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2012年10月 6日 (土)

フェラーリモンディアルtカブリオレのあれこれを・・・(その1)

 おおっ!なんと世の中は「三連休」の初日だったのですね。自分に関係ないからスッカリ忘れてた(笑)。まぁ、明日の日曜日はお休みを頂こうと思っておりますが、日曜に出勤の方々も、一方にはいらっしゃるのでしょうね。皆さんも御苦労さまです。せめてもの罪滅ぼし、当ブログの更新は頑張ってヤリましょう!

20121006012012100602 今日は、いつもと趣向を変えまして(といっても、マセラティがフェラーリになったダケだけど:笑)、フェラーリのドア内張りを分解してみましょう。

 患者さんは、只今納車準備中の「フェラーリモンディアルtカブリオレ(京都のFさん号)」であります。症状はパワーウインドの上げ方向が著しく遅いという問題。根治解決を目指します。奥のピットの方では三男がマセラティ430(Yさん号)の組み立てに勤しんでおります。ワタシも頑張ろー!おー!

20121006032012100604 大概、このあたりの時期のフェラーリはこんな感じですね。同時期のマセラティと比べますと、スッキリとシンプルに見えます。

 左の写真では、実は四分割になっているドアトリム部材の分解順序を示しております。フェラーリの内装部材はこのようにパズルですから、構造の概略を分かって作業にあたらないと、強引にあちらこちらをブッ壊す事にもなりかねません。まずはインナーノブの樹脂枠を後方にスライドさせてはずします。

20121006052012100606 続いて①部材の後部に留るタッピングビスと座金を抜き取ります。

 次に②④トリム下方に見えているタッピングビスたちも片っ端から抜き取ってまいります。

 コレは皆プラス頭のビスですが、先端が細い規格のプラスドライバーを用います。皮革部分にキズを付けぬ様、慎重に作業を進めます。

20121006072012100608 見えている様で見えてこない”保護色(笑)”で隠れたビスもあります。このあたりはイタリア人の芸風が分かってないと見抜きにくいところでしょう。

 ②④トリム下方がバフバフと動く様になりましたら、なぜかソレとはまったく関係の無い①のトリムを後方にスライドさせてはずします。②④トリムをあらかじめ”バフバフ”させるコトにより、①トリムとの密着が解かれ、①をスライドさせ易くなるのです。20年間一度もはずしたコトが無いような個体では、まず簡単にはスライドしてくれません。革と革との表面が張り付いてしまっているためです。そのような場合にはスキマよりシリコンオフなどを流し込む必要があります。このあたりには、”マセラティばらし数百台(笑)”のノウハウが生きてまいります。

20121006092012100610 ①トリムの裏は左写真の様になっています。前後二か所の金属製スライダー(フック)が、ドア側に溶接された受け具にキッチリと嵌るように出来ているのでありました。

 結局つまるところ、①トリムの固定は、最初に抜き取った、細い細いタッピングビス一本の締結によるのみであるコトが御理解頂けると思います。右の写真が①トリムを除去した状態です。②④トリムの上部に隠れていた固定ビス(これはタッピングビスではありません)が姿をあらわしました。

20121006112012100612 次に②トリムの上部固定ビスをはずします。ここはドアポケットの造作をしてある部材ですね。

 ①②トリムをはずした状態が右の写真です。ドア灯の電球交換や、ドアラッチ内部への給油くらいでしたら、ここまでの分解で済むようになっています(ネラってこうなってるとは限りませんが:笑)。マセラティですと、このように合理的にはまいりませんので、このあたりはさすがフェラーリと一応ホメておきましょう。ただし、マセラティスパイダーザガートと、このフェラーリモンディアルtカブリオレ、本邦での新車時価格は三倍強の違いがあったというコトだけはアタマに置いていてもよろしいかと思います。

20121006132012100614 続いて③トリムをはずしましょう。トリム下方の固定ビスをすべてはずします。

 そして、ここがフェラーリの場合のキモなのですが、③トリムの上部後方に位置するインナーロックノブをリンクごとジョイントから分離してとりはずすというところがポイントとなります。得てしてこの手のノブは、ノブ先端の樹脂部をグルグルとネジを回すように取りはずすのが通例なのですが、フェラーリの場合は、そこをはずさずにリンクからはずすのです。

20121006152012100616 ドアインナーパネル(ボディドア内側パネルのこと)上端部に引っ掛けられるように取り付けられている③トリムを上方に引き上げて除去します。

 右の写真が③トリムまでをはずした状態です。このように意外にも結構システマティックですよね。構造さえ理解していれば、ビトルボマセラティのような”職人芸的分解法(および組み立て法)→分かってても出来ない:泣笑”を要求してくる部分は少なく、その意味でフェラーリの職人さんは恵まれていたと云えましょう。マセラティの場合には、奥まったところに位置する見えない穴に向って斜め上方目がけて(しかも)タッピングビスを打ちこむといった無理難題がごく普通に出てまいります。現場の職人さんはたまったモノではありません。

20121006172012100618 ④トリムの上部固定ビスをことごとくはずしていきます。すでに下方のタッピングビスは初めの方の工程に於いてはずしてありますので、いとも簡単に落っこちてきます。よって、最後のビスを抜き取る際にはあらかじめ手で支える必要があります。

 裏を見ますと、スピーカーのハーネスと、パワーウインドースイッチのハーネスが繋がっていますので、まずはスピーカーハーネスを抜き取ります。

20121006192012100620 そして、パワーウインドースイッチに繋がるカプラーをはずせば、④トリムが除去出来、コレで①②③④すべてのトリムがキレイにはずれました。

 全部を取り除いてしまうと、天下のフェラーリと云えども、”なんだかなぁー”といった印象を持たれるコトとは思いますが、世の中の「裏側」というモンは得てしてこのようなモノでありますよ(笑)。この続きはドアの内部バナシです。

 それじゃー、また来週!よい連休をお過ごしください。

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コメント

マセラティだけでなくフェラーリも「秘伝のタレ(笑)」を
おしげもなく公開してしまうとはすごい太っ腹。さすがです。
フェラーリドアのハゲタカ仕様はそうそう見れるものではありません。
もう、どんなクルマも無敵です。

↑「Wさま」さん、只今ワタシ風呂上りで、自らのハラを見つめては「確かに太っ腹だわ」と思いました・・・って、チガウでしょ(笑)。

 フェラーリのドア内装内を見せるというのも凄いです。アレサンドロ時代のマセラティがもう少し、いやフェラーリ並に整備性とか品質管理とかしていてくれれば倒産はなかった(延命されただけかな、アレサンドロの病気もあったから)?いや、現在のデポの仕事量が減っていた!
 そーいえば、先日のブログ「甘い囁き」のコメント欄で、kkmustangさんのクレモンティーヌを聞いているというのをみて、Youtubeで聞いてみました。なかなか良いかも! 最近、自分の生活に音楽が不足していると思い、早速新宿の某CD店へ行き、数点のCD(オジさんはダウンロードがどうも好きではないんで)を購入しました。クルマで聞きたいと思います(当然今部屋で聞きながらです)。音楽の趣味って色々ありますが、デポユーザーさんたちは、クルマの中ではこれだなってあるんですかね。

↑「練馬のH」さん、なんだかいいですね、こういったコメント欄での世代を越えた皆さん方の交流は。
 最近のクレモンティーヌには、「アニメンティーヌ」なんてアルバムがあって、「♪てーんさーい、いーっかだー、ばーぁーかボンボン」をボサノバ&フランス語化して歌ってたりもいたしますね。CMにも使われてましたけど、驚きました。でも、バカボンなのにお洒落です(笑)。

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