旧車とカップメンの休日(その2)
今日は朝こそ寒かったけど、午後は比較的過ごし易い一日でしたね。天気予報によれば、明日からの東京は最高気温が15℃になる見込みとか。もうすぐ2月も終わりますが、桜咲く春本番がすぐそこに来ていると思うと、ちょっとウキウキとしてまいります。夕方には「キャラミのUさま」がまたまた”抜き打ち(いつもそう:笑)”での御来店。毎度ながらたくさんのお土産に感謝いたしておりますヨ。今度一緒に飲みましょうね(喜)。
・・・さてさて、日曜日の横浜。当会場は、ジジイたちの熱気でムンムンしております(なんか、ヤダけど:笑)。
ああ、左の写真、ここのところ当ブログでも何かと話題の「真っ金金」なケンメリです。コレはワタシが中学生の頃に、地元の日産プリンスディーラーで新車時の状態を見たコトがある特別限定車です。フロントグリルにも金バッジが輝いておりますが、コレもオリジナルの状態です。カッチョいいと思うかど-かは、皆さんの美意識に委ねます。右は日野コンテッサのリアビュー。リアエンジン車なんで、こうして後ろにグリルがあります。ルノー4CVのライセンス生産が源流のクルマです。ワタシ、このクルマの設計に携わった日野の重役さん(故人)と懇意にして頂いていた頃、色々とコンテッサの秘話を伺いましたが、「まぁー、ヒドい車でね(と、ここでヒタイを叩く)、ぜんぜん冷えないの、エンジンが」「だいたい、アレ(コンテッサ)はルノーそのものだからね。上(当時の重役)がどうしてもコレ(ルノー流のエンジン搭載方法)でいけって云うから、仕方なくやったケドね、どうみても成功とは云えなかったなぁー。今となっては我が社にとっては痛恨事ですな。わっはっは。」ですって(笑)。
いやー、左の写真をご覧になってください。雪の結晶がヘバりついた様に見えるウインドーシールドは遠目に見ても圧巻でしたが、こりゃまた一体どうしたワケなのでしょう。
カッチョいい、価値あるニッサンフェアレディZ432ですね。せっかくだから直してあげたいようにも思うのですが、直さないのには理由がありましょう。きっと、コレ”432R”本物なんですね。発売当時、レース出場を前提とした顧客にしか販売されなかった(確か、ライセンスの提示を求められたとか)と云われる伝説のクルマ。徹底的な軽量化のために、フロントウインドー以外はすべてアクリル製だったので、経年で御覧の様な状態になってしまったモノと推測されます。ここは確かに、普通のガラス化は憚られるかも知れませんね。かと云って、このアクリルウインドーの純正デッドストック発掘はキビしそうだモンなぁー。
もしも、この個体が本物だとすれば、歴史遺産級の価値があります。そもそも、レース出場を前提にされたクルマなので、こうしてオリジナルを保った個体の残存数は極めて僅少だと思われます。
ワタシ、Zカー研究家ではありませんので、あんまり詳しい御説明はいたしませんが、反射防止の黒塗りボンネットもその特徴のひとつであったと記憶しております。ニッサン(プリンス)R-380由来のS20型エンジンは丁寧に仕上げられており、好感が持てました。
当時ナンバーの”品川55”をつけたモノ。タコ足エキゾーストも美しい、S20エンジン。こうして見ると、ワタシ、結構好きなのに、フェアレディZには縁遠い人生を歩んできてしまいました。アメリカでは、今現在もコアなファンが多くいらっしゃるそうですが、そういった方々の間では、日本国内でしか売られなかった”ニッサン432”、どのような評価をされているのでしょうね。
ああ、ようやく「モチベーション②」を発見いたしました。昨日御紹介したニッサンR-381とともに、当イベントの特別展示車輌です。
どこかで見たコトあるよな、無いよなこのお顔。そして、このおしり。トヨタスポーツ800のプロトタイプとして知られる”パブリカスポーツ”のパーフェクトレプリカです。数年前に何かのテレビ番組で、このクルマの再生(というか、再製作なんだけど)プロジェクトの話題を放映していたのを見たコトがありました。当時の技術者の方々が、当時の図面を元に造り上げたワンオフです。
各部のモール類などは、まさに一品製作のカロッツェリア芸を彷彿とさせる繊細な造作です。
残念ながら、このキャノピーをスライドさせた”開状態”を見るコトは叶いませんでした。全体的なフォルムは1950年代の日本人が彼の国を偲んで一生懸命に考えた”エアロディナミーカ”と云った趣き。当時の審美眼をもってしても”クラシカルな未来(なんじゃ、ソレ:笑)”をデフォルメ表現している様に思えます。そのまま本家ミッレミリアに持って行ってもまったく違和感を感じさせないのではないか、と云うほどに、洗練と混沌が入り混じった様な、無国籍、ノンジャンル、異次元的ルックスです。コレは、さすがに素晴らしい!
・・・と云うワケで、本日も、これを題材にした動画を作ってアップしておきました。
このプロトタイプ車と生産型スポーツ800をアレコレと比較しながらお楽しみ頂ける様にしてあります。
当ブログの特性上、国産旧車ネタには、今ひとつ”喰い付き(笑)”が悪い様ですが、まぁ、自分の国にもかつてはこういったクルマや、これを造り上げたマエストロたちがいらっしゃったというところにも目を掛けてみてくださいな。コレも間違いなく自動車文化史の”ヒトこま”なのですから。
(マイクロ・デポのマセラティチャンネル:音出ますご注意を!)
それじゃー、また明日!
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コメント
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昔の国産車には気品と威厳があり、小さいながらも精一杯背伸びして庶民の夢を背負っておりました。
今現在、国産車はコストパフォーマンス重視が行き過ぎ、道具としての実用性が重んじられ夢が無くなり魅力が薄れました。
自動車産業が日本を支えているのでそれも致し方無いか。
せめてもの癒やしとして、ビトルボ系をはじめとするイタリア車を得意としながらも軽からロールスまでを標榜とするマイクロ・デポ仕上げのクルマを愛でようかな、と。
投稿: Ryo | 2013年2月26日 (火) 21時54分
”パブリカスポーツ”サイドフェンダー部分が絶妙ですね。
愛嬌あるお目目、さりげないリアランプ、コンパクトなサイズが相まって
トータルバランスがいいと思います。
あと「真っ金金」なケンメリ、悪くないと思います。
やはりドノーマルがいいですな。
投稿: Wさま | 2013年2月26日 (火) 22時21分
動画拝見しました。
パブリカと800、見比べてみると800の方が造形的にまとまってはいるけれど、パブリカのような作り手の情念や個性が希薄というか、逆にパブリカは色々やろうとし過ぎて意あって力足らず状態なのに対して800は意思統一がはかられているように見えるというか。
うーんどちらかというとパブリカがいいです。乗りたいとは思わないけど。
投稿: おぐ | 2013年2月27日 (水) 01時20分
自宅のMacが古過ぎて動画の途中で止まってしまい、なかなか見られません。そろそろ買え時かな。もう9年使ってます。。。
パブリカは、記憶の底にあります。親曰くパブリカと上手く発音できなかったそうです。
フェアレディZは初代の記憶あります。かっこ良かったなーと。2代目は中学のときの書道の先生が、白のTバールーフに乗っていました(悪ガキが傷つけて、バレて怒られてました)。あとはこの2代目は西○警察のイメージですね。通学していた中学の近くで撮影していた様です。
ケンメリも含めて、やはり国産車はどーしても、暴走族の、出っ歯、竹槍、特攻服、リーゼント。。。初日の出富士山出撃みたいなイメージがありなんだかなじめません。。。
投稿: 練馬のH | 2013年2月27日 (水) 12時07分
昨日は出張で岩手に宿泊したので動画は見れておりませんが、トヨタ800、パブリカスポーツ、素敵なデザインです。
この時代に造れて、何故、現代の日本ではこんなデザインが出来ないのでしょうか。
投稿: Ryo | 2013年2月27日 (水) 12時30分
ザガートにありそうなデザインではないしょうか?このパブリカスポーツ。
キャノピーをスライドさせるとどんな感じになるんだろう?是非見てみたい‼
投稿: みっち | 2013年2月27日 (水) 14時13分
歴史的に価値があるといってもこれじゃねえ…
ニッサンフェアレディZ432のことです。
乗んないの??
乗んなきゃ意味ねぇじゃん。
S800のプロトタイプ、情熱は理解できるけど、これもねえ…
スライドルーフがあんまりかっこよくねえ。
好みの問題だけど。
投稿: りゅたろう(いつかは・・・・) | 2013年2月28日 (木) 23時30分
うむうむ。りゅたろう先生のコメントに激しく同意!
乗んなきゃ意味ねえじゃん、て、はは~、おっしゃる通りでございます。
m(__)mペコリ・・・。
ワタシもビトルボに乗らなきゃ・・・(笑)
投稿: Ryo | 2013年3月 4日 (月) 23時15分