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2013年3月 1日 (金)

旧車とカップメンの休日(その5)

 はい、こんばんは。今日の東京練馬は暖かかったものの、どーにもこーにも南からの強風(いや、コレはもう”暴風”ですね)が吹き荒れて、店舗のシャッターを開放しておくコトもままならない状態。コレがひょっとして”春一番”なのでしょうか。それでも、風向きがマシな時はオモテで根性の作業を続けておりましたが、夕方になると砂塵でカラダ中は真っ白です。ともあれ、当ブログの方は無風快晴であった2月24日(日)のハナシをいまだに引っ張っております。

20130301012013030102 (・・・昨日の続き)どうしても、お湯を注ぐだけで出来上がると云う”ワンアクション”にコダワリ続け(”スープ別添方式”の袋メンたちは、原初のチキンラーメンと違って、鍋を火にかけて煮込む必要がありますよね)た結果、苦闘の末に日清食品はインスタントラーメンの革命児をようやく生み出すコトに成功しました。皆さん御存知のカップ麺の代名詞、「カップヌードル」の登場(1971年)です。開発の経緯や秘話はあまりにも有名ですからここでは触れませんが、発明開発者の日清食品創業者「安藤百福(ももふく)」先生は、「ドンブリすらも用意しなくて良い」と云う、食器の調達さえも省略した画期的製品の製法特許を、後に自らの業界団体に公開しています。

 当初は類似品が百出してさぞやアタマが痛かったコトでありましょう(実際、ワタシが当時よく食べていたのは”スナックヌードル(製造メーカーは消滅)”とか云う類似品でした→喰いすぎてハラをこわした→コレはコレでチープな味わいが懐かしい:泣笑)。とは云っても、初めの頃(1972年くらい迄)、少なくとも練馬では”正規品”のカップヌードルはあまり普通に売って無かった様にも思います。

 ところで百福先生は、袋メンとカップメンの両方の生みの親であると云うコトになりますが、即席メンの枢要に関わる世紀の発明を40代の終わりと60代に二回成し遂げた事実、その執念と情熱にアタマがさがります。写真は今でも普通に売っている、オリジナルのポーク味とカレー味です。

20130301032013030104 左の写真は一見何の変哲も無いカップヌードルに見えますが、一番初期の頃だけに存在した「カップヌードル”天そば”」です。

 コレは当時、モノ珍しかったからずいぶん喰ったなぁー。以前”たこちゃんヨメ”にこの製品の思い出を語ったところ「知らん」と云うので、とりあえず「トシごまかしてるあるね?」と云っておきましたが、「ホレホレこうして”本物”がここに・・・」とここで溜飲を下げるコトが出来ました。後の「どん兵衛”天そば”」の遠い祖先と云えましょう。

 右の写真は一番最初の「日清焼そば”UFO”」です。定番となったカップメンの素晴らしいところは、舌の肥えた現代人が食しても「素直にウマい」と思える水準以上の味をキープしているところだと思います。オリジナルカップヌードルは今食べてもやはりウマい(昨日の「Ryo」さんコメント談:笑)。さすがに原初のチキンラーメンでは、いまや、ちょっとラーメンと呼ぶには憚られるモノがありますものね。懐かしい味覚だから、時々食べてみたくはなりますけれど。ともあれ、日清食品はカップメン市場と云う第二の鉱脈を掘り当てるコトによって、はじめて現在の隆盛を見たと云えるでしょう。

2013030105201303010620130301072013030108 先ほどもチラっと触れました「どん兵衛シリーズ」もすっかり定番化して現在もほとんどデザインを変えぬまま生き長らえております。この辺のデビュー時期はワタシが中学生の頃だよな。

 現在では出荷する仕向け地別にスープが数種類あるようですね。関東仕様と関西仕様を食べ比べてみるのも一興かも知れません。

 あー、「めん八珍」ってありましたね。今は売ってるのかなー。右の写真のラベルのものは、確かに食べた。

 そんなこんなで、壮大な袋メンとカップメンの展示はこの先まだまだたくさんあったのですが、ワタシの興味の及ぶ範囲が1970年代まででありますので(あー、良かった:笑)、皆さんにお付き合い頂くのもこのあたりで。皆さんも「どこまでヤルつもりなんだ?」と、昨日今日、些か辟易としていたかも知れませんからね(ホントは、この後のカップメンの時代展示の方が、よっぽどオニの様な分量なんですヨ:笑)。

2013030109201303011020130301112013030112 今度は”順路”に従って、「百福シアター」なる会場に並びます。定刻が来るまでは入場出来ませんのでおとなしく列の先頭に着きました。

 時間が来て”おねーさん”に導かれるままに、場内へと入ります。すべてが”ロッソ(笑)”な空間なのですが、なぜか結構落ち着きます。

 カブリツキの最前列中央で15分程の「安藤百福一代記」アニメを拝見いたしました。

 ”初心者”やコドモにも配慮した分かりやすさではありますが、かつて「カップヌードルの開発秘話」や「安藤百福氏のビジネスエピソード」などを綴った、いわゆるビジネス書を読み漁ったワタシにとっては、相当ウスい内容(よく纏まってるケドね)でありました。物語のラストにアッと驚く様な仕掛けがある(ワタシは上映中に場内の造りを見ながら、途中で薄々”オチ”を感じ取ってはいたのですが)のですが、”ネタばれ”になりますので、御来館時の楽しみにとっておきましょうね。

20130301132013030114 シアターのソトには、安藤御大が原初のチキンラーメンを生み出したとされる、大阪池田の自宅敷地内”研究棟(笑)”のレプリカが建っております。新横浜のラーメン博物館にもコレと同様の展示が確かあったよな。

 その創業の地、大阪池田市には、インスタントラーメン発明記念館と云う施設もかなり以前から存在し、ここ横浜のミュージアムとほぼ同じような内容らしいのですが、”たこちゃんヨメ”の大阪出身の友達が、あちらの記念館で働いていたコトがあるそうで、朝早く施設前を掃除していると、当時は存命中であった百福翁が記念館近くの本宅から散歩がてら現れては、よく声を掛けて頂いてたそうです。歴史上の偉人とお話が出来たなんて、なんとも羨ましいハナシです。

20130301152013030116 研究小屋の裏手には、当時の池田の町並みが大きなパネル写真で展示してあります。

 なんとも昭和でのどかな、心なごむ風景です。置いてあるオートバイから察するに昭和30年代半ばからちょっと前の写真だと思われます。

 シアターから一気に出てきた観客が、パネルや研究小屋周囲に群がっておりますので、しばらくヒトがひくのを待ってから、上の研究小屋写真とともにようやく撮影するコトが出来ました。

20130301172013030118 その後の順路は”パネル展示”に終始いたします。

 ここの施設は「安藤百福発明記念館」と云うのが正式なあり様ですから、百福先生の業績を辿る展示で埋め尽くされているコトにはちっとも異議はありませんが、もう少し”同業他社”との関係性(初期の対立と後の融和)などの部分を掘り下げて頂けますと、より一層百福先生の業績や人間性も光輝いて見える様に思います。まぁ、施設を企画立案したプランナー諸氏やプロデューサー氏にも色々とオトナの事情があるコトは推察いたしますけれど。

20130301192013030120 ・・・にしても、ここまではやらんでも良かったのではないかと(笑)。

 居並ぶ歴史的発明家や偉人とともに、記念写真を撮影するコーナー。アインシュタイン博士や本田宗一郎御大に取り囲まれたカップヌードルと百福先生。恥知らずなコトでは人後に落ちないワタシもここに並んで写真を撮ってもらう勇気はありませんでした。最後には大きな”金の立像”でシメ。コレも気持ちはわかるケドなぁー(笑)。

2013030121201303012220130301232013030124 最上階には、世界の麺類が気軽に楽しめるフードコートがあります。おなかがすいたのでここに入ってみました。

 どのメニューも分量が”ハーフサイズ”となっており、たくさんの種類を色々食べ比べるコトが出来る様に配慮されています。どれも一品300円。

 インドネシア、中国、タイ、ベトナム、イタリア、韓国と、各地のお国柄に合わせた可愛い売り場がディオラマ風に並んでおります。

 ちなみに”たこちゃんズ”はインドネシア、中国、タイの三品をセレクトしてそれぞれ半分ずつ食べてみました。どれも失礼ながら意外に本格的で、ついついおかわりをしたくなっちゃいますね。とても美味しかったですヨ。フードコートの隣には、カップヌードル工場内を模したコドモ用のアトラクションコーナー(料金別途:300円)がありましたが、今回はパスいたしました。

20130301252013030126 薄明かりのフードコートから目の前のバルコニーに出ますと、横浜の海が広がっております。カラーい”トム・ヤム・クン”のスープを全飲みした後でしたので、風が心地よく感じられました。

 おなかもいっぱいになったところで、そろそろ”製造工程”に従事する時間が迫ってきた様です。階下に降りて出番を待つコトといたしましょう。いよいよ明日は本篇の最終話です(長かったなぁー:笑泣)。お楽しみに。

 それじゃー、また明日!

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コメント

私の実家では袋入りのインスタントラーメンはサッポロ一番ばっかりでしたので、
先日の写真のものはまったく食べた記憶がありません。
なんで他のを買って来なかったんだろう・・・。
中華三昧が出た時は、「食べてみたいよぉ」と懇願したので買ってきてくれましたけど(^^;

最近のカップ麺は「生麺?」って思う程おいしいものが増えましたけど、
これも多くの人達が味とクオリティをひたすら追及して生まれたものなんでしょうね。
作ってくれた人達に感謝!
そうそう、どん兵衛には「ホテイの焼き鳥(たれ味)」を入れて食べることが多いのですが、
これがなかなかイケますよ(笑)

そういえば今日のお昼はカップヌードルだったです。あと仕事途中の夜食とかで日清焼きそばUFOを食べることも最近よくありますが、あれ、BIGは四角くってUFOじゃないじゃん、と思いつつ。
ちなみにカップ焼きそばにスライスチーズを載せてからお湯を入れて出してソース掛けて食べるのが好きです。とおってもこってりした味になります。

♪チャラララっちゃっちゃ、チャラララっちゃちゃ、ゆぅふぉー♪

すいません、2段目の写真からピンクレディーで頭がいっぱいになりました(爆)

研究棟レプリカ、中まで入れるんですね!
行ってみたいです!!!

学生の頃、シーフードヌードルにカラムーチョを入れて食べいました。
海鮮スープにカラムーチョのニンニクと唐辛子が良く合いました。
恥っ

昨日「カップメンの休出」と書いてしまい失礼致しました。
「休日」ですね。でないと、日曜もお仕事になってしまいます(笑)。

カップヌードルと云えば「ヤングおー!おー!:日清食品提供:製作MBS」。
サニーちゃんも懐かしい(笑)。

カップヌードルカレー味にコンビニのおにぎり。これが時間が無い時の定番メニューです。そういえば、ブログにも以前取り上げられましたが、ドライブイン、旅館でのカップヌードル自販機はほとんど見かけなくなりましたね。衛生上の問題なのかな??自分でも自販機では買う勇気ありませんが・・・

 日清には、色々御世話になりました。大学時代は試験勉強で学校に泊ったとき、夜中に自販機で購入して食べたり、ヨーロッパに行ったときもスーパーにて、即席メンを購入したり。。。シーフードも、カレーも好きだけど、定番のなんとも言えない、お肉と卵の味と食感とスープの濃い目な味が。。。今日の昼ごはん決定です。。。
 この記念館、どうせなら巨大カップヌードルの形にすれば良かったのに(それはちとやりすぎかな?)。

CMソングだけが頭にこびりつくCMが多い中、カップヌードルのCMは派手ですね。味噌味のCMでは生前のジェームズ・ブラウンがシャウトしておりました。

今でもそうなんですが、昼飯はカップめんということが多いです。
うどんもよく食します。
生麺のごんぶとはコンビニに置いてないことが多いのですが、九州は五木製麺の生麺うどんがあります。なかなかおいしいです。
みんなそれぞれトッピングをしてるんですね。
カップめんにちょっと生の刻みネギを入れるだけでグレードアップしますからねぇ。
ああ、食べたくなった。

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