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2013年2月11日 (月)

君よ聞け、麗しきエキゾーストノートを:マセラティキャラミの咆哮

 今日は、一般世間では三連休のファイナルデーだったんですね。大田区のMさま、和光市のTさま、お休みのところでの御来店、誠に有難うございました。例によって、当店は本日も営業しておりましたのヨ(ちなみに今日の屋外作業は体感的にホントーに寒かったデス、この冬で一・二を争うな:笑泣)。

 ところで、一昨日のマセラティキャラミについて、フロントバンパー交換後の写真を御覧になりたいとのリクエストがございましたので、なんと本日はソレを”動画”でお届けするコトにいたしました。ついで(と云いましょうか、多くのヒトにとってはこっちがメインとなりそうですが:笑)に、往年のマセラティV8サウンドを御堪能頂けます様に配慮いたしましたので、マイクロ・デポからの”連休プレゼント”として皆さんでお楽しみくださいませ。

マセラティキャラミ(BGM付き) (オシャレな環境映像として:笑)

マセラティキャラミ(BGM無し) (とにかくエキゾースト音を聞きたいヒト向き)

 特にBGM無しバージョンの方は、真冬の冷間始動要領が分かるように、キャブレターリンクの動作を御覧に入れております。もちろん”空ぶかし映像”は充分に暖気運転を行ってからのモノです。マセラティのキャブ車をお持ちの皆さん、エンジン掛けてすぐにこんなコトしないでくださいね(笑)。

20130211012013021102 マセラティキャラミのフロア底部もレア画像ですからとくと御覧あれ。とにかく、下から見上げてみますと、各部の造りはガッチリとして、手造り感の溢れるモノです。

 モノコックフレームや、すべてのフロアパネルには防錆塗装のチッピングガード処理が施されております。車齢30年は人間に換算するといったい何才と云うコトになりましょうか、お化粧も分厚く(笑)ファンデーションを塗って”女優ライト”も当てて撮影してあげないとね。でも、オイル漏れひとつ無いまでに仕上がりました。

20130211032013021104 ああー、いきなりマフラーの”吊りゴム”が切れちゃってます(泣)。このあたりに御歳が見えてしまいますが、またまた部品調達しなければなりませんね。

 ミッションマウントは”エボ系”ガンディーニクアトロポルテの理念に似ています。プロペラシャフトのサポートベアリングもビトルボ系風ですね。おそらくは、ホイールベースの異なるジウジアーロルックのクアトロポルテⅢと駆動系を使い回しするために、プロペラの前後を二分割にしているのでしょう。

20130211052013021106 マセラティキャラミの下回りで一番の見所は、凝りに凝ったリアアクスルと、美しくのたうつ”アンサ管”です。

 リアのブレーキはインボードディスクを採用しております。コレはホイール周りのバネ下重量を軽減するのが通常の目的です。まっ、大体御想像は付くかと思いますが、この形式のブレーキローターを交換するには、色んなところをバラすハメになりますので、最近のクルマで採用する例はほとんどありません。

20130211072013021108 なんか、タミヤのF1プラモを彷彿とさせるリアアクスルですね。左が左側、右が右側の写真です。

 サスペンションダンパーは左右に二本ずつ奢った”ダブルダンパー”。このあたりはジャガーの”パクちゃん”だと云われております。兄弟車たる”デ・トマソロンシャン”とはどこまで互換性があるのか、興味深いところではありますね。サスペンションアームが上下に激しく動くので、左右のエキゾーストパイプは相当上の方まで迂回して取り回されているのが分かります。

20130211092013021110 マセラティキャラミ、テールレンズの造形は、”シトロエンSM”と同じ様な気がするなぁ。使えそうなモノはなんでも流用すると云うのが、極少量生産車の世界ですからね。

 ソレにしても、前後のバンパーと云い、エキゾーストセットと云い、デッドストックとは申しましても、よくぞこの世に残ってくれていたモノです。マセラティのパーツ供給に関わる全世界の関係者各位には御礼を云いたいところですが、日本語で記述してあるこのブログが彼らに読めないコトは自明であります(泣笑)。ともあれマセラティキャラミ、世界的に見ても残存数が僅少なマシンである事は明白です。大事に大事に取り組んでまいります。・・・あとは内装組み立てだにゃー(頑張らなくっちゃ:笑)。

 それじゃー、また明日!

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コメント

うわ~!キャラミ、カッコいい!
動画がアップされて嬉しい。
ビトルボ系とは関連の無いモデルでも近親感あります。造形も細部まで凝ってますね。この存在感は凄いです。街で見かけたら、スゴ~く注目を集めます。そして、訳のわからないオーラが超絶存在感を煽っております。
素敵だな~。

お~かっちょええ~!
ボディ全体から醸し出されるオーラが半端でないっす。
やはりエキゾチックカーにしかない匂いがブンブンしますね。
やはりマセラティいいなぁ。

西暦2013年にここまでレストアされた現物個体を見られるのが奇跡です。
「奇跡が奇跡を呼ぶ」というのは、まさにこのことでしょうか。
どこから見てもオーラ出まくり、完成が楽しみです。

匍匐作業が続くでしょうが、寒さに負けず頑張ってください。

実際、走っているシルエット見たら、まさに口あんぐりです。
何なんですかね、このオシャレな佇まいは。

 今日、いや昨日は日の当たる所はまあまあだったのですが、途中から雲がでて、風ぴゅーぴゅーで洗車の手が死にそうでした。明日、明後日は更に寒いので、暖を取りながらお仕事して下さい。
 キャラミのお腹は重厚です(こんな写真ネット探してもないな)。リアブレーキのインボードディスクはアルファSZと同じでカッチョーいいですが、整備士泣かせ。映像も凄くいいです!このフロントマスクがいい。更にリアのエンブレムはボディでなく、その上のステンレスの上に付けられています(これはなんか高級感アリ)が、ここ水溜まって錆びそう。リアウインカー確認しましたがSMと寸分違わないものですね。この当時の車って、もっとフリクションをとって、精度を上げると雑音が減り,馬力、トルクがでるのでしょうが、この色んな金属音が混ざっているのが逆に味があって良いです。

追加:マフラーの吊りゴムって、マフラーの熱で溶けないのですか?耐熱塗装だから大丈夫なのかな。

まず動画、拝見しました。申し訳ないですがBGM無しの方、いみじくもたこちゃんさんも「咆哮」と云われた通り、エンジン音が聞こえるとクルマとしての生き物感がありありと感じられて、(勿論本物の音はPCでは再現されないのでしょうが)食い入るように見つめてしまう訳です。
足回りの写真もよいですねえ、眺めながらいくらでも飲めてしまいます。

要はロンシャンにマセラティV8乗せて化粧直しただけでしょ、などという世評など馬耳東風、この無骨で圧倒的な存在感、野獣の咆哮とどこまでもエレガントな所作、デトマソさんはやはりマセラティの何たるかをよくわかっていたのではないかなあ、と思う次第です。

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