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2013年2月の24件の記事

2013年2月28日 (木)

旧車とカップメンの休日(その4)

 いよー!よくよく考えたら(いや、考えなくてもフツー分かると思うが:笑泣)、今日は2月もラストデー。さっきお正月を迎えた気分であったのに、明日からは3月ですか・・・フー、なんか本当に年初から「匍匐前進」を強いられた二ヶ月間ではありましたなぁー。「旧車の神様」がもしいらっしゃる様でしたら、何卒この哀れな三兄弟にお慈悲を(懇願)と願わずにはおられません。ここのところ、もう毎日がずるずるとハマり作業の連続になっており「匍匐の上、さらに逆風で豪雪」と云った体。まあ、”明けない夜は無し”、夜明けは近いかな(笑)。桜咲く春も目の前ですし、ここで一気に頑張ってまいりましょう!

20130228012013022802 ・・・さてさて、昨日の続きから。日曜日、ちょうどお昼前のひとときには、一旦パシフィコ横浜を離れ、すぐ近くに位置している当所にやってまいりました。

 「カップヌードルミュージアム~安藤百福発明記念館」と云うのがこの施設の正式な名称です。昨年のノスタルジック2Days来訪時にも、ココの前は通りましたが、午後の遅い時間であったために入場はいたしませんでした。開設したばかりで、マスコミが取り上げるコトが多かったこのミュージアムも、一年経過して少しは落ち着いているかなと、まずは入場してみるコトにいたしました。玄関口は広大な天地空間が広がる「もったいねぇー」ほど無駄に広々としたムードです。ただし、ものすごく気分の良い空間である事も確か。”ここは、近代アートの殿堂ですよ”みたいな造りは、さすがにミュージアムを標榜するだけのコトがありますね。いやが上にも期待が膨らみます。

20130228032013022804 ”たこちゃんヨメ”は入場券を買いに並びます。日曜日のお昼前とあって、団体の観光客もバスツアーなどで次々と訪れています。玄関付近は結構な数の人々でごった返している様です。

 入場料は大人500円(税込)。企業モノの博物館の多くは無料であるコトが多い(しかもお土産付だったりもする)のですが、サスガは商人の街:大阪の企業らしく、商いはウマいモノです。一等地で自社の宣伝をしながらチャッカリ入場料は頂くのですからね。お土産も”別腹”。その分、施設にお金と人員がものスゴク掛けてあると云うのが素人目にも分かると云うところも特徴的ではあります。

20130228052013022806 コレを見て、御家族連れでイッてみようと思うあなたのために、コツ(と云うホドの事も無いけれど:笑)を伝授しておきますと、入場したら、まずは真っ先に3階フロアに上がりましょう。

 ここには、かの有名な「カップヌードルファクトリー」があります。自分オリジナルのカップヌードルをその場で製造してお持ち帰りになれると云う、この施設で一番の目玉スポットです。テレビなどでもたびたび登場いたしました。とにかくも、”ファクトリー”への入場整理券をまずは人数分貰っておくのが、当所に来て真っ先になすべきコトです。

 20130228072013022808

 整理券を入手したら、あとはファクトリーへの入場を指定された時間までの間、館内を自由に廻りましょう。

 ・・・とは申しましても、”コノ手(ドノ手?)”の昭和文化ネタに御興味のウスい方には、ハッキリ云って面白い展示はほとんど無いと断言出来ます。一方、”ソノ手が大好き”なあなたは、ここに住みたくなるコト請け合いでありましょう。ちなみにワタシが”住んでもいい(笑)派”であるコトは論を待ちません。

20130228092013022810 ・・・と、云うワケで、即席ラーメンの歴史標本とも云うべき超絶怒涛の展示コーナー。その展示品の数々をひとつひとつ吟味してまいりましょう。当日、こんな写真の撮り方をしていた野郎はワタシ以外に居るハズもありません(笑)。

 たったひとつの”発明品”、原初のチキンラーメン(左写真)から始まった日清製インスタントラーメンの歴史。年を経るごとに枝葉を出していく有様が、ビジュアル的、立体的に表現されているスペースです。右の写真には「千金蕎麦」とあります。「せんきんソバ?」いやいや、おそらくは「チキンソバ」と読ませるのでしょう。”一攫千金のチキンそば”といった、大阪流のシャレなのではないかと思います。創業当初の製品だと思いますが、その後見ない(少なくとも東京では)様な気がいたしますので、”濡れ手に粟”とはイカなかったのでしょうね。

20130228112013022812 あぁ、この商品「チキンラーメン・プラスカレー」のテレビCMを、懐かしのテレビ番組を取り上げて面白がる趣向のバラエティ番組「テレビ探偵団(この番組自体が既に懐かしの番組になっちゃってますが:TBS系)」内の「懐かCMコーナー」で取り上げられていたのを見たコトがあります。ラーメンとカレーのカップリングはかなりハヤい時期から模索されていたと云うのが、この製品の存在から分かります。関西方面の方で、当時コレを喰った経験者の方々からどのようなお味であったかを伺いたいモノです。

20130228132013022814 そして、”冷麺”と云う発想も登場しています。「チキンラーメン・ニュータッチ」って・・・関東には「ニュータッチ・ヌードル」と云うのが日清食品とは無関係に存在し、「♪いっちどおぼえたアノ味はー、ニュータッチヌードル。シオかショーユかショーユかシオかぁー、うまいヌードル、ニュータッチ!!」っつーコマーシャルがコドモの頃には夕方の時間にたくさん流れておりました。商標権を買い取ったのかなあ。そして、”和風”にもチャレンジしています。おそらく”純正しょうゆ味”を狙った製品でありましょうが、関東には「サッポロ一番しょうゆ味」と云う極めて強力な存在がありますので、コレも定着しなかったモノと思われます。

20130228152013022816 このあたりで、インスタントと云うには、ちょっと面倒くさい製品が登場してまいります。

 「日清焼そば」は現在でも売っている超ロングセラー商品。一旦フライパン上で湯がいた後に、水分がトブまで炒めなさいよ、と云ったまどろっこしさは、だったら、はじめから生メン炒めた方がハヤいしウマいのではないかと思わせるのですが、生メン焼きそばとはまったく別種の食い物として定着している様です。発売当初からキャンプや川原でのバーベキュー大会などでの使用をアピールしたテレビコマーシャルを流していたので、保存性の良さや重量の軽さ、乾き物ならではの携帯性の良さも製品のアタックポイントとなっていたのかも知れませんね。「♪にっしんやきそば、た・べ・よっ!(キダ・タロー先生作)」

20130228172013022818 なんとか、チキンラーメンの次の大型商品を開発したいモノだと、様々な試行錯誤を繰り返してきているのが、ここまで見ても伺えますが、日本蕎麦方面もあきらめていない様子ですね。

 焼そばの方も、”味アップ”と称する別添調味料で、存在感をキープしようと懸命です。パッケージの右側に立つ野球帽の少年は「ちびっ子」と云う名前です。1960年代後半に製造された同社製品にはパッケージのどこかに大概この絵が描いてあります。当時同社提供の人気番組”日清ちびっこのどじまん”において「ぼくの名前をつけてね」とわざわざ大キャンペーンを張って、結局付けた名前が「ちびっ子」ですからね。視聴者をナメとんのかぁー(まぁ、あたりさわりが無いわな:笑)。

20130228192013022820 あぁ、ついに来るべきところに来たと云いましょうか。

 やっぱ、ラテン系にも手を染めてみようと送り出したのが「スパゲニー」ですか。どのような味であったのかと興味は尽きませんが、おそらく現在は売ってなさそうです。「SPA王」の遠いご先祖だよな。

 そして、本格派を目指し過ぎて失敗したのが、「生中華」。結局自社の主力商品の否定にしかなり得ませんでした。今でこそ「世界の日清」と云うイメージの強い同社ですが、まだまだこの時期には磐石とは云えない”いまだ創業10年”の企業体です。昭和30年代終盤に登場した”スープ別添方式”の後発他社製品(サッポロ一番とか明星チャルメラとかエースコックのワンタンメンなど)に人気を奪われ、本家は苦戦しておりました。

20130228212013022822 手を替え品を替え・・・ようやくたどり着いたのが、この現在にも残る「出前一丁」です。

 ワタシ、コレが発売された時には、あまりにもテレビコマーシャルをヘビーに放映するので、熱病にうなされるかの如くにこのラーメンを食するコトを渇望しておりました。「♪あーらよ、でまえいっちょーーー(キダ・タロー先生作)」のサウンドロゴはあまりにも有名です。時代とともにアレンジこそ色々変化してますが、現在でも使われているようですね。それまで「サッポロ一番しょうゆ味」しか食べたコトが無かったワタシにとっては、ゴマの風味は衝撃的にインパクトがありました。もう、学齢期に達するまでのしばらくの間は「出前一丁」しか食べなかったです。同社としては、”スープ別添方式”での初めてのヒット作となりました。原初のチキンラーメンから10年掛かったワケですね。

20130228232013022824 この辺に来ますと、段々とパッケージも垢抜けてきた様に思います。

 元祖チキンラーメンは、その登場時期が早かったためにパッケージデザインは相当古めかしいモノでありました。

 時代の変遷とともに、少しずつではありますがモデルチェンジをしていたものの、後発他社製品の工夫を凝らしたパッケージやコマーシャル戦略の前に後塵を拝していたのは否めません。

201302282520130228262013022827201302282820130228292013022830 その後も、チキンラーメンのリニューアルを繰り返しつつ、ヒット商品の「出前一丁」にあやかった”味のバリエーション展開”も色々と試みられた様ですが、当時の東京では売ってるのを見たコトがありません。

 やはり、関東地方では、群馬を創業の地とする「サンヨー食品」と「明星食品」が圧倒的に優位にたっていたのだと推測されます。この時期には”マルちゃん印”「東洋水産」も台頭してきました。

 まぁ、「サッポロ一番」のしょうゆ、みそ、塩は現在でもインスタント袋メン市場では”超定番”の製品ですからね。サンヨー食品の定番三兄弟はどれも飽きのこない味。そして、あらゆるチューンナップに対応する可能性を秘めた味ですよね。この牙城を切り崩すには、結局のところ”味”で勝負するしか無さそうですが、味の好みには地域性がありますので、全国展開ともなりますと、各地の嗜好性に合わせるなどの配慮も必要になってまいります。”発明者”にして”元祖”の威信を賭けた日清食品の次の手は・・・緊迫の次号を待て(少年ジャンプ風:笑)!

 それじゃー、また明日!

2013年2月27日 (水)

旧車とカップメンの休日(その3)

 皆さん、こんばんは。えー、このブログはマセラティ専門店のマイクロ・デポ株式会社がお送りしている「マセラティでイッてみよう:2」と云う表題のサイトですが、ここのところ、ちーともマセラティでイッてない様な気もいたします(笑泣)。ここ数日のコメント欄は”常連コメンテーター四天王”を中心にした方々がどうにか支えてくださっている様子で、今日はさらにコメントしにくい様なネタばっかしを並べますので、コメントが”0”になってしまう日も、そう遠くは無さそうです(泣)。

 しかしながら、ここひと月の平均閲覧者数は、一日あたり323名、ページビュー数で1334回となっておりますので、一年前あたりと比べますと全体的に3割ボリュームアップといった感じです。毎日御覧になってくださっている皆さんのご支援にも深く感謝いたしております。

2013022701 2013022702

 ・・・と云うワケで、”不評(笑)”の国産旧車ねたは今日も続いてしまいます。

 はい、左のクルマ。カラダ中の灯火をビカビカさせておりますが、往年の刑事ドラマ西○警察の劇中車を模したモノ。ブースで掛かってたBGMは当然コレ(音出ます注意:笑)。とは申しましても、一般常識としてのドラマの大体のなりたちは知っていますが、当時はキチンと視聴したコトの無いドラマなんですけどね。ワタシ、ドンパチ系はちょっと苦手なもんで。

 翻ってお馴染みトヨタ2000GTの前期型。前にも書きましたが、このクルマは断然目ん玉の大きな前期型に限ります。この会場内はイジョーな世界なので、単一品目(っつーか、車種)では、ダントツでこのトヨタ2000GTの台数が揃ってました。キチンとは数えてなかったけど、この写真のブースだけでも、白・赤・緑と3台並んでました。最低でも全部で8台くらいは居たんじゃないかなぁー。こうなってくると有り難味もへったくれもありませんが、”レストアベース車(エンジン掛かるけど、内外装は結構キテる)”で金2800万円からだそーです。ここまでくると、もはや文化遺産的な扱いになってます。

20130227032013022704_2 「♪ひっとのいぃーのちぃーわぁーつっきるともー、ふめーつぅーのちからぁー、まじんがぁーづぇっとぉー(音出ます、注意)」・・・に出てくる悪役側幹部に”あしゅら男爵”という方がおられましたが、そんなのを知ってるヒトは間違いなくトシあるねであります。ワタシは今でもこういった、”左右を縦に真っ二つにした”レイアウトのディスプレイを見ると、ついそのアニメの悪役スターを思い出してしまうのです。マツダポーターキャブの片側半分だけに内外装レストアを施したと云う、インパクト抜群の展示ではありました。

20130227052013022706_2 ああ、また箱スカGT-Rね・・・と思いきや。”マー坊(スズキマイティーボーイ)”でしたぁー(笑)。

 その隣に本物が居るところも御愛嬌。グリル周辺など結構良く出来てマスよね。

 ソレにしても、世の中には色んなコトやってるヒトたちがいるもんですね。当然のコトながら、本物より衆目を集めてしまっていたのはコッチの方です。

20130227072013022708 まあ、ここは外車屋がやってるブログですから、そっち関係もとりあえず載せておきましょう。

 とは申しましてもこの会場内での外車はなにかヒッソリとしていて、慎ましいものです。

 ディノとエラン。どちらも端正で美しく静かに並んでおりました。この会場内では時々こういうのも見ておかないと、目がトレそうになりますからね(いやホント、ワタシはほとんど無視して写真も撮ってないけど、実は”往年の族車(や、そのベース車)”みたいなのばっかりなんですから、ココ:笑→「練馬のH」さん、すみません)。

20130227092013022710_320130227112013022712_2 はい、ここからは、当ブログの最年少常連コメンテーターとして御馴染みのkkmustangさんへの「大学卒業・大学院入学おめでとう」プレゼント(笑)。プリムス・バラクーダ・クーダ。

 70年代のフラワームーブメント感が噴出している様な、ライムグリーンはワタシの大好きな色。

 フロント周りの防眩塗装、リアウインドーのルーバーや、リアスポイラーなどブラックフィニッシュも全体的な統一感があって、大柄なボディを引き締めております。AARクーダストライプもキマっておりますね。このクルマは、そのデカさとハデさで会場内でもかなり異彩を放っており、常にヒトが周囲に群がっているので、なかなか写真を撮るタイミングが掴めずに、何度も行ったり来たりしながらようやく撮影したモノです。

20130227132013022714_2 ・・・で、ここからは、またまた国産旧車に戻ります。

 このイベントを主催している出版社の刊行している自動車(旧車)雑誌2誌の読者が選んだと云う10台(ホントはあるはずの戦前ダットサンセダンが、居ませんでしたので実際にはこの時点で9台)が赤ジュータンの上に整列鎮座しておりました。まずは、昨日もお届けしたトヨタスポーツ800、まぁ、とりあえずは順当なところであります。

20130227152013022716 うぉー、こりゃ”ある意味”スゴい。茨城のピーナッツ屋さんの社用車として(おそらく)現役で使用されているのでしょう。ニッサンプリンスクリッパーですね。

 このトラックは独特のグリルが個性的ですが、子供の頃、なぜかウチの近所にやってくるバキュームカーがコレで、ソレがなんだかとてもコワかったのです(よく夢に見た:笑)。コレの子分にホーマーと云うのもあって、そっちは”快獣ブースカ”みたいな顔してて可愛いんですケドね。

20130227172013022718 230系セドリックとベレットのセダン。

 セドリックの方は、コレの兄弟車であるグロリアが、当時の我が家にありましたので、まあ懐かしいです。但し当時もあんまり好きじゃ無かったですケドね(我がオヤジは30代後半でコレに乗ってましたから→コドモ心にそんなに老成してどーすんの?って思ってました)。当時は2600CCと云えば大排気量と云うイメージでしたので、グリルに輝く金バッジもヤケに誇らしげです。今の目で見ると存外に小さいですね。ベレットの方は、いすゞが乗用車生産をヤメてしまったので、今となってはモニュメント的な価値を感じます。ワタシのアパートのすぐ近くにあるいすゞのディーラー工場には、大型中型のトラックに混じって、117クーペや初代ピアッツァが置いてあるのを時々見掛けます。散歩の途中でこういうの見るとちょっとウレしいものですね。

20130227192013022720_2 メルセデスのSLと30系カローラですか。ある意味SLは欧州旧車の王道を行く存在ですから、ここに選ばれているのもむべなるかな。

 確か30系時代のカローラ&スプリンターは異常なほどに多彩なプラットフォームが用意されていて、2ドア車型だけでもファストバッククーペ、ハードトップクーペ、ハッチバック(トヨタ流に呼ぶとリフトバック→形態イメージはほぼワゴンでランチアベータHPEみたいなカタチ。オリジナルのランチアベータがそもそも”RT40系コロナ5ドアセダン(RT56:名前はセダンだけど、事実上はハッチバック)”にそっくりなので、発想の本家はトヨタの方だと思われる。)、ノッチバックセダンと多彩なバリエーションがありました。当時でもそんなに多くは走ってなかった様に思います。プレーンでワイドなフォルムは嫌味が無いので、これも今見ると結構新鮮ではあります。

20130227212013022722 まぁ、よーく考えると、このあたりもしっかり旧車なんだよなぁ。

 自身がリアルタイムで経験し、当時身の回りで幾らでも走ってたクルマは、どーも何年経っても旧く感じられないのが不思議です。一瞬ココロの中では「こんなの普通に中古車ぢゃん」と思ってしまいましたが、よくよく考えると30年ほど前のクルマたちなんですよね。ワタシの青春時代のクルマが30年落ちだなんて、今さらながらにこの事実には相当な衝撃を受けました。

20130227232013022724 あー、このスカイラインも同級生で高校出たら速攻で新車買ったヤツがいたなぁー。ソレも2000RSで、とっても羨ましかったモノです。

 爾来星霜30年。翻って考えると、マイクロ・デポの日常もたいがいイジョー(笑)な状態なのですね。常時10年落ち以上が普通。コトによると30数年以上も前の”カタログ写真から抜け出てきた様な”イタリア旧車に囲まれておりますヨ。しかも、それがマセラティであったり、フェラーリ、ランチアであったり。いまや、ワタシもお客さん方もモノすごく恵まれた星のもとにあるのかも知れませんよね。今や”若い頃の熱き想い”をそれぞれに達成出来ているんですから。あな有難や、ありがたや。

 ・・・一服したくなりましたので、階上に出るコトにいたしました。右手に再入場用の確認スタンプを押してもらい、オモテの空気を吸い込みます。2013年のみなとみらい、今日は快晴です。

 それじゃー、また明日!

2013年2月26日 (火)

旧車とカップメンの休日(その2)

 今日は朝こそ寒かったけど、午後は比較的過ごし易い一日でしたね。天気予報によれば、明日からの東京は最高気温が15℃になる見込みとか。もうすぐ2月も終わりますが、桜咲く春本番がすぐそこに来ていると思うと、ちょっとウキウキとしてまいります。夕方には「キャラミのUさま」がまたまた”抜き打ち(いつもそう:笑)”での御来店。毎度ながらたくさんのお土産に感謝いたしておりますヨ。今度一緒に飲みましょうね(喜)。

2013022602_3 2013022603_6

 ・・・さてさて、日曜日の横浜。当会場は、ジジイたちの熱気でムンムンしております(なんか、ヤダけど:笑)。

 ああ、左の写真、ここのところ当ブログでも何かと話題の「真っ金金」なケンメリです。コレはワタシが中学生の頃に、地元の日産プリンスディーラーで新車時の状態を見たコトがある特別限定車です。フロントグリルにも金バッジが輝いておりますが、コレもオリジナルの状態です。カッチョいいと思うかど-かは、皆さんの美意識に委ねます。右は日野コンテッサのリアビュー。リアエンジン車なんで、こうして後ろにグリルがあります。ルノー4CVのライセンス生産が源流のクルマです。ワタシ、このクルマの設計に携わった日野の重役さん(故人)と懇意にして頂いていた頃、色々とコンテッサの秘話を伺いましたが、「まぁー、ヒドい車でね(と、ここでヒタイを叩く)、ぜんぜん冷えないの、エンジンが」「だいたい、アレ(コンテッサ)はルノーそのものだからね。上(当時の重役)がどうしてもコレ(ルノー流のエンジン搭載方法)でいけって云うから、仕方なくやったケドね、どうみても成功とは云えなかったなぁー。今となっては我が社にとっては痛恨事ですな。わっはっは。」ですって(笑)。

 2013022604_22013022605_2

 いやー、左の写真をご覧になってください。雪の結晶がヘバりついた様に見えるウインドーシールドは遠目に見ても圧巻でしたが、こりゃまた一体どうしたワケなのでしょう。

 カッチョいい、価値あるニッサンフェアレディZ432ですね。せっかくだから直してあげたいようにも思うのですが、直さないのには理由がありましょう。きっと、コレ”432R”本物なんですね。発売当時、レース出場を前提とした顧客にしか販売されなかった(確か、ライセンスの提示を求められたとか)と云われる伝説のクルマ。徹底的な軽量化のために、フロントウインドー以外はすべてアクリル製だったので、経年で御覧の様な状態になってしまったモノと推測されます。ここは確かに、普通のガラス化は憚られるかも知れませんね。かと云って、このアクリルウインドーの純正デッドストック発掘はキビしそうだモンなぁー。

20130226062013022607_2 もしも、この個体が本物だとすれば、歴史遺産級の価値があります。そもそも、レース出場を前提にされたクルマなので、こうしてオリジナルを保った個体の残存数は極めて僅少だと思われます。

 ワタシ、Zカー研究家ではありませんので、あんまり詳しい御説明はいたしませんが、反射防止の黒塗りボンネットもその特徴のひとつであったと記憶しております。ニッサン(プリンス)R-380由来のS20型エンジンは丁寧に仕上げられており、好感が持てました。

2013022609_22013022610 今日の会場は、オリジナルZカーの姿がヤケに目立ちます。

 当時ナンバーの”品川55”をつけたモノ。タコ足エキゾーストも美しい、S20エンジン。こうして見ると、ワタシ、結構好きなのに、フェアレディZには縁遠い人生を歩んできてしまいました。アメリカでは、今現在もコアなファンが多くいらっしゃるそうですが、そういった方々の間では、日本国内でしか売られなかった”ニッサン432”、どのような評価をされているのでしょうね。

2013022611_22013022612_2 ああ、ようやく「モチベーション②」を発見いたしました。昨日御紹介したニッサンR-381とともに、当イベントの特別展示車輌です。

 どこかで見たコトあるよな、無いよなこのお顔。そして、このおしり。トヨタスポーツ800のプロトタイプとして知られる”パブリカスポーツ”のパーフェクトレプリカです。数年前に何かのテレビ番組で、このクルマの再生(というか、再製作なんだけど)プロジェクトの話題を放映していたのを見たコトがありました。当時の技術者の方々が、当時の図面を元に造り上げたワンオフです。

20130226132013022614 まずは独特のスライディングキャノピーが目を引きます。

 各部のモール類などは、まさに一品製作のカロッツェリア芸を彷彿とさせる繊細な造作です。

 残念ながら、このキャノピーをスライドさせた”開状態”を見るコトは叶いませんでした。全体的なフォルムは1950年代の日本人が彼の国を偲んで一生懸命に考えた”エアロディナミーカ”と云った趣き。当時の審美眼をもってしても”クラシカルな未来(なんじゃ、ソレ:笑)”をデフォルメ表現している様に思えます。そのまま本家ミッレミリアに持って行ってもまったく違和感を感じさせないのではないか、と云うほどに、洗練と混沌が入り混じった様な、無国籍、ノンジャンル、異次元的ルックスです。コレは、さすがに素晴らしい!

20130226152013022616_2 ・・・と云うワケで、本日も、これを題材にした動画を作ってアップしておきました。

 このプロトタイプ車と生産型スポーツ800をアレコレと比較しながらお楽しみ頂ける様にしてあります。

 当ブログの特性上、国産旧車ネタには、今ひとつ”喰い付き(笑)”が悪い様ですが、まぁ、自分の国にもかつてはこういったクルマや、これを造り上げたマエストロたちがいらっしゃったというところにも目を掛けてみてくださいな。コレも間違いなく自動車文化史の”ヒトこま”なのですから。

 トヨタパブリカスポーツのYoutube動画

(マイクロ・デポのマセラティチャンネル:音出ますご注意を!)

 それじゃー、また明日!

2013年2月25日 (月)

旧車とカップメンの休日(その1)

 はい、こんばんは!今日は午前中の「テツヲタ」さん来襲(笑)から始まり、一日中来客がありまして、途中でこちらの商談が佳境に入っていたために御一方お相手が出来なかったお客さんがいらっしゃいましたのが、非常に心残りなのですが、もしこの記事を御覧になっていらっしゃったら、本当にゴメンなさい(ペコリ)。少人数運営に付き、事前の御予約を頂いておりませんと、このように満足に御対応が出来ない場合がございますので、大変申し訳ありませんがよろしくお願い申し上げます。

2013022501201302250220130225032013022504 ・・・さてさて、昨日のハナシ。

 せっかくの日曜日だと云うのに、”招待券”貰っちゃっていたので、やっぱりイカなきゃならんのだろな、と半ば義務感でAM6:30に目覚めたワタシ。

 「うー、今日はもう、カラダの節々がイタくて限界だわ、やっぱヤメとこうかなー。オモテはなんだか寒そうだし。」と逡巡するコト一時間。「そんなにツラいなら、ヤメとけばぁ。」とツレないヨメ。

 このままマケるのもシャクなので、なにか、どうしてもイキたくなるモチベーションの源泉を探して、今さらながらに”公式サイト”を確認してみるコトに。・・・「あっ、やっぱイカなきゃ。(ウレしいような、カナしいような:笑泣)」

 AM8:00ジャストに土支田のアパートを出発。土支田一丁目バス停から、石神井公園始発の”石02”系統バスで東京メトロ地下鉄成増駅へ。

 ・・・便利な副都心線は、あっと云う間にたこちゃんズを渋谷へと運んでくれました。大体、成増なんかから、そのまま渋谷に直通でイケると云うコト自体、”驚異の世界(笑)”。真新しい副都心線の渋谷駅から、東急東横線の階上ホームへ向かいます。改札を抜けると、やけにカメラを構えて写真を撮っている人々が多いなと思い、「なんかあったの?」とヨメに尋ねますと、「3月16日から、副都心線がさらに東横線に直接乗り入れになるから、このホームもうじき無くなっちゃうのよ」と申します。「ふーん、ぢゃ、さっそく撮っておかなきゃ」とホームのあちらこちらを撮影するワタシ。ちょうど”特急”と表示されているのがもうじき発車とのこと。コレ乗って、どのくらいで到着するのかなぁ。

2013022505_42013022506_4 ・・・たったの25分で着きましたヨ、”みなとみらい”に。

 東京の北のさいはて練馬区土支田旭町界隈から、ジャスト90分で、みなとみらい駅の階上に出るコトが出来ました。横浜方面の皆さーん!と云うワケで、3月16日以降は、マイクロ・デポへの電車でのアクセスがもっともっと便利になりますヨ。その場合は特急がいい。”横○駅”や自○が丘駅”や”中○黒駅”はこの際「素通り」して、どうかそのまま成増までどうぞ(ウチ、城南地区以西のお客さんがホント悲しいくらいに少ないモンで:笑泣)。

20130225072013022508 みなとみらいの駅からオモテに出ますと、目の前にはコスモクロック21が建っております。翳している”くまちゃん”は、日常的にワタシが愛用しているキーホルダーなんですが、ヨメが云うには、結婚する前だか、した直後だかに当所を訪れた時、「ココで買ったのよぅー、忘れたの?」とのコトで、とりあえず記念にパチリ。5分も歩くと、そこいら中を”変態なクルマたち”が走り回っているエリアとなりました。

20130225092013022510_2 下を覗くと、駐車場の入り口なのですが、ここがもう、”変態さんいらっしゃーい!”状態です。

 ここに10分いただけで、”SR311”とか、”カウンタッククアトロヴァルヴォーレ”だとかが普通に行き来してました。まぁ、来ちゃったイベントが昨年同様の「コレ(右写真)」ですから、いたし方ないのかも知れません。こんなところに電車でキテる”旧車屋のオヤヂ”はある意味ホントーに可愛そうな存在でありますヨ(泣)。

20130225112013022512 別に気合をイレて朝一番乗りを果たそうなんて思ってなかったのですが、存外にハヤく到着してしまったために、”開門前渋滞”に並ぶハメとなりました。

 入場口には御覧の様にヒトの波が行列をなしております。はるか向こうの”行列最後尾”にまずは並ぶコトにいたしました。なんだか、昨年も思ったケド、年齢層が高いよな、ココ。皆”ムクツケキ”オヤぢばかり。ワタシもそうなので、コレもいたし方ありませんが(泣笑)。

20130225132013022514 ・・・で、”突入”であります。

 さっそくお出迎えの”名車群”ですが、ワタシにとってはいずれも目新しさは無いので「はいはい、わかりました(笑)」と云うお馴染みの布陣。

 一応、記事にならないとイケないので、なんか書いておきますと、左がトヨタ1600GTで、右がケンメリGT-R(本物)です。皆さんも、よーく御存知だと思いますので、詳しい解説は割愛とさせて頂きます(笑)。

20130225152013022516 ”以下同文(笑)”の2台。27レビンと240ZGですね。

 ひとつだけ感銘を受けたのは、ホイールがオリジナルのドテチン”鉄ホイール”で、ホイールキャップもチャンとしてるところ。とは云え、70年代テイストが横溢するクルマたちではあります。その又隣にはミゼットMP型が見えてますが、もう、いいや。次イッてみよー、次どーぞー(いかりやの声で:笑)!

201302251720130225182013022519201302252020130225212013022522 会場内をランダムにブラブラ歩いておりますと、発見いたしましたヨ。本日の「モチベーション①」がこのクルマ。

 「ニッサンR-381」であります。まっ、まずはコレ目当てでここまで来たと云っても過言ではありません。目に入った途端に、カラダの疲れもぶっ飛びました(笑)。

 1968年の日本グランプリ優勝車(ちなみに、この年のニッサンは1・3・4・5・6フィニッシュ。ちなみに2位は生沢徹さんのポルシェカレラ910:ゼッケン28:タキレーシングチーム車)は、子供の頃からタミヤ1/18チャレンジャーシリーズで何個も作ったと云うハナシを、従来もこのブログの端々で開陳してまいりましたが、ようやくここで、その現物との邂逅が実現したワケでございます。

 まあ、御興味の無いムキには、まったくもってどーでもいいクルマなのではないかと思いますけれど(笑泣)。ニッサンのくせに、エンジンが自社製で無いと云うところも、国産旧車マニアにはユルせないところかも知れません。シボレー大排気量V8を強引にミッドに積んだ「必勝マシン」であります。

20130225232013022524 一大特徴は、リアサスペンションの上下動に従って、後部ウイングの角度が変化する”エアロスタビライザー”機構。

 左の写真が、その肝要な部分を接写したモノですが・・・うー、あんまり良く見えてませんね(泣)。続いて右の写真は、ハッキリと浮き出し文字が読めました、英国ヒューランド製トランスミッションを搭載してあるコトが分かります。なんか、外車好きには、なかなかオツなセレクトでしょ。

20130225252013022526 それでも、ノーズに輝くニッサンのエンブレム。ダレがなんと云おうと、日本製のマシンなのだと主張している様です。

 会場では、当時ニッサンチームのワークスドライバーであった北野元さん(このマシンで優勝を飾った御本人)と、かの星野一義さんのトークショーと云うのも行われておりました。あまりにも黒山のヒトだかりであったので、詳しい内容は良く聞えませんでしたが、動画の方にはどうにか撮る事が出来た数葉を一瞬混ぜてあります。向かって左側の方が北野さんです。では、どうぞ。

 ニッサンR-381Youtube動画

(マイクロ・デポのマセラティチャンネル:音出ますご注意を!)

 実は、まだまだ先は長いんです、今日のこのネタ(ウレしい様な、カナしい様な・・・)。

 それじゃー、また明日!

2013年2月23日 (土)

ミステリアスカラー:クワルツォドロミテ

 本日は、週の終わりに相応しく、もうワタシ、完全燃焼(笑泣)するまで、ヤリ抜いてしまいましたので、本当にユビの先までシビシビになっとります。今日は、新しく入荷した、マセラティクアトロポルテV6エボルツィオーネコーンズセリエスペチアーレ(ああ、長がっ!、せからしか!!:笑)をYoutubeのマイクロ・デポマセラティチャンネルにアップいたしましたので、ソレの御紹介だけでブログの方も堪忍して(懇願)。

マセラティクアトロポルテV6エボルツィオーネコーンズセリエスペチアーレ

・・・皆さんから”不評(泣)”のBGM入りでしか造ってませんよーだ(笑:あまりにも周囲の音がヒドいので、こうなってしまいました。ゴメンちゃい。)。

 昨日のコメント欄で、「Wさま」さんからリクエストを頂きましたので、とりあえずまずは動画でその不思議な色目:クワルツォドロミテを御堪能ください。アヴォリオ(アイボリー)内装との組み合わせで、いよいよ”アラブの大富豪気分”が味わえる素晴らしい逸品ですヨ。

 そろそろ、”懐かしネタ”方向に逃げたくなってきてるんだけど(「練馬のH」さんあたりのコメントから、その御要望を承ってる様な気がする:笑)、来週は一体何を書こうかしら・・・ああ、確かにネタがキツいですねぇー。もう、連続2年と1ヶ月ですからね、以前に書いたネタとカブらないようにと考えるのが、最近結構アタマいたいです。

 あー、それにしても、なんか今週は長いようでいて、あっと云う間だったなぁー。

 日曜日がお休みの皆さんはごゆっくりなさってくださいね。

 それじゃー、また来週!

2013年2月22日 (金)

東海地方の皆さん、こんばんは(笑)

 今日の午後は、ちょっと小春日和。ここんところで一番過ごし易かった様に思います。こんな作業に絶好の天候はメッタにありません。さぁ、元気よくイクぞ!・・・で、マセラティギブリの天井貼り(劣化ウレタンと接着剤はがし&ウレタン新製)作業をやってましたら、こっこっコシがぁ(御唱和ください。さん、ハイ!”トシあるね!”:笑泣)。それでも予定の作業は完了し、ヨタヨタと這う様にアパートへと帰ってまいりました。”トシあるね関係者”の皆さんは、時節柄くれぐれも御自愛頂きます様、お願い申し上げます。

 せっかくのマセラティ天井貼り作業なんですが、このネタは以前にやってしまったので、今日のお題にし難い・・・コマったなぁ。

 ・・・と云うワケで、今日は本格的な”小ネタ”(なぁんじゃ、そりゃ:笑)をお送りするしかないな、と思いつつ、アレコレと考えながら家路についたのではありますけれど・・・

20130222012013022202_2 アパートに着いて、ドアを開けますと、たこちゃんヨメが出てきて「今日はねぇー、またまたイイことがあったのよぅー」と申します。

 そして、”イイこと”の中身がコレ。

 オリエンタルさんは、どーにもこーにも、この東京練馬で仕事をし、千葉に家を構えると云う東海圏とは無縁のこのワタシ(と申しますよりも”たこちゃんヨメ”の方かな)と”縁”を結びたいらしく、1月26日に送られてきたマツケンカレーセットのパッケージの応募券をいぢこく貼り付けて、しつこくもまたまた応募した「オリエンタルがっちりプレゼント」がさらに当選してしまったらしいのです(喜)。「24K(メッキだけど)のフォーク」、同じ仕様のスプーンは特賞扱いで申込用紙にアナウンスされてはいたのですが、ちょっと変化球な賞品であるところが(こっちの方がスプーンよりレア感があるよな)、これまたオツであります。

 そもそも、昨年末のお歳暮に名古屋在住「みっち」さんより頂戴したオリエンタルカレーセットに端を発し、ワタシども夫婦は一度もオリエンタルカレーを自ら購入する事なく、ここまで連鎖的に賞品を賜っております。オリエンタル様には、本当に申し訳なく、なんとしても、貴社のカレーを購入し、このフォークを使ってカツカレーとかコロッケカレーを喰ってみたりいたします所存ですから、何卒今度はスプーンの方もよろしくね(笑)。

 昨日の夕方には、「愛知県半田市」にお住まいの「Hさま」から、「シャマルが欲しいよぅー(笑)」との熱き御電話も賜りました(メールも有難うございました。頑張りまっす!)。昨年正月にお届けしたたこちゃん夫婦の半田旅の記事(ミツカン酢とかのハナシのヤツね:”その1”から”その5”までが半田ネタ)を御覧になって、とても親近感を持って頂けたそうです。

 あー、なにか東海地方の方々とは、ここのところ色々と”えにし”を感じるなぁー。今度はオリエンタル工場探訪記を何とかしなくちゃね(笑)。

 ああ、今日はホントーに小ネタだわ(失礼)。それじゃー、また明日!

2013年2月21日 (木)

ワタシは運転がへたくそであります。

 あいかわらず、今日も一日大ハマりしつつ頑張っております(あ、ちょとナミダが:笑)。昨日までのコメント欄を拝見いたしますと、皆さんもそれぞれ大変な激務に晒されている御様子。とりわけ、「松戸のS」さんと、「練馬のH」さん(と、一昨日の主役”Rたろう”様:笑)には「おーい、生きてるかぁ(笑)!!」と呼びかけておきたくなるほどです。毎日が寒いわ、遅いわ、そしてまた(翌日は)ハヤいわなので、心身ともにさぞやお疲れのコトでしょう。とにかく、ストレスをためない様にして「Fight!ふぁいと!!」でイキましょう、リポビタンD(トシあるね:笑)。

 さて、本日は「衝撃の告白」。ワタシが如何に”運転へたくそ”な人生であったかを羅列。

①:まずは、免許を取る段階で、技能二時間オーバー。仮免は学科で一回落ちた(馬鹿!)。

②:免許が取れたら若葉マーク付けて初めてのドライブ。親父のY30グロリア借りてったら、出先でいきなりリアセンターガーニッシュを工事中のバリケード(パイプ)にめり込ませた(夜だったしぃー、雨だったしぃー、だいたいどーしてあんな路地にバリケードなんか・・・ああ、オレはなんて運が無かっ・・・、馬鹿!)。おまけに、帰ってきてみたら、ずーっと、パーキングブレーキをリリースしてなかったコトも発覚(アレで横浜行って帰ってイカれなかったので、曙ブレーキ工業にはスゴすぎてマイった:笑泣)。

③:親父のクラウンで真夜中に走行中、練馬区は豊玉の「富○病院」先のエ○ソスタンドうらの交差点(桜台駅を背にして環7の手前ね)で普通に走ってたのに、横から「赤ムシ」で突っ走ってきたレジェンドのひとつ下の・・・何だっけアレ?うう、車名がなにか思い出せない・・・とにかくホンダ!の中途半端なヤツに思いっきりブツけられ、咄嗟に左に切ったこちらはガードレールにメリ込んでほぼ全損。あちら(ホ○ダベ○ノ谷原勤務)は助手席の女が”突き指”したとかしないとかで、こちらが”人身扱い”にされ、明らかなもらい事故なのに、一発免停でヒドい目に(アキれて怒らなかった親父はある意味太っ腹:笑泣)。

④:初めて自動車屋に勤めて、2日目。陸事近くのテスター屋を出て、路地からバス通りに出ようとキョロキョロしながら、右から来た宅○便のクルマに気をとられつつ左折。突如全開にしていた左ドア窓が”ドスバリーーーン”と大音響で割れ、「何か爆発したのか」と思いきや、自分のクルマの左ドアが大凹み(爆泣)。コレで、一発でクビかと思えば、先輩達が助けてくれたので大感謝(何しろ納車直前の560SECだったモンで)。今でも業界の中心に居るその方々には今現在でもアタマがあがりません。

⑤:マセラティカムシンで通勤中、光ヶ丘公園の周回路に顔を出した途端、歩道を爆走してきた高校生がフロントフェンダーに激突してすっとんだ。もちろん「大丈夫か?」とクルマを降りて声を掛けたが、クルマのあまりの威容にビビって却って逃げられた。こちとら、フェンダーのペイントにクラックが入って大泣。

⑥:VWビートルで、西八王子(京王線めじろ台あたり)の裏路地の坂道を降りてたら、前方からクルマが来てちょっとブレーキを踏んだらそのまま相手がフロントフェンダーにメリ込んでた。はい、大雪が積雪してやした(笑泣)。ノーマルタイヤにチェーンはツケてたんですけどね。

⑦:雪と云えば、ジムニーが四駆のくせに「ツィーっと」スベって、畑の柵にメリこんだコトもあったな、練馬区早宮のバス通りで。こちらは、ノーマルタイヤなので、いた仕方あるまい。

⑧:スズキフロンテクーペで、オトコ○人載せて(時効:笑)首都高環状線を全開コーナーリングして四輪ドリフトしてたら、真横向きながらカウンター切るハメに・・・コレには本当に今でも冷や汗が出る。

 その他、以前にも書きましたが、コドモの頃には”轢かれたコト”一回(自転車全損&無数の擦過傷を負う)、”ハネられたコト”二回(そのうち一度は、ハネられてキレイにボンネット→フロントウインドー→ルーフ→リアウインドー→トランクと車輌上面を転げたので軽傷で済んだ)・・・しかーも、こういうの全部”ひき逃げ”されてますから(その上、家に帰ると親には怒られる:大泣)。

 オートバイになると、雨の国道246を二人乗りで爆走し、山北あたりの山中でコーナーリングに失敗し、転倒。○●キロは出てたけど、ワタシは無傷。後部にのってた新井薬師のカタログ屋さん(T橋君のコト→昨日は資料の御提供有難う!)が足に裂傷を負う(ホント、ごめん!)。この経験が、今でも”雨の日には極度に注意する”運転スタイルに生きているとは思う。バイクねたは今日の本題から離れるけど、まぁ、他にも諸々色んなコトがありました。

・・・実は、今日のお題、そんなにネタがあったかなぁーと思いながら書き始めたのですが、色々我が過ぎし人生を回想いたしますと、まぁ、ご覧の様に「出るわ出るわ」です。

 自らの経験を通じて得たコトは、昨日のおハナシに尽きておりますが、とにかく、歩いていても、自転車に乗っても、電車やバスなどの公共機関であっても油断はしない。もちろん、クルマの運転も慎重に行っております。特にワタシが実践しているのは・・・

a:大音量で車内の音楽を掛けない(ワタシ、そもそも耳があまり良くありません)。

b:一般道でも車間距離を十二分にとる(ワタシには、特にスリーシーズンにおいて、運転中に急に目がイタくなり、涙がジャージャーになると云う身体的弱点があります)。

c:路地では決してトバさない(ワタシは、特に右ハンで大きな車の車輌感覚がゼロ:笑)。

d:(特に高速道路上で)フラフラとしているトラック、砂利砕石を搭載したトラック、ホイールがトレ掛り”レロレロ”しているトラック、全長が17メートルもあるフルトレーラー、屋根に雪や氷を載せた様なヤツ、ヤケに遅いヤツ、ヤケにハヤいヤツ・・・このようなクルマたちからは出来るだけ自らを遠避ける様にいたします。多くの場合は間合いを見て一気に遣り過ごすと云うコトになりますね。だからワタシ、飛び石くらったコトほとんど無いモン(というワケで、一気に中間加速できるターボ車を好んでいるのかも知れません。あまり意識したコトは無いけれど・・・)。

e:リアウインドーに濃いスモークを貼ったクルマは決して運転しない(若い頃からトリ目気味のワタシ、夜の後退がツラいので・・・上記②から得た教訓なんです)。

 自動車保険の等級設定って、実に加入者の行いを反映していたりするものなのです。ヤル人は何度でも懲りずに(代理店の立場で見ると、そう見える)やる。貰うヒトも数人の決まったヒトがなぜか何度でも貰うのです。いっけん運不運に見えますが、自ら気が付いていない原因がひょっとしたらあるのかも?とタマには思い返してみては如何でしょうか。

 自分の弱点を認め(ワタシ自身も最近は動体視力の明らかな衰えを感じています)て、ソレを補う様に行動していこうと思っております。ワタシは運転がへたくそであります。だから、無理は出来ないのです。

 それじゃー、また明日!

2013年2月20日 (水)

人生は紙一重だったり、綱渡りだったりする

 さすがに昨日のお題はショッキングな画像に大変なインパクトがありましたので、皆さんのコメントからも驚かれたり、衝撃を受けたりといった雰囲気が存分に伝わってまいりました。なんにいたしましても”命あっての物種”と申します。今日一日すらも、たまたま”僥倖”で生き長らえた命なのかも知れなかったものと、様々に感謝しつつ、(ワタシも含めた)皆さんも、本日これより一層気を引き締めて、さらに生き長らえてまいりましょう。しかも元気にね(笑)。

 何しろ、昨今ニュースになるハナシは、海外でのテロや、観光地で無差別に襲ってくる者の犠牲になったと云うような理不尽極まりないものばかりで、皆さんの心が痛んでいる真っ只中でもありましたから。ワタシ自身も”命”の不思議さや、”運”などというコトも色々と考えさせられてしまうのであります。

 但し、運やツキをこちらに味方させる生き様と云うモノは、確率論的にはやはりあると思うのです。危険や停滞を招きそうな事柄はなるべく遠くにおいておきたいモノです。蛮勇を奮い起こして(若しくは一時的な快楽を求めて?:笑)、無理や無茶はしちゃイケませんね。だけども、「分かっちゃいるけどやめられない」のが人間と云う不条理な存在なのでしょうけれど(ワタシもこの口でしょう、きっと:笑)。

 我々は事故や事件に”巻き込まれる”という言い方をしばしばいたしますが、従来、諸外国と比べて治安が優れていると云われてきた国に住む日本人は、やはり全般的に危機意識そのものが低く、危険を察知する能力(第六感と云う、ある種オカルト的なモノも含め)も極めて低下している様に思えてなりません。国内に限定しても、巻き込まれているのではなく、被害者自らが巻き込まれにイッてる様にしか思えない凶悪犯罪事件の事例は、幾らでも日々伝えられるニュースの中に見出すコトが出来ます(”出会い系”で知り合った見ず知らずのオトコに会いに行ったりとかね)。

 たまたま軽装で行ったハイキングでの遭難、天候をアマく読み誤ったために起こる山中での事故、こういったモノも「こんなハズじゃ無かった」と本人は云うでしょうけれど、危機管理意識のアマさの所産でありましょう。

 自転車を走らせる高校生たちや若いサラリーマン、目は携帯の画面に釘付けです。練馬では、雨の日にも傘を差して自転車を走らせる習慣があり、そのような場合でも、器用に傘の柄と携帯を片手で握って走ります。もちろん雪が降っても同様です。

 たしかに高校生の頃、「長靴なんてだせーよな」と、革靴や陸上競技用のスニーカー、そしてバッシュなどで雪の日の自転車登校をしていた者が大半でした。ワタシはゴム長靴でした。そりゃもーカッチョ悪いのですが、我が命と健康には代えられません。

 大昔のハナシになりますが、ファッション界において、日本におけるアイビールックの生みの親、ヴァンヂャケットの創業者として、主に1960年代において時代の寵児であった石津謙介さんは、「TPO(Time・Place・Occasion)」という造語を提唱し、その言葉は一般名詞化するほど広く伝播いたしました。恥ずかしながら、ワタシなどかなり長じる迄の間、純然たる英語だと思ってたくらいです。「アイビー」の響きは懐かしいですね。ワタシが大学生になる頃には「第二次アイビーブーム」真っ盛りで、その弟分の「プレッピー」なんてのも流行りました。メンズクラブやチェックメイト、ポパイにホットドッグプレス・・・当時は読み倒しましたモン。そして「ねばならない」「・・・べからず」を学びました。約束事(ある特定のルールと云うか、シバり)の範疇で如何に洒脱に着こなすか、というのがアイビーファッションの基本だったんです。オシャレさのかけらも無い現在のワタシからは想像出来ない(でしょうねぇー:泣)かも知れませんが、サラリーマンやってた20代の頃は三つボタン段返りの三つ揃え着て仕事してた様なヤツだったんですから。

 TPO・・・今風に翻訳すれば、「何事も時と場所にあわせて、その空気を読め」と云う感じでしょうかね。本来は、戦後10年経過したあたりで、ただ単に「着てりゃいいんダロ」的な男性ファッションのあまりにもヒドい有様を見て、「決まり(must)のある着こなし」を提唱するのですが、その根本原理として編み出されたのがこのTPOと云うヤツでした。その後、この直裁的で分かりやすい概念はファッションの世界に留まらず、広く便利に使われる様になったというワケです。時と場所と場合、それぞれの組み合わせの相違に応じて、着ていく服(身なり)はキチンと正しく変えて行こうと云うのが本来のモノでした。そのうち「ちみぃー、てぃー・ぴぃー・おぉーを考えて行動せんか、TPOを!」みたいな使われ方に変化して、今では須らく「空気に合わせていこう」といった語感になりました。すっかり死語ですけど。

 公道には、公道に合わせた走り方を。速いクルマもいつも全開走行ではぶっ壊れます。なぜなら、彼らはストラダーレ、あくまで公道で順法に走るコトを前提に作られたクルマだから。出せば出ますよきっと、200でも250でも。で、実際に出せるんだけどもソレを見せびらかす様に走るこたぁない。その上、日本の道路規格はヒドいので、市井でぶっ飛ばしているヒトを見かけると「自らが巻き込まれにイッてる様にしか思えない」ヒトにしか見えません。

 斯く云うワタシ自身、本当はアンダーパワーを目いっぱい使って走る様な小さいクルマが好きでした。で、トシを重ねるごとに「もうちょっと余裕が欲しい」気持ちになり、日本の狭い道路事情を勘案いたしますと、ビトルボマセラティがベストであると結論付けたのです。コンパクトなボディに充分すぎるほどのハイパワー。太いトルクで余裕の高速走行。そしてなによりオシャレで冠婚葬祭、TPOに合わせてどのようにでも着こなせる。

 ワタシも久しぶりに思い出したTPO・・・Time・Place・Occasionと唱えつつ、その時その時の空気を読んで適切な行動が出来ます様、これから頑張ってみたいと思っております。「紙一重」の違いが天地雲泥の結果差となる物事は多いけど、朝起きてから夜寝るまでの間に(無意識下であっても)選択と決断をしながら行動しているのが、ヒトの生活と云うものなのかも知れませんね。綱渡り・・・願わくば渡る綱は出来るだけ太くした方がいいヨ(笑)。

 それじゃー、また明日!

2013年2月19日 (火)

あわや・・・ベルトッキはマネんでいい。

 本日も雪がちらちら舞い降りる天候の東京練馬。それでも小降りなので朝から露天での作業は継続中。途中、一陣の風とともに一気に吹雪と化してきたので、這う這うの体で一旦作業を撤収。

 事務所にあがり、パソコンの前で「今日のブログねた」でも仕込んでおこうと云うコトに。とりあえず昼メシ前にはアタマの中に”ネタのカケラ”でも搾り出しておこうとウンウン唸っておりましたところにワタシの携帯が鳴りました。「こんな時間にダレだろう?」と出てみますと”アノひと”でした。

20130219012013021902 ”今年も私は燃えています!!(御本人が写真に付けてきたキャプション)”

 ・・・「ミニがね、燃えました。」「えっ?」「だからね、ミニが燃えたのよ。」「(超困惑)どーいうコトですか?」「もーね、クルクルと(横転)何回(四回)も回ったの。あんなに回ったコトは人生中無いな。屋根がひしゃげて窓が全部ハズれてね、窓からソトに出られたのよ。」「ああ、エアバッグは無いんでしたね」「そーよ、モトリタにしてあったから」「それも却って良かったかも知れませんね。ところで(些かムッとして)ドコでやっちゃったの?」「(大分自動車道)米良インターの出口のところで。」「(半ばアキレつつ)やっぱ、ランプウェイですね?」「前のとき(昨年大晦日のシャマル)とおんなじ。雨で路面が濡れてたの。まーね、よく燃えてたよミニは。携帯で撮っといたから写メ送ろうか?」「(とりあえず元気そうなのでホッとして)じゃ、お願いします。もうこうなったら今日のブログねたにしちゃいますよ、ちょーどコマってたところなんで」「ホントに書くの?・・・いーよ、もうどうにでもして!」「この際、皆さんから”馬鹿!(笑)”って云って貰いましょ。」

20130219032013021904 ”燃え尽きてしまわないように気をつけます。(御本人が写真に付けたキャプション)”

 ・・・「クルマはともかくとして、カラダの方は如何ですか?」「ああ、耳の後ろをちょっと切っただけ(三センチの裂傷)よ。さっき(痛み止めの)座薬イレて、今は点滴中よ。明日はきっと全身激痛だと思うケド。」「自分で自分を診断して、どっか折れてないの?」「たぶん大丈夫だと思うケド、アバラにヒビくらいはあるかも知れんね、イタいモン。」「全身打撲?」「まぁ、クルクル回ってる間にずいぶんあちこち打ち付けられたからね。とりあえず手足が折れてなくて良かった、色々面倒だからね。」「奥さんには連絡したの?」「そりゃ、一番に電話したよ。”ミニが燃えました。ごめんなさい”って。”もう、クルマにゃ乗るな!免許は返せ!!シャマルも売れ!!!”だって。」「・・・馬鹿(苦笑)!!」

 ・・・とりあえず電話口では元気そうにされておりましたが、時々笑おうとすると「ワッハッハゥ・・・いっ、痛っつ・・・」と呻かれますので、やっぱ相当イタいらしい。その後、夕方に御電話頂いた時にはいよいよ痛み止めの効力が薄れてカラダ中がイタいと仰ってました。

20130219052013021906 ・・・と云うワケで、今日の午後は”休診”にして、お家に帰ったそうです。

 「燃えてるの見てたらね。タバコが吸いたくなって・・・ライター持って逃げるの忘れたのに気がついた。目の前の炎で点けてやれと思ったけど、それはちょっと”人として”どーか、と思ったからヤメといた(この御仁は、やっぱ、ぜーんぜん懲りてない:笑)」・・・お願いだから、当ブログを御覧になっていらっしゃる”良い子の皆さん”は、①:とりあえず高速道路の進入路でアクセルを”ガバチョ”しない。②:やっぱ、磨り減ったタイヤのまま、攻めない。③:大体、普通雨の日はもうちょっと気を付けないか?”人として”(笑)。以上三点を御考慮の上で、ドライブをお楽しみください。

 当の御本人様に「どうして、そんなに懲りないの?」とお尋ねいたしましたら、「そーりゃ、馬鹿だからに決まってるでしょ。あたりまえダヨ、ボクは馬鹿なの!ばーか!!・・・アヒ、痛っっ。闘え、何を?人生を!」ともはや居直っております(笑)。

 家に帰って、奥さんに「オカモトさんが、(ミニの代わりに)クアトロポルテ買えって云ってたよ」と云ってみたところ、「おぉーかぁーもぉーとぉー」と仁王の様だったそうです(ホントは美人の奥様、スミマセン:笑→また、オレ、ひょっとして悪者?:笑泣)。

 ともあれ、お体の一日も早い御回復は西の空に祈るばかりです。・・・生きててよかったぁ。

 本日は皆さんから、御本人の期待通りに(笑)「叱咤」ばかりのコメントが寄せられるコトでありましょう。ミニもブログも炎上だぁ!おあとがよろしい様で。

 それじゃー、また明日!

2013年2月18日 (月)

マセラティクアトロポルテのフューエルポンプ交換など

 はい、こんばんは!まぁ、ここんところは本当に寒い毎日が続いております。東京練馬もパラパラシトシトと雪や雨が降るような天候か、晴れても超突北風が(ホントに文字通りに)吹き荒れるので、”桜咲く春”を心から待ち侘びておりますヨ。皆さんも、それぞれにお仕事がお忙しいとは思いますが、どうぞ御自愛くださいませ。

20130218012013021802_2 さてさて、トランク内側のカーペットをすべて剥がされているのは、先日エアコン修理を実況いたしました、Oさまのマセラティクアトロポルテ後期型V6。

 メーカー無償修理が終わって土曜日に帰ってきたナビ本体の再取り付け(それに伴う内装の組み立て)と、インタンク型フューエルポンプに取り付けられたフューエルホースとフューエルストレーナーの交換を、朝から同時上映(笑)にて行っております。ポリシートで養生して作業開始です。

20130218032013021804_2 まぁ、このブログでは、この一連の風景もスッカリお馴染みとなっておりますが、ビトルボマセラティは御覧の様にトランクルームの最奥部にフューエルタンクが位置しております。

 二本の強靭な金属バンドで、写真の様に取り付けられています。二本のボルトをまずははずして、固定バンドを解放いたします。

2013021805_22013021806 それと同時にガソリン給油口とフューエルタンクを繋ぐホースもバンドをゆるめて抜ける様にしておきます。

 フューエルタンク上方を手前に(後方に)引き出しますと、フューエルポンプユニットとフューエルゲージのフロートユニット、それぞれの頭部がようやく顔を覗かせます。まずは、分解する前に各部を目視でチェックいたします。

20130218072013021808 本当は予定に入ってなかったフューエルゲージパッキンの交換が必要な事も判明いたしましたので、先にコレを作業するコトといたしました。

 厳冬である今の時期では、あまり臭いませんが、もう少し暖かい時候ともなりますと、こういったガソリンの滲みは「ツイキーなオイニー(きつい臭いですヨ:笑)」となってしまいますので、この段階で気がついてよかったです。

2013021809_22013021810 はずしたパッキンは、やはり経年により、膨潤してフヨフヨになっておりました。そもそも耐ガソリンの物性を持たせたゴム部材も、永遠の命ではありません。まぁ、かれこれ15年です。ここは、”よし”といたしましょう。

 それでも新品のパッキンを組み付けるとともに、シリコンガスケットを各部に注入・塗布して今後の万全を期しておきました。

2013021811_22013021812 ちょっと閑話休題なんですが、左の写真をちょっと御覧ください。

 普段はカーペットの裏にかくされた、トランク左側奥には、御覧の様に気化ガソリンの濾過経路にチェックバルブが装備されております。コレが詰まると、どこか別のピンホールから気化ガソリンが漏れ出し、なんとは無しに「ツイキーなオイニー」が出てきてしまうコトがあります。もう一つ、フューエルカットオフスイッチと云うのも憶えておいて良いと思います。本来は衝突時など、瞬間的な急減速度を与えるとフューエルポンプを瞬間的に停止させる装置なのですが、リアフェンダーの板金や、デント作業などの時に、ボディを叩いたり、強く揺すったりいたしますとマレにこの安全装置が作動して、エンジンが掛からなくなってしまうコトがあります。ちなみにこの形状のカットオフスイッチがトランク左側についているタイプは、後期型以降のガンディーニクアトロポルテ(エボも含む)と3200GTです。デ・トマソ期ビトルボと、ギブリⅡ、ガンディーニクアトロポルテ前期型ではトランク右側のオートアンテナユニット裏あたりに装備されており、形状、理念ともに違います(端境期のモデルでは必ずしもこうでは無い場合もあり得ますので、参考程度のハナシだと思ってください)。

20130218132013021814 はい、ここからは、いつもの「痛ーい(泣)」工程になってまいります。

 本来の真冬の寒さ+ガソリンで手が濡れ、ソレが気化するコトにより指先の熱が奪われる現象により、その体感的なツメたさは氷点下です。例によって、この作業を遂行中の”ウチの三男さん”はオニの様な形相をしておりますので、半径3メートル以内にはとても近づけません(笑泣)。だから、このあとの写真、今日は撮ってませんので(笑)。

20130218152013021816 と云うワケで、ワタシの方はナビの再取り付け作業を行う電気屋さんのお手伝いです。

 同じクアトロポルテでも、前期型と後期型・エボ系では、1DINユニットの取り付け理念も、ウッドパネルなど内装各部の組み立て順もまったく異なるものです。こちらのタイプ(後期型)では、先にすべての位置関係や配線取り回しをキメてから、最後にウッドパネルを装着するものです。

20130218172013021818 仮に固定して、電源を入れてみました。おお、無事にモニターが顔を出してくれましたね。

 このあとは、ウッドパネルを仮組みしては取り外すの繰り返しで、モニター動作時の周囲への干渉度合(ウッドパネルやエアコンコントローラー・各コンビネーションスイッチ、オートマセレクターレバーとの距離)を最適化してようやく”本付け”となります。・・・と云うワケで、本日この後の写真も撮ってませんので(コレばっか:笑)。

 闘い済んで(日は暮れてない→コレ全部”昼メシ前”なので)・・・あとにはガソリンが沁み沁みのウエスと、交換されたゴムホース・ストレーナー、そして無数のディスポ手袋が散乱しております。午後は、排気漏れマフラーを溶接修理完了し、とりあえず”無罪放免”と云うコトに(笑)。明日もこの調子で頑張らないとね。

 それじゃー、また明日!

2013年2月16日 (土)

正調:とり味噌なべ

 はい、こんばんは!今日も一日ナミダがチョチョ切れるくらいに寒ーい一日でした。夕方にはオモテに置いていた”濡れタオル”も「バナナでクギが打てる(実話:笑泣)」バリンバリン状態に。

 そのような中、「目黒のM」さんと「松戸のS(本物ってわざわざ書く:笑)」さんが御来店、松戸のSさんには昼飯奢って頂きました(いつも有難うね!→遅くまで引っ張ってしまい申し訳ありませんでした)。今日も臨出の「Wさま」さん、御無理はなさらないでくださいね。

 ・・・ところで、本日の様に寒過ぎる夜には、やはり鍋料理が一番です!

20130216012013021602 時々、このブログにおいて、常連コメンテーター「Ryo」さんからの頂き物として、スッカリ冬場の風物詩と化している”とり野菜みそ”なんですが、様々なレシピがある中で、一番基本中の基本と思われる「とり味噌なべ」を本日の食卓に載せてみました。本日選定した”具”の数々は、鶏団子(軟骨を入れて”コリコリ感”、きざみネギ、ゴマ油、きざみにんじん、ゆず胡椒、他に秘密の調味料等で構成)、長ネギ、豆腐、お揚げ、にんじん、白菜などなど。ハルサメやマロニーちゃんの代わりとして、ベトナム料理に使う米粉ベースの麺”フォー”と云うのを入れてみます(シメのうどんやきしめんの代用も兼ねさせています)。

 製品パッケージのレシピ通りに作ると、ワタシにとっては相当塩辛いものになります(北陸のヒトたちはホントにこんな濃度で食べているんだろか:笑)。「Ryo」さんからも、重々の御指導を賜っておりますので、少しずつ味を見ながら、皆さんそれぞれにお好みの濃度になるまで味噌を溶いていくのがよろしいかと思います。入れすぎちゃった場合は、お湯を差して薄めれば良いだけのコトですから簡単、簡単。

20130216032013021604 さあ、出来ましたヨ!とりあえずヒトくちすすってみる・・・んんーんまい!!

 これから日本酒でもナメながら、ゆっくりと頂きましょう。ハラの中から暖まるなァ。今日も良い夢が見られそうです。感謝、感謝!

 それじゃー、また来週!皆さんも暖かくしておやすみください。

2013年2月15日 (金)

雨ニモ負ケズ、雪ニモ負ケズ・・・

 今さら云うまでもなく、宮沢賢治先生の有名な一節(のパクリ:笑泣)ですが、今年の冬は雨や雪が降りながらも結構寒いので、ワタシを含めた”ジジイども(笑)”には、相当キツイものになってると思います。実際、東京練馬も本日午後には雨・ミゾレ・雪と色んなモノがチラチラしております。

 有難いコトにワタシ自身は、日々カラダ中の色んなところがイタいだけで、コレと云った患いも無く、淡々と毎日を過ごさせて頂いておりますので、より過酷な環境や境遇の中で生きていらっしゃる方々にはむしろ申し訳ないくらいです。

 昨年末に、「練馬のH」さんや「世田谷のY」さんにもちょっと御相談したハナシなんですが、当店と長くお付き合いのあるお客様が、一昨日に御電話をくださいまして、集中治療室から脱して、現在リハビリ中との事でした。

 一時はそれこそ生命も危ぶまれる状態であると伺っていたものですから、受話器から御本人の肉声が聞えて来た時には、まず我が耳を疑い、ついで思わず涙が溢れそうになりました。奥様ともお話し、その経過を縷々伺うと、いよいよ御家族も御本人も、そして万事を尽くして立ち向かってくださったドクター諸氏にも「よくぞ頑張られたもの」だと労いたい気持ちで一杯です。

 生命の危険は脱したものの、四肢には不自由な部分がかなり残ってしまっているとの事なので、「快気祝い」と云ったところまでの気分にはどうしてもなれませんし、御家族の生活面での闘いはむしろこれからとなりましょう。月並みな表現ですが、まずは命の不思議さと尊さに向き合い、生かされた意味を出来るだけ咀嚼し感謝しながら、御家族が手を携えて力強く生き抜いて欲しいと、ただただ願うばかりです。

 そこで、もう一度冒頭の”宮沢賢治”に戻るのですが、彼が記した”農民芸術概論”と云う小論(と云うよりも、ほとんど”詩”とか”檄文”の類なのですが)が、最近私の心を掴んでおります。

「芸術としての人生は老年期中に完成する」

「世界に対する大なる希願をまづ起せ 強く正しく生活せよ 苦難を避けず直進せよ」

「個性の優れる方面に於て各々止むなき表現をなせ」

 若い人々に向けた檄文ですから、現代の社会を動かしている実際の”オトナ”の目から見ますと、些かならず青臭いほどに気宇壮大に映る文言の数々です。しかしながら、こういった純粋無垢な”青臭さ”の欠如が、現在、子供から老年層にいたるまで”生活モチベーション”の低下を招いている原因のひとつとは云えないでしょうか。

 仮に五体が満足に動かないとしても、呂律が回らないとしても、その肉声を聞けると云うことがどれほど周囲に喜びと安心を与えるか。生きていると云う事はそれだけで素晴らしい。周囲の御家族方や、治療にあたられたドクター諸氏が、それぞれ「個性の優れる方面に於て」、「止むなき表現」を発揮した、その帰結が、先の”奇跡的回復”と云う芸術的な(そして医療に門外漢の私にとっては神秘的ですらある)成果を生み出したのだろうと思います。くどいようですが、もはや聞く事が叶わないだろうと思っていた声を聞けた時の驚きと喜び、それに伴う感動と云うのは、ボストン交響楽団のシンフォニーをも凌駕する、芸術的に心を揺さぶられる境地でした。

 そこに五体満足な体(多少ガタはキテいるが)と健康があるならば、「強く正しく」「個性の優れる方面に於て各々止むなき表現をな」したいと思うのみです。

 ・・・ワタシの場合、”旧いイタ車をなんとかする”っつーのと、”雑文を面白可笑しく開陳する”くらいしか今のところ出来ません。それらにしたって「んもーコレが限界だぁ!」と海に向かって叫びたくなるコトは、今もってしばしば。まだまだ、雑巾を絞り上げる様にチカラを出していかないといけませんね。なにしろ宮沢師の言に拠れば「芸術としての人生は老年期中に完成する」らしいのですから。

 それじゃー、また明日!

2013年2月14日 (木)

マセラティクアトロポルテ後期型V6のエアコン修理

 今日の午後には、少し日差しも出て、幾分寒さも和らいだ様に思います。考えてみたら、本日はバレンタインデー(おまけに大安:笑)。皆さん、”義理”だの”人情”だので、チョコレートは貰えましたでしょうか。とりあえず、ワタシは可愛い姪っ子たちから貰えましたヨ(エヘン!)。

 午前中には「テツヲタ」さんも御来店、三兄弟それぞれのウチ用にと、さいたまのJR鉄道博物館土産をバレンタインデープレゼントとしてわざわざお持ちくださいました(”日野デュトロ”を、せまいせまいデポ前路地に停めては、嵐の様に上がって来て、嵐の様に去って行かれましたので、御礼もそこそこですみませんでした)。 

 夕方になると、マセラティキャラミをお待ちの「Uさま」が電撃御来店(これまた、いつもの様に大量の差し入れを有難うございました!)、てっきり、先日アップした、ウチのYoutube動画を見てお越しになったのかと思いきや、「えっ?ホント?そんなの出てんの?」と”ヒトごとモード(泣笑)”なので、事務所のパソコンでそのまま御覧頂きました(お帰りになったら、ブログの方も見てくださってるかなぁ)。

2013021409_32013021410_5 ・・・そして、なんと”ともちん”もマイクロ・デポに現る・・・ワケはありませんで、昨日プロトコーポレーションの営業担当氏が担いできたGoo鑑定の板野友美ちゃん等身大POPです。

 営業氏とともに、いきなり組み立ててみますと、結構デカイので置き場にコマっております。階段を上りきって、部屋の方をなにげなくフト見ますと、「ああ、こんなところに知らないヒトがぁーっ!」と、自分が置いたのも忘れて、些かギョっといたします。とりあえず、バレンタインデーに相応しい”派手なねーちゃん”ではありますな(笑)。

20130214012013021402 さてさて、本日の本題はこちら。Oさま(先日は、たくさんの差し入れを有難うございました!)のクアトロポルテ、昨年の夏にエアコンが効かなくなり、岐阜現地でエアコンガスのスローリークと診断され、その場でガスチャージをしたのですが、その後も納車時と比べて冷えが悪いとの事。

 今回、納車時に当店で装着したナビにメーカーの無償修理対象の症状が出ている(インダッシュモニターが途中で引っ掛かって出てこない)のでお預かりしたのですが、そちらの方はメーカーの指定修理業者に昨日お送りいたしましたので、ソレを待つ間にエアコンの方も治してしまいましょうと云う作戦。

20130214032013021404 早速シュートしてみますと、エアコンのエキスパンションバルブ周辺からエアコンオイルの滲みがある様です。

 助手席の足元左側、センターコンソールの奥が今回の”主戦場”となります。

 まずは、グローブボックスをとりはずし、センターコンソール右サイドカーペットをはぐります。奥へ奥へと突き進んでまいりますと、一番手が入りにくいところに「いやがらせの様に(笑)」その”ブツ”は装着されております。色んな工具で色んなコトをして、患部たるエキスパンションバルブをはずします。

20130214052013021406 コレがそのエキスパンションバルブ(通称:エキパン)です。

 ガスの流量を調整するバルブなのですが、時に内部が詰まってしまいます。

 多くはエアコンリキッドタンク内の濾過用活性炭の屑が細かく千切れて流路を詰まらせる(この場合はリキッドタンクも新品交換が必要)のですが、今回の場合は経年で自然発生した”澱”がエキパン詰まりの原因である様です。

20130214072013021408 エキスパンションバルブはエアコンガス経路の途中にありますので、コレを交換した場合は、経路内を一旦完全に真空にする(経路内の結露を防ぐため)作業が必要となります。

 ”真空引き”の完了を待つ間、ウチの電気屋さんとワタシは差し向かいでの昼食。・・・バレンタインデーに、まったく相応しくないシチュエーションではあーりませんか(笑)。チャーハンとギョーザでハラをいっぱいにした後は、R134ガスのチャージを行います。

2013021411 最後には、取り付けたエキスパンションバルブ部分を中心にした室内側と、エアコンコンプレッサー周辺やコンデンサーなど、エンジンルーム内のエアコン経路を順にガス漏れが無いか、トータルにチェックする作業を行います。

 納車前の整備作業でコレをやっている時には、往々にして「あらま、コッチも漏ってるヨー」なんてハナシになり、全部を一からやり直しになるコトも(しかも3回4回と:泣)結構多いのですが、今日は、エキパン交換だけで、一発シュートでした。まっ、タマにはこういったスカっとする状態を味わうのもいいものですね。モノホンの”ともちん”が来るよりも、こっちの方がウレシイわ。ワタシ、A○Bよりも、どっちかって云うと”ももクロ”さんたちの方がいいな、なんだか元気を貰えそうで(笑)。

 それじゃー、また明日!

2013年2月13日 (水)

マセラティスパイダーザガートが出てくるCMのハナシ、リターンズ

 おわー!今朝目覚めたら、窓の外は薄っすらと雪化粧されておりました。雪は積もらなくてよかったけど、その後はまたまた”超突北風”が吹き荒れる天候となりまして、オモテにおりますとナミダがちょちょ切れる寒さでしたヨ。日暮れまでシコシコと.”エボV8磨き”やってたら、ユビがトレました(笑泣)。

 さて、今日のお題は、久しぶりのCMネタ。懸案であったマセラティスパイダーザガートが出てくるコマーシャルフィルムのハナシ(結構しつこいワタシ:笑)。

 先日の日曜日も、朝から寝っ転がりながらの”ネット探索”で、一生懸命にこの映像を探しておりましたが、BGMに掛かっていたと記憶している「イザベル・アンテナ」の”ボサノバ調楽曲”の題名が判明すればソレを手掛かりに出来ると、遠回りにもこの曲の題名を検索しておりましたところ、このブログの過去記事ばかりがなぜか引っ掛かる(笑)。

 「あれぇーおかしいな、自分ではその曲の題名を失念していたので、ブログに書いてないハズなんだけど・・・」と、よくよく見れば、どーもウチのコメント欄の文面をグーグルのロボットさんは拾っている様です。

 だいたい、このネタを”Part2”化されてより初めて書いたのが、こんなにムカシ で、そのコメント欄にほぼ1年後の年末(ワタシが休暇を頂いていた昨年末の期間)になってコメントを頂戴しておりましたので、ぜーんぜん気が付いておりませんでした。

 ・・・というワケで、コメント全文です。


こんばんは。御社のウェブサイト及びブログ、楽しく拝見しています。

イザベル・アンテナの曲が流れるCMについて、とりあえずコメントさせていただきます。書かれているエンジンオイルのCMですが、残念ながら、出光ではなく、日本石油(当時)の高性能エンジンオイル”PAN-SRX”のCMです。当時の欧州CCMC・G5規格をクリアした、欧州車に向くオイルとして売られていました。

落ち葉の降る並木の中をスーッと優雅に走り抜ける車、これだったの私にも実に印象的なCMでした・・・。私も歌が頭に浮かびます。ふーん、ふふふふふんふふーん、ふふふーん。ふふふふふーふふーん♪ですよね。「SERPENT A PLUMES (明日を夢見て)」という曲です。http://www.youtube.com/watch?v=6G3TyLLokyA

残念ながら、日石のオイルのCMは見つかりませんでした。

・・・うううっ、まず”出光”ぢゃ無かったのかという驚愕の事実に唖然。そりゃ見つけられないワケだよな。ワタシの記憶の中では、「題名の無い音楽会」とか「カーグラTV」など、当時(少なくとも東京では)の出光興産が提供していた番組内で見ていた様に25年間思っておりましたので、何たる勘違い!ブログ読者の皆さんには御迷惑をお掛けいたしました(恥)。

 とにかくも、そういうCMの存在そのものはワタシ以外の方でも憶えているヒトが世の中にいらっしゃるというコトは分かりましたので、「実は”CMを見たコト自体がワタシの白日夢”であった」などと云う最悪の事態(ソレぢゃーいよいよ”トシあるね”になっちゃってる証拠ですから→妄想?:笑)だけは回避出来た模様です。

 ソレにつけても、「初老の欧車好き」さんの記憶力は確か。そうです、題名を失念していたCMのBGM曲は、まさにリンク先のこの曲で間違いありません。本当に有難うございました。今後、他のネタにもコメントをよろしくお願い申し上げます(笑)。

2013021301 で、その後、せっかくBGMの原題・邦題がともに判明いたしましたので、この曲自体の出自を調べると、1990年リリースとある。このあたり、バブル景気の真っ只中であったというワタシの中の記憶とも合致いたします。

 あらためて、1990年あたりのコマーシャル集を片っ端から見続けておりますが、当時の「日本石油」と云う会社、あんまり番組スポンサーに付いていなかった様で、おそらくは”スポットCM(番組と番組の間の時間に流れるCM)”での放映がメインだったのでしょうね。

 大概、ネット上のCM映像集というのは、「○○洋画劇場」とか、「△△サスペンス劇場」などや、年末年始の「大型スペシャル特番」を垂れ流し録画していたビデオテープから抽出され、それを繋いで編集されているものなので、そういった番組のスポンサーに「日本石油」さんが食い込んでいてくれないと、なかなか出てこないモノである様です。

 同じ日石の「PANオイルシリーズ」でも、1989年版のCM(音出ます、注意)は発見出来たんですけどねぇー。ワタシは引き続き”本丸”の探索を続けてみたいと思いますヨ。普段”ROM(このブログを見てるだけの方々→タマにはコメントをお願いしますよー:笑)”の皆さんも上の手配写真(笑)を参考に、思い出しては頂けないモンでしょうかね。何しろビトルボマセラティがメインにドーンと扱われた、本邦唯一と思われる秘蔵CMですからねー。

 それじゃー、また明日!

2013年2月12日 (火)

アルファロメオスパイダーの下回りを見る

 いや、もう、今日もホントに寒かったですね。そのような中、午後には岐阜からお越しのO様が予定通りにクアトロポルテV6で到着。いつもの様にたくさんのお土産を頂戴いたしました(本当に有難うございました!)。ワタシも久しぶりにゆっくりと歓談したかったのですが、以下のミッションに従事するため、本日は車中からの会釈だけで大変失礼をばいたしました。

20130212012013021202 本日継続車検を受けるため、今朝早くの時間にお持ちになって頂いたのはアルファロメオスパイダーV6(所沢のNさま号)です。

 まぁ、いつもの”チッピングガード塗装”を分厚く施されたオールドマセラティたちの見慣れた下回りと比べますと、如何にも工業製品然としておりますね。まずは、各部を点検したり耐熱塗装したりしながら、後部から前へ前へと進んでまいりましょう。まずは左の写真にご注目。円筒状の金属の塊が目に入ります。ただひたすらにぶら下がってるだけ、ハーネスも来てなけりゃ、ロッドも付いてません。おそらく本当にただの”重し”なのだろうと思います。このあたり、何もかもシンメトリーに作りたがるのでお馴染みの(笑)マセラティとは好対照で、コストダウンを考えながらも真面目に操縦性を追及していったらこうするしか無かったのかも知れませんね。初期の空冷911ポルシェなんかは、マイナーチェンジのたびに”重し”を色々と各部に仕込んでいたのは”その筋で”有名なハナシです。

20130212032013021204 キャタライザー周辺もアッサリとしています。FF車ですから、プロペラシャフトなどの一切の駆動系統が床下にありませんね。

 御覧の様に排気系統はフロア底面よりもずっと奥まった位置に”逃げて”装着されておりますので、コレならハラを打つなどと云う余計な心配もなさそうです。キレイに整然と収まってていいよなぁ。ワタシたちが見慣れた、いわゆるカオスっぽさは微塵もありません。

20130212052013021206 下から覗いて、ナンか説明付けてやれ、とか思うのですが、コレといったモノがなんも見えませんね(笑泣)。

 横置きV6ユニットも下から覗いてオイルパンしか見えません。

 ミッションデフからは、左右に向かって不等長ドライブシャフトが伸びています。フロントサブフレームに点在するボルト類にも表面処理がキッチリと施してあって、元々車輌自体の素体が良いとは云え、いまだに美しい状態を保っております。

20130212072013021208 
 画像は左右のリア足回りに戻りました。

 やはり美しいアルミ鋳物のサブフレームが目を引きます。量産型とは云え、ここまで凝った足回りはなかなかの見ものです。

 ホイール外側からはチラっと見えるばかりのロッソキャリパーですが、こういったところもイタ車らしくて楽しい演出ですよね。コレだからこうして下回りまで仕上げていきたくなっちゃうんだよなぁ。魔性の女です。

20130212092013021210 ・・・下回りをチェックした限りでは、なーんも”問題無し”で車検に臨めるかなぁーと考えていたら、アルファロメオと云えどもそこはイタ車、やっぱアマかった(笑泣)。すべての電気周りをチェックすると後部ハイマウントストップランプが全球点灯いたしませんコトが判明。そもそもハイマウントランプなどと云うのは、無けりゃ無いでいい様な、云わば”添えモノ”的灯火なのですが、「付いてる以上は全部点け」という”社是(笑)”に忠実なのが、”車検場と云うところ”ですから、とにかく午後のラウンドに向けて速攻で全部点く様にしなきゃなりません。

20130212112013021212 色々開けて、とにかくランプユニットをはずしては分解してみましょう。まぁ、大体において、全部の電球がキレちゃってると云うコトはそもそも考え難い。電球をひとつひとつチェックしていきますが、どうも切れてはいない様子です。

 ワタシが何気なく、さっきハズしたボディ側カプラーの中に目を遣ると、「あー、コレだよ、溶けてるよ、右側の方。原因、たぶんコレ」と二秒後に叫んでました。相手方(ランプユニット)の端子も、高熱で変色しているのが分かりました。フェラーリなんかもそうなんですが、この時期のフィアット系イタ車によく使われている小さな2Pカプラーはホント、ダメ(笑泣)。ボーっとしてると、一見チャンとしてる様に見えてしまうところがミソなんです。このカプラーの使用はヤメて、新たな二本のコードとユニット基盤端子を直接的にハンダで直付けとし、シリコンで絶縁。伸ばした二本のコードはボディ内側において丸ギボシで結合出来る様に改造いたしました。

20130212132013021214 今日は、昨日午後にお預かりしたクアトロポルテエボV6(和光市のTさま号)と、このアルファロメオスパイダーの二台を同時に車検場に連れて行き、継続車検を受けて二台ともに無事合格。

 車検コースに並ぶ、アルファロメオもキチンとハイマウントランプが点灯しております。まずは、良かった良かった。マセラティとアルファロメオの一日車検が出来るなんて、夢の様なイタ車屋マイクロ・デポ(大笑)。二台ともに本日即納車いたしました。確かにこりゃまったく便利だわなぁー。

 それじゃー、また明日!

2013年2月11日 (月)

君よ聞け、麗しきエキゾーストノートを:マセラティキャラミの咆哮

 今日は、一般世間では三連休のファイナルデーだったんですね。大田区のMさま、和光市のTさま、お休みのところでの御来店、誠に有難うございました。例によって、当店は本日も営業しておりましたのヨ(ちなみに今日の屋外作業は体感的にホントーに寒かったデス、この冬で一・二を争うな:笑泣)。

 ところで、一昨日のマセラティキャラミについて、フロントバンパー交換後の写真を御覧になりたいとのリクエストがございましたので、なんと本日はソレを”動画”でお届けするコトにいたしました。ついで(と云いましょうか、多くのヒトにとってはこっちがメインとなりそうですが:笑)に、往年のマセラティV8サウンドを御堪能頂けます様に配慮いたしましたので、マイクロ・デポからの”連休プレゼント”として皆さんでお楽しみくださいませ。

マセラティキャラミ(BGM付き) (オシャレな環境映像として:笑)

マセラティキャラミ(BGM無し) (とにかくエキゾースト音を聞きたいヒト向き)

 特にBGM無しバージョンの方は、真冬の冷間始動要領が分かるように、キャブレターリンクの動作を御覧に入れております。もちろん”空ぶかし映像”は充分に暖気運転を行ってからのモノです。マセラティのキャブ車をお持ちの皆さん、エンジン掛けてすぐにこんなコトしないでくださいね(笑)。

20130211012013021102 マセラティキャラミのフロア底部もレア画像ですからとくと御覧あれ。とにかく、下から見上げてみますと、各部の造りはガッチリとして、手造り感の溢れるモノです。

 モノコックフレームや、すべてのフロアパネルには防錆塗装のチッピングガード処理が施されております。車齢30年は人間に換算するといったい何才と云うコトになりましょうか、お化粧も分厚く(笑)ファンデーションを塗って”女優ライト”も当てて撮影してあげないとね。でも、オイル漏れひとつ無いまでに仕上がりました。

20130211032013021104 ああー、いきなりマフラーの”吊りゴム”が切れちゃってます(泣)。このあたりに御歳が見えてしまいますが、またまた部品調達しなければなりませんね。

 ミッションマウントは”エボ系”ガンディーニクアトロポルテの理念に似ています。プロペラシャフトのサポートベアリングもビトルボ系風ですね。おそらくは、ホイールベースの異なるジウジアーロルックのクアトロポルテⅢと駆動系を使い回しするために、プロペラの前後を二分割にしているのでしょう。

20130211052013021106 マセラティキャラミの下回りで一番の見所は、凝りに凝ったリアアクスルと、美しくのたうつ”アンサ管”です。

 リアのブレーキはインボードディスクを採用しております。コレはホイール周りのバネ下重量を軽減するのが通常の目的です。まっ、大体御想像は付くかと思いますが、この形式のブレーキローターを交換するには、色んなところをバラすハメになりますので、最近のクルマで採用する例はほとんどありません。

20130211072013021108 なんか、タミヤのF1プラモを彷彿とさせるリアアクスルですね。左が左側、右が右側の写真です。

 サスペンションダンパーは左右に二本ずつ奢った”ダブルダンパー”。このあたりはジャガーの”パクちゃん”だと云われております。兄弟車たる”デ・トマソロンシャン”とはどこまで互換性があるのか、興味深いところではありますね。サスペンションアームが上下に激しく動くので、左右のエキゾーストパイプは相当上の方まで迂回して取り回されているのが分かります。

20130211092013021110 マセラティキャラミ、テールレンズの造形は、”シトロエンSM”と同じ様な気がするなぁ。使えそうなモノはなんでも流用すると云うのが、極少量生産車の世界ですからね。

 ソレにしても、前後のバンパーと云い、エキゾーストセットと云い、デッドストックとは申しましても、よくぞこの世に残ってくれていたモノです。マセラティのパーツ供給に関わる全世界の関係者各位には御礼を云いたいところですが、日本語で記述してあるこのブログが彼らに読めないコトは自明であります(泣笑)。ともあれマセラティキャラミ、世界的に見ても残存数が僅少なマシンである事は明白です。大事に大事に取り組んでまいります。・・・あとは内装組み立てだにゃー(頑張らなくっちゃ:笑)。

 それじゃー、また明日!

2013年2月 9日 (土)

マセラティキャラミのフロントバンパー交換

 ちょわー!昨日の本文では、”三寒四温”などと余裕ブッこいて(笑)ましたが、本当に今日は寒かったのなんの(泣笑)。春はいったい何処へ?

20130209012013020902 往々にして、マイクロ・デポの店舗正面に向かって右側のシャッターは閉じているコトが多いのですが、このマセラティキャラミの格納作業場所として、御来店の皆さんにはスッカリお馴染み(になってる場合ぢゃ無いダロと云うハナシもありますが、いつも大量の差し入れをくださる”Uさま”におかれましてはたいへんお待たせいたしております。ペコリ)であります。昨日の午後に段取り替えをいたしまして、キャラミのフロントバンパー交換を行いました。この作業を以って、外装に関わる一連の懸案作業がようやく一通り完了したコトになります。

20130209032013020904 そもそも当初の予定では、このフロントバンパー交換を”後回し項目”としておったのですが、現地にダメ元で聞いてみたら、なんと、あろうコトかデッドストックが存在してしまう(笑泣)と云うので、取り寄せてみました。取り寄せたデッドストック品はまさに”デッド”な(泣)モノで、新品とは申しましても30年落ちの風格漂う逸品でありましたので、キズと凹みとサビの三重苦を克服するべく、艤装品メッキをカーメーカースペックで行う事の出来る技術を保持した工場に於いてリビルド再メッキを施してもらったモノです。幾重にも養生された梱包状態で大事に運ばれてまいりました。

20130209052013020906 拡大して表面を見ますと申し分の無いクロームの艶が出ております。

 裏側のサビも美しく処理されて、スッキリときれいになりました。

 あとは、”現物合わせ”による各部の結合状態がどうなるかが、心配になるところです。こんなにキレイにされちゃー、アチコチこねくり回しながらの作業が出来ないよなー(笑泣)。

20130209072013020908 まずは、旧い方のバンパーをはずしてみましょう。途中の工程図解は、写真撮影不能だったため”省略”。

 ぶっちゃけたハナシ、指と腕が何本も欲しくなる作業なので、デジカメを持ってる余裕などはありません。まー、バンパー分解するのに細かいナットが実にたくさんあるんですから。新旧のバンパーを並べてみる。各部の形状に違いが無いか、ナンバーステーの取り付け穴の位置はどうするか等をアタマの中であらかじめ計算いたします。

2013020910201302091120130209122013020913 ボルトオンだけで、組み換えが出来ないところが、この時期のエキゾッチックカーらしいところ。

 バンパーモールは鉄芯の入ったゴム製ですが、四本のボルト&ナットとともに、左右両端はリベットで固定金具をキメてね、と云った設計。

 周囲にキズを付けぬ様、息を止めつつ穿孔作業を行います。穿孔位置はもちろん現物合わせの”目検討”です。

 マーキングを施し、ポンチを当て、ドリルを極低速で回しながら大体の雰囲気を出してまいります。ナンバーステーは日本国内用のあと付けタイプですから、これを取り付けるためのボルト穴も、取り外した旧品と寸分違わぬ位置に穿孔しなければなりません。ヒト作業終わるごとに、掃除機でキリコを吸い取りつつ、慎重に作業を行います。で、とりあえず、バンパーのメイン部がAssy状態になりました。

2013020914 続いてバンパーAssyを仮付けし、左右の樹脂モールを組み付けて整合性を取っていきます。取り付け部分があらぬ方向にブン曲がってたりするので、ビシっと見えるように調整するのはなかなかホネが折れます。

 ああ、肝心の完成写真が撮影したかったんだけど、壁との距離が狭すぎて撮れませんでした(笑泣)。もう、はっきり云ってメチャクチャカッチョいいのですけれど。

 本日午後にそのムカシ新車で買ったビトルボESを7年間7万キロ乗っていたと仰る「目黒のSさま」が初めて御来店になり、二階でいつものように散々おハナシした挙句、帰りがけにたまたまリフトに上がってたこのキャラミの仕立てをご覧になっては”口があんぐり(笑)”となっておられましたヨ。

 それでは、また来週!

2013年2月 8日 (金)

フェラーリモンディアルt、見上げてみると・・・あんれマァ!

 ここのところは、文字通り”三寒四温”と云う感じで、立春も過ぎた(先だっての日曜日には”節分”で豆も撒いたし、恵方巻も喰った:笑)コトですし、春の足音が聞えて来ている様な天候も数日の間は続きます。そうかと思うと本日の様に、いきなり真冬の寒さがぶり返したり(しかも、今日のデポ前は竜巻の様な”超突北風(笑泣)”が午後から吹き荒れていて、全閉状態のシャッターが凹んじゃったくらいなんです)、時に雪などの天候不順もありますが、お待たせしている納車準備作業の数々を次々と行っていると云った”怒涛の日々”をホットに送っております。

20130208032013020804 今日はリフトアップして、フェラーリモンディアルtカブリオレ(京都のFさま号→こちらもたいへんお待たせしております:ペコリ)のエンジン底部を見てみるコトにいたましょう。

 エンジンを降ろす前に(エンジンの掛かるうちに)エアコン不調の原因をシュートしておき、あらかじめ必要となる追加部品の手配をしなければならないからです。この情景は昨日の写真です。

 いつもの電気屋さんにも来てもらい、ともにエアコンが冷えなくなってる原因を探求してまいります。バリバリ効いてたハズのエアコンが、いまや”さっぱりぷー(笑)”になってます。

20130208012013020802 左の写真がエンジンを見上げた図像です。オイルパンや補器類が汚れて見えますが、コレは往年のフェラーリ車に独特の耐食塗装で、却ってその一部がウスくなっているモノです。

 ご覧の様に、エアコンコンプレッサーやオルタネーターなど、意外にもメンテナンスしやすい位置に装着されています。あー、エアコンのコンプレッサー軸からオイル漏れ(当然目に見えぬガスも)が発見されました。・・・御試乗時には無かったトラブルですので、こういった場合は全面的に当店持ちでの修理となります・・・大泣です(ウチの負け:笑)。逆に、エアコン関係の大きなところはこれですべて出尽くした感じ(商品化時にここまでやってるからな)となりますので、あとからは楽だと思います(喜)。

20130208052013020806 今日も、電気屋さん(63)に「ドーシテ、クルマのコンプレッサーってこんなにモタナイの?ウチの冷蔵庫なんて18年もモッタのに」と毒づいてみましたら、「あったりまえだよー、みんなエンジンがブン回ってるところにポーンっと繋いじゃうんだからー。だいたい、回ったり止まったりを勝手に繰り返すからね(オートエアコンは)。ましてフェラーリやマセラティなんか熱や振動考えて造って無いし。オレのクルマ(ト○タ)なんか、14万キロ走ってるけどぜーんぜん何でも無いよ。どだい、高速でぶっ飛ばす時なんかにゃ、エアコン切っちゃうもん」・・・だそうです。

 「ソレなら、そのように取説に書いておけばいいのに、そんなの見たこと無いけどなー」とワタシが申しますと「そんなの書けるワケないよー」と強い語調の電気屋さん。なんかハナシを聞いてて「ワザと壊れる様に使わせている」のではないか、と云う疑惑の”ニオイ”を嗅ぎ取り(笑)ました。思えば、特に国産車などではエアコン故障が縁の切れ目になる事が多いですもんね、この国では特に。修理をするにしても電装屋さんにとってはドル箱のシゴトですから、まぁ、色々と商売上の事情があるのでしょうけれど。ワタシたち旧車を扱う者といたしましては、ゴールへの道を阻害するこういったトラブルが連鎖的に出てくるのを未然に防がねばなりませんので、お客さんにも口酸っぱく使用法についてのお願いをする場合が、ままあります。あたかも”橋○壽賀子ドラマに出てくる小姑(笑)”の様に五月蝿いかも知れませんが、耳を傾けて頂けますと有難いです。

 右写真の様に、この時期のフェラーリの場合、オルタネーターはデンソー製、件のコンプレッサーはサンデン製、どちらも世界に冠たるジャパンブランド。皆さんもエンジンだけで無く、その補器類もいたわってあげてくださいね。丁寧に使えば存外に長持ちするのかも知れません。また、この種の補器類は”車輌の使わな過ぎ”もダメージの元となるモンなんです。しばらく乗らずにバッテリーが弱くなった状態でオルタネーターを回せば、その負担は一層大きいものにもなり得ます。

 回転軸、軸受、摺動部分などと、それらに接するように使われているオイルシールやOリングなどは、すべて”淡々と日々使う”のを前提として造られている物です。ウチの冷蔵庫は24時間通電しっぱなし・・・だから丁寧に使うと18年も生きながらえたのですね(只今次期冷蔵庫購入のため物色中:泣)。

 それじゃー、また明日!

2013年2月 7日 (木)

ビトルボマセラティのフロントサブフレーム詳解とか

 うわー!実は昨日の雪が舞い散る天候の中、海外に発注していたビトルボマセラティのパーツ群が航空便で速攻到着してしまい、デポの二階は(そーで無くても、御存知の様にいつもスゴイ事になってるのに)それはもう、足の踏み場も無い状況に突入いたしております。今月は決算月でもあるので、在庫”棚卸し”も並行して行っており、いよいよ”あぱらかちゃー(笑)”です。

20130207012013020702 そのような物品の数々を次から次へと順番に開梱しては、品目と数量をインボイスと首っぴきでチェックしてまいります。

 その中のヒト箱から出てまいりましたのが、フロントのサブフレーム(もちろん新品)です。この部材がこうして単体になっている状態を見るのは極めてレアであると思われますので、各部の写真を撮影いたしました。画像をご覧になってみてください。大雑把に云えば、エンジン本体・ステアリングラック・フロントサスペンションアーム等々が、すべてこのサブフレームに取り付けられつつ、ボディのモノコックシャーシに締結されていると云うコトになります。

20130207032013020704 

 エンジン本体を載せるためには、エンジンマウントが二つ必要です。

 実際の搭載時には、写真の位置にエンジンマウントを取り付けつつサブフレームに載せていきます。

 まあ、エンジンが載ってなければ楽々と出来そうなマウント交換作業ですが、多くの場合は、あらかじめステアリングラックや足回りをすべてはずした上で、さらにエンジンが載ったまま(場合によってはミッションも繋がったまま)での作業になりますので、それなりに困難を伴います。

20130207052013020706 左の写真はフロアを下から見上げた状態で、上方が車輌の前進方向です。

 パワーステアリングラックの搭載位置はご覧の様にサブフレームの後端となります。

 ボディ側のメインモノコックフレームと、サブフレームの結合には、右写真の様にメカニカアッティバのS字型アーム(のブッシュ)を途中に貫通させながら作業を行う部位があります。すべてのフレーム結合ボルトをナメずに締めこんでいくのは、特にエンジンを搭載したままの状態で行う場合に相当な難しさがあります。ボディ側のメスネジをナメてしまったら、一巻の終わり。すべてをもう一度分解して、メスネジの目立てからやり直しとなってしまいます。

20130207072013020708 ビトルボ系統のサブフレームは、その製造後半期において、ステアリングラックのコラム基部(底部)を直接的なハラ打ちから防護すべく、ご覧の様なガード用部材が付く様になりました。

 コレで”ビトルボ乗り”の悩みも多少なりとも軽減されていると云えましょう。荷札の様な紙に書かれた番号は品番ですが、手書きによりマジックで描かれていますのが御愛嬌です。

2013020709201302071020130207112013020712 コレが凄惨な状態(ある意味、満たされた空間とも云えるが:笑)のデポ二階の様子。

 さあ、その他にも諸々の箱を頑張って開梱し整頓していかなければなりませんね。次々と段ボール箱の山を積み上げては作業を続けます。

 「ともちん(笑)」もニコニコと見守る中、紙の小袋を開けてはチェック、附番を確認して養生部材を処分していきます。大きなゴミ袋はたちまちいっぱいになってしまいます。

 こうしてこれからお納めする当店顧客売約済みのマセラティに使用する分と、同様に修理をお待ちのマセラティへの用途分、そして通常在庫分と分類していく作業は果てしなく続きます。当面入手が難しくなりそうなモノは予定が無くても在庫用として発注していたりもいたします。

 マイクロ・デポには、「こんな”くーだらないモノまであったの?(笑)”」と、ワタシ自身も思わず苦笑せずにはいられない物品までを通常在庫として保管しております。マセラティ専門店の意地(ホントはたいへんなんすから:笑泣)の見せ所と云った感じで、今後もこれまで以上に”部品供給”の分野でも頑張ってまいりますヨ。部品が無ければ、ホントにオブジェになっちまいますモンね、旧車は。

 それじゃー、また明日!

2013年2月 6日 (水)

ある意味”奇跡”の、マセラティギブリカップ

 もう、本日は一日”雪”が舞う東京は練馬。千葉の家に昨日から帰っていたヨメによりますと、アチラでは大雨で結構気温も高く暖かいと云う。正月の”ダメ男の集い”の時には正常に動作していた我が家の冷蔵庫、今朝開けてみたら、まったく冷気が出ていないとのコトでブッこわれちゃった(大泣)んですね。中の氷とか”アイスまんじゅう(知ってる?)”などが、全部ヨレヨレにトケていたので捨てたそうです。ほんの100キロほど東方にズレただけで、天候は大きく違うモノですね。18年半活躍した冷蔵庫・・・ああ、買い替えなきゃならんのね。

 次男が税理士さんとの打ち合わせのため不在だった昨日の午後、三男がマセラティギブリの継続車検を受けに陸事に行ってる間、ワタシがひとり店番をしていると、階下で”ギブリ音(笑)”がしているのが聞えましたので、「三男が帰ってきたのかな?ソレにしてはハヤ過ぎるので、忘れ物でも取りに戻ったのか?」と思いつつ下に降りていきますと、店頭においてあったマセラティシャマルの後ろに”水色のアナタ”がいらっしゃるではありませんか。

 見れば関西の”33”ナンバーが付いている。「修理の相談事かな」と近づいて行きますと、「このクルマの査定をお願いします」との御依頼でした。

 1997年登録のマセラティギブリカップ。外装:ブルーフランス、内装:黒革。

 現状での内外装のコンディションは、過去にマイクロ・デポで販売した、同色のカップ「Yさま号」「Oさま号」(どちらも超低走行距離車)とほとんど遜色ないレベル。運転席背面の左脇に乗降時に付くスレが若干ありますが、一般的な感覚ではせいぜい3万キロ台といったムードを漂わせていました。カーペット、ドア内張りアルカンタラ、そして、ドアのラッチ金具周囲にあるステンレスガーニッシュ表面にまで、新車時からの養生ビニールシートがそのまま残されているといった驚異的な状態です。

 で、現実のオドメーターは・・・130,000Km超!スゴイ!スゴ過ぎる。ここまで美しさを保った過走行マセラティには、初めてお目に掛かりました。しかもワンオーナー車で完全ディーラー記録簿付。

 よほど神経質に扱わなければ、通常この距離でこのレベルはあり得ません。エンジンルームを開くと・・・ああ、やはり130,000Kmっぽさの片鱗を多少感じられます。しかしながら、このレベルでも「天然の美」があります。通常の感覚ですと、淡々と普通のディーラー整備をコナしてきた5万キロくらいのマセラティのエンジンルームくらいの見た目です。

 ところで、このギブリカップ、昨日はとりあえずお持ちかえり頂きました。

 現在のところ破損や故障は一切ありませんが、ワタシが車輌本体と整備記録を拝見した限りでは、全体的に消耗品(クラッチ・ブレーキローター・タイミングベルト・ウォーターポンプ)の交換時期は来ているものと考えられます。また長く乗りたい向きには、予防整備的な諸々の作業もお奨めしたいところです。ただ、とりあえずマセラティギブリカップをガレージのオブジェとしたいと云う方には、現状でも最上の一台であると断言出来ます。

 それじゃー、また明日! 

2013年2月 5日 (火)

”思い込み”の罠

 えー、映像作家には程遠いたこちゃんでございます(エーン、エーン!:泣)。といったワケで今日はおとなしく地味ーぃな”本ネタ(しかも小ネタ)”でお送りしようと思っております。

20130205012013020502 コレは、本日継続車検を無事にパスしたマセラティギブリ(目黒区のMさま号)がリフトに載っかってる時に撮影した、リアブレーキキャリパーの写真です。それぞれ左は左、右は右、後ろから見たところです。

 ここで、何が云いたいのかと申しますと、実は中期以降のマセラティギブリⅡと、後期型(シリーズⅡ)前半までのガンディーニクアトロポルテに採用されているドイツAte製のブレーキキャリパーは、「定評ある他車(笑)」用の”流用品”であるといったコトです。マーキングは(マセラティの)オリジナル状態では耐熱パテ状のモノで埋め込まれて消されています。ソレが経年でハガれてしまいますと、ご覧の様に素性が明らかになるといった寸法です。

20130205032013020504 左の写真では”問題の部位”をそっと(笑)示しておきました。

 右の写真は、その「定評あるドイツ製高級スポーツクーペ(笑)」のモノ。あっ、やっぱ、おんなじマークだぁー。

 前々から自動車雑誌のヒトは、「M○」を手放しで絶賛するコトが非常に多いような気がいたしますが、ソレがビトルボマセラティともなりますと、手放しで非難(笑)されてきたモノで、そんなのを目にいたしますと隔靴搔痒な気分で一杯になったものです。一方で、同じ世界の方々の中にも極々少数の分かっているヒトは本質を見抜いて、絶賛していた向きもあるにはありましたけど。

 表面に美しいカラーの電着塗装が施され”maserati”ロゴが配された、後の”伊ブレンボ製キャリパー”に比べてイカにも地味な見た目ではありますが、ワタシ自身の見解では、必要にして充分以上の確実な制動力、耐フェード性、ローター磨耗時の音鳴きの少なさ、パッドやローターのリーズナブルな供給価格、故障のほとんど無いボッシュABSシステムとの程よいマッチング、比較的容易に分解リビルドが可能である事等々、いい事ばかりの”名ブレーキキャリパー”だと思います。コレが「そういう素性のモノ」だと知って乗ったら、全然その評価も違ったモノになっていたような気がいたします。まあ、路上インプレとは”インプレッション=印象”ですから、当事者の感じる官能的要素には、こういった事前情報や、ブランドイメージが色々と介入してくるのでしょうね。・・・と云うワケで、旧いマセラティ、ちゃんと止まります。だけど、頼むからポル○ェとは比べるなよ(笑)な。そもそも違うんだから、生き方が。

 それじゃー、また明日!

2013年2月 4日 (月)

今日もマセラティチャンネルをよろしく!

 はい、こんばんは!昨日のコメント欄は異常に盛り上がっておりますね。夕方になって、それぞれを拝見いたしましたが、ホントに当ブログのコメンテーター諸氏はオトナであります(特に松戸のSさんの冷静かつ的確なコメントには感謝感激しております)。まあ、後世になって、どう云われるか分かったモンじゃありません(泣笑)が、ワタシの方は、より一層、皆さんのお役に立てるよう”マセラティ車研究”の道をこれからも独自に探求し、発表し続けてまいりたいと思っておりますので、当ブログと本篇ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の二つのサイトを”マセラティに関する有益(無益もあったりする:笑)な情報源”として、これからも御贔屓頂きたいと念願しております。

 ところで、本日は久しぶりにYoutubeのマイクロ・デポマセラティチャンネルに新しい動画を二つアップさせて頂きました。

 まだまだ、動画製作に不慣れなので、ワタシ自身、決して満足のいくものではありませんが、皆さんはお酒でも嘗めつつ、笑いながらご覧になってみてください。

マセラティシャマル

マセラティギブリ ホイール洗浄

 ・・・の豪華(笑)二本立てとなっております。中でも”ホイール洗浄”の方は、こんなアホな動画を出すのは「洗剤屋さん」しか居ないのではなかろうかと云う、本邦初公開、アホらしさ抜群のモノであると自負しております。

 これからも、思いついたらドンドン動画化してまいろうと考えておりますので、時々は”マイクロ・デポのマセラティチャンネル”の方も覗いてみてくださいね。

 それじゃー、また明日!

2013年2月 2日 (土)

ご覧になりましたか、カーグラ通巻624号

 まぁー、ホントに今日は実り多い一日でした。「松戸のA」さま、「松戸のS(本物:笑)」さま、「愛知県のH」さま、皆さん有難うございました。

2013020201_2 ところで、当ブログのコメント欄にて盛り上がっております「カーグラにYさんのデポ製ギブリカップが掲載される」と云う件、内容を確認するためにワタシも昨日発売されたばかりの同誌を本日朝一番、ヨメに頼んで本屋で購入してきてもらいました。

 プロのカメラマンが撮影したマセラティ達はどれも生き生きとした魅力を振りまいております。ここらあたりはさすが、”グラフィック”と誌名に謳う同誌だけのコトはありますね。

 だいたい、マセラティの通史を記述してくれた同誌特集記事は、クアトロポルテⅢが表紙の「マセラーティV8特集」の号以来の出来事では無かろうかと思います。ほとんど30年振りといった感じなのではないでしょうか(と、ワタシが勝手に思っているだけなので、その後にソレっぽいのがありましたら向学のために教えてください)。

 まだ、全体的に特集記事を読み進めておりませんので、ワタシが気がついた、ギブリカップ部分(P78~P81)についてのハナシだけをここで開陳しておきたいと思います。

①:P80ページ上段の後ろからのカット、スモールランプがキレている(ウチの三男が0.2秒で指摘しました、ある意味サスガだけど→Yさま、ゴメンなさーい!:泣)

②:ガンディーニ型ギブリの年式ごとの形態を六段階に分ける分類法とともに、初期型、中期型などの呼称は、ワタシ(マイクロ・デポ株式会社)のオリジナルなので、そこんところよろしく!(コレは後世になってウチのホームページがこの同誌記事から全面的に引用したのだと誤解されるのを防ぐ意味で、当ブログと本篇ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・(問題のページはココ→コレと同誌記事を読み比べて頂ければ、ワタシの”海に向かって叫びたい(笑)”気持ちがお分かりになって頂けると思います)」の読者の方々全員に”証人”になって欲しいのです。コレに付きましては同誌編集部からマイクロ・デポ株式会社宛に何かひとこと(電話の一本でも)あってもよろしかったのではなかったかと:笑泣)その各型ごとのどうでもいいような相違点(エアコンタッチパネルスイッチの造形変遷とか)や、ブレーキキャリパーの選定に関する事柄など、ここまで詳細に同じ流れに沿って解説してしまうような人間はあまり居ない様な気がいたします。また、皆さんはお気づきになっていないかもしれませんが、ウチのホームページにはこんなページもあるのです。”サイトポリシー

③:”エンジンスペック”・”加速感”などの乗り味インプレがともに、本国仕様2リッター本物カップ(日本でオープンカップと呼ばれていたモノ)と、日本向け輸出仕様2.8リッターカップとの間であきらかに混同していると見受けられる記述になっている。

④:”曲がらない”と云う操縦性への表現も、ワタシにとっては理解不能。まったく同じエンジン、同じ足回りである”通常ギブリGT”と”日本向けカップ”が違うかの様に表現されているのもちょっと。モモの革巻きステアリングとスピードラインの2ピースアルミだけの違いで繊細な操舵をしていると”曲がる”様に感じられるのか?また、ここまで操縦性についてのアラを細かく書きながら、中期型以降フェラーリデフ装備車で、リアサブフレームとサスペンションアームがまったく改変され、劇的に乗り味が変わっているコトを大きく取り上げてないのは、ヘン。ザックリ云えば、フェラーリデフ搭載以降は3200GT寄りのより近代的な設計、初期のレンジャーデフ装備車は222  4vとまったく同じです。どちらもそれぞれにキチンと走れますし面白いですヨ。

 せっかく、珍しいマセラティ特集の中で、”ビトルボ代表選手”として取り上げて頂いたのですから、(紙媒体はずーっと残るゆえに)後世への一里塚として歴史的な記事となり得るチャンスだったんですけどね、ワタシにとっては色々な意味でちょっと残念な感じでした。

 あっ、そうそう。マイクロ・デポの送り出したクルマが、(間接的にではあっても)CG本誌に掲載されたのは、実に初めて(UCGやムック本にはありましたが)なんです。コドモのころから”日本随一最高のクルマ雑誌”と慕い続けたカーグラフィック。コレに載るのは実にワタシにとって40年あまりの悲願でもあったのです。Yさまのギブリカップを掲載車として選んで頂き、美しくフレームに収めてくださった関係者各位には、心より御礼申しあげます。

 ともあれ、”マセラティ特集記事”全般的に読み応えがありそうなので、本日これから持ってかえって、明日の日曜日に熟読してみようと考えております。まだ手に入れてない皆さんも、ぜひ本屋さんで手にとってみてはいかがでしょう。

 それじゃー、また来週!

2013年2月 1日 (金)

シャマルがデポにやってきた。

 ・・・って、コレかい!(笑)

20130201102013020108 先日、「練馬のH」さんがお越しになった時に、「こんなのがあるんですよ、コレはあげませんけど(笑)」と仰りながらカバンの中から出してきたのが1/43モデルになったマセラティシャマル。

 ロッソマセラティ独特の得も云われぬパーシモンレッドの雰囲気がよく掴めている好モデルですね。ここまで小さくしてしまうと、表現の限界を越えちゃっているので、全体的にコロっと丸っこい感じになって、モノホンより可愛らしさを振りまいております。

20130201072013020106 「練馬のHさん」御本人としては、フロントバンパーに内蔵されたドライビングランプの表現が今いちであると思っていらっしゃる御様子でした。

 このアングルで撮影すると、ヘッドライトベゼルをもうちょっと前に出し、グリル枠のメッキモールをふた周り細く、ボンネット上の”アミ”を一回りデカクしたらよかったかなと思います。実車を見ても目線の高低や、車輌への近づき具合の違いでまったく違ったフォルムに見えてしまうマシンですから、モデル化するのはさぞ難しかったコトと思います。

2013020101201302010220130201032013020104 ・・・と云ったところを踏まえて、より細かく細部に近づいてまいりましょう。

 ボンネット上のエンブレム、そして”アミ”、リアフェンダーの造形、ルーフ後端の丸っこさ・・・ふむふむ、目を近づけて見るとたいへん良い出来です。

 あれ?いくらなんでもナンかヘンですね(わざとらしい?:笑)。

 はい、こちらは原寸大のマセラティシャマルです。なかなか良く出来ております(笑)。1/1モデルの場合でも”超アップ”に耐える様に一生懸命造り込む「おバカな」ワタシたち。コレが本当に走れてしまうと云うところが、素晴らしいの一語に尽きるワケです。1/1モデルの方も、皆さんよろしくお願い申しあげます。

20130201092013020105 だけどね、縮尺が43倍違いますと、表面積は43倍ではありません(笑)ので、全体的にオーラ感を得るには、ツルッと磨いてハイ終わり!と云うワケにはまいりません。

 このツルピカの新車(笑)1/43モデルに負けない様、ウチの1/1の方も頑張りませんとね。ソレにしても、ミニチュアカーの世界では、長らくビトルボマセラティのちゃんとしたヤツが無かったので、こういったちっちゃいのを拝見すると、長生きはするものだと、あたかも”ばーちゃんの様に”思うワケです。

 それじゃー、また明日!

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