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2013年2月28日 (木)

旧車とカップメンの休日(その4)

 いよー!よくよく考えたら(いや、考えなくてもフツー分かると思うが:笑泣)、今日は2月もラストデー。さっきお正月を迎えた気分であったのに、明日からは3月ですか・・・フー、なんか本当に年初から「匍匐前進」を強いられた二ヶ月間ではありましたなぁー。「旧車の神様」がもしいらっしゃる様でしたら、何卒この哀れな三兄弟にお慈悲を(懇願)と願わずにはおられません。ここのところ、もう毎日がずるずるとハマり作業の連続になっており「匍匐の上、さらに逆風で豪雪」と云った体。まあ、”明けない夜は無し”、夜明けは近いかな(笑)。桜咲く春も目の前ですし、ここで一気に頑張ってまいりましょう!

20130228012013022802 ・・・さてさて、昨日の続きから。日曜日、ちょうどお昼前のひとときには、一旦パシフィコ横浜を離れ、すぐ近くに位置している当所にやってまいりました。

 「カップヌードルミュージアム~安藤百福発明記念館」と云うのがこの施設の正式な名称です。昨年のノスタルジック2Days来訪時にも、ココの前は通りましたが、午後の遅い時間であったために入場はいたしませんでした。開設したばかりで、マスコミが取り上げるコトが多かったこのミュージアムも、一年経過して少しは落ち着いているかなと、まずは入場してみるコトにいたしました。玄関口は広大な天地空間が広がる「もったいねぇー」ほど無駄に広々としたムードです。ただし、ものすごく気分の良い空間である事も確か。”ここは、近代アートの殿堂ですよ”みたいな造りは、さすがにミュージアムを標榜するだけのコトがありますね。いやが上にも期待が膨らみます。

20130228032013022804 ”たこちゃんヨメ”は入場券を買いに並びます。日曜日のお昼前とあって、団体の観光客もバスツアーなどで次々と訪れています。玄関付近は結構な数の人々でごった返している様です。

 入場料は大人500円(税込)。企業モノの博物館の多くは無料であるコトが多い(しかもお土産付だったりもする)のですが、サスガは商人の街:大阪の企業らしく、商いはウマいモノです。一等地で自社の宣伝をしながらチャッカリ入場料は頂くのですからね。お土産も”別腹”。その分、施設にお金と人員がものスゴク掛けてあると云うのが素人目にも分かると云うところも特徴的ではあります。

20130228052013022806 コレを見て、御家族連れでイッてみようと思うあなたのために、コツ(と云うホドの事も無いけれど:笑)を伝授しておきますと、入場したら、まずは真っ先に3階フロアに上がりましょう。

 ここには、かの有名な「カップヌードルファクトリー」があります。自分オリジナルのカップヌードルをその場で製造してお持ち帰りになれると云う、この施設で一番の目玉スポットです。テレビなどでもたびたび登場いたしました。とにかくも、”ファクトリー”への入場整理券をまずは人数分貰っておくのが、当所に来て真っ先になすべきコトです。

 20130228072013022808

 整理券を入手したら、あとはファクトリーへの入場を指定された時間までの間、館内を自由に廻りましょう。

 ・・・とは申しましても、”コノ手(ドノ手?)”の昭和文化ネタに御興味のウスい方には、ハッキリ云って面白い展示はほとんど無いと断言出来ます。一方、”ソノ手が大好き”なあなたは、ここに住みたくなるコト請け合いでありましょう。ちなみにワタシが”住んでもいい(笑)派”であるコトは論を待ちません。

20130228092013022810 ・・・と、云うワケで、即席ラーメンの歴史標本とも云うべき超絶怒涛の展示コーナー。その展示品の数々をひとつひとつ吟味してまいりましょう。当日、こんな写真の撮り方をしていた野郎はワタシ以外に居るハズもありません(笑)。

 たったひとつの”発明品”、原初のチキンラーメン(左写真)から始まった日清製インスタントラーメンの歴史。年を経るごとに枝葉を出していく有様が、ビジュアル的、立体的に表現されているスペースです。右の写真には「千金蕎麦」とあります。「せんきんソバ?」いやいや、おそらくは「チキンソバ」と読ませるのでしょう。”一攫千金のチキンそば”といった、大阪流のシャレなのではないかと思います。創業当初の製品だと思いますが、その後見ない(少なくとも東京では)様な気がいたしますので、”濡れ手に粟”とはイカなかったのでしょうね。

20130228112013022812 あぁ、この商品「チキンラーメン・プラスカレー」のテレビCMを、懐かしのテレビ番組を取り上げて面白がる趣向のバラエティ番組「テレビ探偵団(この番組自体が既に懐かしの番組になっちゃってますが:TBS系)」内の「懐かCMコーナー」で取り上げられていたのを見たコトがあります。ラーメンとカレーのカップリングはかなりハヤい時期から模索されていたと云うのが、この製品の存在から分かります。関西方面の方で、当時コレを喰った経験者の方々からどのようなお味であったかを伺いたいモノです。

20130228132013022814 そして、”冷麺”と云う発想も登場しています。「チキンラーメン・ニュータッチ」って・・・関東には「ニュータッチ・ヌードル」と云うのが日清食品とは無関係に存在し、「♪いっちどおぼえたアノ味はー、ニュータッチヌードル。シオかショーユかショーユかシオかぁー、うまいヌードル、ニュータッチ!!」っつーコマーシャルがコドモの頃には夕方の時間にたくさん流れておりました。商標権を買い取ったのかなあ。そして、”和風”にもチャレンジしています。おそらく”純正しょうゆ味”を狙った製品でありましょうが、関東には「サッポロ一番しょうゆ味」と云う極めて強力な存在がありますので、コレも定着しなかったモノと思われます。

20130228152013022816 このあたりで、インスタントと云うには、ちょっと面倒くさい製品が登場してまいります。

 「日清焼そば」は現在でも売っている超ロングセラー商品。一旦フライパン上で湯がいた後に、水分がトブまで炒めなさいよ、と云ったまどろっこしさは、だったら、はじめから生メン炒めた方がハヤいしウマいのではないかと思わせるのですが、生メン焼きそばとはまったく別種の食い物として定着している様です。発売当初からキャンプや川原でのバーベキュー大会などでの使用をアピールしたテレビコマーシャルを流していたので、保存性の良さや重量の軽さ、乾き物ならではの携帯性の良さも製品のアタックポイントとなっていたのかも知れませんね。「♪にっしんやきそば、た・べ・よっ!(キダ・タロー先生作)」

20130228172013022818 なんとか、チキンラーメンの次の大型商品を開発したいモノだと、様々な試行錯誤を繰り返してきているのが、ここまで見ても伺えますが、日本蕎麦方面もあきらめていない様子ですね。

 焼そばの方も、”味アップ”と称する別添調味料で、存在感をキープしようと懸命です。パッケージの右側に立つ野球帽の少年は「ちびっ子」と云う名前です。1960年代後半に製造された同社製品にはパッケージのどこかに大概この絵が描いてあります。当時同社提供の人気番組”日清ちびっこのどじまん”において「ぼくの名前をつけてね」とわざわざ大キャンペーンを張って、結局付けた名前が「ちびっ子」ですからね。視聴者をナメとんのかぁー(まぁ、あたりさわりが無いわな:笑)。

20130228192013022820 あぁ、ついに来るべきところに来たと云いましょうか。

 やっぱ、ラテン系にも手を染めてみようと送り出したのが「スパゲニー」ですか。どのような味であったのかと興味は尽きませんが、おそらく現在は売ってなさそうです。「SPA王」の遠いご先祖だよな。

 そして、本格派を目指し過ぎて失敗したのが、「生中華」。結局自社の主力商品の否定にしかなり得ませんでした。今でこそ「世界の日清」と云うイメージの強い同社ですが、まだまだこの時期には磐石とは云えない”いまだ創業10年”の企業体です。昭和30年代終盤に登場した”スープ別添方式”の後発他社製品(サッポロ一番とか明星チャルメラとかエースコックのワンタンメンなど)に人気を奪われ、本家は苦戦しておりました。

20130228212013022822 手を替え品を替え・・・ようやくたどり着いたのが、この現在にも残る「出前一丁」です。

 ワタシ、コレが発売された時には、あまりにもテレビコマーシャルをヘビーに放映するので、熱病にうなされるかの如くにこのラーメンを食するコトを渇望しておりました。「♪あーらよ、でまえいっちょーーー(キダ・タロー先生作)」のサウンドロゴはあまりにも有名です。時代とともにアレンジこそ色々変化してますが、現在でも使われているようですね。それまで「サッポロ一番しょうゆ味」しか食べたコトが無かったワタシにとっては、ゴマの風味は衝撃的にインパクトがありました。もう、学齢期に達するまでのしばらくの間は「出前一丁」しか食べなかったです。同社としては、”スープ別添方式”での初めてのヒット作となりました。原初のチキンラーメンから10年掛かったワケですね。

20130228232013022824 この辺に来ますと、段々とパッケージも垢抜けてきた様に思います。

 元祖チキンラーメンは、その登場時期が早かったためにパッケージデザインは相当古めかしいモノでありました。

 時代の変遷とともに、少しずつではありますがモデルチェンジをしていたものの、後発他社製品の工夫を凝らしたパッケージやコマーシャル戦略の前に後塵を拝していたのは否めません。

201302282520130228262013022827201302282820130228292013022830 その後も、チキンラーメンのリニューアルを繰り返しつつ、ヒット商品の「出前一丁」にあやかった”味のバリエーション展開”も色々と試みられた様ですが、当時の東京では売ってるのを見たコトがありません。

 やはり、関東地方では、群馬を創業の地とする「サンヨー食品」と「明星食品」が圧倒的に優位にたっていたのだと推測されます。この時期には”マルちゃん印”「東洋水産」も台頭してきました。

 まぁ、「サッポロ一番」のしょうゆ、みそ、塩は現在でもインスタント袋メン市場では”超定番”の製品ですからね。サンヨー食品の定番三兄弟はどれも飽きのこない味。そして、あらゆるチューンナップに対応する可能性を秘めた味ですよね。この牙城を切り崩すには、結局のところ”味”で勝負するしか無さそうですが、味の好みには地域性がありますので、全国展開ともなりますと、各地の嗜好性に合わせるなどの配慮も必要になってまいります。”発明者”にして”元祖”の威信を賭けた日清食品の次の手は・・・緊迫の次号を待て(少年ジャンプ風:笑)!

 それじゃー、また明日!

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コメント

東海地方には、スーちゃんと言うキャラクターでお馴染みのスガキヤがございます。こちらはの店舗では、ラーメンフォークと言います一本で麺とスープを食する事が出来る面白いスプーンでラーメンを食する事が出来ます。
で、そのスガキヤが出しています「本店の味」と言う即席麺がありまして、これが我が家の常時ストックされています超定番インスタントラーメンとなっています。
一度機会がありましたら、是非皆さんお試しになって下さい。素朴な味わいでホント美味しいですから。

↑「みっち」さん、早速のコメントを有難うございます。”黒目がちでおさげ髪の女の子”がキャラクターなんですよね→スーちゃん。「♪すがきやうどーん、すーがきやうどーん、うどんなーら、すーがきやっ!」っつーコマーシャルがワタシが子供の頃には東京でも良く流れておりましたヨ。高校生くらいの頃には同社の真空パックうどんにハマり(ヒジョーに旨い)、ほぼ毎日食べてたコトもありましたっけ(懐かし)。ところでこの寿がきや食品、日本で初めてインスタントラーメン用粉末スープを開発したメーカーでもあるらしいです。関東のスーパーマーケットのフードコートなどにもラーメンとあんみつの店が一時期はあったものですが、いまでは見かけなくなりましたね。

小学生の頃、学校の図書室にあったカップラーメンの秘密だかなんだかといった本が大好きで、お湯いれるだけであんなウマいモンができるってすげー!と思ってました。って、今日は袋麺ですけどね(笑)

昔のパッケージデザインは味があってイイですね!なんていうか、昭和の字体(笑)
先日、大学院の書類のために母子手帳を見てたのですが、ぼくのと弟(学年で4つ違い)
のとではまったく表紙が違うのです!ぼくのはまだ昭和を引きずってる感じ(爆)、対する弟のは小学校の歌集みたいな感じでいくぶんオシャレ。
でも、ぼくはなんとなく古っぽいデザインのほうが好きです。

ちなみに、うちの隣には明星の工場があります!小学生の頃、何回か一平ちゃん(の見慣れないヤツ)をもらったことがありましたが、最近はめっきりです(泣)

すがきや、昔から練馬にあったのですね。私は大学時代に知り合った伊勢の人間に「寿がきやって何?」と訊いたところ、非常にうろんなまなざしで見つめられた思い出が大変印象深いです。

それにしてもこの前回までのクルマの写真より明らかに多い、大量の即席麺展示の標本撮影が如き写真の数々。
でもって、撮った写真はきっとこれで全部ではないんですよね…。いやいや。

こーゆー話題だとたこちゃんはイキイキするねぇ。
いいねぇ。
この方面をとことん突き詰めていこうぜ。
俺は付き合いきれないけどさ。
それに比べるとさ、俺は中途半端だねぇ。
そこまで突き詰めてんのないよ。
あ、いや、あれか、あれはちょいと深いところまで探求してるかも。
いや、ここじゃ話題にできないようなことなんで…

よし、たこ、がんばれ!!
あんちゃんはちゃんと見といてやるぜ。

なるほど、カップメンの休出とはこういうことか。納得。
ワタシもこの手の話題、食いつきます(笑)。
まさに食文化に歴史ありですね。

ロングセラーを続ける日清カップヌードルは偉大です。
子供のころカップヌードルと双璧をなすカップ麺の定番は徳島製粉の金ちゃんヌードルだったのですが、全国区では無かったのですね。
味は素朴で普通。
以前も同じようなコメントしたよなあ…ま、いいか。

 「♪いっちどおぼえたアノ味はー、ニュータッチヌードル。シオかショーユかショーユかシオかぁー、うまいヌードル、ニュータッチ!!」って、「いっちどおぼえたこの曲は、、、」って感じで忘れませんね。
 カップメンの休日とはこれだったんですね。日曜1日をダブルヘッダーで楽しみ倒すと!しかし一個一個パッケージの写真撮っているとは怪しいですね。。
 「すがきや」は知りませんでした。いきなり「寿がきや食品」のホームページには「味噌煮込みうどん」がでてまして、先日東京駅地下で、食したのが美味しかったのを思い出しました。。。また食べに行きたいです。

お~れたっち、ニュータッチ…味は記憶に残っていないのに、どうでもいい陽気でテキトーCMソングが脳にこびりついております。

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