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2013年3月の4件の記事

2013年3月 5日 (火)

いきなりなんですが・・・当ブログは今晩引っ越します!

 わーい、わーい!・・・どぼじて、ドボジテと、喜怒哀楽がハゲしく交錯しておりますが、突然の事態にワタシ、困惑いたしております。

 えー、当ブログを長らく毎日の様に御愛読頂いております読者諸兄に、ここでヒジョーに重要なお知らせがございます。

 「マセラティでイッてみよう!:Part2」は本日をもちまして、突然の完結とさせて頂きます。当ブログのプラットフォームたる”ココログ”さんの、ワタシ用の持分、ディスク空き容量:全2GBが、本日分のネタを書いている途中で満タンになってしまったそーでして、これ以上の更新が事実上不可能になりました。

 そのようなワケで、急遽ブログのアドレス変更が必要になりました。まぁ、2年以上に亘って、毎日オニの様な枚数の画像をイレてたら、こうなるのも仕方がありませんが、予告も無く、いきなりなんだモンなぁー(ディスク容量のコトなんか考えたコトも無かったモンだから、残余の容量なんかチェックしたコト無かった。こうなって初めてそういう機能が付いてるのを知った次第:泣笑)。

 で、当然引越し先の題名は「マセラティでイッてみよう!:Part3」であるにキマっております。この「Part2」もそのまま残して引越しますので、Part2バックナンバー記事を途中まで閲覧中の方はどうぞ御心配なく。本日からの新しいネタを御覧になりたい方は、只今ただちに(笑)新しい「Part3」の方もお気に入り(ブックマーク)に追加して引き続きお楽しみください。

 それじゃー、新居(笑)の方にて、お待ちいたしておりまーす!!(チャンとみんな、やって来れるかなぁー。チト心配:笑)

2013年3月 4日 (月)

”都営まるごときっぷ”の、全然お薦めしない(笑)使用例:(その1)

 はい、こんばんは!今週から”春の陽気”が東京にもやって来るらしいです。しもやけと闘う日々とも、もうじきバイバイ出来そうでうれしいな。昨日曜日は、たまったツカれを消すためにホントは”寝貯め”をしたかったのですが・・・のっぴきならない事情があって朝から出掛けるコトになりました。で、ブログの方も先週に引き続いての”たこちゃんの日曜日”になっちゃいました(コレ一番たいへんなネタなんだよな、実は:笑)。

20130304012013030402 まー、とにかく、伸びていたワケです、ワタシの髪の毛が。

 昨年の年末にイキそびれてから二ヶ月以上の間、ほったらかしにしてたら、いよいよ収拾がつかなくなってたので、なんとか早起きして一番乗りを目指したのは、光が丘警察&消防署前に位置する、いつもの”1000円カット屋”さん。土支田のアパートから競歩ばりのスピードで歩き、開店前にはどーにか間に合ったケド、もう先客が一名。あぶないあぶない。ソレでもヨメと二人して本日の”第1ロット”で散髪をしてもらえました。オモテに出てきて時計を見ればAM9:12分。ヨメが終わるまでの間に周囲をプラプラしていると、目の前の消防署でなにやら看板を掲げようとしているので見に行ってみました。

20130304032013030404 ほー、ひな祭りイベントなのかな、「一般公開」とある。

 やおら、「はしご車」も車庫から引っ張り出し、景気の良い掛け声が聞えてまいりました。

 何が始まるんだろうとワクワクしながら見ておりましたら、どうも、本日のイベントのリハーサル中であるらしいです。現行型のハシゴ車なんてのも、目の前で見る機会はなかなかありませんので、コイツはいつもの”クソ好奇心(笑)”を発揮して、じっくりと観察してみるコトにいたしましょうね。

20130304052013030406 おおっ、よく見ればイヴェコ。こりゃイタ車のトラックブランドやんけ!練馬の高層建築災害は大丈夫なのか?と一瞬不安(笑)になりましたが、やはり、カッチョいいですね。

 イヴェコも下にマギルスが付きますとドイツの消防車専門メーカーだそうで、はしごユニット部分は少なくともドイツ製なのか、と妙にヒト安心(笑)。いかにも”リアルサンダーバード”っつー感じで好ましいヨーロピアンテイストのデザインです。

 どうも、色々と段取りをしているみたいなので、なにやらスゴイ光景を見せてくれそうな予感。レスキュー隊の格好をしたお兄さんがゴンドラ部分に乗り込みますと、こんなスゴイ事をいきなりヤラかしてくれましたので、その眼福の光景はこちらでどうぞ。

マイクロ・デポのマセラティチャンネル IVECO=MAGIRUSの超速はしご車

20130304072013030408 そんなお祭り気分も、関係なしに、救急車は勢い良く出動いたします。こういった方々がいらっしゃるんで、我々の日常生活も安心して送れると云うものです。本当に有難うと手をあわせます。

 ハシゴ車の方は、所定のデモンストレーションを完了し、この後ルーフ上の所定位置にゴンドラを収納するところまでキッチリと見せてくれました。大丈夫だわ、IVECO。ちゃんと動いてたし。あー、朝からいいモン見せてもらったわいな。

20130304092013030410 ・・・そんなネタで引っ張ってる場合ぢゃ無いよな、今日はこのあとホントに色々あるもんで。

 ”都営まるごときっぷ”を大江戸線光が丘駅にてまずは入手いたします。700円。大江戸線に乗車いたします。

 まずは、”豊島園”に行き、駅の近所に住む叔母のマンションを訪ねます。来週検査の結果、そのまま手術になるかも知れないんで、同意書の保証人になってくれとの事で、まずはそれを達成。

20130304112013030412 今度は”東新宿”とか云う初めて降り立つ駅へ。オモテに出てもここがドコなのか全然分かりません。

 ヨメが云うには、歌舞伎町の裏手、所謂泣く子もダマる”職安通り”とのコトですが、キレイになっちゃったんだねぇー。この界隈に来るのはカレコレ25年振りくらいでしょうか。いまや有名な”新大久保韓流街”の裏手と云う位置付けでもある様です。ちょっと早い時間ではありますが、昼食を採ろうと入ったのは、ヨメが行きつけだと云う”水宝館(スイボカン)”。500円のワンコインランチがウリらしいのですが・・・。

20130304132013030414_2 うおー、この入り口はハードル高いわー、ワタシは無理。「ぜーんぜん大丈夫だから、ほれほれ」と導かれ、エレベーターに乗って階上にあがると、意外にフツーで安心しました。

 時間が早めだったせいもあり、並ぶコト無く座敷に着くコトが出来ました。今日のランチは”スンドゥブ”なる豆腐のスープ。他にもナムルなどは色々な種類が結構な量でオマケについて来るので、その味とともに大満足(コレで掛け値なしの500円ですから)でありました。食べ終わる頃には、”ジジババ団体客”が大挙して押し寄せ、店内は立錐の余地も無くなってましたので、実は大人気店なのであるのを後から知るコトになりました。

20130304152013030416 その”水宝館”のすぐ隣には、真新しい免税店みたいなのが建っておりました。コレはヨメが前回来た時には無かった物件だそうです。

 韓国の食材や化粧品などを売っているお店でしたが・・・化粧品コーナーはスゴイですね。いきなり、カタツムリ!キツネ!ヘビ毒!って、一体何屋なのでしょう(笑)。目じりのシワを取るためには、万難を排する”元オトメ(笑)の乙女心”には狂おしいほどの情熱を感じずにはおれません。まぁ、世の中の”60代オトメ”が全員「由○かおる」化してくれれば、ワタシにも明るい老後が待ってる様な気もいたしますので、ソレはソレでいいか(笑)。

20130304172013030418 さらに先を急ぎましょう(って、別段急がなきゃならない用事も無いワケなんですが:笑)。

 次に降り立ったのは、”牛込神楽坂”駅。なんで降りる予定の無かった神楽坂なんかに来ちゃったのかと云うと、”都営まるごときっぷ”を持ってるからとしか云い様がありません(笑)。こんな時には途中下車自由自在のフリーきっぷはいいですね。学生時代にプラプラしてたあたりを懐かしい気持ちで散策してみようと思います。

20130304192013030420 街並みも、マンションが立ち並ぶようになって、スッカリ近代化されてます。そのような中に”まるで昭和テイスト”の商店も、ところどころに健在でウレシイ限りです。

 上の写真のすし屋さんとか、この写真の靴屋さんとか、思いっきりいい味を醸し出しておりました。売ってる靴がこれまたスゴイ(写真を拡大して見てください)のですが、どういった客層をターゲットにしているのか、マカ不思議な空間です。

20130304212013030422 おお、”音楽之友社”はこんなところに本社があるんですね。音楽関係の雑誌や楽譜を出版しているところです。ワタシがコドモの頃に持ってた”バイエル”とか”ブルグミューラー”とかもここのだったのかなぁ。

 瀟洒な社屋が、いかにも上品な音楽の殿堂と云う感じに見えてました。ショーケースを拝見すると、”ステレオ”とか、”バンドジャーナル”とか、”モーツアルトの楽譜”などが陳列してありました。

20130304232013030424 そしてちょっと歩くと大きな鳥居がありました。”赤城神社”と云うところです。

 もしや、と思って、ロケ地巡りネタのブログを調べてみる(ブログ主の方、有難うございます!)と、ワタシが最近ハマっている懐かしの石立鉄男ドラマ「気まぐれ本格派」に登場している神社そのものの様です。当日の境内ではフリーマーケットが行われており、敷地の隣には大きなマンション。本殿はガラス張りのハイテックな佇まいで、すっかりドラマ収録当時の面影はありません。

20130304252013030426 そのマンションの一階にはこんなにオシャレなカフェレストランがあり、境内を見ながらお食事が出来る状態です。

 ちょうど日曜日の御昼時でしたので、店内も賑わって盛業の様子。

 その「気まぐれ本格派」には森川正太さん演じる”神社のドラ息子”と云うキャラクターが出てくるのですが、石立鉄男さんとか、その弟役の秋野大作さんから通称”神社のバカ(これもストレート過ぎるあだ名だけど:笑)”と呼ばれて、次々と想いを寄せるヒロインたちからも軽くアシラワレル様な役柄でした。神主を目指すため大学には6年通っているのですが、卒業試験(しかも追試)をなんとかするために、石立さん他が一致団結して「一週間の詰め込み教育」をするハナシは抱腹絶倒の面白さでした(その甲斐も無く、結局また留年するんだけれども・・・:笑)。

20130304272013030428 花沢徳衛さん演じる「当代の神主」さんは、跡取りムスコの出来の悪さにアキれつつも、親バカを発揮して結構”大アマ”なお父さん。

 「ちゃんと勉強するから」と云うセガレの言葉を信じて、「ポルシェ924」をあてがってやったりしています。ドラマの作られた時代がちょうどスーパーカーブームの真っ只中であったコトもあり、この黄色いポルシェが神楽坂界隈に停車してあると「かっこいい!!」とコドモたちが群がる描写も随所にあったりして、なかなかに微笑ましいモノです。現実の赤城神社は、35年以上経過した現在には御覧の様に隆盛を極めている様なので、本物の跡取りさんはかなり敏腕な方であったのでしょう。ドラマに描かれた有様を見て「なにをー!!」っと奮起なさったのかも知れませんね(笑)。ハイテック(コレも80年代的死語だけど)なマンションのすぐ隣には、いかにも昭和な民家が普通に建っていました。

20130304292013030430 飯田橋の駅方面を目指して、さらに歩みを進めます。

 ああ、このパチンコ屋さんと並びの和菓子店もドラマ内には”甘味処”としてたびたび出てくるお店でした。

 さすがにパチンコ屋の方は、外装が変わっておりますが、和菓子屋さんは往時の画面に出てくるモノと寸分も違わぬ外観です。コレはスゴい発見でしたので、思わず飛び上がって喜んでしまいました(ワタシ、やっぱアホ?)。

20130304312013030432 ちょっと路地に目を遣りますと、なにやら行列が出来ております。「コレなに?」とワタシが尋ねますと、「ああ、ちょっと有名なクレープ&ガレット屋さんらしいわよ」とのコト。

 その行列の対面には、いかにも敷居の高そうな居酒屋が。ヨメによれば、ここも有名なお店だそうです。立派な縄のれんと看板が、お店の歴史を偲ばせます。こんなところでカッチョよく御銚子でも傾けてみたいモノではありますが、財布に紙のお金がいつもほとんど入って無い有様ではとてもコワくてこんなところにゃ入れません(カードも使えなさそうだしな:泣)。

20130304332013030434 さらにさらに坂を降りると終点に神楽坂の由来書きがありました。

 学生時代には、あんまり真剣にこの界隈を探索したコトが無かったので、30年振りに色々とベンキョーさせて頂きました。だけど、ずいぶんと変わっちゃったよな、このあたり。飯田橋の駅の方を眺めても、なんとなく面影こそあるのですが、こんなだったけかなぁーと云う感想しか出てまいりませんでした。

20130304352013030436 地下鉄の入り口、その対面には何気なく”モスバーガー”があるのですが、ここが石立さん達主人公の経営する”清水貸衣装店”の現在の姿だそうです。

 元々はホントに貸衣装屋を営む店舗を借りてのロケだったらしいのですが、同店は九段下に移転盛業中だそうで、建物の方はスッカリ模様替えされてしまいました。そりゃ、40年近くも経過すれば、街もヒトもスッカリ変わってしまうよな。

2013030437 2013030438

 ”外堀通り”に出て、市ヶ谷方向に目を遣りますと、これまた御立派に変わり果てた(笑)母校が見えます。ゲバ棒持った学生が闊歩していた時代も遠くになってしまいましたね。まあ、いっか。

 飯田橋の駅周辺は、いまだに再開発の真っ最中と云った感じで、次々と旧い建物が失われていってる様子です。ああ、この旧いMGをディスプレイしたカフェはムカシのままだ。懐かしいなぁー。

20130304392013030440 はい、神楽坂ストリートと並行する様なカタチで走る路地の入り口にあります「ギンレイホール」はいわゆる”名画座”で、コレはムカシの場所にそのままあるけどこんなにキレイぢゃ無かったよな。 

 そのまたさらに横の路地を入りますと、同じ建物にはもう一つの”入口”がございますが・・・えー、こちらは”次週上映のポスター”にモザイク処理が必要なタイプの”迷画座(笑)”でございます。はい、ワタシ学生時代にお世話になりました(キッパリ!)。当時は3本立で学割300円くらいだった様な気がいたしますが、この写真を撮ってる間にオモテに出てきた人々の平均年齢は75才(笑)といったところ。学生の需要はほとんどゼロでありましょう。まだ営業してたのか、当時でもちょっと入れない雰囲気だったけど。中のポスターには「山○ルシア」などの懐かしい名前(もはや、ワタシの背中には”りゅたろう先生”しか着いてきてないと思うけど:笑泣)が・・・。

2013030441 コホン!当ブログは”かくちょーの高さ”が売り物でありますので、お遊びはコレくらいにして・・・大江戸線の飯田橋駅で電車を待ちます。この段階でPM1:30くらいかな。

 午前中だけでも、ここまでで結構ハラいっぱいの行程をこなして来たワケなんですが、果たして夕方に向けてはどうなってしまうのでありましょうか。

 なーんにもキメて無い様でいて、そんな中にもボンヤリとはやってみたいコトがある。そんな時のための”フリーきっぷ”です。日頃から好奇心のアンテナを全開にしておかないと、ものすごくつまんないコトにもなってしまう危険性がありますよね。でもね、「行き当たりバッタリはホントに面白いですよー」とワタシは思う。

 それじゃー、また明日!

2013年3月 2日 (土)

旧車とカップメンの休日(その6:最終話)

 今日の練馬も、ほぼ一日中モノすごい暴風が吹き荒れていましたね。あー毎日悪天候にタタられて、長い様な短い様な(あっ、いや、どー考えても短かった:泣)一週間でしたが、結局今週は、”みなとみらい”だけで、ついにここまでの毎日を押し切ってしまった当ブログ。皆さんも、せいぜいアキれているコトとは存じ上げますが、本日もなお、コレを御覧になっていらっしゃる方々には「アンタはエラい!」の称号を奉りますです、ハイ。

 ところで、昨日のコメント欄には「カップメンのチューンナップ方法」を数人の皆さんからお寄せ頂いております。ウブなワタシ(笑)といたしましては、カップメンは取説の決まり通りに作るものと思い込んでおりましたので、どれも目からウロコ。”どん兵衛+ほていの焼き鳥タレ味(「まおぴー」さん)”、”カップ焼きそば+スライスチーズ(「おぐ」さん)”、”シーフードヌードル+カラムーチョ(「Ryo」さん)”・・・あー、分かる分かると云った感じ。「♪ほていのほていのやきーとり、(ヤキヤキ)」懐かしいな、現在も健在なのですね。

 「ヤングおー!おー!+カップヌードルのCM」、「焼そばUFOのCM+ピンクレディー」、「鄙びたドライブイン+カップヌードル自販機」、1970年代のコンテンポラリーな感性がモーレツにハッスルした、ナウでヤングなモノを感じる、ファッショナブルでサイケな組み合わせです(ナンのこっちゃ:笑)。

 ヨーロッパのスーパーでも買えるカップヌードルってスゴイことですよね。現地に行ってそのようなモノを目にすると、日本人として素直にウレしいものです。アメリカでも確かムカシはニューヨークのタイムズスクエアに湯気が出るギミックでお馴染みのデカい広告塔が付いてました。

 数日前の晩、ヨメが留守にしておりましたので、アパートに帰ると、冷蔵庫の脇のストックコーナーに「ペ○ング”激辛!”焼きそば」と云う全身ロッソのフィルムに身を包んだ、イカにもヤバそーなヤツを発見してしまいましたので、好奇心もあって食してみましたが・・・「ギョェーーーーーーー!!」な辛さと云うか痛さ。食べてる途中で寒気がするくらいにスゴイ。発泡酒でうがいをしつつ(笑)飲み下しながら、どーにか食べきるコトは出来たものの、その後すぐに風呂に入って顔をゴシゴシ洗っても、口の周りの辛さが3時間くらいトレないわ、ハラの中はムズムズするわで眠れなくなっちゃいました。翌朝のトイレがまた・・・(以下自粛:笑)。・・・やっぱ、万事”定番”に叶うもの無しですね。

20130302012013030202 (・・・昨日の続き)いよいよ当ミュージアムの白眉、カップヌードルファクトリーでのオリジナルヌードル造りに突入します。まずは、列に並び、「空カップ」の自動販売機でカップを購入いたします。

 中身が入っているカップヌードルがせいぜい150円程度なのに、こうして”空のカップ”を300円も出して買うと云うところがなんともシュールではあります。そう云えば大ムカシには、カップヌードルの自動販売機ってありましたよね。お湯も出てくる黄色い自販機が懐かしく思い出されました。いざ、お湯を差して、フォーク容れにソレが入ってなかった時の嘆かわしさと云ったら(実話:泣)・・・。

20130302032013030204 続いて、手指の消毒コーナー。専用の機械から出てくる消毒液を、まんべんなく手先に練りこみます。

 ここからは、順番に仕切り係のオネーサンに従い”自由創作”のコーナーへと導かれます。

 カップの余白に様々な”お絵描き”や”塗り絵”をして楽しんでまいりましょう。さぁ、初めてだから全然要領が分からないけれど、とりあえず何を書いてやろうかなぁー。

20130302052013030206 ・・・で、やっぱ”たこ(笑)”。

 とりあえず「たこたこヌードル」にしてみました。お絵描きコーナーに置いてある専用のマーカーペンで、色々と描いていきます。

 製造年月日の表示は必須です。また、このコーナーで製造した製品は、賞味期限を一ヶ月とみてください、とのアナウンスがあり(おそらくは、本物の工場の様な完全無菌状態では無いからなのでしょう)ましたので、ついでにソレも分かりやすく大書(笑)。

20130302072013030208 初めからトータルデザインを考えていなかったので、描き進めて行くうちに、二人ともどんどんヒドいコトになってまいりました(笑泣)。

 左は「たこたこヌードル」のオモテ側。右写真は”たこちゃんヨメ”作。こちらのモチーフは”ツガイのたこ”となぜかヘビ(笑)。写真を撮ってる時にも「ぜったいブログに出さないでねっ!!」と強く云われつつ、「まあまあ、思い出、思い出・・・」とナダめては撮影したのですが、例によって”チャンと”公開(ヨメは怒:笑)。

20130302092013030210 この”カップヌードルファクトリー”、隣のガラス越しには”チキンラーメンファクトリー”と云うのもありまして、あちらはより一層本格的。

 個々の作業テーブル上には製麺機が備えつけられておりますので、どうも製麺工程から行うみたいですね。あらかじめ、ネット上での予約が必要であるらしいです。ガラス越しにしばらく観察しておりましたら、まるで本物の御料理学校みたいに、皆さんの表情は真剣そのものです。

20130302112013030212 お絵描き工程の済んだ「たこたこヌードル」パッケージカップを本格的な製造工程へと回します。

 とは云え、ここからの工程は、全部ファクトリー現場担当者にお任せで、ワタシたちはただただ「ほえーっ、ホエーッ」と見てるだけ。カップ内を高圧エア洗浄し、当所で”逆転の発想”と呼ぶ、カップ内にメンのブロックを収める工程に進みます。とにかくカップヌードルを量産するときに、最初の難問がコレであったらしいです。

20130302132013030214 上に口を向けたカップに上から麺ブロックを一生懸命イレようと試みましたがなかなかうまくいかず、毎日この事ばかりを考えていた安藤百福先生が、ある日見たと云う「寝室の天地がひっくり返る夢」により、この工法の着想を得たそうです。

 その答えは、初めから天地をひっくり返して組み立てると云うモノ。あらかじめ麺ブロックの大きな面の方を下にして置いておき、その上からカポっとカップを被せます。それをそのままひっくり返せば確実に麺がカップに収まると云う寸法です。まさに文字通り逆転の発想であります。「たこたこヌードル」も自動麺入れ&ひっくり返し装置により、無事に麺を入れてもらえました。

20130302152013030216 続いては、スープ粉末と具材を入れてもらう工程です。

 「たこたこヌードル」にはスタンダードなポーク味、「たこヘビヌードル」にはカレー味を入れてもらうコトにいたしました。

 うーん、具の方なんですが、タコがありませんねぇー(泣)。うしろもつかえているので、早く選ばないと、とあせるうちに、なんだか結構普通の市販品仕様に近いモノになってしまいました。まったく創造力が欠如しております。

20130302172013030218 コレは「たこヘビヌードル」の方。

 「せっかくカレー味なんだから、普段入って無いよな”チェダーチーズ”でもイレて、欧風カレー仕様にでもしてもらえばよかったのにぃー」と後から指摘しましたが、今となってはあとの祭り。「だって、ピヨちゃんナルトが可愛かったんだもん」とは本人の弁。次は、やっぱ池田の方にも行ってリベンジ戦やらなきゃな。

2013030219201303022020130302212013030222 ・・・と、ここまでで、無事にスープと具材も入り、今度は上蓋ラベルで密封する工程です。

 専用のラベル貼り付け機械により、見事に封をされました。

 ここの担当者さん方は、皆さんが見せ方の演出を心得ているので、こちらがデジカメを構えれば、すぐさま条件反射の様に御覧の様な撮影ポーズをとってくれます。

 毎日これだけの数の来場者を朝から晩まで相手にして笑顔を絶やさずに居るのはたいへんなコトだと思いますが、こちらは楽しませて頂くばかりで申し訳なく思いますヨ。このホスピタリティーがリピート客を呼ぶのでしょうね。すでに何度でも行きたいモン、ワタシ。

2013030223201303022420130302252013030226 最後の工程はシュリンクパック。樹脂フィルムでカップ表面を包む作業です。

 一旦ブカブカのフィルムを被せた後に、高熱の雰囲気中に10秒ほど晒しますと、フィルム全体が縮んでカップ表面に密着し、皆さんがスーパーやコンビニで目にするお馴染みの状態が出来上がります。

 実はこの最終工程の後がありまして、完成した製品をビニール肩掛けバッグ”に自らの手で仕込むと云うモノです。

 ビニールバッグ内に専用の空気入れでスコスコとエアを封入して完成させます。お土産品としての見栄えと持ち帰り時にカップを破損させないための養生を両立させた素晴らしいアイディアです。最後に赤い紐を通して完成(完成品は本日最後の写真でワタシがぶら下げているモノです)。

20130302272013030228 ・・・すっかり百福ワールドを堪能した”たこちゃんズ”はもう一度パシフィコ横浜に戻って旧車の取材をし終え、東横線で高架を見るのもコレで最後であろう渋谷駅に到着。

 渋谷センター街をヨチヨチと歩いて行き「東急ハンズ」でシゴトに使う部材アレコレの買出し。久しぶりに繁華街のヒトごみに出ましたが、あー、ツカれたわぁー。なんだか渋谷の街もずいぶんとガキっぽく変貌してしまいましたね。東横線高架の跡地も、この先きっと変わり果ててしまうコトでありましょう。旧車と即席メンでスッカリ昭和を堪能した日曜日でしたが、こうして喧騒の現実世界に戻ってくると、自らの居場所の無さを感じてちょとさみし。当分の間は「あー、ムカシはよかったなぁー病(笑)」が再発しっぱなしになりそーです。

 一週間に亘ってのお付き合い有難うございました。良い週末をお過しください。

 それじゃー、また来週!

2013年3月 1日 (金)

旧車とカップメンの休日(その5)

 はい、こんばんは。今日の東京練馬は暖かかったものの、どーにもこーにも南からの強風(いや、コレはもう”暴風”ですね)が吹き荒れて、店舗のシャッターを開放しておくコトもままならない状態。コレがひょっとして”春一番”なのでしょうか。それでも、風向きがマシな時はオモテで根性の作業を続けておりましたが、夕方になると砂塵でカラダ中は真っ白です。ともあれ、当ブログの方は無風快晴であった2月24日(日)のハナシをいまだに引っ張っております。

20130301012013030102 (・・・昨日の続き)どうしても、お湯を注ぐだけで出来上がると云う”ワンアクション”にコダワリ続け(”スープ別添方式”の袋メンたちは、原初のチキンラーメンと違って、鍋を火にかけて煮込む必要がありますよね)た結果、苦闘の末に日清食品はインスタントラーメンの革命児をようやく生み出すコトに成功しました。皆さん御存知のカップ麺の代名詞、「カップヌードル」の登場(1971年)です。開発の経緯や秘話はあまりにも有名ですからここでは触れませんが、発明開発者の日清食品創業者「安藤百福(ももふく)」先生は、「ドンブリすらも用意しなくて良い」と云う、食器の調達さえも省略した画期的製品の製法特許を、後に自らの業界団体に公開しています。

 当初は類似品が百出してさぞやアタマが痛かったコトでありましょう(実際、ワタシが当時よく食べていたのは”スナックヌードル(製造メーカーは消滅)”とか云う類似品でした→喰いすぎてハラをこわした→コレはコレでチープな味わいが懐かしい:泣笑)。とは云っても、初めの頃(1972年くらい迄)、少なくとも練馬では”正規品”のカップヌードルはあまり普通に売って無かった様にも思います。

 ところで百福先生は、袋メンとカップメンの両方の生みの親であると云うコトになりますが、即席メンの枢要に関わる世紀の発明を40代の終わりと60代に二回成し遂げた事実、その執念と情熱にアタマがさがります。写真は今でも普通に売っている、オリジナルのポーク味とカレー味です。

20130301032013030104 左の写真は一見何の変哲も無いカップヌードルに見えますが、一番初期の頃だけに存在した「カップヌードル”天そば”」です。

 コレは当時、モノ珍しかったからずいぶん喰ったなぁー。以前”たこちゃんヨメ”にこの製品の思い出を語ったところ「知らん」と云うので、とりあえず「トシごまかしてるあるね?」と云っておきましたが、「ホレホレこうして”本物”がここに・・・」とここで溜飲を下げるコトが出来ました。後の「どん兵衛”天そば”」の遠い祖先と云えましょう。

 右の写真は一番最初の「日清焼そば”UFO”」です。定番となったカップメンの素晴らしいところは、舌の肥えた現代人が食しても「素直にウマい」と思える水準以上の味をキープしているところだと思います。オリジナルカップヌードルは今食べてもやはりウマい(昨日の「Ryo」さんコメント談:笑)。さすがに原初のチキンラーメンでは、いまや、ちょっとラーメンと呼ぶには憚られるモノがありますものね。懐かしい味覚だから、時々食べてみたくはなりますけれど。ともあれ、日清食品はカップメン市場と云う第二の鉱脈を掘り当てるコトによって、はじめて現在の隆盛を見たと云えるでしょう。

2013030105201303010620130301072013030108 先ほどもチラっと触れました「どん兵衛シリーズ」もすっかり定番化して現在もほとんどデザインを変えぬまま生き長らえております。この辺のデビュー時期はワタシが中学生の頃だよな。

 現在では出荷する仕向け地別にスープが数種類あるようですね。関東仕様と関西仕様を食べ比べてみるのも一興かも知れません。

 あー、「めん八珍」ってありましたね。今は売ってるのかなー。右の写真のラベルのものは、確かに食べた。

 そんなこんなで、壮大な袋メンとカップメンの展示はこの先まだまだたくさんあったのですが、ワタシの興味の及ぶ範囲が1970年代まででありますので(あー、良かった:笑)、皆さんにお付き合い頂くのもこのあたりで。皆さんも「どこまでヤルつもりなんだ?」と、昨日今日、些か辟易としていたかも知れませんからね(ホントは、この後のカップメンの時代展示の方が、よっぽどオニの様な分量なんですヨ:笑)。

2013030109201303011020130301112013030112 今度は”順路”に従って、「百福シアター」なる会場に並びます。定刻が来るまでは入場出来ませんのでおとなしく列の先頭に着きました。

 時間が来て”おねーさん”に導かれるままに、場内へと入ります。すべてが”ロッソ(笑)”な空間なのですが、なぜか結構落ち着きます。

 カブリツキの最前列中央で15分程の「安藤百福一代記」アニメを拝見いたしました。

 ”初心者”やコドモにも配慮した分かりやすさではありますが、かつて「カップヌードルの開発秘話」や「安藤百福氏のビジネスエピソード」などを綴った、いわゆるビジネス書を読み漁ったワタシにとっては、相当ウスい内容(よく纏まってるケドね)でありました。物語のラストにアッと驚く様な仕掛けがある(ワタシは上映中に場内の造りを見ながら、途中で薄々”オチ”を感じ取ってはいたのですが)のですが、”ネタばれ”になりますので、御来館時の楽しみにとっておきましょうね。

20130301132013030114 シアターのソトには、安藤御大が原初のチキンラーメンを生み出したとされる、大阪池田の自宅敷地内”研究棟(笑)”のレプリカが建っております。新横浜のラーメン博物館にもコレと同様の展示が確かあったよな。

 その創業の地、大阪池田市には、インスタントラーメン発明記念館と云う施設もかなり以前から存在し、ここ横浜のミュージアムとほぼ同じような内容らしいのですが、”たこちゃんヨメ”の大阪出身の友達が、あちらの記念館で働いていたコトがあるそうで、朝早く施設前を掃除していると、当時は存命中であった百福翁が記念館近くの本宅から散歩がてら現れては、よく声を掛けて頂いてたそうです。歴史上の偉人とお話が出来たなんて、なんとも羨ましいハナシです。

20130301152013030116 研究小屋の裏手には、当時の池田の町並みが大きなパネル写真で展示してあります。

 なんとも昭和でのどかな、心なごむ風景です。置いてあるオートバイから察するに昭和30年代半ばからちょっと前の写真だと思われます。

 シアターから一気に出てきた観客が、パネルや研究小屋周囲に群がっておりますので、しばらくヒトがひくのを待ってから、上の研究小屋写真とともにようやく撮影するコトが出来ました。

20130301172013030118 その後の順路は”パネル展示”に終始いたします。

 ここの施設は「安藤百福発明記念館」と云うのが正式なあり様ですから、百福先生の業績を辿る展示で埋め尽くされているコトにはちっとも異議はありませんが、もう少し”同業他社”との関係性(初期の対立と後の融和)などの部分を掘り下げて頂けますと、より一層百福先生の業績や人間性も光輝いて見える様に思います。まぁ、施設を企画立案したプランナー諸氏やプロデューサー氏にも色々とオトナの事情があるコトは推察いたしますけれど。

20130301192013030120 ・・・にしても、ここまではやらんでも良かったのではないかと(笑)。

 居並ぶ歴史的発明家や偉人とともに、記念写真を撮影するコーナー。アインシュタイン博士や本田宗一郎御大に取り囲まれたカップヌードルと百福先生。恥知らずなコトでは人後に落ちないワタシもここに並んで写真を撮ってもらう勇気はありませんでした。最後には大きな”金の立像”でシメ。コレも気持ちはわかるケドなぁー(笑)。

2013030121201303012220130301232013030124 最上階には、世界の麺類が気軽に楽しめるフードコートがあります。おなかがすいたのでここに入ってみました。

 どのメニューも分量が”ハーフサイズ”となっており、たくさんの種類を色々食べ比べるコトが出来る様に配慮されています。どれも一品300円。

 インドネシア、中国、タイ、ベトナム、イタリア、韓国と、各地のお国柄に合わせた可愛い売り場がディオラマ風に並んでおります。

 ちなみに”たこちゃんズ”はインドネシア、中国、タイの三品をセレクトしてそれぞれ半分ずつ食べてみました。どれも失礼ながら意外に本格的で、ついついおかわりをしたくなっちゃいますね。とても美味しかったですヨ。フードコートの隣には、カップヌードル工場内を模したコドモ用のアトラクションコーナー(料金別途:300円)がありましたが、今回はパスいたしました。

20130301252013030126 薄明かりのフードコートから目の前のバルコニーに出ますと、横浜の海が広がっております。カラーい”トム・ヤム・クン”のスープを全飲みした後でしたので、風が心地よく感じられました。

 おなかもいっぱいになったところで、そろそろ”製造工程”に従事する時間が迫ってきた様です。階下に降りて出番を待つコトといたしましょう。いよいよ明日は本篇の最終話です(長かったなぁー:笑泣)。お楽しみに。

 それじゃー、また明日!

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