルマ」と振ると、(現段階での情勢のみで評価した場合ですが)結構現実味のウスい車名も失礼ながらたくさん登場してくるというワケでした。やはり心の深いところでは”理想形”を指向しているんですよね。いや、もちろん皆さんを中傷しているのでは、決してありません。”自動車趣味人”たるもの、これからもこのままでいてください。さっきのシャチョーさんも、マイクロ・デポのシャチョーさんも、いまやすっかり”クルマ屋”になり果ててしまい、”自動車趣味人”としての目が塞がれてしまった様です。コレはコレで悲しむべきコトでしょうね。

 ところで、四六時中楽しめる”趣味のクルマ”を嗜む”自動車趣味”というのが、かつてのワタシの場合には大切でした。ですから”趣味用”、”実用”とあえて分けて考えてはいませんでした。で、クルマをたくさん所有するハメになりました(そして只今もビンボーです:泣笑)。サーキットにも行きませんし、イベントにも参加しませんでした。もちろんクラブ的なお集まりにも入会したことはありません。持っているクルマがホメられたことはありませんが珍しがられたことは数多くあります。”自動車趣味人”にとっては、ホメられるよりも珍しがられる事の方が、よほど”勲章”なのです。で、「コレで良し!」と。

 現在の社会情勢下においては、そのあたり(”趣味用”、”実用”)が”自由自在”のサジ加減で調整出来ます。この10年でイタリア車もずいぶんと信頼性を向上させました。一方で国産車にもデザインの魅力や”趣味性”で勝負出来る車種がずいぶんと増えてまいりました。用途に応じて複数台を組み合わせるも良し、万能の一台を造り上げるも良しなのです。

 日本における”自動車趣味”の世界は、今ようやくスタートラインにたったばかりなのかも知れません。虚栄心を排して、自己の感覚を磨いていく(昨日の”U2”:「それを観賞しうる能力」というヤツを発現させるのです:笑)のも楽しい「ホビー」足り得ますヨ。ムカシから趣味や道楽に突っ込んで行くと「病膏肓に入る」って云うじゃないですか、やっぱコレ、ビョーキなんだよ、びょーき(笑)。

 続きは、また明日。

2012年9月24日 (月)

”趣味そのもの”と”趣味性”のハザマ(その2)

 昨日曜日は涼しくはありましたが、結局のところ、一日中”雨”となってしまいました。"連休"をとることが出来た方々には絶好のドライブ日和となるところでしたが、ちょっと残念な天気でしたね。

 今日も、一昨日の続き、”趣味”とは、また”趣味のクルマ”とか”自動車趣味”とは何ぞや、という難しいハナシをこねくり回してみようと考えております。

 コメント欄を拝見していて、些かならずショックを受けたのは、「松戸のS」さん級(というより、ワタシなどの目から見れば”有段者”なのに)の方でも”自動車が趣味”であると自ら発する事に憚りを感じてらっしゃるということ。そして、他の皆さんの文面を拝察しても、何となく「世をハカなんでいらっしゃる」様子。・・・そうすると、多彩な”自動車趣味の世界”を如何に楽しみ、深めていくかを追求してきた”自負”のあるワタシは、さながら「ドンキホーテ(ディスカウントショップの方ぢゃ無いよ:笑)」みたいなモンですね(泣笑)。

 今さらながらに”趣味”ってコトバ、事典や辞書にどう載ってるかを確認してみました。

 ウィキペディアでは・・・

 趣味(しゅみ)は、以下の二つの意味を持つ。

1:人間が自由時間(生理的必要時間と労働時間を除いた時間、余暇)に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと。道楽ないしホビー(英:hobby)。

2:物の持つ味わい・おもむき(情趣)を指し、それを観賞しうる能力(美しいものや面白いものについての好みや嗜好)のこと(英: taste)。調度品など品物を選定する場合の美意識や審美眼などに対して「趣味がよい/わるい」などと評価する時の趣味はこちらの意味である。

 Yahoo!辞書(出典:大辞泉)では・・・

 しゅ‐み【趣味】

1:仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄。「―は読書です」「―と実益を兼ねる」「多―」

2:どういうものに美しさやおもしろさを感じるかという、その人の感覚のあり方。好みの傾向。「―の悪い飾り付け」「少女―」

3:物事のもっている味わい。おもむき。情趣。

 ・・・、あー、なんとなくワタシの抱いていた”モドカシサ”の原因が見えてきたように思えてきました。もう、単に”(自動車と付かない)趣味”という言葉の段階で、玉虫色の概念であるわけですね。しかもそれらが、”感覚的領域”までも抱合してしまっております。

 ですから「自動車趣味」というのと「趣味の自動車」というのが、ただひっくり返しただけなのに、なんつーかこう、言葉から受けるイメージが違っている様な気がするワケですね。

 以下説明のために、上記の「ウィキペディア」の1と2を、それぞれ”U1”、”U2”とし、同様に「大辞泉」の1・2・3を、おのおの”D1”、”D2”、”D3”といたします。

 思いますに、U1とD1は、云いまわしこそ違いますが、ほぼ同義を指しているモノと思われます。ただしU1では、単に仕事(職業)に従事する時間以外の時間について、ソレは”余暇”であるとの定義付けも行なわれているようですね。また、D1の方には”個人”と出てまいりますが、U1では主語が”人間”となっており、必ずしも”趣味”がパーソナルな世界のモノに留まらないことまでもを示唆している様子です。U1の”好んで”はD1の”楽しみとして”に相対する、英語で云うところの”fun(ファン)”くらいの感覚を表しているように思います。さらに穿った思考を巡らせますと”好んで”という言葉の云いまわしには、アタマに”悪”の字を付けた場合(悪趣味という言葉もありますから)まで想定した語感であると感じました。

 U2はD2とD3を併合して記述されているように思いますが、”味わい”、”おもむき”、”情趣”というキーワードが共通しています。特筆されるのは、U2において”観賞しうる能力”という言葉とともに”美意識”、”審美眼”といった、今様の言葉で云う「上から目線」的ワードが登場してくることです。裏をかえせば「まあ、わからんヒトにはわからないだろうけどね」という”スノビッシュ”な感覚が”趣味”という言葉の概念に入っているというコトです。一方でD2においては”その人の感覚のあり方”という表現に留め、良しあしや高低、といった概念まで踏み込んではいないことも感じられました。

 ワタシなりに加えた”難しい分析”はアタマがゴンゴンし始めましたので、ここらでヤメておこうと思いますが、皆さんにはどのように感じられた事でありましょうか。

 今度は分析ではなくて、感想を述べますと、ウィキペディアに記載されている”趣味”の概念は、より新しい感覚や雰囲気までも網羅し、大辞泉の方からは昭和初期くらいの時代感覚に基づき記載された”旧さ”(ナウくない:笑)が感じられました。

 こうなってくると、他の様々な辞書もあたってみたくなりますが、ココは文学部の論文コーナーではありませんので、突っ込むのはやめましょうね。付きあってくださる方々も「いい加減にカタいハナシはヤメよーよー」と云いたいところをグッとガマンして読んでくださっておりますのを日々感じてはおりますんで・・・。

 今回の表題に掲げました「”趣味そのもの”と”趣味性”のハザマ」の”ハザマ”としか表現するしかなかった”モドカシサの根源部分”こそが、この時代変遷により変化し、深まっていった”趣味”という言葉の意味付けの相違を表す部分であったのです。

 「あー、ちょっとスッキリした!(オレだけか?:笑)」

 そうして考えますと、同じ余暇(空き時間)の過ごし方の中でも、”趣味”という言葉の持つ概念は単なる”ヒマつぶし”とは違い、より一層”小難しい付加概念”をプラスしたモノと云えましょう。

 そこで、よく「履歴書」の趣味記載欄に登場してくる、”読書・映画鑑賞”とか”スポーツ全般”、”海外旅行”なんて云うのは、この現代の「新しい(ウィキペディア流)概念の”趣味”」足るには、果してどれくらいの深度を追求していれば許される(ダレから?:笑)のか、というところも興味が湧きますが、「履歴書」の趣味欄には昭和初期感覚のままで当たり障りなく書いておいた方がいい(いわゆる”オトナの対応”としては)のかもしれませんね。

 あー、ちょっと難しいコト考え過ぎて、今日もアタマがツカれたわぁー。

 肝心の”自動車趣味”には、結論出ぬまま(笑)、この続きは、また明日と云うコトで。

2012年9月22日 (土)

”趣味そのもの”と”趣味性”のハザマ(その1)

 はい、こんばんは。今日一日も練馬は朝から雨が降ったりやんだりのハッキリしない天候でした。何といってもトピックスは、ワタシが今日から「長ジーンズ」といういでたちになったコト(笑)。やはり気が付くと”セミさん”の声はスッカリ聞こえなくなり、夜中に耳を澄ませると「コロコロ・ちんちろりーん」系の合唱に変っております。こうして季節は移ろい、またまたトシをとる(最近コレばっか:笑)。

 ところで、昨日の当ブログ、”シメ”を「高級イメージのブランドネームを纏った”小さな限定車”たち」のハナシとしてしまったため、皆さんのコメントも結構そちら方面の話になっているようですね。色々な車名が登場いたしました。

 やはりイタ車屋のブログにやってくるお客さん方ですから、「現行フィアット500」由来の限定車の名前がアレコレと出てまいりました。だけど、ホントにかつて「アバルト500」を所有されていた「一松」さんからのコメントにもありましたように、「500」の派生車種、限定車は極めて広範にあり、ワタシの様に”オツムの弱い中古車屋泣かせ”の存在であります。

 例えばこんなのもあったりします・・・

 アバルト695 トリブート フェラーリ トリブート アル ジャポーネ

 ・・・「はいはい、わかりました(笑)」”限定車の中の限定車”というワケです。

 実はワタシ、同じイタ車でも、ホントは「アバルト野郎(笑)」になる予定だったのですが、突如日本に襲来した”バブル景気”のせいで、ソレになり損ねた過去を背負っております。ですから「アバルト」という、かつてはコンペティションカーの製造メーカーであったブランドネームにはひとかたならぬ”想い”があります。

 何と申しましても、ブランドネームの版権(?)を持つ親会社様の意向ですから、今となっては致し方無いのかも知れませんが、アバルトというブランドに対する”リスペクト”がまったく感じられないところがイケませんね。もちろん、跳ね馬にも三叉鉾にも失礼です。想うに、造って売ってるヒトたちにも若干の良心の呵責があるうえに、本物のフェラーリやマセラティ乗りの方々からの”お叱りの声”が掛かる可能性も十二分に考えられるから、「サソリ+跳ね馬」とか「サソリ+三叉鉾」のエンブレムは付かないという寸法です。だいたい”フェラーリのホイールをヒントにデザインした専用17インチ アロイホイール”って、そんなの有難くもありません。マセラティの扱いにいたっては、”内装の雰囲気だけ”に見えます・・・プンプン(怒笑)。

 ワタシの独断的私見ですが、現在のフィアットグループが総力を結集して制作すべき「アバルトの最上位バージョン」とは、外形は「現行500」のままなんだけど、エンジンは後ろに持っていき、フェラーリの4200エンジンを強引に括りつけて「フタが閉まらなくなってる(様に見える:笑)」ようなモノであるべきです。で、フルタイム四駆でF1マチック付。→コレでレースに出たい場合は、現行レギュレーションなどの問題は”モノすごく”あろうかと思いますけれど。

 ハナシはソレますが、二代目「ルノーサンクアルピーヌ」の派生型には、「ターボ」と「ターボ2」というのがありましたね。カタチは”5”の雰囲気なんだけどエンジンはミッドシップ、もちろん後輪駆動。やはり、アバルトとフェラーリのエッセンスをともに守ろうとするなら、フラッグシップモデル足るモノ、こうでなくては。

 同じ「695」でも、あくまで”雰囲気勝負”でイクのなら、こういったセンスでいい。

 ヒトによって、「趣味」という言葉の重さが違うのは仕方が無い事だとは思います。また、向かっていく”方向性”も実に様々です。もちろん”のめり込み方の度合い”も一様ではありませんね。

 ”変り者”であると自他ともに認める(笑)ワタシの場合には、小学校に通う頃から「大人になったら”趣味”に生きよう!」と内心深ーく思っておりました。で、たまたま”一番の趣味”と思っていた「プラモ作り」に、中学生時点で”大ハマリ”した「スーパーカー」が加わり、途中自転車や、オートバイにも並行して凝りつつ、この年になって結局残ったのが原点の「プラモ作り」だけとなり、結局「スーパーカー(クルマ趣味諸々)」の方は、”メシのたね”になってしまいました。

 で、あらためて”趣味”ってなんだろね。コレは結構深淵なる問題です。

 特に「クルマ趣味」というコトになりますと、書店に並ぶ「自動車関連雑誌」の数だけ細分化されるとワタシは見ております。例えば「ゲン○ク」と「ロッ○」は根っこの出自が同じらしいので、ほとんど同工異曲の内容に見えてしまいますが、おそらく毎号読み比べていくと、”些細な力点の違い”が見えてくると思われます。で、その些細な違いこそがお互いに気になるし、またソレが微妙にイヤなので、それぞれにファン(購入して読んでくれる読者)が付くのだろうと思うワケです。どちらも買ってるヒトもいらっしゃると思いますが、その方は”微妙な違いを”違和感を感じずに飲み込めるココロの広いヒトでしょう。

 女性の皆さん、仮にこれから「お見合い」をするとして、相手方のプロフィール欄に「自動車が趣味」と書かれていた場合には相当な注意(笑)が必要です。

 シャコタンの180SXで大垂水峠や六甲を毎週日曜日の早朝に”攻め”に行ってるヒトは間違い無く「自動車が趣味」と書くコトでしょう。

 現在ですと「痛車マニア」も当然自動車趣味の範疇に入りますし、キャンピングカーで旅行をするヒトも、もちろんそう。

 普段は日常車に乗っているヒトも、サンデーレーサーとしてサーキットで活躍しているかもしれない。これも職業でなければ、やはり趣味でしょう。

 4WD車で林道攻めのヒトも、旧車に凝ってるヒトも、エアウェイヴにクルマより高価なオーディオセットを組み込んでいるヒトも・・・キリが無いのでこのあたりでヤメておきますが、何しろ広義の”自動車趣味人”とは斯くも広範な人種を表してしまう、極めてぼんやりとした概念であるコトが分かります。

 その一方で、近親憎悪という言葉がありますが、自分と趣味嗜好があまりにも近いのに、ディテールに突っ込んでいけばいくほど、その”感性領域”に属するビミョーな違いとか”歴史認識”の差を感じるコトこそが、自称他称のクルマ趣味人たちをとてもイラつかせるものです。ですから、「特定の車種限定の御集り」には段々と人々が寄り付かなくなっていってしまう。さも無ければ、何となく集まってメシでも喰おうという会になっていってしまうのです。そりゃーそうですよね、”趣味の世界”で集まってるのにハラを割ってクサシあったり、ホメあったりを本心から出来ないなんて、そもそもが間違っちゃってるしストレスの元。シゴトの息抜きなんですからね、あくまでも”趣味”は。

 ネットで”みんから”や”2ちゃんねる”などのクルマねたサイトを見ますと、そのあたりが本当に良く出てしまっています。で、段々と”ディープにやって行きたい”ヒトの居場所が狭まってきてしまう。

 そこに、昨日の様な「メーカー側がクルマ好きのジジイにムリヤリすり寄ってきた」ような、いわば”媚びた”クルマたちを次々と見せられますと、ワタシなどはかえっておヘソを曲げてしまうのです。

 いや、媚びること自体は、本来まったく悪いコトではありませんよ。商売なのですから、少しでも魅力を感じられるように誂えるコトには何の不満もありません。

 但し、少なくとも”趣味人”を自覚する(しかも長年その世界にドップリのジジイたちなどの)人々に訴える「何か」とは何か(笑)、コレくらいは押さえつつ商品開発をして欲しいというコトです。

 とは申せ、こういった「”趣味性”だけはたっぷり封入された」破格の”超高級限定小型車”をあっと云う間に完売させてしまうんですから、世界の富裕層って、とっても余裕があるんでしょうね。

 ツカれたので続きはまた来週と云うコトに(笑)。

2012年9月21日 (金)

ジジイのワタシ、気になる”チビども”

 はい、こんばんは!連日たくさんのコメント(しかも皆さん、結構長文:笑)を有難うございます。なんだかんだと申しましても、結構この”ジジイのクルマ選び”ネタには皆さんが”一家言”を持っているものだと、あらためて認識いたしました。

 そこで本日は、ワタシも「屁理屈(笑)」こねてみようと思いたちました。

 ここからお話するのは、あくまでも一般論ではなくて、現在”ちょっと老化の進んだ(笑泣)”、初老男のワタシが考えている極めてパーソナルなものですから、きっと皆さんの参考にはなりません(笑)。

 この数年のワタシ・・・

 ①:明らかに”目が弱ってる(老眼の進行もさるコトながら、自信のあった動体視力が低下)”

 ②:明らかに”足腰(特に左側全般)が弱ってるし、シビレてるし、イタい”

 ③:明らかに”疲れやすく、回復も遅い”

 ④:明らかに”咄嗟の判断力が鈍くなってる”

 ⑤:(コレは若い頃からだけど)”自動車屋なのに、車輛感覚が無い(致命的:笑)”

 ・・・前にワタシの車遍歴をズルズルと書いたコトがありましたが、「軽自動車からスーパーカー、Sクラスベンツまで」というモノであったのを、ヘビー閲覧者(笑)の方々であれば御記憶かと思います。

 中学生の頃から慢性の腰痛持ちで、体力(そしてオツムも:笑泣)の弱かったワタシは、免許を取得して初めてのクルマを手にした段階から、少なくとも、上記②~⑤の問題を考慮しつつの愛車選びを”自動的に”してきたモノなのだと、コレ書いてて想い至りました。

 ワタシのオートマ車デビューは、考えてみたら「マセラティカムシン(あほ:笑)」なんですよね。ですから20代前半の段階で、もう”ヒヨって”いるわけです。しかも、このカムシンというマセラティはエキゾチックスーパースポーツを標榜するワリに、全然”男らしく”ないというか、極めて安楽なクルマなのでした。パワーセンタリングステアリング、パワーブレーキ、自在に高さを調節出来るパワーシート、ワイドレシオの3速オートマに全域トルクフルなV8・5リッターユニットの組み合わせ。おまけに、バックパネルに嵌めこまれたプレクシグラスは、バックモニターなどをまったく必要としないで”ビタ停め”を達成出来るスグレ物。

 SクラスはW126でしたが(2台乗った)、ボディサイズは大きくとも”驚異の操舵角”という武器があるので、路地でもまったく安心。切り始めの舵角を浅目に間違えても、途中から切り込んでイケば大概なんとかなるのには驚いた。左ハンドルだから、”路地でのすれ違い”をヤラねばならなくなった時には”左ベタ”だけやって停止していれば、前方からやってくるクルマが勝手に”おそるおそる”ヨケつつスリ抜けていってくれたものです。当時はまだ”ベンツグリル”の御威光もあったのかな(笑)。

 だいたい、ビトルボマセラティに惹かれて、あろうことか商売にしてしまうほどであったのも・・・サイズのコンパクトさ+例の内装+当時類を見ないメカニズム+結構速い(圧倒的な瞬発力→ハッと気が付いてからアクションに入っても間に合う)+結構ちゃんと曲がる+結構ちゃんと止まる(予期せぬ時にも”トマる”ので、コレにはマイる:笑)・・・こういった、要素の数々が”ダメなワタシ”の低次元な要求を高レベルで達成してくれるので、そこがよろしいのでは無かろうかと思ったワケです。だから”マイる”ところだけなんとかすればいいと、シンプルに直球で考えた(ソレが人外魔境への旅になろうとは:トホホ)。

 ではありますが、現在20代、30代の方々が、初老を迎える15年後、25年後といった時代には”くらしっくかぁー”になっちゃうんですよ(それでもマイクロ・デポは、”まだ売ってる”と思うけど:笑)。

 「アバルト695 エディツィオーネ マセラティ」っつーのが出たそうですね。画像見たけど「クライスラーTCマセラティ(もはや、その存在が:笑)」よりも”くる”モンが無いよな。コレよりはウチで中古のビトルボマセラティ買って、余ったお金は住宅ローンの頭金にでも回してもらった方がいいような気がする。だいたいトライデントがどこにも付いてないマセラティなどはアリえん!あたかも”はんどりんぐ・ばい・ろー○す”の様だ。”カルロ・アバルト”も”マセラティ兄弟”も草葉の陰で泣いていようと云うモノ。

 同工異曲ではありますが・・・

 「アストンマーチン シグネット」は、そこ行くと全然いいと思います。数年前にこのクルマのデビューがアナウンスされた時、当店では「ト○タレンタリース」にわざわざ行って、「ト○タiQ」を丸一日借りてみました。将来”アストンマーチン版”の方を扱ってみたいと思ったからです。後席に人が乗れると云うテレビでの大宣伝(当時ワイドショー番組などで盛んにやってました)はまったくのウソっぱちに過ぎず、コレにはかなりガッカリいたしましたが、2シーターと割り切れば「驚異の縦横比と操舵角」により、異次元の走行性を持つ”素晴らしい”クルマであると分かりました。本家の3倍付けの新車価格(コレ買うなら”DB7のバリモン中古”買って、余ったお金は・・・以下同文:笑”)には賛否あろうかと思いますけど、中古になったら欲しいクルマの一台かも知れませんね。でも、こういった信頼性の高い”超限定”モデルって、意外とプレミア付いちゃったりするんだよなぁー。数年後には”DB9”より、かえって高かったりして(あながち冗談では済まない様な:笑)。

 で、最近気になるのが・・・

 「ルノーウインド ゴルディーニ」って云うのなんですけど、これまで”トゥインゴの屋根がとれるだけのヤツ”であると勝手に認識していたワタシはバカでした。実際に、「ルノースポールチューン」は行なわれていないので、”RS”の文字が付きませんが、「レトロおやぢ」的にはかえってこの名称でいてくれたことにまず感謝。あー、マニュアルミッション設定しか無いのかぁー。ウルトラモダーンとレトロ調の融合が絶妙なバランスで行なわれているように思えます。リアクォーター部分の造形なんかは、我が愛しの「ロータスヨーロッパ風(コレは初代ヨーロッパ:シリーズ1・2の搭載エンジンが”ルノー16”用エンジンをゴルディーニチューンしたものであったコトへの”隠喩”とか”オマージュ”なのか→考え過ぎ?)」でもありますし。設定色は一色のみでルノー8ゴルディーニを髣髴とさせるストライプも良いセンス。「BMWミニ」より、断然カッチョいいぞ!コレを選んだだけで”おたく、分かってるねぇー”という感じがいたします。「現行ミニ」にヒヨって物足りなさを感じる”オヤジ方”の中から、こういったクルマに乗り換えるヒトがどれだけ出てくるか、しばらく様子を見るコトにいたしましょうね。

 それじゃー、また明日!

2012年9月20日 (木)

ジジイが選ぶ”趣味の車”、とりあえずアンサー篇

 えー、昨日の”ジジイが選ぶべき趣味の車”と云うネタは、ワタシの予想を遙かに上回る反響で嬉しいばかりであります。帰ってきてコメント欄見て驚いた。

 たくさんのコメントを折角頂戴いたしましたので、今日はソレにひとつひとつワタシなりの”突っこみ(笑)”を入れさせて頂きつつ、色々と考えてまいりたいと思っております。

 昨日コメント欄に登場順です。まずはお馴染”カリフ乗り”である「一松」さん・・・

えーと「あすとん」なんて言ってみたりして。

年取ると、太いトルクが全域で発生するクルマはシフトが何処に入っているのか分からなくなるのでは?(乗り易いとは思いますが)。脳内活性の為には小排気量のクルマがいいのかなー。
ところでビトルボからターボを取ったら、どんな感じでしょうかね?。

 続いて、当ブログコメント欄の主(笑)、”変態グルマ”を複数所有する「Wさま」さん・・・

「ガリガリ君梨味」を食べているなんて、まだまだ若い証拠です(笑)。

クルマはそこそこの程度であれば「乗りっぱなし」で乗れちゃうので、
一般の方は”リセット作業”の意義を知らずに乗っている方が大半かと思います。
きちんと(立場含め)理解されている「マイクロ・デポ」社は、ワタシみたいな
メカオンチでもマセラティ車を所有することが出来る、全国でも貴重な存在だと思います。

「あすとん」と云えば、高○純次氏が所有の「DB9」はガンメタ色の色合い含めて
カッコいいと思ってました。
今でも所有しているのかな?

 お次はクアトロポルテ乗りだと仰る「長崎のひろちゃん」さんです・・・

私はサーブラウなんかに乗ってみたいですね(もちろん、わがクアトロポルテを一番愛してますよ)。エンジンはもとより、内外装のデザインが格好いい。
ただし、きちんと整備できるクルマやさんを見つけないと・・・
ガリガリ君梨味、長崎では見たことない・・・居酒屋で焼酎に浸かったガリガリ君はたまに食べ(飲み)ますけどね~

 続いて、当店ユーザーの最若手、現役大学生の”プジョー乗り”、「kkmustang」さん・・・

ぼくは今の205の維持ですかね♪ほぼ同い年ですし、やっぱり一生乗りたいと思います。

もう一つは言うまでもなく68年型マスタング!
マックイーンみたいにシブく格好よく歳をとって、いつかは乗ってみたいです。でも乗り方のイメージは、高回転よりにチューンした大排気量V8をブン回し、LSDをバキバキいわして走るという、シブいおやぢには相応しくないものですが(爆)

 お次は、グランスポルトで「キップ切られた(泣)」ばかり、傷心の「練馬のH」さん・・・

ジジイっていくつくらいなのかなって?? 
 既にジジイなので、なおも選んだ趣味車は、ロッソシャマルですしね。
 60歳過ぎてとかなのでしょうか?そうすると、もっとお気軽な、オートマ車のネオクラシックな車かな??。1960年代、70年代あたりでも良いけど、エアコンなくて、重いクラッチとハンドルだから、すでに運転できないかな。秋冬用で、英車のライトウェイトスポーツのAUSTIN HEALEY SPRITE Mk1、Mk4、TRIUMPH TR4A、ASTON MARTIN DB4(高嶺の花)とかいいかな。伊車だと、結構お値段しますしね、アバルトなんかでも、ギブリⅠもね。
 堺●章さんのように、マセラティ200SIとかA6GCSなんて(価格が●億ですが(泣))、とてもうらやましいですね。ミッレミリアなんて出られたら!
 自動車評論家の吉田 匠さんは、ポルシェ356ですからね。スピードは程ほどでも、機械を動かしている!!って感じられる車が欲しくなるのでしょうかね。

 続いて、岩手で”ラテン車”にコダワリ続ける孤高の男、「木ノ下@」さん・・・

昭和時代のイタリア車ですかねえ…。

アウトビアンキのリセット物なんかそそられますし、デトマソミニやリトモ、Y10やウーノターボ(平成最初期に入ってますが)なんてのも良いですね。
アルファスパイダーは一回袖を通さないと、イタリア車フリークは名乗れない宿題ですかな…。

あとはシトロエンワールド全開のハイドロ車とか??(笑)

 こちらも、ある意味このブログコメント欄の”顔”、「りゅたろう」先生・・・

旧いアストンはいいなあ。DB6が好きよ。
EtypeSr.Ⅰの4シータークーペもいいなあ。家族でイヴェントに行ける。
でも、旧いフェラーリで愛人とイヴェントに行くのもいいなあ。
アルファSZⅠ、丸いお尻がそそります。無論、コンレロチューン。
いっそモーガンの3ホイラーはどうだろう。死期を早めるだけだろうか。
でもいいや。臨死体験した患者さんによると、ものすごく気持ちいいところらしいから。
チシタリアやジャンセンCV8でとことこ行くのもいいなあ。
ああ、ランチャB20GTSr.Ⅰもいい!
耳が遠くなったらデトマソヴァレルンガもいいかも。真後ろにエンジンむき出しでもうるさくない。
ならアルピーヌのレーシングカーもいいなあ。膝が痛まなければクラッチを踏める。
ブリットのムスタングも憧れの一台です。でもジャクリーンビセットはいないけど…
ああ、煩悩と妄想の夜は更けゆく。

 もはや”往年の”当ブログコメント大魔王(笑)、「松戸のS」さん、お久しぶりぃー・・・

えー、生きてます。
最近考えますが、良くても自動車ローンなんてあと2回位しか組めない。
エコカーなんて間違っても買ってる暇はないのです。
慎重かつ大胆な車選びが要求されます。
2000年以降の車には殆ど心を動かされることはありません。
跳ね馬の456,550あたりをジジイらしく乗りたいです。
ただXKはかなりお勧めです。デポの裏メニューにしたらいいと思えます。(笑)
最期の車選びはデポに委ねたいと思っております。

 続きましては「Theマニュアルミッション男」、”ギブリGT乗り”でお馴染の「おぐ」さん・・・

ああこの手のお題は眠れなくなります。
車椅子が必要なじじいになったらリンクスイベンター(手で動かせるよう改造済み)の荷台に車椅子乗っけて、と思いますが、順調に年を取ったら…。
とりあえず12気筒には一度乗ってみたい、と思うと(コスト度外視なら、以下同じ)330GTSスパイダーとか。ミッドシップに乗ってみたいと思うと(定番ですけど)ランチアストラトス、楽して速くということであればブレラのマットブラック塗装のやつにイギリスあたりのチューン屋さんが出しているターボキット組んで、とか、遅くて良ければランチアアッピアでとことこいくとか、福井で見かけたパナールの水平対向2気筒もあやしげでよかった。あでもやっぱりカムシンよいですし…、…。
でもまあ、しっかり走れる限りは、あれが、ギブリがいいですよ。

 お次は、仙台在住の”キャブビトルボ乗り”、お馴染の「Ryo」さん・・・

本当に老け込んでしまったら運転手付きのロールスロイス。でも、これは理想では無いな。運転は自分でしたいもの。運転手が付いた時点で自分のクルマとしての興味は薄れるし、自分で運転するためのロールスは欲しくない。やっぱりトシをとってもビトルボを操る老人になりたいものです。皆さんの意見も最後のクルマと言うよりは老け込む手前のやんちゃ車で楽しいではないですか。
どんなにトシをとってもそんなクルマに乗っていると言う事は若くて元気な証拠です。
でも、フィアットあたりが現実的かな?

 アルピーヌV6ターボやタルボマトラムレーナなど、”変態車遍歴”の末、222SRに辿りついてしまった「Hでございます」さん・・・

戻って参りました。
と同時に、相変わらずここのディープなネタにしびれております(笑)

ジジイになって乗る車ですか・・・。

ジジイになったら、車で遠距離を行くという行為は俄然
キツくなってくるでしょうね。
基本、近所(せいぜい都内)をコロコロと走る程度でしょうか。

となると、ここは性能等は度外視して、可愛くオシャレに決めたいものです。

街中を可愛くオシャレに乗るなら、理想はイセッタ(笑)
しかもスピードの出せない、3輪の方。
これに決まりです。

ウチは子供いませんので、2人乗りというのも、ちょうど良いし、
あんなのに2人並んで乗ってたら、仲良さそうでしょ(笑)?

でも現実は「あんな、エアコンもオーディオもない車ダメ!」で
終わりなんだろうなぁ・・・。

上がりの車、カローラの前に、是非乗ってみたい車であります。

P.S
Uボート、見れました(笑)

 時にスルドイ突っこみコメントを入れてくださる「まおぴー」さん、こんばんは・・・

ジジイになって乗る趣味車ですか、うーん・・・。

やっぱりもう一回ランチアに戻りたいですね。しかも今度はフィアット傘下に入る前のモデルがいいな。そうするとフルビアあたりでしょうか。部品供給がイマイチ不安ですけど・・・。

まぁ、長年お世話になってる工場はスバル360からフェラーリまでなんでも有りだし、
その工場のシャチョーの友達は戦前のブガッティのオーバーホールまでやっちゃう職人さんだから、それ相応のお金を払えば田舎でもなんとかなるんですけどねぇ。その「お金」が問題なんですよねぇ・・・(笑)

 ホントに皆さん、有難うございました。「妄想系」「現実系」「現実逃避系(笑)」と色々出てまいりましたね。ワタシ的には、ジジイ(とその予備軍)にとって不可避である”体力の衰え”を今回のテーマのひとつとしてみたつもりだったのですが、皆さん意外にも「意気軒昂(笑)」と申しましょうか、お元気なんですね。もっとも、健康はなによりの宝であるコトは云うまでもありません。身体が自由自在に動くうちに「好きなクルマ」を選んで存分に楽しんでまいりましょう!

 ともあれ、これからもこのシリーズ、切り口を様々に変えながら、時々やっていきたいと思っております。今後ともよろしくお願い申しあげます。

 それじゃー、また明日!

2012年9月19日 (水)

ジジイになって、なおも選ぶ”趣味の車”とは如何。

 ここのところ、ひと雨降るごとに秋の足音が感じられるようになってまいりましたね。コレが更に深まってまいりますと枯れ葉舞い散る季節ともなり、ワタシなどは「ああ、もうオレなんか、すっかり”地面に貼り付いた、濡れ落ち葉”だよなぁー」と、自身の衰えをまたまた実感したりして(泣笑)。・・・いやいや、泣いても笑っても、月日は廻り、確実に”老化”は進むワケですから、ソコは受け入れなければいけないのでしょうね。

 そんな時に思うのは、ある程度トシとって体力の衰えを感じ始めた時、なおも選ぶ”趣味の車”って何だろう、そしてソレらとどのように付き合っていったらよいか、といった「題目」です。

 あコレ、一方の答えは、マセラティに決まっています(そんなコト云ってるのは、このサイトだけだと思うけど:笑)。ビトルボ系はビトルボ系なりに”マイクロ・デポで根底から造りかえたもの”であれば全くストレス無く乗るコトが出来ますし、フェラーリエンジンの最近のモノであっても、「カンビオコルサ」の美点だけをむしろ積極的に評価して、キモを押さえれば万全だし。

 ですが、ソレぢゃとっとと終ってしまいますので、他の選択肢も考えてみたいワケです。メルセデスならW107”SL”とか、W126”Sクラス”。ジャガーだったら”XKシリーズ”なんてコレ以上下がりようのないくらいに相場感が安いので結構お奨め。シャレで乗る、ロールスやベントレーというのも全くありだと思いますし、ポルシェ928S4なんてのもある。

 とにかく、”一般的な尺度”によって決まっていく「相場感」とか「価値観」に、ひとつひとつ風穴を開けていくと、その穴の向こうに何かが見えてくるような気がしませんか。

 但し、ここに大きな「落とし穴」があったりするのですが、「こうとキメたら」キチンと最初にコスト負担をして乗り始めようという心持ちがなければ、この”年寄り用趣味グルマ選び”は、のっけから惨敗を喫します。

 まずはあなたの周囲に信頼できる”プロ”のアドバイザーを持つべきです。地方在住の方は特にそうです。そして初めにキッチリと”リセット作業”をいたしますので、ソレを着実にこなしてくれる店を選ぶ必要があります。付き合うお店を選ぶにあたっては、ショールームの豪華さや、何年やってるかなんて、実はあんまり関係無かったりいたします。浅く広く高年式車ばかりを何十年取り扱っていても一向にスキルアップは望めないからです。また大型店ではえてして人材の出入りも多く、ノウハウの蓄積や継承が満足に行われない可能性も否定出来ません。さらに、”人柄”も良いに越したことはありませんが、それと作業スキルは必ずしもリンクしていない場合が往々にしてあるものです。

 ワタシ自身は、それこそ「半生を掛けて」授業料を払いつつ、「本物」と「まがい物」を見極める術をだいたい身に付けました。しかしソレですら、いまだ発展途上であると云えます。偉そうに云ってますが、マイクロ・デポ自体も、まだまだ未完成であると思っています。

 だけど、もうワタシたち「アラフィフ世代(スーパーカーブーマー)」 に迫りくる(笑)”老い”の問題は、ホントに喫緊の課題ですから、大げさに云えば”待ったなし”の状態なのです。20代、30代の方々も「いずれは我が身」と思って、「老いたる時点での”クルマ趣味”の在り方」について、ちょっと立ち止まって考えてみては如何でしょう。どしどしコメントをどうぞ(一言、一行で結構です。普段ご覧になっているダケの全国のお客さん方、躊躇わずにどうぞ御意見を!)。

 それじゃー、また明日!

2012年9月18日 (火)

”ど根性ガエル”と云っても、アニメの話じゃないよ。

 今朝は、いっけんキレイに晴れ上がってるかの如き練馬の空でしたが、テレビのニュースでは、いつ局地的な雨が降ってもおかしくないと云うので、本格的に降ってくる前に「段取り替え」をしなければと、二男三男が、あちらこちらでクルマを出したり引っ込めたりしておりました。

 留守を守るワタシは、屋外でマセラティキャラミのトランク内張りを洗浄する作業に従事しておりましたが、そんなところに一本の電話が鳴りました。

 「実は”長崎”から出てきてまして、本日は東京におります。今日、これからお店に伺ってもよろしいでしょうか」と丁寧な口調でお話しになります。「どれくらいでお越しになれそうですか」と尋ねますと「小一時間くらいでしょうかね」と。どうも、クルマで来ているらしいけど・・・。

 で、待つこと40分ほどであらわれたのは、89年型ポルシェ911ターボ。でホントに”長崎ナンバー”(笑)。「Tさん御夫妻」は、わざわざ佐世保から、足かけ4日掛かりで当店に到達されました。途中、浜松あたりではエンジンの小さなトラブルにも見舞われたとのコトでしたが、現地の修理屋さんで事無きを得ての東京入りであります。聞けばエアコンは”とうのムカシに”壊れてそのままであると仰る。・・・ううっ、達人!

 この夏の”たこちゃんズ旅”のまったく逆行程で、自走で東京まで来てしまったとの事。当ブログも読んでおられたようで、「長崎県ローカルバナシ」でも盛りあがり、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。

 今晩は、さらに300Km北上して東北方面に宿泊予定と伺い、「”たこちゃんズ”より根性のある御夫妻」には驚嘆。これだけの”ど根性”があれば、旧いクアトロポルテも全然怖がることはありませんね。思い切って飛び込んで頂きたいモノであると強く念じて(笑)おりますよ。御夫婦仲良く、とっても楽しそうにしていらっしゃいました。

 ともあれ、まさに「ミッレミリア×2」、まだまだ先は長いです。道中お気を付けて。

 それじゃー、また明日。

2012年9月17日 (月)

へんな歌(笑)

 本日は”祝日モード:半ドン”でしたが、「世田谷のYさん」も時ならぬ雨を縫って、予定通りにご来店くださり、無事に継続車検を終えたマセラティギブリカップの納車も出来ました(ご自宅まで降られずにお帰りになれたかどうかはちょっと心配ですが:またまた営業終了時間間際までお引き留めしちゃってすみませんね:笑)。並行して、「我孫子のFさん」が土曜日に引き続きのご来店で、美味しい差し入れをたくさん頂き、感謝の極みであります。当方がよいクアトロポルテを見つけて来られます様に念じて(笑)いてください。

 ところで、今日は三連休のファイナルに相応しく、「気の抜ける様な歌」の数々を、その来歴とともに御紹介いたしましょう。一昨日のコメント欄で勝手に「三人だけで(笑)」盛り上がってた”懐かしのラジオ番組”をさらに追求すべく、昨日の日曜日には、ワタシ「ぶっ倒れながら」ネット検索しておりました。

 そうしますと、出てくる、出てくる・・・、懐かしいラジオ番組の音声をアップした動画が。

 ムカシのラジオ(特に深夜の)番組では、「当時、どーしてこんなのが商品化されたのだろう?」と耳を疑うような「歌謡曲(洋楽や童謡なども含む)レコード」の存在を発掘しては面白おかしく紹介するコーナーが数々とあり、そのような中から”珠玉の(笑)”(ある意味)有名どころを数曲御紹介するコトにします。

 まずは、時代劇俳優としてお馴染の”杉良太郎”御大が御若い頃に吹き込んだ「名曲」を。”すきま風”が有名ですが、その他にもこんなのがあるんです。以下それぞれすべて音が出ますので、職場のPCでは開かないでください(色んな意味で、爆笑必至ですから:笑)。

 君は人のために死ねるか(刑事ドラマ「大捜査線」主題歌)→イントロが終わって”5秒”「♪しかし、あぁーいぃーつぅわぁー」が出てきたところで聞くのがイヤになると思いますが(笑)、そこをフンばって、頼むからワンコーラスは聞いてください。「歌詞」自体はよく聞くと非常にイイこと云ってます。音楽としての表現方法には大きな問題を(笑)感じますけど、今にして思えば壮大な実験作と云えましょう。

 次は、トラック運転手をされながら、現金100万円が出来るたびに自主制作レコードにつぎ込んでいたという喜美正二郎さんのすずらん通り

 語尾が必ず強引に「○○ぅー」と「う結」になってしまうのが特徴であると、関根勤さんからスルドイ指摘をされているのも聞きどころです。シロウトさんが作詞作曲歌唱すると、こーなってしまうという見本みたいな「迷曲」であります。上の杉良さんのもそうですが、とにかくドンドン限りなく盛り上がっていってしまうので、”サビ”がどこだか分からないうちに曲が終息します。よって、ものすごく「覚えにくい」というのも特徴的です。意表を突いた展開が不安な気持ちを増幅させますね(笑)。ウチのヨメは一昨日からこの曲のとりこになってしまい、一日中聞いてアタマがヘンになってる模様です。

 最後に、本邦最初の「イメージソング系コマーシャルソング」であるとされるスナッキーで踊ろう。当時、コレで売れると踏んだ人々がいたという事に、まず驚嘆いたしますが、現在では「そのスジ」で超有名な曲です。入門用(笑)によろしいかと。レコードジャケットの背景で”ゴーゴーガール”の格好をしているのが「スナッキーガールズ」。よく見ると、のちに名をなした御三方、ブレイクする前のお姿です。

 ついでに、その来歴を紹介する番組の動画もありましたので、ご興味のあるおヒマな方はそちらもどうぞ。誕生秘話その1その2その3 くだらない好奇心を満たしまくりです(笑)。

 ・・・今日はコメントし難いだろなー(笑泣)。

 それじゃー、また明日。

 

2012年9月15日 (土)

当ブログ内検索機能を装備いたしました。

 先日もチラっと書きましたが、「”根性の”月~土毎日更新(笑)」を、かれこれ一年半以上も続けているうちに、このブログの過去からの総ページ数がおそらく800ページ近くにもなってしまっているのに、つい最近になって気が付きました。

 さすがに、こう大量になってまいりますと、ワタシ自身が「このネタ、前にもやったよなー」とフト思った時に、ソレが単なる思い過ごしであるかどうかを確認するだけでもたいへんな労力を要するというコトに相成ります。

 で、本文の左側にあります御馴染の”カテゴリー分け”をもっと細分化して、さらに一つのページに対して複数のカテゴリーを充てるというのを試みたのですが、当「ココログ」に標準装備の機能だけでは到底太刀打ちできないコトがわかりました。マルチな”タグ付け”の機能が無いんだよなぁー、ココ。

 色々と考えた結果、ココログ用のブログパーツとして開発された「ブログ内検索エンジン」を発見いたしましたので、それをとりあえず装備してみました。本文左側にいつもつっ立っております「たこちゃんアバター」のすぐ下に配置したものがソレです。

 試しに、「ビトルボ」とか「222」、「430」、「スパイダーザガート」などと検索式を入れてみますと、フムフム、なかなかイイ感じではありませんか。

 これで、マセラティ各車種ごとの諸々ダケをご覧になりたい方にとっても、使い勝手の良いものになったと考えております。御活用ください。

 ・・・なんか、「ああ、たこちゃん、そのネタは以前にやってますよー」といった突っ込みコメントが増えるだけの様な気もするけど(笑)。

 ともあれ、世の中は三連休ですね。ドライブに御出かけの際は、安全運転でお願いしますヨ!17日(月)は、当店も13:00~17:00まで「祝日モード」で営業いたします。

 それじゃー、また来週。

2012年9月14日 (金)

マセラティでイッてたり、フィアットでイッてたり・・・

 はい、ここのところは、スッカリ「本ネタ」が御無沙汰でございますが、夏季休暇明けから、ここまでのほぼ一カ月間は、毎日のように「時間制限付き一本勝負」的な作業をあちらこちらで展開する日々となっておりまして、ホント、作業写真を悠長に撮ってるヒマも無いという有様であります。何時出るか、何時出るかと御待ちの方々もいらっしゃるとは思いますが、一旦出始めますと、「イヤになるくらい(笑)」本ネタも続きますから、その時はイヤにならずに頑張ってご覧ください。

20120914012012091402 今日の夕方は、こんな感じです。昨日今日は作業の完了したマセラティギブリカップを頭上に、マセラティキャラミとフィアットニューパンダを出したり入れたりしながら一日中作業を続けました。

 この2台、車格もジェネレーションもまったく違いますね。おんなじなのは「イタリア車」という一点のみ。然れども、「神は細部に宿る」系の最終仕上げ工程においては、まったく同じレベルで周到に作業を行なっています。

 当店は、「ビトルボ系マセラティのお店」とだけ、いまや広く周知されてしまっておりますが(当社の社是は「軽自動車からロールスロイスまで」なんですけどね:笑泣)、フェラーリはもちろんのこと、アルファロメオ、フィアットなど(もちろんドイツ諸車や英国車も)も時々扱わせて頂いております。もちろん「敷居は低ーくして」お待ちいたしております(笑)。

 どのように「エントリーモデル」を選び、手に入れるのか、そのプロセスをお客さんと一緒になって考えていくタイプのお店です。あなたの御希望に沿ったクルマを見出していくお手伝いをするのも、当店の”芸”のひとつだと考えております。

 どうしても、「”いきなりマセラティ”はちょっと・・・」という方、まずは「超絶仕上げのフィアット」から”イタリア車道”を初めてみませんか・・・。

 それじゃー、また明日!

2012年9月13日 (木)

浮世離れもいい加減にしないとネ

 今日の夕方には、弟達の幼な馴染で、”芸能関係の仕事”をしている方が久しぶりに遊びにみえまして、ワタシはマセラティキャラミやら、フィアットニューパンダやらを仕上げつつ、三男と、その彼の会話をソレとなく聞いておりましたら、”ス○ちゃん”とかいうお笑いタレントが番組収録中にプールで高飛び込みをして怪我をしたというハナシに興じておりました。

 「・・・”○ギちゃん”って、何?」って、ワタシが会話に参加いたしましたら、「えっ?おにーさん、マジで知らないんですか?ひょっとしてテレビ見てないんですか?」と”宇宙人”を見る様な顔をして云うので、「ここ10年は見てないよ、地上波でやってるお笑いバラエティは。ところで、オマエは知ってるの」「(三男)知ってるよ。トヨタのCMに出てるよ」「CMも見たコトありませんか?」「知らねぇーなぁー、だから、地上波見ないモン、オレ」

 アパートに帰ってきて、ヨメさんに「ス○ちゃんって知ってる?」って聞いたら、とりあえずは知ってた。ものすごくつまらない芸人だけど、それなりに売れていると云う。きっとすぐに消えてしまうんだろうから、そうなって来ると、いよいよワタシは他の日本人と”2012年に活躍したお笑いタレント”の記憶の一部分を分かち合えないというコトになってしまいます。

 ・・・何しろココのところで、ワタシが”必ず見よう”と意識して見ている番組は、CSの「TBSチャンネル」で一昨日までやってた「サインはV(1969年製:笑)」だけですから。その「サインはV」ですら終わっちゃって、オレはこの先どーしたらいいのだろうと思っていたところに、同枠の新番組は「少女に何が起こったか(大爆笑)」だと云うので、ホッとした(何でぢゃー)次第。あーソレにしても、この頃の”キョン○ョン”は、まだ可愛かったなぁー。ソレが今では・・・(以下自粛:笑)。ともあれ、石立鉄男先生の「このウスぎたねぇーシンデレラ!」が毎週見られるのかと思うと今から来週の火曜日が楽しみです。

 ・・・ダレか、ワタシに「ダメだ、こりゃ(♪ぶぱぱ、ぶぱぱ、ぶぱぱぁーー、ドスン)」と云ってください。

 それじやー、また明日!

2012年9月12日 (水)

怪鳥”チャパラル”

 はい、こんばんは!今日も午前中から「世田谷のYさん」がマセラティギブリカップの継続車検のためにお見えになり、符節を合わせるかの如くに御盟友「練馬のHさん」も乱入(笑)。お忙しいお二方をついついお引きとめして、例によっての「デポ二階・雑談ワールド」はとっても楽しいひとときではありました。

 そんな中で、昨日の当ブログで御紹介した「ニッサンR-381」は、実に日産製エンジン搭載では無く、シボレーV8を積んでいたんですヨといったハナシから、”エンツォ憎し(笑)”で御馴染の「フォードGT40(レプリカ)」をお知り合いが購入しようとしているというハナシになり、ついには”アメ車エンジン繋がり”で、ワタシがアツく語りはじめてしまったのが「ちゃぱらる」のハナシ。

 御両人ともに「?」といったお顔をされておりましたが、「”ちゃぱらる”ってすんごいんですよー、リアサスとウイング支柱が繋がってるんですよー、”R-381”のリアウイングもそれのマネだったんですよー、タミヤのプラモもそうなってたし」とか、「しまいにゃ、デカイ”ダクテッドファン”を水平に2基つけて、強引にダウンフォースを得ようとしたりしてたんですよー」・・・あとから考えて「あっ、”ちゃぱらる2J”のファンは最後部に垂直方向に2基だったよなー」と思いだし、お二方には、ここで訂正(泣)しておきます。でもとにかくデカイファンを背負ってた。コドモ心にプロペラの推力で走るモンだと思ってたもんな。

 昨日は、アタマの回転がヒジヨーに悪くて、あまりハナシを広げられませんでしたが、例えばムカシの「カーグラ」誌で”表3(裏表紙の内側面広告スペース)”にモノクロで掲載されていた、「三和自動車(1960年代後半当時、ポルシェ・ランボルギーニのメインインポーター)」の広告では、ポルシェ912、911T、911S・・・等々ときて、”904応談”とか、”910・・・1800万円”とかごくごくフツーのポルシェを売る様に新車価格が書いてあったモノです。価格の方は、全然フツーではありませんが(笑)。

 なんか、1960年代終盤の”グループ6”や”グループ7”のマシンって、とにかくエンジニアリング面で実験的なものが多い上に、そのデザインもそれぞれに優れたものばかりで、それらをひとつひとつ思いだしていくと、本当についつい”アツく”なってしまうのです。日本では、そういった流れのスケールダウン版で「グラチャン(ワタシは”グランチャン”と云います)・レーサー」というカテゴリーが後に生まれましたが、そのハナシになると、またまた長くなりそうなので・・・。

 ところで、昨日の続きっぽくなってしまうのですが、こういった感性に訴える”カッチョ良さ”を備えたマシン群を”プラモメーカー”が見逃すハズも無く、当時一瞬だけ大流行したという伝説の「スロットレーシングカーブーム」においてはたくさんのキットがエントリーしたモノでした。

 ブームはすぐに去り、プラモ各社はあわててシャーシの金型を改変、通常のモーターライズ仕様や、ゼンマイ動力仕様、果ては動力抜きの「コロ走行(泣)」仕様にして劣化再発売。こういった「スロットレーサー崩れ」由来のプラモ群が1970年代後半まで細々と売られていました。ワタシはスロットカー世代のちょっと下の世代ですし、上に兄貴もいないので、スロットカーブームそのものの狂騒については、後に”物の本”を読んで知るに留まります。

 ソレら「スロットレーサー崩れ」の中には、「ポルシェ」なら”904”、”906”、”910”などメジャーどころが並びますし、「フェラーリ(当時は大概”フェラリー”と表記されていたモノですが)」でしたら”330 P3”、”P4”あたりが各メーカーから出てました。「ロータス」は、やっぱ車高ベッタンコで、その低重心がスロットレーサー向きであった”23”でしょう。一方、我らが「マセラティ」となると、当時の子供にとっては、ほとんど”謎のコンストラクター”扱いだったコトでしょう。実際、箱の表記にきちんと”モデル名”が謳われていることすらもマレで、中身を見ても”出来がスゴイ(泣)”ので、車種の特定はほとんど不可能です。「マセラッティー」とか書いてあるし(笑)。

 他にも、コドモにとっての”謎のコンストラクター”扱い銘柄としては、「スカラブ」とか「ヴァンウォール」とか・・・まっ、このあたりはオトナにとっても(現在でも)ほぼ”謎”ではありましたので、プラモ屋の店先でホコリを被りつつ、何年も長期在庫になってたコトでありましょう。

 国産車では、「ニッサンのR-380R-381R-382」、「トヨタ7ニュー7」あたりが主要銘柄。変化球では、「ヒノ・サムライ」「ダイハツ P-5」といったメンバーですか。当然”国産変化球”たちも、その後の長期在庫組(泣)。

 で、ようやくハナシを元に戻しますと、「チャパラル」であります。ここ20年くらい前から、日本語では「シャパラル」と表記されるようになりました。けど、ワタシにとって「マスタング」が永遠に「ムスタング」であるように、「シャパラル」もまた「チャパラル」のままなのです。自動車図鑑に口絵があれば、キャプションの「チャパラル(アメリカ)」には「ちゃぱらる(あめりか)」とルビがふってありましたもんね。

 シャパラル車、その生みの親たる「ジム・ホール」御大につきましては、さらにご興味のある方、情報の精度を上げたい方はネット上で色々と御調べ頂くコトといたしまして、ここには”ウィキ”だけを示しておきますが、1960年代中期の段階で、「セミオートマ」「可動式リアウイング」、ボディ内部に負圧を溜めてダウンフォースを得ようとする「車体内部・下部の空力デザイン」等々、実に先進的・尖鋭的な理念の数々は、その後のレーシングカーの歴史において画期を為すものであったと思います。が、しかし、そのような難しいハナシは置いといて(笑)、あとはワタシの”ちゃぱらる原体験”のみを述懐してみたいと思います。

 だいたい、こんな日本にありもしない”羽根の生えた”クルマは、当時の子供にとっては絵空事でしかありません。しかしながらプラモ屋の店先で、やはり「ホコリを被って長期在庫化」している「チャパラル群(チャパラル2E2F2H、2J2J)」を見ていると、「なんだかよくわからないけど、カッチョいい!」という気持ちにさせる見た目なので、毎度、箱を手に取っては眺めまわすというワケです。まず、チャパラルレーシングカーの一大特徴は、そのボディがいつも純白であるコト。これは当然(そうか?:笑)、かの”マッハ号”を想起させるワケです。で、おまけに成型色もちゃんと”白”(コレは塗装という概念がいまだ無い、当時のコドモにとってはリアリティ追求のために不可欠な要素だったのです)。リアウイングの「長ーーーぁい支柱」がゼンマイ動力で勢いよく走らせているうちに、「壁に激突→こなごな→で、泣く(笑)」となってしまうのも懐かしいです。なにしろ完成後30分以内に五体満足ではなくなりますからね。

 他に、ロードカーの製造を行なっていないレーシングカーコンストラクターのプラモ銘柄としては、英国の「ローラ」「マクラーレン(今でこそ、ロードカーやってますが)」等もありましたが、それぞれの有名マシンのマーキングがなかなかに凝ったモノでして、「マクラーレンM8A」なんてカンナムマシンは大滝製作所製やタミヤ製ので何度もチャレンジしましたが、成型色”中途半端なオレンジ色”の上からクリヤーオレンジを塗れ、との御無体な指示書。当然、筆で塗る→俄然、投げつけたくなる(笑泣)。

 その点「チャパラル」はいい。白い成型色に簡単なゼッケンデカールさえ貼れば、気分はもう「ラグナ・セカ」。モントレーの抜ける様な青い空と白い雲が良く似合う素晴らしいマシン(小学校二年生の感想、というか妄想:笑)となり得ます。

 このあたりのプラモデルキット、1990年代前半に、なぜか一瞬「プチブーム」が起こりまして、箱絵のデザインを今様に変えた”再販物”がたくさん出ました。確か、チャパラルも持ってた様な気がするケドなぁー。今度千葉の家に帰ったら、いそいそと(笑)ほじくり返してみようと思っております。

 それじゃー、また明日!

2012年9月11日 (火)

私的、1968年日本グランプリ

 はい、「ネタ切れ」ですよーだ(笑)!まー、このようなブログでも、毎日書いていると、「塵も積もればゴミの山(泣笑)」を地で行く展開で、本日確認してみたら、いつの間にか700ページを超えているんですね、ここの駄文。コレには些かならず自分でも驚いた。昼間のシゴトで無いアタマを振り絞った「その出がらし脳」が、夜になってなお毎日一生懸命考えるんですから、時々の不調は「長ーい目で見て」やってくださいね。

 ところで、夏休みに我が家の”プラモ格納庫(笑)”をあさっていると、もう、コレはきっと一生作らないのだろうなーと思うキットがある一方で、コレはまだまだ幾つでも欲しいと思わせるモノがあるということに今さらながらに気付くわけなんですが、子どもの頃の様々な想いの詰まったモデルを、散発的に再販してくれている「タミヤ」さんには、やはり、そのたびに感謝したりするワケです。

 1977年のスーパーカーブーム以前、日本で「イタリア車」がプラモ化される事は実にマレであったと思います。中でも、マセラティ、フェラーリ、ランボルギーニなどの”ロードカー”となりますと、数えるホドしか存在しませんでした。

 ここで、当時の「スーパーカーレース」の動画をどうぞ(音出ます、御注意を)。

 ・・・意外と健闘(笑)「デ・トマソ パンテーラ」。カウンタックとともに縦置きミッドシップの面目といったところでしょうね。結局最後はカウンタックが勝ってしまうところが「うー」ですが。画面を見てて、コカコーラの王冠めくりで出てくるスーパーカーコレクションの色使いを思い出してしまいました。

 70年代中期までの「天下のタミヤ」さんは、とりわけイタリア車にツメたくて、フェラーリのフォーミュラーワンマシン以外はほぼスルーといった感じでしたよね。マセラティとランボルギーニに至っては「何、ソレ?」といった体。今気が付いたけど、マセラティに関しては、今現在に至るまで完全に存在してませんよね、タミヤのキットでは(どなたか万一有るのなら教えてください)。

 そのような中で「1/18 チャレンジャーシリーズ」という、プロトタイプレーシングカーと、なぜか360ccの軽自動車をシリーズ化する小さなラインナップがあり、「ポルシェカレラ10(910)」「ニッサンR-381」の2台はとりわけワタシのお気に入りです。この両車、人生通算何個作ったかわかりません。・・・けど、まだ作ってみたいなぁ(素組で:笑)。

 そんな愛しいヤツラの”本物”が走り回る「1968年の日本グランプリ」の動画を発見してしまいましたので、ご紹介いたしましょうね。音が出ますのでご注意ください。

 その1:http://www.youtube.com/watch?v=puD3n2JIMew&feature=related

 その2:http://www.youtube.com/watch?v=oVSG86w972U&feature=fvwrel

 ・・・ニッサンR-381はゼッケン”18”、”19”、”20”と三種類作りわけてみたいな。キットオリジナルの作例とデカールはゼッケン”20”北野元仕様だけなんですけどね。

 まっ、こんなコト”大衆の面前で”大っぴらに云ってますけど、これが実現するのは一体いつの時代になりますやら。

 それじゃー、また明日!

2012年9月10日 (月)

「30年を2時間半で・・・」

 まー、今日も「ブログねた」考えなきゃ。タマには「時事ネタ」でも、と、ヨメに「なんかニュース無ぇーの?」と聞きながら、帰宅後は夕食喰いながらの”ネット徘徊”。

 ・・・「尖閣諸島を”国が買い取って”国有化するんだってヨ」「現職の閣僚がいきなり・・・」と云うたまげるハナシや、「”ホンダCBX400F(30年も前の往年の中型バイク)”がバリもん500万円もするために窃盗団が大流行し、保険会社が盗難保険の付保をヤメている」といったハナシで、なんだかどれも殺伐としてるよな(泣)。

 で、今日は”心がちょっと洗われる”歌をこの間初めて”目にしました(あえて耳では無く:笑)”ので、ここで御紹介いたしましょう。

 森山良子さん(”♪このひろーい、のはらいっぱい、さくーはなぁーをー”とか”♪ざわわー、ざわわー、ざわわー”」のヒト)の「30年を2時間半で・・・」(音出ます、注意)という曲です。

 この曲、なにしろ9分近くもあるものですから、地上波のテレビ放送で演じられるコト(音出ます、注意→ワタシ的にはコチラのパフォーマンスの方が上出来だと思います)は稀だそうで、ワタシも昨日たまたま発見するまでその存在を知りませんでした。

 ワタシと同世代人以上の年齢でないと、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、これは「笑いとペーソス」溢れる名曲だと思いました。ディナーショーとかでもヤッてくれるのかなぁー、この曲。一度ライブパフォーマンスで見てみたいモノです。こういうのが本物の「芸能」だと思いました。こりゃ、もはやシャンソンだもん。その系統の曲で「Ale Ale Ale」(音出ます、注意)というのもあります。”加齢”をテーマにして笑いを取る手法は「きみまろ(コレはあまりワタシ好みの笑いじゃない)」みたいでもありますが、圧倒的歌唱力のオブラートに包まれてお洒落な世界に昇華しておりますよ。”初老”で御疲れの方(笑)にはオススメです。

 それじゃー、また明日!

2012年9月 8日 (土)

ムカシの”揚げパン”と”山田うどん”。

 今日も土曜日だけに、朝一番の「朝霞のHさん」マセラティ222SRの1000Km点検を皮切りに(アジアン土産&”10式戦車饅頭(笑)”有難うございました!)、「鳩山町のSさん御夫妻」へのホンダバモスホビオの納車(ウマそうな”イタリアンパスタセット”を有難うございました、いつもホントにすみません!)、「横浜保土ヶ谷のKさん」とマセラティクアトロポルテV6の商談そして御売約(ホントに過去何台をお買い上げ頂きましたことか、この度もまた有難うございます)と充実した一日を送らせて頂きました。

 そのような中で「Kさん」と雑談中に小学校の時分の給食のハナシとなり、「あの、ムカシ”ソフトめん”っていうの、ウチの学校では出てたんですけどね」と仰いますので、「ボクら(ワタシと次男)の学校では、そのソフトめんっていうような袋に入った形式のヤツは出なかったんですよね、同世代のちょっと上のヒトからウワサには聞いていますけど」「そういや、”揚げパン”っつーのも、ムカシ給食で喰ってた”味”のヤツが無いですよね」「あっ、そうそう、今”市販品”で売ってるのは、ムカシの給食のとはぜんぜん違う。もっと油が全体的に染み込んでて、かといって底面はカリっとしてるんですよね」「中身はモチッとしててね。懐かしいなー、喰ってみたい」「今の給食用の本物はどんなだろうかなー、コドモにクレって云うワケにもいかないし(笑)」

 「給食当番(音出ます、注意)」という、マスコミでたびたび取り上げられる「給食料理専門店」の移動出店車でも、一度買ってみたコトがありましたが、やっぱり雰囲気勝負なだけの「今の揚げパン」でガッカリしたものです。このワタシたち世代の”ムカシ喰った給食の揚げパン”に対する見た目や味や食感の記憶は地域を問わずに共通(結構デカイ、油が染みている、砂糖はザラ目、底面はカチカチ、中身はモチモチ)しており、皆一様に「どーして当時の味のモノがないのか?」と思っているものです。

 そもそも、「独身の身、いつもご飯はどうしてるんですか?」といった会話が「外食産業バナシ」に変化し、そのハナシの中に「山田うどん」バナシが出てきてしまったので、そこから「給食ソフトめん」が導き出され、ついに懐かしの給食バナシ(しまいには”揚げパン”)に変化していってしまうといったところが、「マイクロ・デポ”二階の雑談ワールド”(笑)」の真骨頂ではあります。

 あー、ムカシ豊島園の駅の横にあった「山田うどん(ちなみに、コレ探すのに、グーグルで”山田うどん”と検索ワードを入れたら、プルダウンメニューの候補に”山田うどん まずい”という検索式があって、思わず大爆笑→ワタシは価格を考えればウマいと思うんだけどなぁ・・・)」は懐かしいなー。

 現在では関東一円に商圏を持つうどんとソバのチェーン店なのですが、ほとんどが国道、県道沿いに立つファミレス形態の店舗になっております。電車での移動中には食べにくい環境になっているようで、ちょっと残念。

 そのメニューも実に多彩且つ非常に安価なのですが、ムカシは駅の立ち喰い形態がほとんどで、主に西武沿線の駅で食べるものでした(所沢に本社があるからだと思う)。かけ、玉子(月見)、天ぷら、天玉の基本4種類で、うどんかソバを選ぶという感じのシンプルなメニューだったと思います。

 ところで、天ぷらうどんと云っても、エビ天などでは当然なく、玉ねぎオンリーのかき揚げが乗っかっており(目の前で”コナ”から揚げているから、それなりにウマい。家庭の味と云ったところ→自宅で揚げる天ぷらのレベルというコトなんですけどね。現在では桜エビくらいは入っているのかも知れませんが、ワタシは”往年の玉ねぎオンリー仕様”を支持します:笑)、そのテキトーさが、譬えようも無く「山田うどんワールド」なのであります。小学校の頃、夕方に学習塾に行く途中でよく食べたくなったモノでした。あの匂いはズルかったなぁ・・・。

 「吉野家の牛丼」が、いわゆる普通の伝統的な「牛丼」ではなく、あくまでも「吉野家の牛丼」である如く、「山田うどん」の「うどん」も「山田うどんのうどん」でしかありえません(ソバ粉の存在をまったく感じられないソバの方もよろしく!:笑)。食したコトの無い方々には、この「ココロ」をどうにもお伝えするすべが無いのですが、とにかく麺が独特(というか、ハッキリ言って、ちょっとヘン)な食感&味なのです。で、現在でもお客さんが”わざわざ選べば”こちらの”ムカシタイプ麺”をあえて注文するコトが出来るというくらいに「一般的基準に立てば基本的には”マズイ(笑)”んだろうけれども、どーしたワケか時々ムショーに食べたくなる」というスーパーフードなのです。

 ・・・ホントに急に食べたくなったけど、歩いて行ける近所には無いんだよな(泣笑)。

 それじゃー、また来週!

2012年9月 7日 (金)

"car magazine"412号、出た!

 以前に軽く「前フリ」だけしておりましたが、ワタシも取材を受けた記事が掲載されているという「カーマガジン412号(ネコ・パブリッシング刊)」がすでに発売されております(お知らせするのをスッカリ忘れてた次第:笑)。

2012090701201209070220120907032012090704 何と云っても、書店にて目を引くのは”Bow”御大(お元気でいらっしゃいますか?)描くところのオレンジ色のランボルギーニミウラP400(と、ACコブラですかね)であるコトでしょう。あたりまえだけど、素晴らしい画力にまずは感服いたしました。コレ一発で、カーマガしばらく御無沙汰していた方も、久しぶりに手にとって眺めてみたくはありませんでしたか?

 マイクロ・デポの関与している「ビトルボ関連記事」は”P58・P59”のカラー見開き2ページに掲載してもらえています。ワタシが2時間半に亘って、あっちに行ったり、こっちに来たり、「べらべらと(笑)」取り留めも無くお話した諸々が、簡潔に体裁よくまとめられています。さすがは、澤村編集長とこちらも感服。

 ・・・で、本日のお題はソレ(当店掲載記事)ではありませんで、カーマガジン412号の巻頭第一特集記事である、「憧れだけでは終わらせない 一生に一度は乗りたい365台」についての考察をと思っておりますヨ。

 副題として、「1962-2012 50years Collection ENTHUSIASTIC CAR HOT365」と英文で書いてあります。ここ50年間に出現したクルマたちの中から、編集部員さん方の独断と偏見で365台をセレクトしてくれたという有難い御本(笑)です。

 それぞれのクルマの特性を「春夏秋冬」に準えて、セグメントされております。どういうわけか、「夏のクルマたち」のコーナーに多くの「エキゾチックスーパースポーツかー」が分類されており、見た瞬間に「おいおい、ソレは乗れんだろ、夏には」的、現実的視点からくる問題点もあるにはある(笑)のですが、ソコはソレ、あくまで”イメージ”を喚起するというコトで。まー、真夏の太陽に”パッション”を感じるというコトなのかな。

 そのような中で、われらが愛しい「マセラティ関係車」がどれだけ食い込んでいるか、ワタシも一生懸命抽出作業をしてみましたので、その研究成果をご覧ください。

まず「春のクルマたち」には、0台。

次に「夏のクルマたち」には、マセラティボーラ、リジェJS2(エンジンがマセラティ製)、マセラティメラク、マセラティ3200GT、マセラティMC12,アルファロメオ8Cコンペツィオーネ(エンジンのベースがマセラティ由来)の6台がエントリー。

はい「秋のクルマたち」には、マセラティミストラル、マセラティクアトロポルテ(初代”フルア”ボディ)、マセラティセブリング(3500GTIS)、マセラティギブリ(初代”ギア”ボディ)、マセラティクアトロポルテ(五代目現行型”ピニンファリナ”ボディ)の5台がエントリー。・・・で、そのシメのページにウチへの取材記事がありますから、「マセラティ全ビトルボシリーズ(3200GTを除く)」は、やっぱ「秋のクルマ」なんですかね(笑泣)。ホントは”十把一絡げ”にして欲しくないんだけどな。それぞれが「スペシャリテ」の逸品ですからね。

・・・で、「冬のクルマたち」には、シトロエンSM(エンジンがマセラティ製)のただ一台。

 皆さんは、どのような感想をお持ちになるでしょうかしらね?ワタシとしては、まあ、「マセラティ」、健闘している方かなと思います。

 蛇足ながら、この365台の中で「ワタシ(たこちゃん)」が所有してたコトのあるクルマを抜き出してみました。

「春」:ミニ、ビートル、ルノー5(初代アルピーヌ)

「夏」:無し!!

「秋」:X1/9、914(914-6じゃないけど)、コペン、ビトルボスパイダー、4台のスパイダーザガート、222E・・・

「冬」:フロンテクーペ

・・・コレを見て想うに、ワタシは「秋のオトコ」であるコトが判明。パッション無ぇーのかなぁ(笑)。

 全体を眺めて見ての感想は、率直に云って「ふっ、まだまだだな(早瀬○近@サーキットの娘の雰囲気で)」という感じ。いやー、乗らねばならんクルマは、もっと身近にもあるのではないかと思うのであります。

 それじゃー、また明日!

2012年9月 6日 (木)

いきなり、”ムカシの童謡”のハナシ

 はい、こんばんは。今日も午後から春日町作業場で昨日の作業の続きに従事しておりましたが、今にも降りそうな雨は、そのうちやっぱり降り出し、あとは降った(撤収!)、やんだ(再開!!)を繰り返し、いい加減にアタマにきました。ちなみに足首の方も、蚊に刺され過ぎでいまやハレあがっております(泣笑)。

 ところで、昨日の朝の事。うちのヨメがメシの支度をしながら台所でなにやら楽しそうに歌っておりまして、バルコニーの窓から半身を外に乗り出しつつ「ホタル族(家の中でタバコを吸わせてもらえない可哀想な高額納税者たちの事:笑)」をキメ込んでいたワタシの耳にも、その脳天気に楽しそうな歌声が入ってまいりました。

  ♪「かぁーえぇーるぅーのよーまぁわりぃー、がーっこ、がっこげこ、ぴょーん、ぴょん。らっぱふーけ、らっぱふーけ、がっこげっこぴょん。もっとふーけ、もっとふーけ、がっこげっこぴょん・・・」

 ついに、「オカシクなって(笑)」しまったのかと一瞬思いましたが、気を取り直して「なに?その歌は」と尋ねると、「”かえるのよまわり”よ。知らないの?」とか云いますので、さすがのワタシも「知らねーよ、そんな曲。初めて聞いた」と申しますと、たぶん子供の頃に参加していた、久住高原(阿蘇山の近所です)に於ける新聞社主催の「コドモサマーキャンプ」で覚えたのだと云う。

 ミョーにキャッチーな旋律&歌詞に付き、昨日から今日一日に掛けて、ワタシのアタマの中では「がっこげっこ、がっこげっこ、がっこげっこぴょん・・・」とリフレインが喧しいコト。夕方も蚊に刺されまくりながら、「あー、カユいなー!がっこげっこぴょん」という感じでした(笑)。

 で、くやしいから調べてみました、この曲の正体を・・・

 ・・・「蛙の夜回り(かわずのよまわり:音出ます、注意)」という戦前の「手あそび歌」だそうです。野口雨情作詞、中山晋平作曲とありますから、昭和初期の歌謡曲ヒットメーカーコンビが作った童謡だったのですね。このコンビの作品には、童謡の有名どころが結構たくさんあり、「シャボン玉(しゃーぼんだまーとーんだー、やーねーまーでーとーんーだー)」とか、「黄金虫(こがねむしぃーはー、かねもちだー)」など良く知られているモノ多数。

 こんな80年前の童謡が、驚くべきことに今でも幼稚園とかキャンプファイヤーなどで歌われているらしく、歌詞も現代風に改変したり、地方によって細部が違っていたりと幾通りかのバリエーションがある様です。確かに、”蛙=かわず”では、「古池やー」って感じで松尾芭蕉っぽいですよね。風流だけどチットモ可愛くない(笑)。で、ヨメさんは、「かえるのよまわり」で唄っていたと云うワケです。著作権が切れているとは云え、大家の作品の歌詞を改変していいのかどーかという問題もちょっと感じますけどね。しかもヨメが歌っているのは、メロディーまでビミョーにアレンジされております(コレは本人の覚え違いのような気がいたしますが:笑)。

 一方、ソレに対抗すべく「いちれつらんぱんはれつしてー、にちろーせんそーはじまったー、さっさとにげるは、ろしあのへー、(なんじゃらほんじゃら:ここ記憶が曖昧)、にほんのへー」って知ってる?とワタシ。「もー、意味が全然分からないわよ、何それ?」「ウチのばーちゃんとか、母親とかが、御手玉しながら”そう歌う”のだ、ってコドモの頃にむりやり歌って聞かされてた」・・・で、その歌はホントはこんなの 。「まりつき歌」なんですね、ホントは。あー、そう云えば、ドッジボールとかで”毬つき”しながらも歌ってたな、ウチの母。だけど、考えてみたらスゴイ歌詞だよなー、富国強兵の時代相を丸ごとコドモの歌にするんですからねー。

 皆さんも、「じーちゃん、ばーちゃん」からコドモの頃に教わった「そういった類の歌」を御存知でしたら、コメントしてみてくださいな。普段コメントしにくい方も肩のチカラを抜いて御参加くださいね。本日は「小ネタ」で失礼しました。

 それじゃー、また明日!

2012年9月 5日 (水)

今さらながらに、イタリア車はカッチョいい!

 今日のワタシは、夕方まで春日町作業場で作業に邁進しておりましたが、まぁ、気温が高いのはユルすとしても、「蚊」の大群は、ホントにもー、ユルさん!!”スキンガード”、”金鳥の渦巻”・・・ありとあらゆる対策もまったく無力でした(笑泣)。上腕、足首、首筋と感覚が無くなる程に刺されまくりです。あー、ソレソレ(脳がオカされたらしい:笑)!

20120905012012090502_2 「所沢のNさん」から、ご依頼を頂戴していた「アルファロメオスパイダー3.0V6」。新車並行、左ハンドルの6速マニュアル車です。走行距離も2万キロちょっと。

 今日はメデタイ納車の日。夜になれば、仕事の帰りにお立ち寄り頂けるとのお話でしたので、朝一番よりボディの最終仕上げ&ガラスコーティングの作業を実施。とってもキュートに仕上がりました。

 納車前所定整備のために入場させたアルファロメオディーラーのフロント氏も”並行輸入車”としては最上級レベルの個体であるとお墨付きをくれました。この車種、いまやアレてるモノが多いんだそうです。・・・で、いきなり「オープントップ」にしてお帰りになった「Nさん」。・・・カッチョいいー!!

 初めてのクルマが”こんなにカッチョ良くて、バリバリもん”だなんて、なんだか、つい半年まえに、このアルファスパイダーの総額金額より「ちょっぴり、お高いザンス(笑)」な中古のコペン(3万キロ、しかも並物)を買ってしまったおぢさん(このワタシです)としては、ものスゴク妬ましいホドに羨ましいです(ホント、大事にしてね:笑)。

2012090503 こちらは、”ビアンコ”クアトロポルテ。超絶仕上げを目指して色んなコトやってます。誰か買いに来てね、頼むから(笑)。ヨソにはこのレベルの売り物は、まずありませんよ。クアトロポルテを探している方は、とりあえず見に来る価値は十二分にあります。

 ・・・にしても、ねー。長期デフレ傾向の世の中とは云え、外国車の中古車は安いよなぁー。20年前、30年前の感覚で、「外車の高級車(特にイタリア製)は中古で買うとタイヘン」なんていまだに思っている「世のおぢさん予備軍」の方々には、力説したいですヨ。買い方と、維持の仕方さえ間違えなければ、中古のイタリア車は、もはや全然大丈夫。軽い気持ちでワタシたちマイクロ・デポに御相談ください。間違いの無い買い方と維持の仕方をご伝授することは出来ると思っておりますです、ハイ。

 「あー、やっぱ、イタ車はいいよなー(ワタシの心の中の呟きです:笑)」

2012年9月 4日 (火)

たこちゃんズGT”2012夏”(その12:完結篇:常滑で”やきもの散歩道”周遊→一転、半日で千葉に還る)

 今日も朝方だけは比較的に過ごし易かった東京は練馬です。午前中には、とあるマセラティの査定に出張し、帰って来る頃には、もう「いつもの、うー(どころか、今年一番の”うー”だったかも:笑泣)」状態でしたけど。

 ところで、長らくお送りしてまいりました「たこちゃんズの夏の陣(題名が違うでしょ:笑)」も、いよいよ本日を以って「大ラス」とさせて頂きます。

 あっ、久しぶりに書いておきましょうね。ここは、マセラティ専門店のマイクロ・デポがお送りしている、ホントは旧いマセラティのコトばかりを書かねばならないブログ、「マセラティでイッてみよう:2」であります。しかしながら、本日もマセラティの「マ」の字も出てこないというワケですから、毎日ご覧になっている皆さんも相当”アキれ顔”になっているコトでしょうね。

20120903012012090302 タイムマシンの時間設定は、いまだ「2012年8月16日(木)」のままです。時刻はちょうどお昼前のひととき、AM11:00くらいです。

 今度は「常滑」名物の”やきもの散歩道”を徒歩で廻るコトといたしましょう。昨日までご紹介していた「INAXミュージアム」からはクルマで10分程度のエリア。「専用の大駐車場」が、なぜか散歩道順路の途中にありますので、クルマで当地を訪れた場合には「お奨めコース」を初めから順に歩くコトが出来ません。いきなり、心の準備も無いままに”ソレらしい場所”へと放り込まれる感じです。

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 ”見どころ”を教えてくれるパンフレットと首っぴきの”たこちゃんヨメ”に指図されるままに歩きます(・・・というよりも、”三歩ハナれて師の影を踏まず”といった感じで、ワタシはちょっと後ろでカメラを構えつつ、そろそろとついて行っていますね:笑)。

 なんだか、見たいところを先にしようとすると、順路を逆走している模様です。周囲の壁に埋め込まれた”やきもの”の数々はどれもいっけん無造作に並べられたように見えますが、それぞれにある一定の法則性があるようで、ある種、幾何学的模様といった感じで面白いです。

 ”散歩道”は隅々までよく整備され、要所には”順路看板”も設置されておりますので、初めての観光客にもやさしいところです。

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 但し、無理やりに「観光地化」をしようか、といった”あざとさ”はあまり感じられませんで、”あり物”を使って見せ場を作ろうとしているのが好ましいところです。

 嘗て、このあたりの工場がフル操業で、煉瓦煙突からは黒煙がもくもくと、それこそ四六時中立ち上っていた時代は、巣造りするツバメたちが真っ黒になっていたそうで、木造の建物の外観が皆一様に黒いのも、そもそもはそういった煤煙の影響によるモノだったのでしょう。そのうち、どーせ黒くなるのなら、初めから黒くしちゃえというコトで、狙って黒く塗っている建物も出てきたといったところでしょうかね。

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 迷路のような街の中。基本的には道路の幅員が非常に狭く、軽自動車がようやく通れるくらいの寸法取りです。

 という理由で、ほとんどクルマの通行もありません。まさに”散歩道”の名に相応しいところです。

 右を向いても、左を見ても、小さな窯元が軒を連ねます。

 些か残念ながら、ワタシたちが訪ねた8月14日はちょうどお盆休みの真っ只中でありましたので、ほとんどの窯元さんがお休みで、あちらこちらの煙突からモクモクと煙が出る風景を拝見することが叶いませんでした。街は静かで人通りもほとんど無く、ひたすらじっとしているように見えました。遠くから蝉時雨だけが聞こえてまいります。

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 そのうち、ヨメが「”じゅっぽんエントツ”の建ってるところにイカなきゃ」と云いだしはじめました。

 ワタシも愚直に「十本煙突」という看板が無いかと周囲をキョロキョロ。

 そのうちに、ひときわ大きい案内看板が多数立っているスポットを発見。「題名:登窯」とある。「あー、コレコレ、コレが”じゅっぽんエントツ”のところよー」って「”のぼりがま”って書いてあるぢゃんよー」・・・ハヤく云え(”じゅっぽんエントツ”って書いてあると思って探してたのに:笑)。

 その”登窯”、周囲をぐるっと一周しつつ、裏手の「十本煙突」を見上げます。”登窯”独特の内部構造を理解するコトが出来るように建物内部も歩きながら見るコトが出来ます。

 森の中に木々と一体化するように溶け込む建物と煙突群。コレは、なかなか味わい深い風景でしたヨ。冬場に雪など降れば、ソレもまた格別の風景であろうと思いました。

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 この日も”むっしむし”の暑さで、もちろん”散歩道”の中途には「キンキンに冷房の効いたコンビニ」なんてモノはありませんから、ひたすらハヒハヒ云いながらトボトボと歩くワケです。

 あー、コンちゃんのオロナミンC看板を発見!ちょっとアザトサを感じる琺瑯看板を貼った建物は、きっとなんらかの飲食店に違いないと近づいてみましたら、はたして”喫茶店”でした。・・・でも、やっぱりお休み(泣)。うー、アイスコーピーが飲みたいよぉー。

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20120903272012090328 そのうち、幾らか”遊具”も置いてあるような公園を発見したので、そこのベンチに腰かけてひと休みをキメこみました。

 一服ツケながら、公園の奥に目を遣りますと、煉瓦煙突の傍らに「デカイまねきねこ」と「デカイ”かめ”」を発見。

 コレは見に行くしかないと思い、ツカれた足を引きずりながらも近づいてみました。説明ボードを見て、驚きましたね。この「デカイ”かめ”:ロ号大甕(ろごう おおがめ)」は、なんと第二次大戦末期に開発された(実戦には間に逢いませんでしたが)「ロケット戦闘機:秋水」のための”ロケット燃料貯蔵槽”として軍の発注に基づき制作されたものだそうです。この甕、ホントに実物を見ると驚くほどデカイんです。用途の是非はともかくとして、この無理難題に応えた「常滑」の製陶技術は、当時(いや、現在でも)の工業製品としては、やはり最高レベルのものであったコトは疑いないでしょうね。

20120903292012090330 ひと休みしたら、少しは元気が出てまいりましたので、さらに”やきもの”の街を散策いたします。

 アップダウンが激しく、曲がりくねった狭い路を、相変わらず”正規の順路とは逆向きに”歩いています。

 時おり、前方から歩いてくる”他の観光客”からは、毎度「コイツら、ナニやってんの?」的な視線を投げかけられてしまいます。こっちだって好きでこうなっちゃったワケでは無いんですけどね。

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 あー、コレが名にし負う「土管坂」なんですね。

 雑誌の旅行記事や、テレビの旅番組で「常滑」を紹介する時には、必ず真っ先にココが登場いたします。

 まぁ、確かに土管が並びまくった風景は特異なモノではありますが、写真でお分かりのように、ワタシが両腕を広げたほどの幅員しか持たない路地です。もっともこのスポット、そもそも本やテレビで紹介される時にもさして立派には映っていない(失礼)モノなので、意外にも「ガッカリ度(また出た:笑)」そのものは低いです。やはり、せっかく「常滑」に来たら、立ち寄るべきスポットでありましょう。

20120903352012090336 ・・・ただねー、やっぱり、涼しい時期や時間帯に訪れた方がいいかも知れません。

 ちょうど、真夏とお昼の真っ盛りに訪ねた”たこちゃんズ”は「干しタコ」になってしまいそうでした。

 何しろどこに云っても、ほとんど日陰が無いんですから、コレは”日傘”を装備するなど何か考えないとイケません。さらには起伏も激しくて、息切れもいたします。特に御老人などには相当な高負荷だと思いますので、お気をつけて。

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 往年の「廻船問屋」の建物がそのまま展示物件になっております。

 建物の中に入場するには、別途料金が発生するらしいので、時間も押しているコトだし御辞退申しあげましたが、庭園の中は通路として自由に歩くコトが出来ます。

 建物内部に入って「ふっ、ふっ、ふっ・・・おヌシもワルよのぉー」と「水戸黄門ごっこ」とか「大岡越前ごっこ」とか「暴れん坊将軍ごっこ」に興じるのも面白いかと思います。この手の時代劇番組では、なぜか必ず「廻船問屋=”悪の元締め”(笑)」ですよね。

 「追って、お上より厳しい沙汰があるであろう。覚悟いたせ。(水戸黄門)」「市中引き回しの上、打ち首獄門を申しつける(大岡越前)」「成敗!!(暴れん坊将軍)」・・・そのようなシーンをなぜか次々と思いだしてしまうワタシ。悪は必ず滅び、正義は勝つ!!ムカシの時代劇ドラマはスカっといたしますな。

 ・・・もちろん、こちら「濱田家」さんでは「清廉潔白」、断じて”そのようなコト”は無かったとは思いますが(脱線してすみません:笑)。

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20120903452012090346 ・・・その後も、片っ端から見るべきスポットを求めて歩き回りました。

 ブログを書くにあたってコマるのは、こういった”街全体に漂う空気感を楽しむ”といった場所をご紹介する場合には、いちいち”写真キャプション”を付けるのが困難であると云うコトです。例えば「あぁー、デカイ”まねき猫”発見!!」とかね(こういうのはキャプション付け易い:笑)。

 掲載する写真を減らせば、ワタシも苦労は無いのですが、拙い撮影技術で撮った写真を一枚でも多く載せるコトにより、ご覧になっている皆さんにも「その場所の空気感」を多少なりとも味わって頂けないものかと、これでも日々腐心しているのでありますよ。

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 はい、”やきもの散歩道”の本来の起点はここ。その名も麗しい「常滑市陶磁器会館」の前です。昭和30年代テイストの漂う建物は、かなりイイ味出してます。

 コレでこそ、なんと云うか、やっぱり「常滑焼」の総本山にやってきたという実感が、いやが上にも湧いてくると云うモノです。ここに駐車場を設けてくれていたら、クルマで来たお客さんも「さぁ、イクぞぉー!」といった高揚した気分をもっと感じるコトが出来るのにな(オレだけか?:笑)。

 ともあれ、こういうモンは見て行く順番も結構大事な要素だと思うのです。

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 相変わらずに順路を逆に歩いて行きますと、県道の上に架かっている見るからに「ワタシ好き」しそうな物件(笑)を発見しました。

 「一木橋」・・・「あらかじめ橋を架け、その下の土をくり抜く工法で造られた」とあります。元はどのような地形だったのでしょうね。強引に”切り通し”状態を造ってしまったというコトなのでしょうか。ソレにしてもモノすごく豪快な工法もあったモンです。やっぱ大正時代のヒトもエライですね。

 橋を渡り切るとすぐに「かき氷屋」さんがあり(でも、休業中:泣)、そこにあった自動販売機でようやく飲料をゲット、そして一気飲み。あー、ちょっと蘇生。

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 赤煉瓦の煙突が林立する往時の風景を今に伝える「煙突の見える丘」に立ち、”やきもの”の街を高所から眺めてみたりもしました。

 煤けた煙突と黒い屋根、そして絡まる”蔦”の緑。断片的に切り取って見れば、確かにそこかしこから”懐かしの空気感”を感じ取る事は出来ます。

 でも、全体的に眺めてしまうと、やはりムカシのようには見えないモノですね、残念ながら。やはり、考えてみれば平成時代もすでに24年が経過しているワケで、「明治・大正・昭和」の三代は、遠い地平の彼方となってしまったという事なのでしょう。

 それでも、かろうじて残存するこういった”いにしえの街並”を、短時間ですがこうして歩かせてもらえた事には有難いと感じました。皆さんは、どう感じられたことでしょうね。コレと云った大きなトピックスこそはありませんでしたが、何かがこう、じわっと沁みる街でありました。しかるに、この”雰囲気をじっくり味わう”には、この夏は些か気候がキビし過ぎました(笑)けどね。

 今度来る時には、あえて「寒いくらいの」時期を狙って来ようと思います。青々と茂る緑とはまた違った、「枯れた茶色い感じ」では如何でありましょうか。心の洗濯にはちょうどいいかな。

 ・・・さぁさぁー!コペ蔵もお待ちかね。午後は千葉まで一気にキャノンボール・ラン(笑)。

20120903672012090368 ・・・と、思いきや、幹線高速道路はどこに行っても「ズドド渋滞」。

 この先、ホントに繋がってるのか?と疑問を抱きつつ、その土地その土地の「地元ナンバー」車のシリを追っかけて走ります。

 ところどころで知ってるところに出るんですけどね。そのうち、またまた訳の分からないところばかりを這いまわります。「ナビ?」もはや、まったく無用の長物です(笑泣)。

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 しまいには、なぜか”箱根越え”して小田原入り。

 小田原厚木道路もその先渋滞に付、乗るのを断念。国道一号線から、途中で一瞬西湘バイパスの二宮まで。

 「あー、富士山がキレイだこと」とか云いつつも、日付がかわる前に千葉に付くのだろうか、と心の中は穏やかではありません。

 ナビに”した道”で入力してみたら、到着予定時刻AM8:40・・・って、明日の朝のコトかい(笑)!

20120903752012090376・・・で、結局、旅のファイナルはいつものように、首都高速湾岸線をピューっと。空いてりゃ、アッと云う間なんですけどね、ホント。

 千葉の我が家に到着してオドメーターを見ると「34,870Km」。練馬のデポ前出発時点では「31,865Km」でありましたので、今回の旅の総走行距離は「3,005Km」であったことになりますね。

 2012年8月11日(土)のPM20:10から8月16日(木)のPM21:10まで、121時間ちょうどの所要時間でもあります。いずれにしても、ワレながらモノ好きな”たこちゃんズ旅”ではありました。次回は電車がいいな、やっぱ、渋滞はキツいよ(笑)。

 ・・・以上、全巻の終わりであります。御清聴、有難うございました(笑)。

 それじゃー、また明日。

2012年9月 3日 (月)

たこちゃんズGT”2012夏”(その11:常滑で”INAXライブミュージアム”を探訪する②)

 昨日の日曜日といい、今朝といい、ようやく多少なりとも「涼しさ」を感じられるようになってまいりました。このブログの方では「2012年8月16日(木)」の午前中のハナシなんかをまだしつこくヤッてますが(もう、三週間くらい遅れてる:笑)。

2012090149 ・・・一昨日までの続き。2012090150

 この「INAXライブミュージアム」というところは、本来この”ライブ”の語が示す様に「体験型ミュージアム」の体もなしております。

 もちろん「やきもの」を制作するので、焼き上がり時間なども考慮しますと、ワタシたちはパスせざるを得ません。お子さん連れの方などには、こういった実地体験コーナーもお奨めしておきます。

 初代「伊奈初之丞」さんが、明治中期に常滑で始めた「土管」製造が事業化され、タイル、衛生陶器とその守備範囲を広げ、伊奈製陶株式会社→株式会社INAX→(その後短期間に曲折あり)株式会社LIXILの一部門となり、現在も衛生機器全般のブランド名に”INAX”の名は残っております。

20120901512012090152 嘗ての常滑、街の風景には煙を吐き出す多数の煙突が欠かせませんでした。

 黒い板塀と黒い屋根。そして赤い煉瓦の煙突の組み合わせは、モノクロームの世界にワンポイントが入って街の景観を引き締めていたコトでありましょう。でも、当時住んでいた人々にとっては、やきものに生活を賭けていた上に、日常的な”煤煙”との闘いもあったはずで、呑気なコトばかりは云ってられなかったコトでしょうけれどもね。

 窯の中をそのまま展示&応接スペースにしたかのような、この空間。ライティングの妙も相まって、ちょっと洒落たバーのようです。

20120901532012090154 そんな「伊奈製陶所」の歴史を語る上で、そのすべての原点となる「土管」。

 大企業の礎になった「土管」製造事業だけに、その紹介コーナーはワンフロアすべてに亘る広範な展示です。

 現在でも、我々の足元深くに数多く埋設してあるのであろう「地中管」の数々。現在では、普段まったく意識して暮すコトはありませんが、明治の時代に焼きまくって、造りまくった「常滑製」の土管こそが、原初の地中管として大量に埋設され、日本における上下水道敷設など、インフラ整備の黎明を支えていたというワケです。

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 明治の人々のモノ造りの知恵には、いつも感服するばかりです。

 ひとつひとつの工程を、なんとか省力化、標準化出来ないものかと、様々に知恵を絞って、工夫を積み重ねていく。

 確かに現在の目で見てしまえば、鉄と木で拵えた武骨な器具ばかりではありますが、こういった技術開発を100年以上に亘って積み重ねる事により、現在の「INAXブランド」が形成されてきたワケです。

 このミュージアムの好ましいところは、そういった「先人達への想い」やリスペクトが詰まっているところです。最新型の機器を並べて「スゴイでしょ」と云われても、心に響いては来ないですからね。普段、土管に興味の無いヒト(もちろんワタシも含みます)が初めてこの展示に触れ、ムカシの製陶製管技術や、地中に埋設された土管達に少しでも感謝の心を持ってくれれば素晴らしいコトだなと思いました。まぁ、地味過ぎて、お子様には難しいかな。

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 「温故知新」という言葉も、現在ではスッカリ色褪せたモノになり果てた感がありますが、工業技術界において「イノベーション」とか「エボリューション」というのを、ここ30年ほど簡単に云い過ぎた。子供にいたるまで皆が携帯電話やパソコンを持つようになり、双方向のデーター受信が出来るという地上デジタルテレビ、そして「エコカー」と称するクルマたちが遍く伝播したにも関わらず、どうして「モノを持つ喜び」がこんなにも喪われてしまったのだろうと強く思いました。積み上げた”ドカン”のある空き地で子供たちが夕方まで遊びに明け暮れる、こんな写真の展示がこのコーナーのシメでありましたのも、なんだか象徴的です。

20120902012012090202 そんな「土管」展示で埋め尽くされた一階から、さらに階上を目指しますと、今まで歩いていたところが本当に大きな窯の中であったコトが分かりました。

 そして二階にアガりますと、いきなり「殿さま用の厠所」。この「窯のある広場・資料館」の二階は「楽しいBENKIワールド(ホントの名前は違いますヨ:笑)」であるコトがわかりました。・・・恐る恐る、奥へと進んでまいりましょうね(食事中の方は、終わったら見てね)。

20120902032012090204 まぁ、まだまだこのあたりですと、カタチが旧過ぎて、ソレらしい「ナマナマしさ」がありません(笑)。

 いっけんして「ソレ」とは分かりませんですからね。何か古代の遺跡から発掘されてきた歴史的遺品だと思えばなんでもない。

 コレは意外にも楽勝なのかと、ちょっと気を抜いておりましたところ・・・。

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20120902072012090208 「ずどーん!!」・・・まー、あるわあるわ、古今東西・和洋大小(笑)、左右の壁一面に展示された「染付作品群」の数々。

 さすがに圧巻ではありますが、ワタシなどは気がヨワいので、目を凝らしつつ一品一品を吟味するなど、ココロの余裕はありません。このあたりの展示スペースには展示品を覆う隔壁や、透明板など一切配置されておらず、博物館にアリがちな「展示品にはお手を触れないでください」的な注意書きも無かったように思います。「さぁ、見て触って存分にお楽しみください」というワケですが、ソコまでは、ちょっと(笑)。

20120902092012090210 あー、ようやく「ショーケース化」されているスペースに来て、なぜかホッとヒト安心。

 染付モノの中でも、最高峰はこの「紋右ェ門窯」のモノらしいです。この展示の中の白眉と云えましょう。

 こうなるとほとんど生け花をあしらう方が相応しい感じです。恐る恐る撮影するワタシたちが、この写真に写り込んでいますのが御愛嬌。万一ワタシがエラくなって自宅にコレを設置するコトが出来ても、きっと勿体なくて「出るモノも出ない」でしょう(笑)。

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 ・・・その後も「コレでもか」と「この手の」展示は続き、いにしえの衛生陶器の職人芸を「イヤと云うほど(笑)」見せつけられました。

 ここを拝見しながら、ワタシたち”たこちゃんズ”の間で話題になったのは、「コレだけの数を集めて、この博物館を開館準備する時には、担当のヒトビトがさぞや一生懸命に”展示物”を洗ったり、INAXの技術の粋を凝らして”除菌”したりとかしたんだろうね」というハナシ。

 とにかく、”衛生面”はバッチリだと信じております(子供とかは、間違えてナメたりしちゃうカモしれませんからね:笑)。もちろん「ニオイ」なども一切ありませんから、こちらもご安心あれ。

 九州の小倉にも、「TOTO」さんに同種の施設があるようで、本来ひょっとすると、この旅行中にはそちらに立ち寄ったかも知れなかったのですが、時間の関係で、計画にイレ込めなかったのです。結局、トイレの神様からの「お導き(笑)」により「常滑」で出会ったのでしょうね。

20120902192012090220 ・・・はい、ここからは「飲食」しても大丈夫ですよ(笑)。

 ヘビーな展示の数々に些かツカれましたので、またも屋外休憩所で一服を。

 しかしながら、自社製品を含む、遍く存在する衛生陶器に対する愛情がホントに満ち溢れておりますね。そしてどこまでも実用品に「アート」な心を注入してきているという、”美的衛生陶器”の世界があるというコトもここで初めて知りました。我が練馬区土支田のアパートに帰ってきて見れば、”INAXシャワートイレ”が装備されているのを再発見。これからは大事に使おうと今さらながらに思いましたヨ(笑)。

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20120902312012090232 今度は「企業モノ」の側面からは些かはずれた博物館です。

 「世界のタイル博物館」と称された、このミュージアムでは、タイルのコレクションで世界的に名高いコレクターの蒐集品を一同に会しています。

 元来が”やきもの”である、このタイルという品物が、有史以前より地球上のあらゆるところで様々な製法により製造されてきたのだなぁというコトが理解できました。特に何千年も色が劣化しないという特性には驚嘆すべきものがありましょう。

 もちろん、展示物はタイルそのものと、そのタイルを使った”暖炉””マントルピース”等々の室内装飾例となっているワケですが、残念ながら、門外漢のワタシにとっては「大量にありすぎて」どう吟味すれば良いのかとかえって持てあましてしまいました。

 ここに掲げた写真以外にも大量に撮影だけはしてきたのですが、「ショーケース展示」の写真がドレも同じようにしか見えてこないので割愛させて頂きました。

 一方で、タイルにご興味のある方々には、最高の展示であるのだろうと思います。ワタシが単純に美しいと思ったのは「ターコイズブルー」のタイルたちです。こんな色目のクルマがあったら乗りたいモノですね。塗料だとなかなかこの深みと渋みが出てこないと思いますけれど。

20120902332012090234 一階ロビーに施設された”トイレ”(また、はじまった:笑)は、上海万博にも出品されたという、現在のINAXが考える「究極のトイレ」であると称しております。

 派手に看板が出ておりましたので、どんなモノかと撮影にのみ(使用はせず:笑)まいりましたが、なんか”未来風”のモノを期待して行ったら、結構フツーでした。まあ、広いし、バリアフリーではありますけどね。現在のワタシの場合はここまで広いと却って落ちつきません。もうちょっとトシをとったらいいのかな。

20120902352012090236 「世界のタイル博物館」、すべての展示(とトイレ:笑)を見終えて、表に出てまいりますと、ベンチに小さなオブジェが展示されております。

 「なんか、可愛いな」と思いつつ、写真も撮影。・・・「んっ?」オブジェの説明書きを見ますと「題名:ツバメのトイレ」・・・って、もういい加減に「ソコ」からは離れないか?(笑)

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 美しい庭園と黒塀を楽しみつつ、本格的なピッツァも味わえるという、オシャレなリストランテが「世界のタイル博物館」の隣には併設されております。

 中を覗くと大きな石窯もありました。そろそろお昼も近づいて、お腹の方も減ってはきたのですが、考えたら今日中に千葉の我が家に戻らなければなりません。

 この「常滑」には見どころがまだまだあると云うので、まずは先を急ぐコトにいたしましょう。

 次回こそは、完結篇に出来るかな(笑泣)。続きをお楽しみに!

2012年9月 1日 (土)

たこちゃんズGT”2012夏”(その10:常滑で”INAXライブミュージアム”を探訪する① )

 ついに今日から、9月の声を聞く様になりました。光陰、矢の如しとは申しますが、年々、月日の移ろいがヒジョーにハヤく感じられるようです。もう、一年の2/3を経過してしまったのかと思いますと、もっと「高密度」な日々を送らねば、とアセるばかり。

 ・・・ソレでも、まだまだ「たこちゃんズの旅行記」が続いてしまいます。皆さんも結構アキているとは思いますが、もう少しのシンボーでございますので、お付き合いくださいね。

20120901012012090102_2 知多半田の駅前から、さっそく出動いたしました。「2012年8月16日(木)」の朝です。

 まずは、正月にも訪れた「ミツカン半田工場」に、もう一度イッてみました。

 夏の運河はどんな感じかなーと思いつつ到着いたしました。相変わらずに懐かしの風景を醸し出してはおりますが・・・

2012090103_22012090104 ・・・運河の水が干アガちゃってました(残念:泣)。

 毎年の夏には、こうなっちゃうのかな。それとも今年の猛暑で渇水してるのかな。

 たまたまワタシたちが初めて訪れたのが真冬であったので、その黒塀と水面が織りなす運河地帯の美しさに見惚れてしまったワケですが、今日が初めてだったら、「フーン」になっちゃってたかも知れません。というワケで、運河の美しさを期待する向きには、真夏を避けて訪問することをお奨めいたします。

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 続いて、前回の「半田」周遊では訪ねるコトが出来なかった、比較的近所に位置する「JR亀崎駅」にもイッてみました。

 半田から亀崎へ行く道すがらでも、ワタシの目についた、興味を引く「物件」は次々と撮影されます。

 で、着きましたヨ「JR亀崎駅」。現存する国内最古の駅舎というのが”売り”というコトでしたので、結構期待して臨んだのですが・・・実物を見るとヘンにリニューアルされていて、今一つココロにグッと来るモンがありません。写真ではいい味出てたんだけどなぁ。正月来訪時に見た、JR半田駅のホームにある、やはり国内最古であるとする旧い跨線橋の方は、かなりいい味が出ていただけに、こちらはちょっと残念な感じがしました。実際、いっけんしてあまりにフツーの駅舎に見えてしまうモノであったためクルマから降りるコトすらもしませんでした。

 ソレにもメゲず、この半田周辺自体は、たこちゃんズのお気に入りエリアになってしまっております(何と云っても駅前ビジホの価格が素晴らしい:笑)ので、”再々訪”を期しております。来年は「新美南吉100周年」ですからね。南吉さん関係のスポットはその時まで”お預け”にしておくコトにいたしましたが、ソレはそれで今から楽しみでありますよ。

20120901112012090112 ・・・というわけで、半田周辺の探索が大体完了いたしましたので、知多半島道路に乗って「常滑」を目指すコトにいたしました。

 関東エリアにお住まいの方々においては、大げさでなく、ひょっとすると一生の間に一度も訪ねるコト無く終わるという可能性の高い地域がこの知多半島だと思います。現にワタシたちもこの正月までは未踏の地の一つであったワケですからね。インターを降りて市街地を走ると、常滑市役所の隣に「とこなめボート」が並んで建っていて、ソレが市役所よりも断然立派(笑)。なんかイイぞ!常滑。

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 街の中も「しなびた(失礼!:笑)たたずまい」の物件が数多く立ち並び、昭和40年代にタイムスリップした様な錯覚をしばし味わえます。

 愛知県日進市に在住している”たこちゃんヨメ”のお友達、「カヨちゃん」からの情報により、常滑に行ったら寄って見るとイイと伺ったのが「INAXライブミュージアム」という、”やきもの”全般を網羅する博物館でありました。というワケでさっそくイッてみましょー!・・・にしても、アツいな、今日も。

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 皆さんも、今回の「たこちゃんズ”旅”」をご覧になっていて「なんかこう、ひとつ忘れちゃいませんか?」という感想をお持ちであろうと思います。

 そう、「たこちゃんズ”旅”」に無くてはならぬイベントとは、「企業モノ博物館の探訪記」であります。今回も旅の締めくくりとして、強引に予定を突っこんでみました。例によって、些かならず”長篇”になってしまうのですが、ツイてきてくださいます様、お願い申しあげます。なにしろ複合的に幾つもの博物館を連ねたところなので、かなり端折っても展示が膨大なのです。

 駐車場にクルマを停めますと、まず目に入ってくるのは、赤レンガの煙突です。周囲の緑に映えて、とても美しく懐かしい景観を造りあげています。まずは「ツカミはOK!」と云うヤツです。さっそく、場内を廻ってまいりましょうね。

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 まずは、”トンネル窯”と称するレンガ造りの建造物です。コレは、つい先年まで実際に工場の特注タイル製造現場で使われていた現物をそのまま移築したものだそうです。

 この展示を見るまで、タイルというものが、大きな建造物においては「特注」であるというコトを知りませんでした。どのビルもみんな”アリもの”を組みあわせて使っているものとばかり思っていたのです。皆さんは、ご存知でしたか?

 ともあれ、”やきもの”という語感からは、普通、「タイル」というものが真っ先には来ないモノですよね。云われてみれば確かにその通りなんですけど、より日常生活には身近な、食器だとか茶器だとかに比べて意識されるコトは少ないように思いました。まずは、意外な発見をいたしました。

20120901292012090130 ”トンネル窯”のすぐ隣には、ウォーターミスト装置を備えた、オシャレな屋外休憩所があります。

 この日も「とんでもなく暑い」一日でありましたが、この場所だけは本当に別世界、とても快適で涼やかな空間です。

 さすがは、住宅設備機器メーカーの側面を持つ企業の博物館だわい。良く出来てる。

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 庭園に備えられた水飲み場、意匠を凝らした建物群、様々なやきもの展示物・・・どれもアーティスティックな造形物ばかり。

 嘗ての帝国ホテルにも、ここ常滑産の技術が生かされていたのだそうです。正直なところ、”たこちゃんヨメ”はこのあたりの事象に結構ウルさいのですが、ワタシ自身には”やきもの”に関する知識がまったくありません。従来も、ヨメが垂れるウンチクの数々に対しては「ふーん」と聞き流すばかりでしたが、このミュージアムに入場して30分で考えを改めざるを得ませんでした。”やきものの世界”結構深いんですよ、コレが。

20120901352012090136 まったくのド素人であるワタシには、この分類図が理解の支えになります。

 製造方法も、ワンオフ品から量産品目まで色々とあるワケです。

 原料素材が原則的に「土」であるというだけで、実は金属や樹脂製品同様に様々な加工法を有しているというコトが、こういった説明ボードの読破により、ようやく少々理解出来ました。

20120901372012090138 ・・・はい!アートな「BENKI」ちゃん(笑)たちですよー。

 ワタシなどは、気押されて「出るモノも出なく」なっちゃいそーですが(尾籠なハナシで失礼ですが、次回はもっとスゴイんですから・・・とビミョーに意味深な記述:笑)、こういった表面のツルンとした「衛生機器」群も、実に”やきもの”なのであります。ですから”染付”次第でこのように面白い”アートBENKI”が出来てしまうのです。その一方で、”型”に凝れば右写真のような複雑極まる造形物の製作も可能なワケであります。元はみーんな「土」。

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 屋外展示スペースの「テラコッタパーク」。このテラコッタと云うのも、”やきもの”世界の一分野ですね。

 近年まで、実際に建っていた建物たちを飾っていた壁面オブジェが一堂に会する庭園は見事なモノでした。ここではすべてを紹介しきれませんが、とりあえず、造形センスが良さそうなものダケをセレクトしてみました。

 こうして、ひとつひとつ凝った展示が施してあると、古代ギリシャとか古代ローマ、古代エジプトなどの遺跡を集めたようにも見えてきます。あえて破片を拾い集めたかのような展示構成のセンスに、コレまた素晴らしいと感じ入りました。

 続いては、屋内展示にまいりたいと思いますが、本日はここまで。

 次回をお楽しみに!

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