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« マセラティクアトロポルテV6エボルツィオーネ、エンジン周辺も見てみよう!!(その1) | トップページ | 光が丘公園の、初冬と云うにはまだ早い朝 »

2012年11月10日 (土)

マセラティクアトロポルテV6エボルツィオーネ、エンジン周辺も見てみよう!!(その2)

 キーンと寒い朝、空はハレわたり、清浄な空気感を湛えた、東京は練馬の土曜日。今日も朝からせっせと「マセラティクアトロポルテ前期型」のフロントウインドーはずし(またですか・・・:笑)作業を行なっていたワタシとガラス屋さん。そんなところに「仙台のTさま」御一家がマセラティ3200GTで御来店、久しぶりにお目に掛かれましたが、皆さん変らずにお元気で何より。午後一番にフロントウインドーの装着が無事に済んだところで、「マセラティクアトロポルテV6前期型(名古屋のKさま号)」の試運転の続き。夕方には「マセラティ430前期型」も無事に御売約を賜り(目黒のHさま、”ハイオク満タン:笑”も、有難うございました)、一日中たくさんの方が出たり入ったりの中、まだ師走でもないのに、ワタシも走りまわった活気ある土曜日となりました。一方、デポ場内では「マセラティクアトロポルテV6エボルツィオーネ(さいたまのTさま号)」のエンジン整備が今も粛々と続いております。

2012110921_22012110922_2 タイミングベルトを掛け直された状態の写真がこの二枚です。

 特に左側の写真で、タイミングベルト裏側のリブ(台形断面部分を側面から)をご覧になってください。台形の断面に”凹”ミゾが切ってあるのがお分かりになると思います。ビトルボマセラティ4カムエンジン車では、この”リブ上辺のミゾ”があるものと無いものがあります。一般的にミゾの無いモノが旧いタイプで、ミゾありが新しいモノであるのだと思いますが、ミゾの存在理由については今ひとつ分かりません。耐久性向上のためなのか、はたまた静粛性を狙ったのか。

20121109232012110924 続いてインジェクションユニットを丸ごと降ろした状態のエンジンです。普段はまったく見えなくなってしまうところにある冷却水ホース群を一気に新品交換してしまうためには、このインジェクションユニット降ろし作業が必須となります。

 ガムテープの貼ってあるところがエンジンのインテーク穴です。ヘッド上の清掃作業やホース交換作業中にゴミやホコリ、そして水分が入らない様にしっかりと養生しているというワケです。これからVバンク上にのたうつ(笑)ヒーターホースなどの”冷却水関係ホース”を次々と交換していくための準備であります。

2012111001_22012111002_220121110032012111004_4 まずは、取り揃えた純正新品ホースを色々と並べては机上で精査いたします。

 もちろん形状や寸法(長さ・開口部径)なども細かくチェックいたしますが、いまや入手不能形状のホースなどは、マセラティ純正品を組み合わせたり加工したりしてどうにか最適なモノを造らねばなりませんので、色々と形を組み合わせては、無いアタマを悩ませます。

 すべてのホースバンドは後から増し締めが可能なタイプに交換(メーカー出荷時のオリジナルバンドは機械締めによる一回の使用しか想定していない物なのです→ですから、このバンドが付いているホースには交換歴が無いと容易に判断出来ます)して、周囲の干渉物との逃げなどを考えつつ、全体的に微調整しながら”向き”をキメ、繊細にフィッティングしてまいります。

2012111005 2012111006_2

 左の写真はエンジンからはずされたヒーターホースたちです。

 ダイヤかルビーでも埋め込まれてるのかと云った値段で御馴染の”ゴムホース”です(笑)が、フェラーリ時期ビトルボエンジン用のこうした消耗パーツは時として”全世界欠品”を来たしますので、あなたが長く大事に愛用していこうと思う向きの方であるならば、中期計画的な”総とっかえ”が必要となります。デ・トマソ期やフィアット期のビトルボと、フェラーリ期のビトルボの間では互換性が少ないものが意外にも多いのです。特に命の水回りに関しては昨日のラジエターファンスイッチともども、一気にケリをつけておきたいものですね。

 20121109252012110926

 水回りと云えば、ラジエターサーモスタットも、フェラーリ期モデルのみ互換性が無いパーツの代表的な例です。

 エボ期モデルでは、継ぎ手を兼ねた形状に形成されたアルミケースの中に、あらかじめサーモスタットを内蔵させたAssy品となっております。信じられないコトですが、デ・トマソ期からフィアット期のモデルでは、水回りの基本設計が一部を除いてはほとんど変わって来なかったので、その配管類のとり回しもほぼ同じ部分が多く、よって部品の方もあれやこれやと互換性があるワケです。

20121109272012110928 ・・・ここまで来て、エンジン周りの清掃組み立て作業もようやく折り返した感じです。

 ここで遡りますが、交換前のヒーターホースたちの姿もご覧ください。破れや漏れが無い限り、通常は替えなくてもよいパーツなのですけどね。このエボV6の場合でも、今すぐ、どーにかなってしまいそうな感じではありませんが、来年の夏にはどーにかなっちゃうかも知れない(笑)といったレベルの劣化でしかありませんでした。・・・けど、それこそが予防整備と云うものであると、”マセラティ専門店”としてのマイクロ・デポでは常々考えております。

 インジェクションユニットそのものでもある”結晶塗装サージタンク”も清掃して美しく仕上げ、搭載の時を待つコトにいたしましょう。

20121109292012110930 ・・・えー(まだ引きずってる:泣)、エボV6エンジン用のフューエルラインのハナシ。こうしてはずれた状態にしておいてくれれば、こんがらがるコトも無いですね(云い訳がましい:笑)。

 左の写真に明瞭な図解を載せておきました。先日もちょっと触れましたように、フューエルプレッシャーレギュレーターがリターン流路が始まってすぐのところに設置されているのが御理解頂けると思います。出口のシボり具合で、インジェクタ頭部金属管内の最終的な燃圧を制御していると云うワケですね。

 あー、今週も一週間、たくさんのコメントを有難うございました!!それじゃー、また来週。

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コメント

活気があるのは良いことです。
明日は休日、ゆっくり休んでください。
流路の点線、間隔が完璧すぎて思わずニヤッとしてしまいました(笑)。

タイベルのミゾ、タイヤで言うスリップサイン的なものだったりして?と思ってみたり(笑)

しっかし、冷却水ホース(ハーネス類やバキューム?配管含めて)はすごいことになってますね!
見えたらカッコ悪いものは取り回しを工夫して(整備性を犠牲にして?)見えなくする努力をし、見えてしまうところは金属製の配管をきちんと平行に沿わせる等々カッコよく見えるよう努力する。ホント手が込んでますよね。

 Vバンクの上に冷却ホースたちがのたうって隠れている訳ですか、ここは高温になるところですが冷却ホース達だから影響が少ないのかな。ホースバンドを締め増し可能なものに交換してくれるのは嬉しいとともに、今後の整備性を良くするためのものなんですな。
 kkmustangさんご指摘の通り、外装、下回り、内装、エンジンルーム内など、とにかくsymmetricalな造形を徹底しているのが、ビトルボ(ターボも2個で)ということで、手が込んだことをしているんですな。これで、故障が少なければ、よりそういう評価が上がったのだと感じます。最近発表されたクアトロポルテは、エンジンルームを流行のカバーで覆ってしまいましたからね。

最近のクルマのエンジンルームのカバー、いらないと思うのですが、それ程までに見てもつまらないものに成り下がっているのか?、と思います。
ビトルボユニットは当然、アルファツインカム、同V6、BMWストレート6等々、エンジンルームを覗くのも楽しみだったな。

現代のクルマ、確かにパワーは上がり、エコになり、メンテナンスフリーで。いいことだらけかと思います、で、それならそれで、フランス車のように「見栄え?、なんじゃそりゃ?」的な割り切りもいいんじゃないかな?だいたい下はアンダーカバーで隙間なし、それでエンジン上にカバー?、熱はどこに逃げるのか?、エンジン本体はいいかもしれないが補機類のゴム、プラのパーツ類の寿命を考えると、夜もぐっすり眠れません(ウソ)。

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