今日はもう、一日中荒れ模様の天候だった東京は練馬。じっとデポ内に籠って地味な作業に邁進いたしました。こうしてヒト雨降るごとに季節は次第に深まっていくように感じられます(出だしの”感嘆詞(擬態語・擬声語)”を今日はヤメてみました。ちょっとアダルトな感じでしょ。→いやホント、昨日「練馬のH」さんのコメントにありましたように、毎日の冒頭で”テキトーに”気合いを入れておかないと、寝てしまいそうなのです。:笑・・・写真20枚程度の仕様ですと、画像の加工時間を含めて大体合計3時間は掛かっております。日常業務のちょっとした時間の合間(3分でも5分でも)に少しずつ画像を作っては”仕込んで”おき、夜になって一気にキャプションだけ入れて作りあげるのがワタシのブログ更新方法です。写真を撮影している段階で、ページ構成の青写真はほぼ出来ているというところも特徴的ではありますけどね。)。





・・・さてさて、ブログの方は昨日の続きです。一昨日の天候は、本日とは対照的な”どピーカン”。ビッグサイトから、日の出桟橋までの乗船料金は400円。ヘンな遊園地のアトラクションよりよっぽど安くて楽しめる逸品(?)です。
早速、券を買い求め、毎時35分に出航するという便を待ちます。わずか20分程度のクルージングではありますが、普段味わえない”船の旅”は何かワクワクとしてまいりますね。
日曜日の昼間は本当に雲ひとつ無いパーフェクトな快晴でありましたので、その爽快感は、また格別なものがありました。
船は出航すると、ゆっくりとまずは前後の向きを変え、ひとたび目的地方向にアタマを定めると、ワタシの予想を遥かに超える結構なスピードで日の出桟橋を目指しはじめました。先程まで停泊していたビッグサイト前の船着き場はみるみるうちに点となります。「ひこうき班長」御夫妻とたこちゃんズは船の一番後ろにある席を占有しておりましたが、まったく風が来ないので、日が当たると結構アツい。そそくさと、船の右側面にある屋外席コーナーへと移りました。

途中、遠くビル群の向こうから立ち上る様に、羽田空港から離陸直後の旅客機が旋回しながら上昇する素晴らしい姿が数機見えましたが、手持ちのデジカメのズーム機能ではとうてい機影をハッキリ写すところまではいきませんでした。
代わりと云ってはナンですが、”ほげほげ”と呑気な飛行船が漂っていましたので、そちらは何とか撮影し、画像獲得に成功いたしました。海上から眺める東京湾岸の街並みを見ると、このビル群こそが、真夏の練馬にヒートアイランド現象による猛暑を引き起こす”元凶(住んでるヒト、すみません:笑)”なのだなとあらためて感じさせる程に”長大な壁”が海と陸地を完全に仕切っておりました。

事前の予定通りに浜松町の老舗中華料理店で舌鼓を打ったあとは、ハラごなしに大門まで歩き、名物”気合いの入った自転車店”を覗き、せっかくだからと増上寺にも参詣。
本殿と東京タワーの居並ぶ画像は、まさに東京ならではのシュールさを醸し出しております。晴天を突く様に聳える東京タワーの偉容は、このように真下から見上げるコトにより、その感動も頂点に達します。きっと、上の展望台からの風景よりもこっちの方がいいと思うぞ!

東京タワーとカラフト犬の関係に、どのような来歴があるのかよく分かりませんが、とにかく橋脚部分の根元にはこのようにオブジェ群が戯れています。
何度も訪れている当地ではありますが、この像たち、今まであったのかなぁー。でも、1959年とか石版に彫ってあるから、タワー建造直後からここにこうしていたのかも知れません。ちょっと新鮮な感じがいたしました。



東京タワーの橋脚部分に嵌めこまれた”銘板”の数々。ワタシが食い入るように、この写真群を撮影してたら、”ひこうき奥さま(笑)”から、「やっぱり、シャチョーさん、こういうの、よくオサえてますねー。”ブログねた”ですよねー。」っとツッコミをいれられてしまいました。はい!やっぱ、その通りでございました(笑)。
銘板により、東京タワーの正式な名称が”日本電波塔”であることがわかります。ああ、内藤多仲博士のお名前も見えますね。
なんか、いいですよね、この”日本電波塔株式会社”って云う響きが。このタワーこそが「日本中のデンパを仕切っております」的な自負に溢れております。もっとも、平成の今では、「デンパ」と云う言葉に別の意味があったりする(笑)ので、日本電波塔には、宇宙人からの信号を受信出来ると自称する「”ムー”系、ばいやーなヒト(笑)」がわらわら集まって来そうではあります。

あー、ワタシもそーとー「ばいやー(ヤバい)なオツム」を所持するヒトではありますので、このように、”変態的角度”で東京タワーを撮影したりいたします。どうすれば、あの圧倒的巨大感を表現出来るかにコダワってみましたが、如何なモンでしょうかね。
午前中の最先端技術とは打って変って、こちら東京タワーはいにしえの職人芸的設計の妙と、まさしく職人そのものの現場技術集団の人々が織りなした究極のアナログ建造物と云えましょう。あと数年で60才を迎えるのですが、まだまだ意気軒昂といった風情で、芝の大地にいつまでもフン張っていて欲しいモノです。ワタシの世代にとっては、東京タワーの無い東京なんて、どのように考えてもあり得ない様に思うのですから。

・・・でさあ、まだ11月に入ったばっかりなんだから、ヤメとこうよ、クリスマスソングは(笑泣)。
さっきから、なーんか、ソレらしい洋楽の女性ボーカルがウットリする様な感じで流れているので、「もしや?」と思ってよく見たら、”ツリー”だったのね、コレ。あまりにも季節感がズレまくっているので、最初は全然ソレと気付かなかったくらいなんですから。もっとよく見れば、橋脚の土台上には”サンタさん”もヨジ登ってるし(笑)。

「ひこうき班長」さんは業界団体の会議のため、年に数回はこのタワー周辺にいらっしゃるらしいのですが、そういった機会の休み時間に徘徊していたとのコトで、タワー内部の売店事情には、なんだかイジョーに詳しいのです。
「上の階に、”三丁目のジオラマ”がありますから、御連れしましょう」と案内されたのがここ。ああ、コレは映画の設定をそのままジオラマ化した展示物なのですね。物語の舞台は架空の町、”夕日町”と云うのですが、東京タワーとの位置関係を考えると、モデルとなった地区は港区のこの界隈からほど近い”三田”とか”田町”あたりなのかな。

このジオラマが1/43スケールを選んでいるのは、”エブロ”製あたりに、懐かし三輪トラックのミニチュアカーがたくさんあるからなのでしょうね。
各部を拡大して撮影いたしますと、その造り込まれた精巧さが際立ちます。上方からはダイオード発光による”自然光”が降り注ぎ、その色合いによって、夕景、朝モヤと表情を変えていく街並みを楽しむコトが出来、息を呑む美しさです。

美しい朝の雪景色。池には錦鯉が遊びますが、班長さんはコノ部分が特にお気に入りだそうです。パラフィンで再現された水面は本物ソックリです。
夕日町だけに夕焼けの当たる景色はとりわけ良く似合います。コレは主人公の住む”鈴木オート”の住居兼家屋の様子です。劇中と寸分変わらぬ精密さは一層の感動を誘います。

こういうの、自分でも造ってみたいものだと、過去何回かチャレンジしてみましたが、「オール手書き」にコダわったりするので、そーすると結構難しいモノなのですよね。
今は、パソコン技術を使ってスキャニングなんかも簡単に出来ますから、街の看板なども比較的正確に再現出来たりもするんですけどね。なんか、それじゃあムカシのヒトたちにワルいような気がして・・・。
一日で、最先端技術の世界から、懐かしい風景たちにタイムスリップ。このような機会を与えてくださった「ひこうき班長」さん御夫妻には、感謝、感謝です。また遊んでね(笑)。
それじゃー、また明日。