マセラティクアトロポルテV6エボルツィオーネの下周りも、こうなったら見てみよう!!(その1)
ぱひゅーん!!今日の午前中は北風が吹きすさぶ東京練馬ではありましたが、やっぱコレ「木枯らし一番」であったらしいですね。昨日エアコンコンプレッサーの交換まで済ませたマセラティクアトロポルテV6前期型(名古屋のKさま号)の本来のお預かり目的であった「なぞのフューエルベーパーロック(俗に云うパーコレーション)的症状発現をエアコンホースを大改造してフューエルクーラーを装備するコトによりなんとかしようとするプロジェクト(長がっ!)」を本日より発動し、午前中は電気屋さんと三男でコレに従事。ちょんわちょんわと高速カッターの轟音を響かせながら、吹き荒れる北風の中で作業をしておりました。とりあえず、切ったはったの”切った”の方は済みましたので、今度は各部の継ぎ手部分を形成する熔接作業のため、電気屋さんはそのまた外注業者さんのところに”ぱひゅーん”と嵐の様にイッてしまいました。
で、午後からは段取り替えしまして、マセラティクアトロポルテV6エボルツィオーネ(さいたまのTさま号:お待たせしていて申しわけありません!)のナビ取付工事と、エンジン&足回り作業の同時進行モードを作ります。
エボさんも、カッチョいいですねぇーやっぱり。特にこの”真っシルバー”は意外といいんですよ。もちろんキレイなヤツじゃないと、このオーラ感は出せないですけどね。
場内でのリフトアップに入る前に、助手席のシートをはずして車外に出しておきましょう。
薄いグレーの内装は上品で美しいですね。エボルツィオーネのシートはどうしたワケか「ものすご重い!!」ので、ハヒハヒしながら二階までアタマの上に担いで運びアゲました。「ハナ要らんかえーーーーー」でお馴染の頭の上にカゴを乗っけた”花売りおばさん”みたいに”シート担ぎおぢさん”はヨチヨチと進みます。
外装を全体に亘って拭いながらチェックを入れておきます。キレイに表面を拭きあげたら、場内に招き入れます。
リフトアップして下回りを眺めます。ここまでキレイなのはなかなかお目に掛かれないと、まずは自画自賛(笑)。
今日もせっかくのチャンスですから、昨日に引き続き「ぢゃ、エボはどーなってんの?」のギモンにお答えすべく、これから詳細をご案内してまいりましょうね。
今日も一番後ろ、リアバンパーから順に前へと進んでまいります。
昨日の写真ではイマイチ御理解しにくかったであろう左右サイレンサー間の出っ張り部分。左の写真でお分かりになって頂けると思います。
リアのサブフレーム周辺やデファレンシャルギアは、エボ前モデルとあまり変わりがありません。防錆用のチッピングガードがかなりアッサリとした塗りになっているところが大きな相違点ですね。各鋼管部材(サブフレームやサスペンションアーム)の表面処理が電着塗装になっている模様で、手造り感こそ薄れましたが、均一で美しい光沢のある仕上がりです。
デファレンシャルギアボックスの前方から、リアサブフレームを通過して、フロアの前後中間部分へと進みます。
サブフレームに殴り書きされた”覚書”は何を意味するメモなのでしょうかね。こういったモノが車輌内外の見えないところに散見される。こんなところこそが却ってヒトの温もりを感じる部分、いかにも”イタリアの風”を感じさせる少量生産車と云う風情なのでワタシはとても好きです。
エボ前V6モデルとまったく異なるのが、このあたりから。搭載するオートマが独ZF製から豪BTF製に代わっておりますので、まずはオイルパンが違います。オイルパンをよーくご覧ください。ドレーンプラグがありませんよね。はい!ありません(キッパリ!)。このミッション、原則的にはメンテナンスフリーを標榜しておりますので、ATF交換の理念自体がハナから存在しないのです。過去のインポーターさんや、ウチ(マイクロ・デポ)では、根性でATF交換を行うコトもありましたが、それは非常に困難な作業でありました。そのハナシはまた別の機会に。
そして、その左右には小型のキャタライザーが装備されております。この改変により、フロア中心部の最低地上高はずいぶんと稼げていると思いますので、エボ系の美点のひとつと云えましょう。
今度はエンジン直裏(こんな言葉は無いと思うけど:笑)の写真。エンジンマウントは先日のギブリ最終型と同じタイプの物が使われておりました。
ラジエター電動ファンのハナシは明日詳しくやります。
オルタネーターは「マレリ」製から「デンソー」製に、エアコンコンプレッサーは「セイコー精機」製から「サンデン」製に、エボ化と同時にそれぞれ変更されております。
ツカれたので(コシが痛ぁーいの:笑泣)、今日はこのくらいにして続きはまた明日!
追伸(業務連絡):「湯河原のタレ目」さまぁー、「湯河原のタレ目」さまぁー、明日土曜日は午前中の出来ましたら早い時間(10:00くらいかな)にお越し頂けますと、その場でシュート出来ますのでよろしくお願い申し上げまーす!!(メール送り損ねてすみません:ペコリ)
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相変わらずたこちゃんの文章能力に脱帽です。
「こうなったらみてみよう!!」「ハナ要らんかえーーーーー」等
いろんな付加をしてくれ、思わず「ユーモア賞」です(笑)。
エボの下回りも内装同様ビジネスライクな雰囲気が漂って
興味深いですね。
そしてグレー内装、カッチョええですな。
投稿: Wさま | 2012年11月 2日 (金) 21時46分
↑「Wさま」さん、ちなみに、ワタシのイメージしているイントネーションは、”はナ、いらんかえー(カタカナ表記の「ナ」だけが下がる平板な感じ→お分かりですネ:笑)”です。
投稿: たこちゃん | 2012年11月 2日 (金) 22時05分
エボも内装だけでなく、下回りに至るまで手が入っているんですね。
走りの差は有るんでしょうか?
急に寒くなりましたので、お体にご自愛下さい。
投稿: woodykida | 2012年11月 2日 (金) 22時59分
↑「woodykida」さん、お待たせして申しわけありません。只今エアコンホースとフューエル配管を加工に出していますので、少々お待ちくださいね。
投稿: たこちゃん | 2012年11月 2日 (金) 23時04分
新しいこともあるかもしれませんが、工業製品度が上がっているように感じられます。
外装シルバー、グレー内装、かなりささる仕様です、一度見てみたい。
投稿: 一松 | 2012年11月 3日 (土) 07時32分
同じようにすれば、その気になればギブリでもスペアタイヤ積めたのでしょうか。
あくまでリアオーバーハングを軽くして運動性を高めたかったということなのか。
そういえばパンク補修キット、いいかげん買わなくちゃ。
濃色のイメージも独特ですが、「真っシルバー」もかっちょいいです、確かに。
投稿: おぐ | 2012年11月 3日 (土) 11時34分
ビトルボ下回り比較検討シリーズも連載になりましたね。うんうん、「Neo classicでいってみよー、ビトルボ解体新書(仮)」発刊に向け、ネタ仕込み中ですね。だれか偉くて、変態な編集者さんみてないかな。。。うーむ、ビトルボ信者のカンパで自費出版だな。。。マイクロデポ創立20周年記念に。。。(勝手に妄想中)
普通、シルバー外装の車って、もっとビジネスライクだったりするけど、ガンディーニ,クアトロポルテは、オーラありますね。さらに薄いグレー内装は、大人な雰囲気で、オーナーのセンスの良さを感じさせます。スンバらしい!
投稿: 練馬のH | 2012年11月 3日 (土) 14時02分