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2012年10月19日 (金)

マセラティギブリのエンジンルームを上から見る(その2)

 あー、今日の朝は結構ハダ寒かったですね。でも昨日の祈りが通じたか、爽やかな晴れ空でした。毎日忙しくさせて頂いているうちに気がつけばもう10月も半ばを過ぎて後半に突入といったところです。納車御待ちのお客さんにも、整備を待たれているお客さんにも、種々お待たせして申し訳ありません(ホントに申し訳なくて、今もパソコンに向かって頭を垂れております)が、日々寸暇を惜しんでの「匍匐前進」により、どの一台も手を抜くことなく「じりじりと」進めておりますので、”期待に胸を膨らませて”どうかご容赦くださいませ。

20121018092012101810 今日も昨日の続き、マセラティギブリ(福岡のTさま号)のエンジンルーム内に「顔を突っ込んだ」写真(笑)ばかりをお届けいたしましょう。

 正面からエンジンルームに向かって左側を覗きこんだのが、左の写真です。比較的大きなプーリーが三つ見えています。一番上がパワーステアリングポンプのプーリー、その下がエアコンコンプレッサーのプーリー、手前がクランクシャフトのプーリーです。Vベルトはクランクプーリーからエアコンプーリーにエンジンの回転動力を伝達し、エアコンプーリーのもう一つのV溝に掛けたVベルトからパワステプーリーに伝達する構造になっています。よってエアコンプーリーには、エアコンOFF時の空転状態でも二本のVベルトの引っ張りと回転の負荷が常時掛かっておりますので、コンプレッサー内の軸受は結構頑張らなきゃいけません。もちろん、エアコンON時に電磁クラッチが繋がり、コンプレッサー内部までもを駆動させる状態では、そのロードは最大となります。1○0Km/h以上などの高速走行時にいきなりエアコンをONにするという使い方は、電磁クラッチ、コンプレッサー軸受、そしてエアコンオイル(ガス)シールなどに重大なダメージを毎回与えますので、出来るだけ避けるようにして頂ければと思います。

 クランクプーリーに付いているダボ状の突起は、TDCセンサー(クランク角センサー)が信号をひろうためのものです。決してこの尖端を削ったりキズを付けてはいけません。また、相手となるセンサー自体も、適宜シックネスゲージで測りながら、非常に薄い金属製のシムを挟んで締結するようになっているくらいに、ここのクリアランス寸法の調整は繊細なものです。

 次に上の右写真。エンジンルームの向かって右側を覗きこんだ状態の画像です。ここにはオルタネーターが配置されています。回転動力は、やはりクランクシャフトプーリーからVベルトによって伝達されます。エンジンオイルのディップスティックは、いまだVベルトや各部配管が装着されていないこの写真の状態においては「サワヤカ」に手が入りますが、すべてが組まれた状態ですと、とっても「うー(特にエンジンが暖まっちゃってると→大泣)」です。

20121018112012101812 今度は向かって右側のフェンダー内側に沿って、目を移して頂きます。

 樹脂製の「クネっ」とした配管が目を引きますが、これがウインドーウォッシャー液の注入口です。フェンダーボディスキンのアウターとインナーの間に、洗浄液タンクがありまして、そこを目掛けてザバザバと入れるのですが、まあ、たいがいこの注入口の基部からほとんど漏れ出てきてしまいます。この構造は「ムリ(笑)」。

 その注入口の奥には、ボッシュの誇るABSユニットが鎮座いたします。まあ、コレが壊れたコトは今までに一度もありません(運がいいだけか:笑)。センサーの汚れによる警告ランプ点灯の方はマレにありますけどね。

20121018132012101814 そのままその奥へと進んでまいりますと、ブレーキシステムの大元たるマスターシリンダーと、倍力装置たるマスターバッグがフロントバルクヘッドにメリ込む様に配置されております。

 ここで、右の写真を拡大してみてください。エンジンシリンダーヘッドカムカバーの後端部分がほとんどマスターバッグにメリ込んでいる様に見えると思います。このマセラティギブリや、ガンディーニクアトロポルテで初めて商談させて頂く方に、予定整備項目のお話をさせて頂く中、「左バンクのカムカバーパッキンの交換は、キチンとゴマかさずにやろうとすると、ホンットたいへんなんすから」と云ってるのがこういった部分のコトです。ブレーキマスターバッグとABSユニットを丸ごとはずすか、エンジン本体をミッションごと前方にずらすか、下方に落とすか、・・・まっ、御想像の様にどの選択肢をとっても「究極の選択(笑)」になってしまうと云うワケです。ところで、”ウチの子”の場合はみんな漏ってないでしょ。大概泣きながらカムカバーパッキン交換を施してお納めしていますから(たとえ何日掛かっていても、作業明細書には「カムカバーパッキン交換一式」とたった一行だけしか載りませんけどね:笑泣)。

2012101815 本日の最後は、ラジエターの裏側を覗きこんだ視点です。写真の上が車体の前方、下がエンジン先頭部です。

 ラジエターはコアを交換し、ファンシュラウドAssyを組み付けて搭載しました。「命の」電動ファンははずされた状態で、各部のチェックと清掃作業を受けます。自動で電動ファンを動作させるサーモスイッチも新品に交換しています。

 そのラジエターの下方に見えているのが、エンジンオイルクーラーです。非常に低い位置に付いているので、ここも代表的な”底打ち”ポイントです。弊社でのエンジンオイルフィルター交換時には、エンジンオイルの全量交換を推奨しておりますが、その場合には、このオイルクーラー内に残留したオイルもホースをはずして出していきます。ちなみにこのオイルクーラーホース(デリバリー&リターン)の”時価”はいつでも「トンデモ万円(泣)」です。とにかくもメンテナンスは大事。

 それじゃー、また明日!

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コメント

やはり見慣れたエンジンは、安心感が違います。
おまけに黒光りする鬼の仕上げっぷり、完璧です。
日々の絶え間ない努力の証だと思います。

うっ、高速中でのエアコンオン、やってるかも、まだまだビトルボ有段者には遠いですなー。
ところで昨日、本屋で「世界の最悪クルマ大全」を購入、ビトルボ「制御不能のクルマ」と紹介されていて笑いを誘います、ちなみにフェゴは「燃えるクルマ」。

↑一松さま、爆笑(笑)。

1○0km/h以上でのエアコンスイッチオン、無意識にやっているやも…。○がいくつかにもよりますが。
読めば読むほどこちらこそコウベが垂れてきます。丁寧に且つ豪快(また調子が良いものだからこれが)に走らせるというのは、まだまだ難しいです。

 ブレーキマスターバッグと右バックシリンダーヘッドのクリアランスが、多く見積もって2ミリって、走り方によっては干渉しないんですかね。。。。きつきつのエンジンルーム内設計もこだわりのシンメトリーと低重心化のためなんですね。恐るべし。
 一松さんご紹介の「世界の最悪クルマ大全」って、ホント?嘘と思ったけど、あるんですね。買いたいような、1回見たら飽きそうな。。。やっぱり、フエゴは「燃える車」だったんだ。だから現存車が少ない?ビトルボは、「制御不能」って、「整備&修理が超困難&嫌がらせ」ではないんだ。

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