”趣味そのもの”と”趣味性”のハザマ(その2)
昨日曜日は涼しくはありましたが、結局のところ、一日中”雨”となってしまいました。"連休"をとることが出来た方々には絶好のドライブ日和となるところでしたが、ちょっと残念な天気でしたね。
今日も、一昨日の続き、”趣味”とは、また”趣味のクルマ”とか”自動車趣味”とは何ぞや、という難しいハナシをこねくり回してみようと考えております。
コメント欄を拝見していて、些かならずショックを受けたのは、「松戸のS」さん級(というより、ワタシなどの目から見れば”有段者”なのに)の方でも”自動車が趣味”であると自ら発する事に憚りを感じてらっしゃるということ。そして、他の皆さんの文面を拝察しても、何となく「世をハカなんでいらっしゃる」様子。・・・そうすると、多彩な”自動車趣味の世界”を如何に楽しみ、深めていくかを追求してきた”自負”のあるワタシは、さながら「ドンキホーテ(ディスカウントショップの方ぢゃ無いよ:笑)」みたいなモンですね(泣笑)。
今さらながらに”趣味”ってコトバ、事典や辞書にどう載ってるかを確認してみました。
ウィキペディアでは・・・
趣味(しゅみ)は、以下の二つの意味を持つ。
1:人間が自由時間(生理的必要時間と労働時間を除いた時間、余暇)に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと。道楽ないしホビー(英:hobby)。
2:物の持つ味わい・おもむき(情趣)を指し、それを観賞しうる能力(美しいものや面白いものについての好みや嗜好)のこと(英: taste)。調度品など品物を選定する場合の美意識や審美眼などに対して「趣味がよい/わるい」などと評価する時の趣味はこちらの意味である。
Yahoo!辞書(出典:大辞泉)では・・・
しゅ‐み【趣味】
1:仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄。「―は読書です」「―と実益を兼ねる」「多―」
2:どういうものに美しさやおもしろさを感じるかという、その人の感覚のあり方。好みの傾向。「―の悪い飾り付け」「少女―」
3:物事のもっている味わい。おもむき。情趣。
・・・、あー、なんとなくワタシの抱いていた”モドカシサ”の原因が見えてきたように思えてきました。もう、単に”(自動車と付かない)趣味”という言葉の段階で、玉虫色の概念であるわけですね。しかもそれらが、”感覚的領域”までも抱合してしまっております。
ですから「自動車趣味」というのと「趣味の自動車」というのが、ただひっくり返しただけなのに、なんつーかこう、言葉から受けるイメージが違っている様な気がするワケですね。
以下説明のために、上記の「ウィキペディア」の1と2を、それぞれ”U1”、”U2”とし、同様に「大辞泉」の1・2・3を、おのおの”D1”、”D2”、”D3”といたします。
思いますに、U1とD1は、云いまわしこそ違いますが、ほぼ同義を指しているモノと思われます。ただしU1では、単に仕事(職業)に従事する時間以外の時間について、ソレは”余暇”であるとの定義付けも行なわれているようですね。また、D1の方には”個人”と出てまいりますが、U1では主語が”人間”となっており、必ずしも”趣味”がパーソナルな世界のモノに留まらないことまでもを示唆している様子です。U1の”好んで”はD1の”楽しみとして”に相対する、英語で云うところの”fun(ファン)”くらいの感覚を表しているように思います。さらに穿った思考を巡らせますと”好んで”という言葉の云いまわしには、アタマに”悪”の字を付けた場合(悪趣味という言葉もありますから)まで想定した語感であると感じました。
U2はD2とD3を併合して記述されているように思いますが、”味わい”、”おもむき”、”情趣”というキーワードが共通しています。特筆されるのは、U2において”観賞しうる能力”という言葉とともに”美意識”、”審美眼”といった、今様の言葉で云う「上から目線」的ワードが登場してくることです。裏をかえせば「まあ、わからんヒトにはわからないだろうけどね」という”スノビッシュ”な感覚が”趣味”という言葉の概念に入っているというコトです。一方でD2においては”その人の感覚のあり方”という表現に留め、良しあしや高低、といった概念まで踏み込んではいないことも感じられました。
ワタシなりに加えた”難しい分析”はアタマがゴンゴンし始めましたので、ここらでヤメておこうと思いますが、皆さんにはどのように感じられた事でありましょうか。
今度は分析ではなくて、感想を述べますと、ウィキペディアに記載されている”趣味”の概念は、より新しい感覚や雰囲気までも網羅し、大辞泉の方からは昭和初期くらいの時代感覚に基づき記載された”旧さ”(ナウくない:笑)が感じられました。
こうなってくると、他の様々な辞書もあたってみたくなりますが、ココは文学部の論文コーナーではありませんので、突っ込むのはやめましょうね。付きあってくださる方々も「いい加減にカタいハナシはヤメよーよー」と云いたいところをグッとガマンして読んでくださっておりますのを日々感じてはおりますんで・・・。
今回の表題に掲げました「”趣味そのもの”と”趣味性”のハザマ」の”ハザマ”としか表現するしかなかった”モドカシサの根源部分”こそが、この時代変遷により変化し、深まっていった”趣味”という言葉の意味付けの相違を表す部分であったのです。
「あー、ちょっとスッキリした!(オレだけか?:笑)」
そうして考えますと、同じ余暇(空き時間)の過ごし方の中でも、”趣味”という言葉の持つ概念は単なる”ヒマつぶし”とは違い、より一層”小難しい付加概念”をプラスしたモノと云えましょう。
そこで、よく「履歴書」の趣味記載欄に登場してくる、”読書・映画鑑賞”とか”スポーツ全般”、”海外旅行”なんて云うのは、この現代の「新しい(ウィキペディア流)概念の”趣味”」足るには、果してどれくらいの深度を追求していれば許される(ダレから?:笑)のか、というところも興味が湧きますが、「履歴書」の趣味欄には昭和初期感覚のままで当たり障りなく書いておいた方がいい(いわゆる”オトナの対応”としては)のかもしれませんね。
あー、ちょっと難しいコト考え過ぎて、今日もアタマがツカれたわぁー。
肝心の”自動車趣味”には、結論出ぬまま(笑)、この続きは、また明日と云うコトで。
« ”趣味そのもの”と”趣味性”のハザマ(その1) | トップページ | ”趣味そのもの”と”趣味性”のハザマ(その3) »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« ”趣味そのもの”と”趣味性”のハザマ(その1) | トップページ | ”趣味そのもの”と”趣味性”のハザマ(その3) »
「趣味」という言葉を追究するという「趣味」!(笑)
日本語って奥が深いですね。したがって、D1の例に「少女-」が出てきてしまうと悪趣味な辞書になっちゃうワケですね(爆)
いやー、ぼくもすっきりしました!
気になったら調べる、大事なことですね。
投稿: kkmustang | 2012年9月24日 (月) 21時26分
私の趣味…
魂を込めてきれいな女性と食事もしくはそれ以外のことをすること。
魂を込めて美しい車を愛でること。
魂を込めてその他美しいものを愛でること。
魂を込めてDREAMSのキューピーを集めること。
魂を込めて社会的な実に温厚な顔をしつつ変態色惚け親父でいること。
魂を込めてヘヴィメタルを聴くこと。
魂を込めて右翼であること。
魂を込めてAKB48を追求すること。(最近増えました)
…
まだまだ他にもあるんですが、これらは私の社会的な活動、公であれ、私的なものであれ、それらを遂行するにあったって全く関与しない(必要としない)ものだということですね。
これらが一切なくとも仕事は出来るし、一家の長として振舞える。
だがしかし、これらがなくっちゃ恐らく遂行出来そうにない。
つまり、魂を込めて変態色惚け親父でなきゃ仕事出来ないし、魂を込めてきれいなお姉さんと食事しなきゃ一家の長でいられない。 (ほんとかよ!!)
まあ、対・世間様という意味ではそんなの関係ねえ、としか思っていません。
ただ一点、たとえ趣味の分野であろうと公の顔であろうと、己の怠情と無知を恥ています。まだまだ勉強せねばならんと。
投稿: りゅたろう | 2012年9月24日 (月) 21時32分
有段者の方ほど、照れくさくて「私の趣味はナントカです」と言えないかな?と思います、ですからタコちゃんは決してドンキホーテでは無いと思いますよ。私も自動車が趣味と言うと「あードライブね(安楽なクルマで)」とか思われるのがイヤで、違うこと言っちゃいそうですから。まぁフツーの方に「どうせ説明してもわからんしな」と投げやりな気持もあります。
今日は涼しい風が吹いていましたので、久々にビトルボ出勤。ボディーカバーをはぐるとフッと革やオイルやらの匂いが鼻をくすぐりました、もう陶酔。「匂い」重要ですよね!、でもフツーの方は「そりゃ自動車趣味と違うんじゃ?」と、理解しにくいでしょう。
ちょっと旧い外車と生活するとそれに付随するいろんな事(ほんといろんな事なので具体的に挙げませんが)が楽しみとなりますね、シアワセですわ私は。今日も寝る前にヤフオクで手に入れた洋書眺めます(キャラミのほんとに美しい写真が載ってるんですよ)。
投稿: 一松 | 2012年9月24日 (月) 21時42分
ワタシも定義見てスッキリしました。
いろんな趣味がありますが、気兼ねなく楽しみたいものです。
そーいえば、昔
「ト○タの最高級パーソナルセダン、ク○スタ」
なんてキャッチコピーがありましたね。
話脱線しますが、ネタ切れの際は昭和のダサダサキャッチコピー披露を期待します(笑)。
投稿: Wさま | 2012年9月24日 (月) 21時52分
皆さん、毎度有難うございます(ペコリ!)
↑「Wさま」さん、”昭和のダサダサキャッチコピー”「イタダキ!!(笑)」・・・そのうちヤリましょうね。
投稿: たこちゃん | 2012年9月24日 (月) 22時33分
クルマの運転が趣味です。上手くは無いけど運転は楽しい。
クルマは好きです。でも、クルマが趣味かと言われると、そうでは有りません。それほどクルマに詳しくないし、自分ではクルマをいじる事も出来ません。クルマを趣味と言えるほどお金持ちでも無い。
では、ビトルボが趣味かと問われると、趣味と言えるほど軽くは無いのです。
強いて言うならば病気です。
あるいは、呪いなのかも知れません。
投稿: Ryo | 2012年9月24日 (月) 22時46分
なるほどねぇ~。どんな形にせよ己のクルマ好きを「趣味」と堂々と言えないのは、寧ろ自分自身に対するカッコつけに過ぎないのか。ウィキペディアに於ける「U2」にほんの少しばかり優れてると、実は勘違いしている自分の肯定への裏返しで「趣味」とは口憚らせているのかも知れない。(何を言ってるんだか自分でもわからなくなってきた:賛成の反対~)
その点「道楽」って言葉はいいですな。フーテンの寅さん的なお気楽脳天気な語感が好きです。よく考えたら「道楽が過ぎまして、嫁のきてもありませんで…」などとはたまに言ってる気がします。今度は「道楽」の定義が出てきてもう何が何だかわけがわからなくなってしまいます。(んがっ!笑)
投稿: 松戸のS | 2012年9月24日 (月) 23時13分
車が趣味ということが何となく憚れるのは、ご存知?のように、「いい大人がって」雰囲気になってしまうからでしょうか? みな,大体、履歴書の趣味欄には、当たり障りなく、音楽鑑賞、読書、絵画鑑賞、旅行とか書いてしまいますね。
「いい大人がって」と思われにくい趣味となると、先ほどの当たり障りないものや、「囲碁」、「能」、「ガーデニング」、「オペラ鑑賞」、「将棋」、「盆栽」、「陶芸」、「クラシック演奏」、「骨董収集」なんて、爺臭いもの(高尚に聞こえる!?)になってしまうんですね。 それが、「車」、「電車」、「バイク」なんてなると、子供っぽくなってしまうような土壌が日本にはあるような気がします。いわゆる欧米では、車文化の歴史が長く、有名なイベントや、クラシック車、ビンテージ車のコンテスト(これは骨董収集で高尚?!)や、レースがあったりして、社会的にも認知されています。裕福な人(社会的にハイクラス)の趣味として成り立っていて、普通の人は、そのような車(クラシック車や高級車)は買えないし、買わない。一方、日本では、戦後、一応社会的なクラスは解体され(実際には隠れてあるのだと思いますが)、普通の人でも、お金さえ出せば、そのような車を買うことが自由にできるので、誰でも、ちと頑張れば買えてしまうが故に(それは良いことだと思いますが)、なんだか、子供じみた趣味(やっかまれている?成金趣味?)だと思われてしまうのでしょうかね。全くもって超個人的意見で、すいません。邪推かな??
だから、「松戸のS」さんの意見の通り、「道楽」なんて、ちょっと自嘲気味な表現(でも、その奥ゆかしさが良いですね)を好んで、あるいは「Ryo」さんのコメントのように「病気」と表現するのかもしれません。
私自身も、やはり「マセラティ好きは病気か呪い」の類いだと、自分では思っています。まあ本人はそれはそれで幸せなんで、病識はあるものの辞められない中毒(=没頭し過ぎの趣味?)なんです。
でも、やはり「車が趣味」とか、「マセラティでドライブが趣味」って言えないので、趣味は「旅行」って言ってます(すいません)。
投稿: 練馬のH | 2012年9月25日 (火) 01時24分