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2013年1月25日 (金)

マセラティクアトロポルテ、リアドア内張りトリムのはずし方講座?

 あちょー!今日は、午前中早くからお二方のマセラティ御試乗希望のお客さんが御来店。ワタシと次男でトクトクと”ビトルボマセラティの素晴らしさ”と”人外魔境の世界”を一生懸命お伝えし、気が付けば、もう午後の2時半。昨日の暖かさとは打ってかわって、午後からは、んもー寒いのなんの。そのような中で、本日夕刻までワタシの行った作業をダシ(笑)にした、現在継続車検でお預かり中「横浜のKさまクアトロポルテ」の一席。

20130125012013012502 車検場から無事にパスしたクアトロポルテが帰ってまいりましたので、「快速でさがるのに、上には手で助けてヤラないとあがってこない」と云う”コマッタちゃん”なリアウインドーレギュレーターを何とかして差し上げようといった試み。

 まずは、ドア内張りトリムをはずします。ビトルボシリーズ中、このクアトロポルテ後期型の”リア”ドアトリムが一番簡単にハズせて戻せるモノだと思いますので、「入門用(笑)」として一連の工程を御紹介しておきましょう。

 ”ドアインナーノブベースカバーを固定するタッピングビスを隠しているカバー(長っ!)”をまずはハズしますが、多くのヒトは大概ここでイヤになります(いきなり笑泣)。当該カバー周囲に切り欠きが無いので、どこにも工具の先を突っ込むコトが出来ないのです(後のエボ系では、一箇所切り欠きがついて改善されましたが、ソレでも経年したものをコワさずに取るのは結構至難です。”ネタネタ病”もあったりするしな。)。

20130125032013012504 隠れていたタッピングビスを抜き取ります。

 樹脂のベースカバーはロックインナーノブの上下に伸びる軸に”パックン”とハメこんでありますので、まずは上、そして下と”逆パックン”します。

 この時、”逆パックン”を注意深くやらなかったクルマは当該部分が欠けてしまいます。時にすでに欠けているモノを見るコトも多い部位です。

20130125052013012506 ああ、初めてみると、コレもどーやって留まっているのだろうと云う、ウインドースイッチ周りの”ウッドパネル(笑)”指で摘めるサイズなのに本当にウッドだからスゴイ。

 写真ははずし方途中の一例ですが、決まったセオリーはありません。個体によって、その密着度合は実に様々(経年といった要素もあります)で、ありとあらゆる先の尖った工具を準備して臨みます。初心者は樹脂ベラで闘うべきですが、それじゃー、ヘラがシナって、全然浮きアガってこないコトもまた多いです。

20130125072013012508 ”ウッドパネル”がキレイに抜けたら、今度はウインドースイッチ自体の取り外しに掛かります。

 コレも前項と”以下同文”。キマりはありませんが、とにかく樹脂のスイッチベース部を割らない様にアチコチ少しずつ浮かせながら徐々にハズしていきます。周囲(相手の四角い穴)はなんと鉄板。ここの穴の開け具合(精度)で、あとから作業する人間の苦楽はキマります。簡単にトレる場合もあれば、一時間掛かってもトレない場合もあり、ソレもまた人生。♪あーあーーーかわのながれのよぉーにーぃー(笑)。

20130125092013012510 で、なんでこんな思いをしながら、スイッチ周りをハズすのかと云えば、ソコに隠しネジがあるからなのです。

 続いて、後部リフレクターをはずします。ヘラや工具の先をイレ、徐々に引き剥がしていきます。コレも、革と樹脂とが密着してしまっているモノもあれば、指先だけで、あっけなくトレちゃうモノもあります。ソレもまた人生。♪あーあーーーかわの・・・(しつこい:笑)。

20130125112013012512 で、色々な人生を噛み締めながらリフレクターをハズしますと、ソコにはまたまた隠しネジがありますので、ソレを抜き取ります。

 この内張りトリムの場合には、合計3本の隠しネジがありますが、通常の車載工具に付いているプラスドライバーよりも一段先端部が太い規格のドライバーを用いるのが(特に取り付け時には)成功のカギです。カタく締まったネジを無理に細いドライバーで緩めようとすると、十字溝をナメてしまうので、充分に注意を払いましょう。

20130125132013012514 ・・・まだ、あるんスから(笑)。今度は普通のプラスドライバーを握ってドア下灯ユニットをはずします。

 左右のネジが完全にハズれても、樹脂が革にハリ付いて、ぜーんぜんビクともしなくなっている場合もよくあります。そんな折には、周囲のスキマに”シリコンオフ”を流しこみながら、樹脂ベラで少しずつ浮かせてまいります。決して癇癪を起こしてはイケません。一気にヒキハガすと皮革表面がベリっとハガれてしまいます。ここは、ただただ”忍”の一字なのです。

20130125152013012516 隠れたネジの最後の一本が、このドア灯の裏にありますので、先ほど同様にソレをはずします。

 で、ここまで、こんなにコンナに苦労して、”ネジを隠す”コトに執心していたにも関わらず、「大ラスの一本」だけは右の写真の様に「アタマ丸出し(笑)」。この”意あって、チカラ足らず”テイストこそが、ビトルボマセラティの真骨頂(笑)なのです。可愛いなぁ。ヤリ抜かないって、ステキなコトね。

20130125172013012518 すべての締結を解いて、一旦ボディ側と皮革トリム部分を分離させる様に、そっと手前に浮かせます。

 そしてそのまま上方にあげれば、ボディパネル上端に嵌っていた水切りモールごとトリムはボディと分離いたします(ぱちぱちぱち)。

 右の写真がトリム分離直後の車輌状態を示すものです。こんな感じでやってるので、サムいのであります。広くて暖かい作業場はワタシの見果てぬユメなのでありましょうか。

20130125192013012520 ドアパネルのインナースキンと、ウインドーレギュレーターの各固定ステーの間には、オリジナルなら、薄いピンク色の防滴用ビニールシートが挟まっています。

 左の写真は固定ネジをすべてはずし、ビニールシートを除去した状態です。作業を円滑に進めるために、ドアのインナーノブを台座ごと一旦はずして、下方にズラしておきます。ここで、窓を締結している二個のハカマ(ガラス屋さん用語)を締め上げているボルトを、それぞれユルめて、窓とレギュレーターを分離出来る様にしておきます。

20130125212013012522 で、その後しばらくの”企業秘密”工程(笑)の後、ウインドーレギュレーターを”ちえの輪”のように、ドア内部から抜き取るワケですが、このシーンはいかにしても写真を撮るコトが出来ません。

 そもそも、このレギュレーター取り出し作業自体、「ホントに足が8本あったらいいのに(たこちゃんなコトだし:笑)」と思わせる作業なので、各自工夫してみてください。この写真にはありませんが、レギュレーターモーターの下部にあるカプラーを抜くだけでも(位置が位置だけに)慣れていないとイヤになると思います。

20130125232013012524 ・・・あちょー!と云うワケで、ここまで寒風の中、散々苦労してまいりましたが、いっけん何でもなさそうなレギュレーターのモーター部分をハズして見れば、ご覧の様に侵入した水分によりサビが進行しており、この後「ジャンボパーツクリーナー」を2本も使って(コレがもう、素手で作業すると気化するときの蒸散効果により、指先の温度が一気に降下するので、体感的には氷点下)、各部を洗浄し再給油の後、単体動作実験にも成功、そして周到に組み直して窓を付けてみたのですが・・・「薬石効無く(笑泣)」生かすコトが叶いませんでした。動作試験を繰り返すうちに、ギアとその勘合部がナメております。錆が見た目以上に深かったのですね。

 闘い済んで、日が暮れて・・・「Kさま」には、「ゴメンなさいねー」と御連絡。もちろん笑ってユルしてくださいましたが。かくて、今後はAssy交換が確定となりました。

 マイクロ・デポにだって敗北の文字はあるんですヨ。いつもいつも成功譚ばかりではありません。ソレもまた人生。「♪あーあぁーーー、かわのながれのよーにーぃー(コレばっか:笑)」

 それじゃー、また明日。

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コメント

ああドライバー、意外とサイズを気にしないものですが、舐めてしまうのは大概小さいヤツでこじるからですよね。以前の会社で社長に機械整備を頼まれたのですが、せっかちな彼がカバー類の螺子を全てツブしておりました。「シャチョ-!ナニヤッテルノヨ」って感じでした。

↑「一松」さん、いつも有難うございます。あと、工具は銘柄によっても使い勝手がぜーんぜん違います。なんだかんだ云っても”スナップオン”がいいよなぁー、高いケド(笑)。

こりゃ並みの外車屋じゃお手上げですな。そこらで売ってる激安マセラティは大概、不動箇所を抱えてる事が多い。以前笑ったのが運転席の電動リクライニングが不動の222をワタシに売りつけようとしたお店がありました。しかも45度位の角度で止まってるやつ(笑)
超ストレートアームを駆使してもステアリングが切れません。

いつもながらの匍匐作業、恐れ入ります。
とてもワタシはビビッて手を出すことはないでしょう。
改めて見ますと、後期型はロックインナーノブもウッドなんですね。
V6前提で新車時、前期型と後期型で価格差はいくらだったのかが気になります。
価格一緒でしたら、バーゲンプライスですね。

↑んーとねぇー、ここの”第三章”にあります。価格差100万円みたいです。
http://www.microdepot.co.jp/maserati/modelinfo/index.html
「松戸のS」さん、「Wさま」さん、面白エピソード(笑)を有難うございます。

↑たこちゃん、有難うございます。
ああ、見落としてました(笑)。

マセラティを細部にまで分解し構造の解析を行う探究心。
まるで素粒子論を研究しているかのような・・・。
理解出来なくとも、それらの過程の解説は非常に興味深く面白い。
マイクロ・デポの飽くなき探求心に敬意を表し、乾杯!
部屋の外は雪景色。街燈に照らされて綺麗、綺麗。風流ですなあ。
このブログをツマミにビールを飲んでおります。ささやかではありますが、贅沢な気分を満喫しております。
いつもいつも、好奇心を刺激する話題を提供いただき有難うございます。

「ヤリ抜かないって、ステキなコトね。」がささりました。
3本で留めるつもりが留らなくってあとからやっつけで1本追加したのか、はなから「だって隠すとこないんだもーん」と開き直ったのか。

そんな代物を「可愛い」と慈愛に満ちたまなざしでヤリ抜こうとされているところがすごいです。

出張で仙台です。天気気にしない出来たら、雪で。皮靴でつるつるすべってます。あぁ!!

↑仙台へようこそ。お仕事頑張ってください。ワタシは雪道を一時間程ジョギングして部屋に戻ったところです。
ぶるぶる…熱い風呂に浸からなきゃ。
ビトルボの洗車は来週だな。

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