たこちゃんズGT”2012夏”(その10:常滑で”INAXライブミュージアム”を探訪する① )
ついに今日から、9月の声を聞く様になりました。光陰、矢の如しとは申しますが、年々、月日の移ろいがヒジョーにハヤく感じられるようです。もう、一年の2/3を経過してしまったのかと思いますと、もっと「高密度」な日々を送らねば、とアセるばかり。
・・・ソレでも、まだまだ「たこちゃんズの旅行記」が続いてしまいます。皆さんも結構アキているとは思いますが、もう少しのシンボーでございますので、お付き合いくださいね。
知多半田の駅前から、さっそく出動いたしました。「2012年8月16日(木)」の朝です。
まずは、正月にも訪れた「ミツカン半田工場」に、もう一度イッてみました。
夏の運河はどんな感じかなーと思いつつ到着いたしました。相変わらずに懐かしの風景を醸し出してはおりますが・・・
毎年の夏には、こうなっちゃうのかな。それとも今年の猛暑で渇水してるのかな。
たまたまワタシたちが初めて訪れたのが真冬であったので、その黒塀と水面が織りなす運河地帯の美しさに見惚れてしまったワケですが、今日が初めてだったら、「フーン」になっちゃってたかも知れません。というワケで、運河の美しさを期待する向きには、真夏を避けて訪問することをお奨めいたします。
続いて、前回の「半田」周遊では訪ねるコトが出来なかった、比較的近所に位置する「JR亀崎駅」にもイッてみました。
半田から亀崎へ行く道すがらでも、ワタシの目についた、興味を引く「物件」は次々と撮影されます。
で、着きましたヨ「JR亀崎駅」。現存する国内最古の駅舎というのが”売り”というコトでしたので、結構期待して臨んだのですが・・・実物を見るとヘンにリニューアルされていて、今一つココロにグッと来るモンがありません。写真ではいい味出てたんだけどなぁ。正月来訪時に見た、JR半田駅のホームにある、やはり国内最古であるとする旧い跨線橋の方は、かなりいい味が出ていただけに、こちらはちょっと残念な感じがしました。実際、いっけんしてあまりにフツーの駅舎に見えてしまうモノであったためクルマから降りるコトすらもしませんでした。
ソレにもメゲず、この半田周辺自体は、たこちゃんズのお気に入りエリアになってしまっております(何と云っても駅前ビジホの価格が素晴らしい:笑)ので、”再々訪”を期しております。来年は「新美南吉100周年」ですからね。南吉さん関係のスポットはその時まで”お預け”にしておくコトにいたしましたが、ソレはそれで今から楽しみでありますよ。
・・・というわけで、半田周辺の探索が大体完了いたしましたので、知多半島道路に乗って「常滑」を目指すコトにいたしました。
関東エリアにお住まいの方々においては、大げさでなく、ひょっとすると一生の間に一度も訪ねるコト無く終わるという可能性の高い地域がこの知多半島だと思います。現にワタシたちもこの正月までは未踏の地の一つであったワケですからね。インターを降りて市街地を走ると、常滑市役所の隣に「とこなめボート」が並んで建っていて、ソレが市役所よりも断然立派(笑)。なんかイイぞ!常滑。
街の中も「しなびた(失礼!:笑)たたずまい」の物件が数多く立ち並び、昭和40年代にタイムスリップした様な錯覚をしばし味わえます。
愛知県日進市に在住している”たこちゃんヨメ”のお友達、「カヨちゃん」からの情報により、常滑に行ったら寄って見るとイイと伺ったのが「INAXライブミュージアム」という、”やきもの”全般を網羅する博物館でありました。というワケでさっそくイッてみましょー!・・・にしても、アツいな、今日も。
皆さんも、今回の「たこちゃんズ”旅”」をご覧になっていて「なんかこう、ひとつ忘れちゃいませんか?」という感想をお持ちであろうと思います。
そう、「たこちゃんズ”旅”」に無くてはならぬイベントとは、「企業モノ博物館の探訪記」であります。今回も旅の締めくくりとして、強引に予定を突っこんでみました。例によって、些かならず”長篇”になってしまうのですが、ツイてきてくださいます様、お願い申しあげます。なにしろ複合的に幾つもの博物館を連ねたところなので、かなり端折っても展示が膨大なのです。
駐車場にクルマを停めますと、まず目に入ってくるのは、赤レンガの煙突です。周囲の緑に映えて、とても美しく懐かしい景観を造りあげています。まずは「ツカミはOK!」と云うヤツです。さっそく、場内を廻ってまいりましょうね。
まずは、”トンネル窯”と称するレンガ造りの建造物です。コレは、つい先年まで実際に工場の特注タイル製造現場で使われていた現物をそのまま移築したものだそうです。
この展示を見るまで、タイルというものが、大きな建造物においては「特注」であるというコトを知りませんでした。どのビルもみんな”アリもの”を組みあわせて使っているものとばかり思っていたのです。皆さんは、ご存知でしたか?
ともあれ、”やきもの”という語感からは、普通、「タイル」というものが真っ先には来ないモノですよね。云われてみれば確かにその通りなんですけど、より日常生活には身近な、食器だとか茶器だとかに比べて意識されるコトは少ないように思いました。まずは、意外な発見をいたしました。
”トンネル窯”のすぐ隣には、ウォーターミスト装置を備えた、オシャレな屋外休憩所があります。
この日も「とんでもなく暑い」一日でありましたが、この場所だけは本当に別世界、とても快適で涼やかな空間です。
さすがは、住宅設備機器メーカーの側面を持つ企業の博物館だわい。良く出来てる。
庭園に備えられた水飲み場、意匠を凝らした建物群、様々なやきもの展示物・・・どれもアーティスティックな造形物ばかり。
嘗ての帝国ホテルにも、ここ常滑産の技術が生かされていたのだそうです。正直なところ、”たこちゃんヨメ”はこのあたりの事象に結構ウルさいのですが、ワタシ自身には”やきもの”に関する知識がまったくありません。従来も、ヨメが垂れるウンチクの数々に対しては「ふーん」と聞き流すばかりでしたが、このミュージアムに入場して30分で考えを改めざるを得ませんでした。”やきものの世界”結構深いんですよ、コレが。
まったくのド素人であるワタシには、この分類図が理解の支えになります。
製造方法も、ワンオフ品から量産品目まで色々とあるワケです。
原料素材が原則的に「土」であるというだけで、実は金属や樹脂製品同様に様々な加工法を有しているというコトが、こういった説明ボードの読破により、ようやく少々理解出来ました。
・・・はい!アートな「BENKI」ちゃん(笑)たちですよー。
ワタシなどは、気押されて「出るモノも出なく」なっちゃいそーですが(尾籠なハナシで失礼ですが、次回はもっとスゴイんですから・・・とビミョーに意味深な記述:笑)、こういった表面のツルンとした「衛生機器」群も、実に”やきもの”なのであります。ですから”染付”次第でこのように面白い”アートBENKI”が出来てしまうのです。その一方で、”型”に凝れば右写真のような複雑極まる造形物の製作も可能なワケであります。元はみーんな「土」。
屋外展示スペースの「テラコッタパーク」。このテラコッタと云うのも、”やきもの”世界の一分野ですね。
近年まで、実際に建っていた建物たちを飾っていた壁面オブジェが一堂に会する庭園は見事なモノでした。ここではすべてを紹介しきれませんが、とりあえず、造形センスが良さそうなものダケをセレクトしてみました。
こうして、ひとつひとつ凝った展示が施してあると、古代ギリシャとか古代ローマ、古代エジプトなどの遺跡を集めたようにも見えてきます。あえて破片を拾い集めたかのような展示構成のセンスに、コレまた素晴らしいと感じ入りました。
続いては、屋内展示にまいりたいと思いますが、本日はここまで。
次回をお楽しみに!
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旅行記、全然飽きませんよ。
未知の場所、知っていても違った見方が出来るブログ内容に感謝です。
「INAXライブミュージアム」こちらも面白そう。
モンキーBENKIがいいな(笑)。
投稿: Wさま | 2012年9月 1日 (土) 23時55分
いつものことながら、そそる見学先ですね。
こうした博物館をつくり維持して行くことは今時色々大変そうですが、歴史を大切にしているようで何となく親近感が湧きます。
私ならモンキーの隣のやつかなあ。シリに模様がうつりそうですが。
投稿: おぐ | 2012年9月 2日 (日) 10時43分
常滑では朱泥(しゅでい)の急須をよく買いました、新品は赤茶色の単色で「安っぽいなー」って感じですが、使い続けると良い色に古びてきます、これを中国では「茶器を育てる」、なんて粋な表現をしますね。
日本茶がペットボトルで飲まれるようになって久しいのですが、急須でじっくり淹れるものは格別かと思います、しかしデザイン的に野暮ったいものが多く、私がいいなと思ったものは、今までに数点しかありませんでした。頑張って欲しいなー。
投稿: 一松 | 2012年9月 2日 (日) 12時14分
INAXのミュージアムが、後半のイベントごとだったんですね。上手いこと、前回の旅とも絡めていて、弾丸ラリーの日程は考えられていますね。ただ行きたいところを線でつないでいるので、日程の関係上、一日の距離がヒジョーに長くなっているんですね。まだまだ後半盛り上がるがあるのかな?
投稿: 練馬のH | 2012年9月 3日 (月) 08時24分