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カテゴリー「たこちゃん珍道中(街歩き篇)」の28件の記事

別名「たこちゃんの日曜日」公園巡りや博物館への探訪記。

2013年3月 4日 (月)

”都営まるごときっぷ”の、全然お薦めしない(笑)使用例:(その1)

 はい、こんばんは!今週から”春の陽気”が東京にもやって来るらしいです。しもやけと闘う日々とも、もうじきバイバイ出来そうでうれしいな。昨日曜日は、たまったツカれを消すためにホントは”寝貯め”をしたかったのですが・・・のっぴきならない事情があって朝から出掛けるコトになりました。で、ブログの方も先週に引き続いての”たこちゃんの日曜日”になっちゃいました(コレ一番たいへんなネタなんだよな、実は:笑)。

20130304012013030402 まー、とにかく、伸びていたワケです、ワタシの髪の毛が。

 昨年の年末にイキそびれてから二ヶ月以上の間、ほったらかしにしてたら、いよいよ収拾がつかなくなってたので、なんとか早起きして一番乗りを目指したのは、光が丘警察&消防署前に位置する、いつもの”1000円カット屋”さん。土支田のアパートから競歩ばりのスピードで歩き、開店前にはどーにか間に合ったケド、もう先客が一名。あぶないあぶない。ソレでもヨメと二人して本日の”第1ロット”で散髪をしてもらえました。オモテに出てきて時計を見ればAM9:12分。ヨメが終わるまでの間に周囲をプラプラしていると、目の前の消防署でなにやら看板を掲げようとしているので見に行ってみました。

20130304032013030404 ほー、ひな祭りイベントなのかな、「一般公開」とある。

 やおら、「はしご車」も車庫から引っ張り出し、景気の良い掛け声が聞えてまいりました。

 何が始まるんだろうとワクワクしながら見ておりましたら、どうも、本日のイベントのリハーサル中であるらしいです。現行型のハシゴ車なんてのも、目の前で見る機会はなかなかありませんので、コイツはいつもの”クソ好奇心(笑)”を発揮して、じっくりと観察してみるコトにいたしましょうね。

20130304052013030406 おおっ、よく見ればイヴェコ。こりゃイタ車のトラックブランドやんけ!練馬の高層建築災害は大丈夫なのか?と一瞬不安(笑)になりましたが、やはり、カッチョいいですね。

 イヴェコも下にマギルスが付きますとドイツの消防車専門メーカーだそうで、はしごユニット部分は少なくともドイツ製なのか、と妙にヒト安心(笑)。いかにも”リアルサンダーバード”っつー感じで好ましいヨーロピアンテイストのデザインです。

 どうも、色々と段取りをしているみたいなので、なにやらスゴイ光景を見せてくれそうな予感。レスキュー隊の格好をしたお兄さんがゴンドラ部分に乗り込みますと、こんなスゴイ事をいきなりヤラかしてくれましたので、その眼福の光景はこちらでどうぞ。

マイクロ・デポのマセラティチャンネル IVECO=MAGIRUSの超速はしご車

20130304072013030408 そんなお祭り気分も、関係なしに、救急車は勢い良く出動いたします。こういった方々がいらっしゃるんで、我々の日常生活も安心して送れると云うものです。本当に有難うと手をあわせます。

 ハシゴ車の方は、所定のデモンストレーションを完了し、この後ルーフ上の所定位置にゴンドラを収納するところまでキッチリと見せてくれました。大丈夫だわ、IVECO。ちゃんと動いてたし。あー、朝からいいモン見せてもらったわいな。

20130304092013030410 ・・・そんなネタで引っ張ってる場合ぢゃ無いよな、今日はこのあとホントに色々あるもんで。

 ”都営まるごときっぷ”を大江戸線光が丘駅にてまずは入手いたします。700円。大江戸線に乗車いたします。

 まずは、”豊島園”に行き、駅の近所に住む叔母のマンションを訪ねます。来週検査の結果、そのまま手術になるかも知れないんで、同意書の保証人になってくれとの事で、まずはそれを達成。

20130304112013030412 今度は”東新宿”とか云う初めて降り立つ駅へ。オモテに出てもここがドコなのか全然分かりません。

 ヨメが云うには、歌舞伎町の裏手、所謂泣く子もダマる”職安通り”とのコトですが、キレイになっちゃったんだねぇー。この界隈に来るのはカレコレ25年振りくらいでしょうか。いまや有名な”新大久保韓流街”の裏手と云う位置付けでもある様です。ちょっと早い時間ではありますが、昼食を採ろうと入ったのは、ヨメが行きつけだと云う”水宝館(スイボカン)”。500円のワンコインランチがウリらしいのですが・・・。

20130304132013030414_2 うおー、この入り口はハードル高いわー、ワタシは無理。「ぜーんぜん大丈夫だから、ほれほれ」と導かれ、エレベーターに乗って階上にあがると、意外にフツーで安心しました。

 時間が早めだったせいもあり、並ぶコト無く座敷に着くコトが出来ました。今日のランチは”スンドゥブ”なる豆腐のスープ。他にもナムルなどは色々な種類が結構な量でオマケについて来るので、その味とともに大満足(コレで掛け値なしの500円ですから)でありました。食べ終わる頃には、”ジジババ団体客”が大挙して押し寄せ、店内は立錐の余地も無くなってましたので、実は大人気店なのであるのを後から知るコトになりました。

20130304152013030416 その”水宝館”のすぐ隣には、真新しい免税店みたいなのが建っておりました。コレはヨメが前回来た時には無かった物件だそうです。

 韓国の食材や化粧品などを売っているお店でしたが・・・化粧品コーナーはスゴイですね。いきなり、カタツムリ!キツネ!ヘビ毒!って、一体何屋なのでしょう(笑)。目じりのシワを取るためには、万難を排する”元オトメ(笑)の乙女心”には狂おしいほどの情熱を感じずにはおれません。まぁ、世の中の”60代オトメ”が全員「由○かおる」化してくれれば、ワタシにも明るい老後が待ってる様な気もいたしますので、ソレはソレでいいか(笑)。

20130304172013030418 さらに先を急ぎましょう(って、別段急がなきゃならない用事も無いワケなんですが:笑)。

 次に降り立ったのは、”牛込神楽坂”駅。なんで降りる予定の無かった神楽坂なんかに来ちゃったのかと云うと、”都営まるごときっぷ”を持ってるからとしか云い様がありません(笑)。こんな時には途中下車自由自在のフリーきっぷはいいですね。学生時代にプラプラしてたあたりを懐かしい気持ちで散策してみようと思います。

20130304192013030420 街並みも、マンションが立ち並ぶようになって、スッカリ近代化されてます。そのような中に”まるで昭和テイスト”の商店も、ところどころに健在でウレシイ限りです。

 上の写真のすし屋さんとか、この写真の靴屋さんとか、思いっきりいい味を醸し出しておりました。売ってる靴がこれまたスゴイ(写真を拡大して見てください)のですが、どういった客層をターゲットにしているのか、マカ不思議な空間です。

20130304212013030422 おお、”音楽之友社”はこんなところに本社があるんですね。音楽関係の雑誌や楽譜を出版しているところです。ワタシがコドモの頃に持ってた”バイエル”とか”ブルグミューラー”とかもここのだったのかなぁ。

 瀟洒な社屋が、いかにも上品な音楽の殿堂と云う感じに見えてました。ショーケースを拝見すると、”ステレオ”とか、”バンドジャーナル”とか、”モーツアルトの楽譜”などが陳列してありました。

20130304232013030424 そしてちょっと歩くと大きな鳥居がありました。”赤城神社”と云うところです。

 もしや、と思って、ロケ地巡りネタのブログを調べてみる(ブログ主の方、有難うございます!)と、ワタシが最近ハマっている懐かしの石立鉄男ドラマ「気まぐれ本格派」に登場している神社そのものの様です。当日の境内ではフリーマーケットが行われており、敷地の隣には大きなマンション。本殿はガラス張りのハイテックな佇まいで、すっかりドラマ収録当時の面影はありません。

20130304252013030426 そのマンションの一階にはこんなにオシャレなカフェレストランがあり、境内を見ながらお食事が出来る状態です。

 ちょうど日曜日の御昼時でしたので、店内も賑わって盛業の様子。

 その「気まぐれ本格派」には森川正太さん演じる”神社のドラ息子”と云うキャラクターが出てくるのですが、石立鉄男さんとか、その弟役の秋野大作さんから通称”神社のバカ(これもストレート過ぎるあだ名だけど:笑)”と呼ばれて、次々と想いを寄せるヒロインたちからも軽くアシラワレル様な役柄でした。神主を目指すため大学には6年通っているのですが、卒業試験(しかも追試)をなんとかするために、石立さん他が一致団結して「一週間の詰め込み教育」をするハナシは抱腹絶倒の面白さでした(その甲斐も無く、結局また留年するんだけれども・・・:笑)。

20130304272013030428 花沢徳衛さん演じる「当代の神主」さんは、跡取りムスコの出来の悪さにアキれつつも、親バカを発揮して結構”大アマ”なお父さん。

 「ちゃんと勉強するから」と云うセガレの言葉を信じて、「ポルシェ924」をあてがってやったりしています。ドラマの作られた時代がちょうどスーパーカーブームの真っ只中であったコトもあり、この黄色いポルシェが神楽坂界隈に停車してあると「かっこいい!!」とコドモたちが群がる描写も随所にあったりして、なかなかに微笑ましいモノです。現実の赤城神社は、35年以上経過した現在には御覧の様に隆盛を極めている様なので、本物の跡取りさんはかなり敏腕な方であったのでしょう。ドラマに描かれた有様を見て「なにをー!!」っと奮起なさったのかも知れませんね(笑)。ハイテック(コレも80年代的死語だけど)なマンションのすぐ隣には、いかにも昭和な民家が普通に建っていました。

20130304292013030430 飯田橋の駅方面を目指して、さらに歩みを進めます。

 ああ、このパチンコ屋さんと並びの和菓子店もドラマ内には”甘味処”としてたびたび出てくるお店でした。

 さすがにパチンコ屋の方は、外装が変わっておりますが、和菓子屋さんは往時の画面に出てくるモノと寸分も違わぬ外観です。コレはスゴい発見でしたので、思わず飛び上がって喜んでしまいました(ワタシ、やっぱアホ?)。

20130304312013030432 ちょっと路地に目を遣りますと、なにやら行列が出来ております。「コレなに?」とワタシが尋ねますと、「ああ、ちょっと有名なクレープ&ガレット屋さんらしいわよ」とのコト。

 その行列の対面には、いかにも敷居の高そうな居酒屋が。ヨメによれば、ここも有名なお店だそうです。立派な縄のれんと看板が、お店の歴史を偲ばせます。こんなところでカッチョよく御銚子でも傾けてみたいモノではありますが、財布に紙のお金がいつもほとんど入って無い有様ではとてもコワくてこんなところにゃ入れません(カードも使えなさそうだしな:泣)。

20130304332013030434 さらにさらに坂を降りると終点に神楽坂の由来書きがありました。

 学生時代には、あんまり真剣にこの界隈を探索したコトが無かったので、30年振りに色々とベンキョーさせて頂きました。だけど、ずいぶんと変わっちゃったよな、このあたり。飯田橋の駅の方を眺めても、なんとなく面影こそあるのですが、こんなだったけかなぁーと云う感想しか出てまいりませんでした。

20130304352013030436 地下鉄の入り口、その対面には何気なく”モスバーガー”があるのですが、ここが石立さん達主人公の経営する”清水貸衣装店”の現在の姿だそうです。

 元々はホントに貸衣装屋を営む店舗を借りてのロケだったらしいのですが、同店は九段下に移転盛業中だそうで、建物の方はスッカリ模様替えされてしまいました。そりゃ、40年近くも経過すれば、街もヒトもスッカリ変わってしまうよな。

2013030437 2013030438

 ”外堀通り”に出て、市ヶ谷方向に目を遣りますと、これまた御立派に変わり果てた(笑)母校が見えます。ゲバ棒持った学生が闊歩していた時代も遠くになってしまいましたね。まあ、いっか。

 飯田橋の駅周辺は、いまだに再開発の真っ最中と云った感じで、次々と旧い建物が失われていってる様子です。ああ、この旧いMGをディスプレイしたカフェはムカシのままだ。懐かしいなぁー。

20130304392013030440 はい、神楽坂ストリートと並行する様なカタチで走る路地の入り口にあります「ギンレイホール」はいわゆる”名画座”で、コレはムカシの場所にそのままあるけどこんなにキレイぢゃ無かったよな。 

 そのまたさらに横の路地を入りますと、同じ建物にはもう一つの”入口”がございますが・・・えー、こちらは”次週上映のポスター”にモザイク処理が必要なタイプの”迷画座(笑)”でございます。はい、ワタシ学生時代にお世話になりました(キッパリ!)。当時は3本立で学割300円くらいだった様な気がいたしますが、この写真を撮ってる間にオモテに出てきた人々の平均年齢は75才(笑)といったところ。学生の需要はほとんどゼロでありましょう。まだ営業してたのか、当時でもちょっと入れない雰囲気だったけど。中のポスターには「山○ルシア」などの懐かしい名前(もはや、ワタシの背中には”りゅたろう先生”しか着いてきてないと思うけど:笑泣)が・・・。

2013030441 コホン!当ブログは”かくちょーの高さ”が売り物でありますので、お遊びはコレくらいにして・・・大江戸線の飯田橋駅で電車を待ちます。この段階でPM1:30くらいかな。

 午前中だけでも、ここまでで結構ハラいっぱいの行程をこなして来たワケなんですが、果たして夕方に向けてはどうなってしまうのでありましょうか。

 なーんにもキメて無い様でいて、そんな中にもボンヤリとはやってみたいコトがある。そんな時のための”フリーきっぷ”です。日頃から好奇心のアンテナを全開にしておかないと、ものすごくつまんないコトにもなってしまう危険性がありますよね。でもね、「行き当たりバッタリはホントに面白いですよー」とワタシは思う。

 それじゃー、また明日!

2012年11月12日 (月)

光が丘公園の、初冬と云うにはまだ早い朝

 ここのところは、毎日「本ネタ」全開で、コメントをくださる皆さんも少々ツカれているご様子(と云うよりも、そろそろ”脱線ネタ”に行けって?:笑)を感じますので、今日はちょっと息抜きに久しぶりの”小ネタ”です。

 昨、日曜日は朝一番に起きて、懸案であった「散髪」に行きました。10日ほど前から、朝起きるとアタマがバクハツしておりまして、どんなに濡らしても寝ぐせがとれなくなってしまっていたので、今日こそはと開店30分前から並んで、一番乗りでバリカン入れてもらいました。ああ、せいせいした。こうして、”たこちゃんヨメ”ともども、この腕の良い、光が丘警察署前にある「1000円カット」店には毎回御世話になっておりますが、開店時間ジャストあたりに来たお客さんたちは、あっという間に10人待ちとかになってしまいます。ホンの2~3分の違いが勝負の分かれ目です。みんな良い店は知ってますねぇー。

20121112012012111202 ・・・で、アタマもサッパリしたところで光が丘公園を散歩しつつ帰宅しようと、公園の近くまでまいりますと、やたらと駐車場入口前にはクルマが並んでいて、すでに大渋滞の列が出来ていました。「なんか、イベントでもやってるのかなぁー」と思っていたところに「いやぁー、おはようございます!」と聞きなれた声がいたしますので、声の主を見れば、マイクロ・デポ前にあるマンションの管理人さんでした。「コレ、なんだか今日すごく混んでるのは、なんか(イベントでも)やってるの?」「ああ、その先でフリーマーケットっつーのやってて・・・」「じゃ、あのパイロンで仕切ってあるのは何?」「あっ、マラソン、マラソン大会みたいよ」「あっ、そーかー」公園のイチョウ並木は美しく色づいて見事な風景ですが、足元を見ればギンナンが無数に・・・写真だけで見てる方が色んな意味で快適(もう”オイニー”が”ついきー”なモンで:笑)であります。

20121112032012111204 とりあえず、フリーマーケットをヒヤカシにまいりました。まー、ここのフリマは規模が大きいですね。なんか掘り出し物が無いかとしばらく物色いたしましたが、「なんだかなぁー」に終わってしまいました。ちょっと残念。

 仕方が無いので、コレと云って興味はなかった「ロードレース」の方が始まった模様なので、売店で「ワンカップ(ぬる燗)」を手に入れて、コースを見に行くコトにいたしました。公園内の道をところどころ仕切ってコースにしておりますので、レース集団の通過中には、横断したい原住民の方々からはブーイングの雨アラレ。しばらく見ていて、問題はほとんど道を仕切る大会関係者のタイミング取りのマズさと居丈高な態度(60過ぎのじじばばばっかりで動体視力が無いとしか思えない)にあるのに気が付きました。「すいませんねぇー、只今レースやってますから、もう少々お待ちください」というのならともかく「ああ!キケンですから渡らないでクダサイ!!」と金切り声を上げるばかり。まあ、子連れで自転車の人々の方も自転車から降りて横断するくらいは、自らの安全のためにも、ちょっとばかし気を遣ってもよさそうな気がいたしますが、こちらはこちらで、満足にバランスのとれてないようなガ・・・(コホン)”お子様”を野放しにして、決して制御しないので、ギャラリーのコチラがハラハラしますよ。実際、高速ランナーと「ガ○チャリ」が何度も接触して、すわ双方とも大けがといった状況も数回見ました。両者リングアウトで引き分けってところかな。・・・スキっぱらに注ぎ込んだワンカップが効いてきた様で、すでにチドリ足気味のワタシたちは、このあと図書館で小さな活字を見てたらいよいよマワってまいりましたので、早々に退散して爆睡(結局、こうなっちゃう日曜日:笑)。

 それじゃー、また明日!

2012年11月 6日 (火)

最先端の工作機械とF1と東京タワーと夕日町(その2)

 今日はもう、一日中荒れ模様の天候だった東京は練馬。じっとデポ内に籠って地味な作業に邁進いたしました。こうしてヒト雨降るごとに季節は次第に深まっていくように感じられます(出だしの”感嘆詞(擬態語・擬声語)”を今日はヤメてみました。ちょっとアダルトな感じでしょ。→いやホント、昨日「練馬のH」さんのコメントにありましたように、毎日の冒頭で”テキトーに”気合いを入れておかないと、寝てしまいそうなのです。:笑・・・写真20枚程度の仕様ですと、画像の加工時間を含めて大体合計3時間は掛かっております。日常業務のちょっとした時間の合間(3分でも5分でも)に少しずつ画像を作っては”仕込んで”おき、夜になって一気にキャプションだけ入れて作りあげるのがワタシのブログ更新方法です。写真を撮影している段階で、ページ構成の青写真はほぼ出来ているというところも特徴的ではありますけどね。)。

201211052320121105242012110525201211052620121105272012110528 ・・・さてさて、ブログの方は昨日の続きです。一昨日の天候は、本日とは対照的な”どピーカン”。ビッグサイトから、日の出桟橋までの乗船料金は400円。ヘンな遊園地のアトラクションよりよっぽど安くて楽しめる逸品(?)です。

 早速、券を買い求め、毎時35分に出航するという便を待ちます。わずか20分程度のクルージングではありますが、普段味わえない”船の旅”は何かワクワクとしてまいりますね。

 日曜日の昼間は本当に雲ひとつ無いパーフェクトな快晴でありましたので、その爽快感は、また格別なものがありました。

 船は出航すると、ゆっくりとまずは前後の向きを変え、ひとたび目的地方向にアタマを定めると、ワタシの予想を遥かに超える結構なスピードで日の出桟橋を目指しはじめました。先程まで停泊していたビッグサイト前の船着き場はみるみるうちに点となります。「ひこうき班長」御夫妻とたこちゃんズは船の一番後ろにある席を占有しておりましたが、まったく風が来ないので、日が当たると結構アツい。そそくさと、船の右側面にある屋外席コーナーへと移りました。

20121105292012110530 途中、遠くビル群の向こうから立ち上る様に、羽田空港から離陸直後の旅客機が旋回しながら上昇する素晴らしい姿が数機見えましたが、手持ちのデジカメのズーム機能ではとうてい機影をハッキリ写すところまではいきませんでした。

 代わりと云ってはナンですが、”ほげほげ”と呑気な飛行船が漂っていましたので、そちらは何とか撮影し、画像獲得に成功いたしました。海上から眺める東京湾岸の街並みを見ると、このビル群こそが、真夏の練馬にヒートアイランド現象による猛暑を引き起こす”元凶(住んでるヒト、すみません:笑)”なのだなとあらためて感じさせる程に”長大な壁”が海と陸地を完全に仕切っておりました。

20121105312012110532 事前の予定通りに浜松町の老舗中華料理店で舌鼓を打ったあとは、ハラごなしに大門まで歩き、名物”気合いの入った自転車店”を覗き、せっかくだからと増上寺にも参詣。

 本殿と東京タワーの居並ぶ画像は、まさに東京ならではのシュールさを醸し出しております。晴天を突く様に聳える東京タワーの偉容は、このように真下から見上げるコトにより、その感動も頂点に達します。きっと、上の展望台からの風景よりもこっちの方がいいと思うぞ!

20121105332012110534 東京タワーとカラフト犬の関係に、どのような来歴があるのかよく分かりませんが、とにかく橋脚部分の根元にはこのようにオブジェ群が戯れています。

 何度も訪れている当地ではありますが、この像たち、今まであったのかなぁー。でも、1959年とか石版に彫ってあるから、タワー建造直後からここにこうしていたのかも知れません。ちょっと新鮮な感じがいたしました。

2012110535201211053620121105372012110538 東京タワーの橋脚部分に嵌めこまれた”銘板”の数々。ワタシが食い入るように、この写真群を撮影してたら、”ひこうき奥さま(笑)”から、「やっぱり、シャチョーさん、こういうの、よくオサえてますねー。”ブログねた”ですよねー。」っとツッコミをいれられてしまいました。はい!やっぱ、その通りでございました(笑)。

 銘板により、東京タワーの正式な名称が”日本電波塔”であることがわかります。ああ、内藤多仲博士のお名前も見えますね。

 なんか、いいですよね、この”日本電波塔株式会社”って云う響きが。このタワーこそが「日本中のデンパを仕切っております」的な自負に溢れております。もっとも、平成の今では、「デンパ」と云う言葉に別の意味があったりする(笑)ので、日本電波塔には、宇宙人からの信号を受信出来ると自称する「”ムー”系、ばいやーなヒト(笑)」がわらわら集まって来そうではあります。

20121105392012110540 あー、ワタシもそーとー「ばいやー(ヤバい)なオツム」を所持するヒトではありますので、このように、”変態的角度”で東京タワーを撮影したりいたします。どうすれば、あの圧倒的巨大感を表現出来るかにコダワってみましたが、如何なモンでしょうかね。

 午前中の最先端技術とは打って変って、こちら東京タワーはいにしえの職人芸的設計の妙と、まさしく職人そのものの現場技術集団の人々が織りなした究極のアナログ建造物と云えましょう。あと数年で60才を迎えるのですが、まだまだ意気軒昂といった風情で、芝の大地にいつまでもフン張っていて欲しいモノです。ワタシの世代にとっては、東京タワーの無い東京なんて、どのように考えてもあり得ない様に思うのですから。

20121105412012110542 ・・・でさあ、まだ11月に入ったばっかりなんだから、ヤメとこうよ、クリスマスソングは(笑泣)。

 さっきから、なーんか、ソレらしい洋楽の女性ボーカルがウットリする様な感じで流れているので、「もしや?」と思ってよく見たら、”ツリー”だったのね、コレ。あまりにも季節感がズレまくっているので、最初は全然ソレと気付かなかったくらいなんですから。もっとよく見れば、橋脚の土台上には”サンタさん”もヨジ登ってるし(笑)。

20121105432012110544 「ひこうき班長」さんは業界団体の会議のため、年に数回はこのタワー周辺にいらっしゃるらしいのですが、そういった機会の休み時間に徘徊していたとのコトで、タワー内部の売店事情には、なんだかイジョーに詳しいのです。

 「上の階に、”三丁目のジオラマ”がありますから、御連れしましょう」と案内されたのがここ。ああ、コレは映画の設定をそのままジオラマ化した展示物なのですね。物語の舞台は架空の町、”夕日町”と云うのですが、東京タワーとの位置関係を考えると、モデルとなった地区は港区のこの界隈からほど近い”三田”とか”田町”あたりなのかな。

2012110545 2012110546

 このジオラマが1/43スケールを選んでいるのは、”エブロ”製あたりに、懐かし三輪トラックのミニチュアカーがたくさんあるからなのでしょうね。

 各部を拡大して撮影いたしますと、その造り込まれた精巧さが際立ちます。上方からはダイオード発光による”自然光”が降り注ぎ、その色合いによって、夕景、朝モヤと表情を変えていく街並みを楽しむコトが出来、息を呑む美しさです。

20121105472012110548 美しい朝の雪景色。池には錦鯉が遊びますが、班長さんはコノ部分が特にお気に入りだそうです。パラフィンで再現された水面は本物ソックリです。

 夕日町だけに夕焼けの当たる景色はとりわけ良く似合います。コレは主人公の住む”鈴木オート”の住居兼家屋の様子です。劇中と寸分変わらぬ精密さは一層の感動を誘います。

20121105492012110550 こういうの、自分でも造ってみたいものだと、過去何回かチャレンジしてみましたが、「オール手書き」にコダわったりするので、そーすると結構難しいモノなのですよね。

 今は、パソコン技術を使ってスキャニングなんかも簡単に出来ますから、街の看板なども比較的正確に再現出来たりもするんですけどね。なんか、それじゃあムカシのヒトたちにワルいような気がして・・・。

 一日で、最先端技術の世界から、懐かしい風景たちにタイムスリップ。このような機会を与えてくださった「ひこうき班長」さん御夫妻には、感謝、感謝です。また遊んでね(笑)。

 それじゃー、また明日。

2012年11月 5日 (月)

最先端の工作機械とF1と東京タワーと夕日町(その1)

 (ズルズル・・・)びょー!サブい!!朝早くは特に寒いと思っておりましたら、今日は時間が経過するに従って、ますます寒くなってきている様に思います。そろそろ体中に”ホカホカ100円カイロ”でも張り巡らさなきゃダメかも知れませんね。

2012110501_22012110502_2 一方、こちらは朝モヤ煙る昨日曜日の早朝、光が丘公園内の団地周辺の風景。やっぱ、朝イチはヒジョーに寒かったです。

 左の写真は、熱帯植物園で区が運営している施設です。ここ世の中であんまり知られていないスポットだと思いますが、意外にも結構リッパでして、地方の気の効かない観光地によくある”ヤラずボッタくりスポット(笑)”の様な些かいかがわしい感じはまるでありません。つとめて真面目な植物園です。おそらくは、近所にある清掃工場の焼却時熱源を利用した温室なのだろうと思います。右の写真もその真向かいにある”イタリア式庭園”と云うもの。本来ならば噴水が湧き、この写真の中央部を水がサラサラと流れていく様を楽しむコトが出来るというスポットです。周囲には季節の花々が咲き乱れます。ここら辺にマセラティを持ってきて、在庫車紹介写真など撮影出来れば、異国情緒タップリで、もはや云うコトなしのカッチョいい画像が撮れそうなのですが、残念ながら、この一帯にはクルマの乗り入れが出来ない事になっています。あーあ、いつも店の前(笑泣)。

2012110503_22012110504_2 都営大江戸線の光が丘駅にて「都営まるごときっぷ(一日乗車券)」を買い、まずは「大門(浜松町)」駅を目指します。

 駅を降りて、階上に上がりますと、目の前には懐かしい「世界貿易センタービル」がムカシのままに聳え立っておりました。京王プラザホテルを嚆矢とする新宿副都心の超高層ビル群の建設ラッシュや、池袋副都心のサンシャイン60ビル出現までは、東京で”高層ビルの代名詞”と云えば、霞が関ビルと、この世界貿易センタービルが、ワタシの子供の頃の二大双璧だったのですが、どちらも今ではスッカリ地味な存在になってしまいましたね。

2012110505_22012110506_2 世界貿易センタービル前から大門の方向に目を遣りますと、六本木ヒルズと東京タワーが見えていますが、ここからは歩いても行ける距離感であるハズの東京タワーの方ですら、”末広がりの脚”部分が、いまや隠れてしまっています。世界貿易センターの階下にあるバスターミナルから都営バスに乗り込み、港区お台場経由で江東区有明の「東京ビッグサイト(国際展示場)」に20分程で到着いたしました。いままで、このあたりから有明へは”りんかい線”とか”ゆりかもめ(関東圏以外の方に御説明すると、高架を走行するモノレールでも電車でもない”新交通機関”の愛称です。大阪の”ニュートラム”とおんなじ様なモン。)”でしかイケないと信じておったのですが、都営バスって云うのも結構便利なんですね。スッカリ見直しましたよ。

2012110507_22012110508_2 と云うワケで、さっそく展示場内にへと分け入りました。

 本日の招待状をくださったのは、ダメ男”隊長(笑)”で御馴染の「ひこうき班長」さん御夫妻。今日は半分(1/4くらい?)シゴトも入っているので上下のスーツに身をカタめ、体格に恵まれてらっしゃるので威厳もタップリ、「中佐」くらいには見えるぞ(笑)!御夫妻とたこちゃんズ(ヨメもついてきてる)の4名は、班長のシゴトをとっとと終わらせるべく、スタスタと場内を目指します。

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 ・・・で、いきなりこんな画像・・・あっ、ここ「東京モーターショー」の会場ではありませんからね(笑)。

 「JIMTOF 2012(第26回 日本国際工作機械見本市)」というのが、このショーの正式名称です。実は、この見本市、世界トップレベルの最先端製造技術を標榜する国際的な機械メーカー各社が、その技術の一端を「チラ見せ(笑)」しにくるといった按配の”ショー”なので、削って造られる部材の方(新型旅客機用の新型ジェットエンジンの大きな構造部材とか、”跳ね馬F1エンジン@シューマッハのサイン入り”とか・・・)現物展示はしてあるのですが、とにかく撮影禁止でして)自体にも”企業秘密”的なモノが多く、かと云って「こういうスゴイものもウチの機械で造ってるんですぜ」といったところは見せたかったりして・・・。展示品のほとんどが「撮っちゃダメ」なのです。目の前で「モノすごいモノ」や「モノすごいことになってるサマ」を肉眼では見られると云うのに・・・。

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20121105132012110514 ・・・で、周囲の来場者たちが比較的大っぴらに撮影してたのが、こちらの展示物。「マクラーレンF1GT」の実車であります。ハッキリ云ってヒト寄せパンダの力はありまして、黒山のヒトだかり。ワタシもさすがにコレを見るのは初めてだったのですが、現車を見ての感想は、正直「うー」です(笑)。

 ご覧の様に結構細部をナメるように見ては撮影をしてたのですが(こんなコトしてたのはワタシだけ:笑)、やっぱり、高級ロードカーメーカーとしての伝統が無いメーカーの品物ですから、商品(特に超高級品)としての”色気”に乏しいのです。かと云って、特段”未来的”でもないし。云い方を変えれば「見せ方がなってない」と云うのか「見せ場が無い」という感じ。3人乗りで、真ん中のシートがドライバーズシートであると云ったところだけが注目点かな。ともあれ、ウチで取り扱うコトは、将来に亘っておそらく20000%くらい無さそうなクルマなので、まっ、いいか(笑)。何キロ出ようが、どーでもいいやと半ば投げやりな気持ちを抱かせます。

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20121105192012110520 その隣にも、「あー、なんか”最近のF1”なんだろーなー」くらいのマシンが麗々しく展示されておりました。

 全身が”ボーダフォン”の広告マーキングで、シャーシーが”マクラーレン”。で、エンジンフードには”メルセデス”の文字がありましたので、「どーせ、”ぼーぉだふぉん・まくらあれん・めるせです”とか云うそのまんまな名前のヤツに決まってる」と、帰ってきて調べてみると、果して、このクルマは「ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス(やっぱりそのまんまやんけ!:笑)の2011年シーズン用、タイプMP4ー26、ゼッケン3はジェンソン・バトン用」であると云う結論になりましたが、コレで合ってる(ワタシ、近年のレーシングカーには、とんと興味が無いモンで:笑)?

 全身が銀メッキというのもスゴイですが、ワタシ、見ていて何かヘンなのに気が付いた。前後でホイール(&タイヤ)径があまり極端に違わなくなってるんですね、最近のF1。各部を細かく見ますと、いまや随所にジャパニーズブランドの製品が使われている模様で、これは日本人として素直に嬉しい限り。サスペンションアームなどには、カーボン積層複合材が奢られている様子でした。周囲のライトアップが銀メッキのボディを照らすので、コックピット内の写真を何度撮ってもウマくいかなかったのですが、どうにか拡大すると見える画像を得ましたので、御披露しておきましょうね。F1ドライバーの事を近年では”パイロット”と呼ぶ事がポピュラーになっていますが、確かに名実ともにパイロットだよな、ほとんど戦闘機のコックピットだもん、コレ。

20121105212012110522 ・・・2時間半ほど場内をブラブラさせて頂き、現在の最先端製造加工技術や、最先端の競技用自動車に触れての感想は、もう本当に「ヒトの出る幕」は少なくなっちゃったのだなぁー、というコト。

 精密工作機械設計の最先端に属する「班長」さんも、日々このような世界に浴しているからこそ、”マセラティの持つ手造りのユルさを求めて”とか、”いにしえのモノ造りへの憧憬”により、一方で「こちらの世界(人外魔境の方:笑)の住人」を続けていらっしゃるそうです。ストレスの溜まっている製造業従事者の方々は、耳を傾けてくださいな(笑)。さあ、帰りはユルユルと、水上バスで浜松町に戻りましょうね。

 続き(後半)は、また明日!

2012年8月 3日 (金)

Let’s Bon-dance!2012

 あうー、今日も一日ハヒハヒしながら頑張ってまいりました。夕方の段階で、デポの前は下の左写真の状態でした(最終的にはさらに段取り替えしちゃったケド)。店舗前にはマセラティ222SR、中の下段にシャマル、上には430前期型。・・・相変わらずのマセラティまみれであります(笑)。

20120803012012080302 右の写真は、先日作業を終えた「高野山シャマル」のイルミネーション点灯状態とオーディオ取り付け状態です。コレでいいでしょ(Rたろう先生へ:笑)。

 ここまで来るのに結構苦労したんですから。ちなみに、このスイッチ内イルミネーションに使用される「ウェッジ球」は、オリジナルではなんと「24V球」を使用するというウラ技がツカわれています。12Vの電装仕様になっているクルマに24Vのバルブを使うとヒジョーに暗くなります。ある意味ネラっている部分もあろうかと思いますが、イルミをシャキッと明るくするには電気的に正規の12V球を使うのが正しい在り方です。で、そうしています。

20120803032012080304 昨日の夕方、去年と同じように、屋根にスピーカーを括りつけた広報車輌がデポの前に来まして、「旭町一丁目の町会”盆踊り”ヤルよー」と大音量でガナりたてておりましたのですが、昨日は行きそびれたので、本日只今イッてまいりました。

 で、早速ノンでるし(笑)。「きゅきゅきゅのきゅ、あっ、きゅきゅきゅのきゅ、おばきゅーおんどできゅっきゅっきゅっ!」・・・懐かしの「オバQ音頭」がワタシたち夫婦を暖かく迎えてくれます。

20120803052012080306 これほどまでに「旭町一丁目」にはコドモが居たか、と思うくらいに、たくさんのコドモたちが、自転車漕いで次々にやってまいります。

 そうかと思うと、オトナのスペースもチャンと用意してあり、今どき珍しい配慮です。夕涼みをしながらの一服はまた格別なモノがありますね。

20120803072012080308 あー、今年も「ヤケクソ」ムードただよう選曲ですな(笑)。

 やっぱ「オバQ音頭」は「子供用・他」にカテゴライズされてしまうのでしょうか。どー考えても「50才以上限定」の選曲だと思うケド。あぁ、「アンパンマン音頭」とか云う知らない曲が掛かりはじめました。コドモは結構盛り上がってるな。でも、「アンパンマン」も1970年代のモノなんですよね。

20120803112012080312_2 このイベントの模擬店、「東京土建」有志の方々がシキってくれているらしいです。

 テキ屋さんが入って無いので、すべてはコドモ向けの良心的な価格で提供されています。

 こういったところで見ると「チョコバナナ」ってミョーにウマそうに見えるんですよね。まぁ、人生中ただの一度も食したコトはありませんが(笑泣)。

20120803092012080310 宴もたけなわ。踊りの列は段々とその大きさを増してまいります。

 実は「旭町一丁目商店会」にはマイクロ・デポも入会を促されたコトがありましたが、「商売上、まったく実効性無し」とのワタシの判断により、今に至るまで加入いたしておりません。もし、入るとこの提灯にも「マイクロ・デポ㈱」なんてイレられたりして、お恥ずかしい限りですよね(笑)。帰り道、光が丘団地の上には、キレイなお月さまが出ておりました。まさに「月が出た出た(炭坑節)」であります。おアトがよろしい様で。

 それじゃー、また明日!

2012年7月23日 (月)

成増に「昭和」を感じた午後

 ひょー!今日は涼しかったの朝の9時まで。その後はぐんぐん気温急上昇!常に気合を入れてないとアタマが朦朧としてまいります。皆さんもお気を付けくださいね。

 さて昨日の日曜日、久しぶりに午前中いっぱいは完全にブッ倒れて(笑)おりました、ワタシこと”たこちゃん”。曇り空ですが、なんとか雨は上がっている様子なので、午後のひと時に「たこ散歩」を敢行しようと云うコトになりました。そう云えば、この頃クルマの中でフン張っているか、家に帰ればブッ倒れてるかのどちらかで、長距離を歩くコトがほとんどありません。今日はちょっとカラダをほぐしておきましょうね。

20120723012012072302_2 まずは徒歩なので、通常のバス通りを歩くとなんだかエライ遠回りになってしまうような気がいたします。 

 あっ、そうそう、今日は一路「成増駅の向こう側」をとりあえず目指しています。

 我が母校、「都立光丘高校」の裏側の住宅街を歩きました。あー、この運動場の景色は久しぶりに見たケド、30年前と全然変わってないですね。胸の中に「甘酸っぱい(単に胃酸過多なのか?:笑)」青春が甦るようです。さらに成増を目指して歩くと、おお、高校の帰りがけに「ペプシコーラ300mlビン」や「チェリオ」を一気飲みしていた駄菓子屋兼文房具屋さんの建物が現存しております。コレまた懐かしいコト(まっ、ここは試乗コースでよく走るところなので、ココが残ってるのは知ってたんですけどね:笑)。何にしても、しげしげと眺めるのは久しぶりです。

2012072303_22012072304 ブラブラと40分程も歩いたでしょうか、東武東上線の成増駅に到着いたしました。駅入り口の二軒隣には、いとおしい「築地銀だこ」があります。たこちゃんヨメはここのカードにハンコを押してもらうのが、なによりの楽しみです。

 さっそく、オーソドックスな「スタンダードタイプのたこ焼き」をオーダーいたしました。駅の反対側まで行きますとベンチがありましたので、ソコに座ってイタダキます。お伴は「サントリー金麦」でありますヨ(笑)。

2012072305_22012072306_2 成増駅の反対側に出て、テクテクと歩きます。ホントにこんなところに「ソコ」はあるのかと心配になる頃に・・・ようやく見つけました。

 「重盛の人形焼」と看板にあります。「水天宮前の本店仕様」(笑)を地元「中央区のT」さんから先日お土産に頂きまして、「こんなに美味い人形焼は初めて喰った!」と感動したワタシたち夫婦が、その包装紙に暖簾分けした支店を探しますと、なんと成増にもあるというので早速訪ねてみたというワケでした。

20120723072012072308 「ごめんくださーい!」と大声で呼ぶコト数回で、店主のおぢーちゃんが出てきてくれました。

 人形焼(一個80円)とカステラ(といっても、人形焼の皮の材料を型に入れて焼いたアンコ抜きのもの:5個でたったの55円!!)を頼むと、おぢーちゃんは衛生的な薄手の手袋をして、袋にはタグを入れた上で丁寧にパッキングをされていました。支払いは総額で400円にも満たないのに流石は老舗という感じです。「食べログ」とか云うグルメサイトで店舗写真を見ると、店が旧い佇まいなために写真から受ける印象が今一つである上に、不当とも思える酷い点数を付けているヒトがお一人(その他の方々は好印象・高得点であるにもかかわらず)いるので総合点が低く表示されてしまっています。老夫婦が早起きして一生懸命に(しかも決して人通りが多くない場所で)小商いを続けていらっしゃるのですから、ワタシなどはそれだけでも尊敬に値すると思いますが、どうしてもっと暖かい眼差しで見てあげるコトが出来ないのでありましょうかね。確かに店舗は旧いし場所も不便ではありますが、店内は小綺麗にしてあり極めて衛生的で真面目な印象を受けました。ガンバレ!働くおぢーちゃん、おばーちゃん。

20120723092012072310_2 駅に戻ってまいりますと、周辺にはまだまだ「シブい昭和の物件」を見つけるコトが出来ますね。

 酒屋さんの看板、イイ味が出まくっております。

 川越街道に出ますと、1970年代テイストが横溢するマンションを発見。しかしながら、どうも入居者はすでにほとんどいない様子で、近々建て替えられてしまいそうな雰囲気でした。残念ではあるな。

2012072311_22012072312 「うー、確かムカシこのあたりに気合いの入ったプラモ屋さんがあったハズ」という記憶を頼りに周辺を徘徊いたしますと・・・あー、あったあった!

 プラモも鉄道模型もやってる昔ながらの「模型店」です。「タミヤの二つ星看板」もしっかりと掲げています。嬉しいな、こういった市井のお店がこのご時世に頑張ってくれているというのは。

20120723132012072314 ショーウインドー内の雑多さがまたイイのであります。五重塔とクラッシックカーとオートバイと鉄道模型レイアウト・・・このカオスこそプラモデルの世界そのものと云えましょう。

 素晴らしい出来栄えの「セイバー機」をアップで撮影して家路につくといたしましょう。「えっ?このお店では何も買ってアゲないの?」って・・・ほれ、ヨメが袖を引っ張ってズルズルと引き離され・・・「わーーーーー!(笑泣)」

20120723152012072316_2 米屋さんでしょうかね。今日は日曜日でお休みの様ですが、普段はきっと盛業中なのでしょう。なかなかイイ感じの昭和物件です。

 旭町の裏通りには、まだまだこういった下町的情緒が残っております。商店街からははずれて、ひっそりと営業している八百屋さんには、近所のおばーちゃんが買い物に来て、店主のおっさんと景気良く語らっておられました。コミュニケーションのある小商いっていいな、やっぱり。

2012072317_22012072318 真夏に近づいているコトを知らせる「ひまわり」をあちらこちらで見ました。

 そんなところに、このようなポスターが。いかにも手造りイベントっぽい手書きも嬉しいです。今日もやってるんだー、ドコに行けばいいのかなー。向山というのは、練馬区旭町に接する埼玉県和光市白子あたりのムカシの地名の名残だと思われますが・・・。

2012072319_22012072320_2 住宅街の路地を歩いていると、ソレは突然あらわれました。おー、やってるやってる。

 ・・・すわ、焼そばに生ビール!と勇んで突入いたしましたら、「模擬店は3時半からの営業です!」との場内アナウンスが。時計を見るとまだ2時40分くらい。この暑い中でハラをすかして小一時間待つのもしのびないなぁ。

 スピーカーからは、なぜか景気良く「365歩のマーチ」が「しんあわせわー(んにゃ)あ、あるいてこない、だーあからあるいていくんだネっ!」と流れており、気分はいやが上にも盛り上がっているのですが、後ろ髪をヒカれつつもおとなしく帰るコトにしました。また今度ね。

20120723212012072322 さて、家に持ちかえってきた「重盛の人形焼」ですが、「本店仕様と暖簾分け成増仕様」を比較してみました。

 左が本店仕様で右が成増仕様です。

 本店仕様は皮が全体的にウスく、アンコがミッチリと詰まっているのが分かります。一方の成増仕様は側面の皮が厚く、オモテウラの表面部分はほとんど皮が無いというほどにウスいです。

2012072323 そして、こちらが全体の外観です。左が本店、右が成増。写真ではボリューム感が今一つ分かりにくいのですが、本店仕様はふた口で食べる感じの重量感。成増仕様は丸ごとひと口でどうぞといった感じ。

 皮だけ、アンコだけとそれぞれをニャンニャン食べ比べしてみましたが、基本的には同一の味だと思います。本店の方は御贈答にどうぞといった本格派(単価が全然違います:笑)。成増の方は、普段のおやつにパクパクどうぞというノリで庶民派といった風情かな。いずれにしても素晴らしく美味しい人形焼でした。ヨメも「中央区のT」さんに感謝しておりましたよ。このサッパリとしてコクのある「重盛の人形焼」がクセになったそうなので、また成増まで自転車漕いで買いに行くそうです(笑)。

 それじゃー、また明日!

2012年3月29日 (木)

都営大江戸線の小さな小さな旅(その4)

 今日は、なんだかようやく「春」の訪れを感じさせる麗らかさ。光が丘公園の「桜」たちもツボミがほころんでまいりました。この週末あたり咲き始めないかなあ。ワタシの中でもほのかに期待は高まっております。

 アッ、久しぶりに書いておこ。このブログは「たこさんぽ」でも「たこちゃんの小さな春みぃーつけた!」でもありませんで、マセラティ専門店マイクロ・デポの「マセラティでイッてみよう!Part2」ですからね。・・・で、なんで内容がこうなっちゃうんだろうな、ワタシの場合。

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 「哲学堂公園」をあとにした「たこちゃんズ」。今度は西武新宿線の「新井薬師駅」周辺を目指します。

 大江戸線の落合南長崎駅で降りまして、その裏表を両方廻り、哲学堂ハイキングとここまで歩きっぱなしです。土支田のアパート出てから、通算どれくらい歩いたモノでありましょうかね。さすがに足も腰も疲れたわいな。

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 踏切からは遠くに「新井薬師駅」のホームが見えています。

 このあたり、これからの時期は桜の名所として、たいそうな数のお客さんで賑わうコトでしょう。例年、この「中野通り沿い」といい「薬師様」周辺といい、たいへんに混雑いたします。当日は桜がまだまだでしたので、いまだヒトもまばら。のんびりとぷらぷら歩けます。

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 この中野中心部に近い界隈でも、まだまだイイ味の出てる建造物が結構残っておりますね。

 路地を歩くと、周囲の植栽の木々が花をつけ始めたのに出くわしました。あー、ようやくツラい冬も終わりに近づいてきたなぁ、と実感しながら、新井薬師の商店街(薬師あいロード商店街)を目指します。

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 で、ようやく「今回の小さな旅」の本来の目的地に到着。

 ワタシの親友、T君の経営する「自動車趣味の店 ブックガレージ(BOOK GARAGE)」であります。特に自動車の本カタログに関しては、戦前の貴重なものから、歴代世界各国のクルマにいたるまで、その在庫量と品質、そしてリーズナブルプライスで古くからの「自動車趣味人(もちろんオートバイ野郎にも)」には広くその名を知られた業界最古参の老舗です。ここで詳しく御紹介しておきましょうね。

 自動車趣味の店 ブックガレージ(BOOK GARAGE)
 所在地:〒165-0026 中野区新井1-36-3
 営業時間:平日 正午~午後8時  日曜 午前11時~午後7時
 定休日:毎週木曜 第二水曜(夏期・年末年始に不定休有)
 電話&FAX番号:03-3387-5168

 「趣味のコレクションは足を使って行なうべし」という、自らも実践してきた信念が店主にあるため、流行りのネット通販などは現在でも行なっておりませんし、店舗の公式サイトもありません。よって、ネット検索を掛けるとまったく同名の後発店が引っかかりますが、「中野区新井のブックガレージ」だけが「本格的な古今東西クルマ関係の資料を扱うお店」でありますので、ここはお間違えの無き様にお願い申しあげます。

 あとねー、ワタシたち「たこちゃんズ」は都営大江戸線の落合南長崎駅からここまで歩いてきちゃったわけなんですが、普通の脚力の方は大江戸線の「中井駅」で降り、そこから途歩一分の西武新宿線「中井駅」で新宿線下り方向に乗り、「新井薬師駅」で下車してください。そこからだいたい「薬師様」の方向に歩いて約10分です。JR中野駅からもアーケード(中野サンモール・ブロードウェイ)を端から端まで歩く気概があれば途歩圏と云えます。ゆっくりで20分くらいかな。クルマの場合は中野通り沿いのパーキングメーターや近隣の100円パーキングに停めるのがいいでしょう。時間帯によっては、商店街の中にクルマが入れなくなっている場合がありますゆえ。

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 大きな看板は出しておりませんので、「薬師あいロード商店街」をボーっと歩いているだけでは、ここが”そういったスジのお店:笑”であることにはなかなか気づくコトが出来ません。

 近づいてガラスに目を凝らすと「あー、こういったコトなのね」と分かる仕掛け。洋邦を問わず旧いクルマたちにご興味のある方であれば、ぜひ一度足を運んでみるのをお奨めいたします。都心部や城南地区に大店舗を構え、メディア露出も多かった「このスジの”いわゆる大型有名店”」が次々と消滅していった中で、地味な立地ながら、いよいよ盛業中でありますところが嬉しいものです。

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 左は店主の店舗周辺行動用自転車(70年代のスズキ製に似せたレプリカをわざわざこしらえたモノ)。

 右は、良きビジネスパートナーでもある”お連れ合い”の愛車。コレを見ただけでも「地味ながら、タダものでは無い」御夫婦であるコトが分かります。こんな自転車、ドコで見つけたんだろうな、しかし。

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 店内に入ると、図書館と中古レコード屋とミニカー屋を足して三で割り、古道具屋のフレーバーを振りかけたような按配。古本屋然とした「ハタキを持ったオヤヂが迷惑そうにウロウロしている」というイメージは皆無の清潔で明るい店内。女性の方でも安心して入れますよ。可愛いポストカードでもお部屋のインテリアに如何でしょうかね。

 BGMには店主の趣味で常に「1960年代70年代の洋邦オールディーズ」が流れています(面倒くさいからFMラジオ垂れ流しの場合もあるそーですが:笑)。当日も盛業中で常にお客様が切れること無き状態でした(でも、平日はそーでも無いよ!とのコト)が、その方々が反対側の筋で座り込んでカタログを吟味している、そのスキを狙って、店内撮影を行なう事がようやく出来ました。

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 小さなショーケース内といい、引き出しの中といい、珍しい品々で溢れています。

 右側の写真は「旧い(そして価値のある)イタリア車のカタログ」コーナー。ちなみに当日には右の列の底を掘っていくと「ヴィンテージマセラティ各車」の本カタログがザクザクとありましたよ(”マセラティメキシコ”とかの本カタログが普通にある)!

 お忙しい方のためには、通販もやってます。でも、出来るコトなら直接この「自動車趣味の世界」独特の空気感を味わって頂きたいと思います。古今東西すべてのクルマ(商用車も含めて)やオートバイに極めて造詣の深い店主(なんと云いましても、このワタシ自身にとってもクルマ趣味の師匠なんですから、このヒトは)と語らうのも面白いですよ。もちろん木戸銭代わりになんか買ってやってくださいな。下のポストカードなんかシリーズで何枚でも欲しくなっちゃいますね。

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 国産車のも戦前の軍用車などの歴史的資料級のモノから色々と揃います。有名な自動車評論家の重鎮先生方は、自動車の歴史についての論述をする際に、必ずと云ってよいほどこの店の門を叩きます(モン、無いけど:笑)。

 また、近年、数々上梓されている、「懐かしの自動車カタログ」の画像を集めた豪華上製本は、そのほとんどがこの店と、その顧客様方が資料を提供し、それを撮影してつくられたものです。

 もちろん、こういった蒐集の世界では、「ある時にはあるけど、ひとたび無くなっちゃうと何年でも出てこない」といったケースがあり得ます。いつでも、歴史上に存在したすべての本カタログが在庫されているわけではありません。意中の品がある場合には、事前に必ず在庫をお問い合わせになってから行かれるのが賢明です。

 ここで逢ったが百年目、意中の品物が出てきましたら即買いが鉄則でありましょう(そこは、マセラティの実物買う場合もそーなんだけどなぁ・・・泣笑)。

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 さあ、御本人たちの同意を得て、「ネット上、初お目見え」の店主「高橋御夫妻」をご紹介いたしましょうね。

 「T君」こと、高橋真司君とは「中学校の入学式」からのつきあいがあります。入学式の朝一番に登校したワタシは、校庭に張り出されたクラス割りの表が命ずるままに、教室に入ると窓から校庭をボーっと眺めておりました。やおら「ぽんぽん」と右の肩を叩かれ、驚いて振り向くワタシに「彼」が発した第一声は「ねーねー、しとろえんにーしーぶいって知ってる?」であったのです(笑)。スーパーカーブームのハシリの頃にシトロエン。後に彼が回想して云うには、「だってさー、みんな何を今さらランボルギーニだのフェラーリだのと騒いでるんだろうね」といった感じで周囲の友達が「お子様」に見えていた(5才の頃から、この世界ドップリなもんで)とのコトです。この出会いが無ければ、おそらくスーパーカーブームも「三日ばしか」のようにワタシの中を通り過ぎ、現在の岡本三兄弟の趣味趣向のベクトルもそれぞれ大きくズレ、当然の帰結としてマイクロ・デポもあり得なかったコトでありましょう。そーいった意味では、まぁ、偉大な人物ではあります(ホメすぎちゃったかな:笑)。

 店内が混雑してまいりましたので、彼への「誕生日プレゼント(事前に彼自身からリクエストのあった懐かしのCM映像集)」をそそくさと渡してオモテに出ることといたしました。「またねー!!」

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 あー、ここも数年前までは営業していたハズの本屋さんだった建物ですが、ヤメちゃったようですね。

 この木戸の味わい深さは素晴らしいモノです。玄関エンブレム類もとても良いアクセントになっております。よく見ると上部のガラス窓枠などは規格化されていないようで、非常に凝った造りなのですね。

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 商店街を歩き、今度は中野駅方面を目指しますが、いかにしても、ハラが減りました。ふと見れば、佇まいは確かに旧いんだけど、前に来た時には無かったよなといった感じの不思議なお蕎麦屋さんが。「浅見製麺所」というお店です。「製麺所」の響きに「スパルタン」なこだわりを感じさせますが・・・コワいオヤヂのやってる店だったらどーしよ。

 心配そうに覗きこむワタシたちを朗らかなお兄さんが「どうぞ、中へ!」と誘いますので、導かれるままに入ってみました。午後三時くらいでしたので、10席ほどの店内には、ワタシたち以外に3人だけ。

 昼なお薄暗い店内は、選び抜かれたであろう旧い調度品の数々と相まって独特の雰囲気です。ウマそうな香りが漂います。かき揚げそばと揚げ餅そば(どちらも別盛り、粗塩がついてる)、そして清酒「菊水」を注文してみました。・・・いやー、美味かったです。オリジナルだという「七味」も絶品。そば湯も付いてくるのですが、「全飲み」しました。コレすべてで2120円はたいへん満足でした。剣豪小説の大家で食通としても知られた故池波正太郎先生のグルメ紀行文の世界を、わずか三分の一のコストで達成出来ます(笑)。新井薬師探訪の折にはぜひどうぞ。

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 新井の商店群を抜けますと「早稲田通り」へと出ますが、そのまま横断して前方に進んで行きますと、その名も「昭和新道」というムカシっぽい風情の路地に入ります。久しぶりに来たけど、結構新しい飲食店も出来て賑わっておりました。

 深く入れば入るほど、些かならず下卑たムードが濃厚に漂いますので、暗くなると女性の一人歩きには向いてないかも知れません。地元の方々にとってはコワいものでは無いのでしょうけれど、ワタシこういった繁華街に慣れてないもので。

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 外観に、「昭和40年代初頭の未来図」を感じさせる「中野ブロードウェイセンター」です。完成当初は、大型商業施設と高層マンションのカップリングで大いに時代の最先端を行くスポットだったらしいです。有名芸能人や著名人、文化人も数多く住んでいたと聞きます。元東京都知事、国会議員で、タレント放送作家であった今は亡き「あの方」もここにお住まいであったそうです。ムカシ新井薬師の蕎麦屋でムスメさんともども出くわしたコトがありましたっけ。

 それが今では「オタクの巣(笑)」。有名な「Mだらけ」を中心に、いまや4階までのほとんどの店舗が「そのスジの方(そればっかし:笑)」用のテナントになってしまいました。ところどころにムカシながらの定食屋さんとか洋食屋さんなどがそのまま挟み込まれて位置しているので、「異次元空間」に迷い込んだ感覚に襲われます。地下に降りれば有名なソフトクリーム屋さん周辺には立錐の余地無くヒトが群れています。

 ワタシも数年前に買いそびれた「食玩」を探してさまよってみたのですが、どこにそういったお店、そういったコーナーがあるのかさえ、シロウトのワタシにはもはや分からなくなってしまいました(商品構成の細分化が行きわたり過ぎての結果だと思う)。サブカルチャー好きなワタシではありますが、なんだかそんなモノまで「金・かね・カネ」といった感じに見えてくると悲しくなって「精力減退(笑)」してしまいそう。「アキハバラ」もこんななのかなぁー。かれこれ15年以上はアシを踏み入れて無いけれど。・・・さぁ、帰ろ!

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 JR中野駅から一駅の「東中野」で降り、都営大江戸線に乗り換えて、ようやく「光が丘駅」に戻ってきました。

 あぁ、朝の8時半に土支田のアパートを出て、光が丘で散髪→練馬で墓参り→銀だこで精進落とし→トキワ荘界隈周遊→ホビーセンターカトー見学→哲学堂公園探索→新井薬師のブックガレージでプレゼント贈呈→蕎麦屋で一杯→中野ブロードウェイ全館ひやかし→土支田アパートに帰還といった強行軍でした。5時半過ぎにアパートにたどりつき、ヨメの携帯電話に装備されている「万歩計」を見て仰天!18キロも歩いちゃったんですか「たこちゃんズ」。やはり「バカ夫婦」としか云いようがありません。おそまつ!

 明日から、別のネタ行きます。引き続きよろしく!

                        

2012年3月28日 (水)

都営大江戸線の小さな小さな旅(その3)

 いやー、今日は一日中一点のクモりも無く晴れるものとばかり思っておりましたら、午後3時あたりから急激に風向きも変り、天候がアヤしくなってまいりまして、そんなところに新しい入荷車、マセラティクアトロポルテ(ガンディーニ)最初期型(グリジオヴァルカーノ/黒革、4万キロ)が陸送されて到着いたしました。それを子細にチェックしておりましたところ、一瞬、目の前が黄砂に包まれたと思いきや、「ゴー」という風音とともに、強烈な風の渦の中に巻き込まれました。急いで店舗のシャッターを降ろし、目の前の「紳士服のア○キ」さんに目をやると、玄関前のワゴンハンガーやら、ノボリやらがことごとく「ブッ飛んで」ひっくり返ってました。恐るべし練馬、ここはテキサスかっちゅーの!

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 そんな本日の荒れ模様とは対照的な「のどかな日曜日」のおハナシの続きであります。

 あぁ、ココも周囲をクルマで通るコトは頻繁でありましたが、こうして歩いてやってきて、中に入るのは「高校生」の頃以来かも知れません。知るヒトぞ知る「中野区立 哲学堂公園」です。ムカーシから気にはなってたんですけどね。何がどう、「哲学」なのでしょうかね。興味津々ではあります。

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 園内に入ると、まずは普通に親水公園の趣き。公園内には桜の樹がたくさん植わっておりましたから、これからの季節はいよいよ楽しみな景観を呈するコトでありましょう。

 いまだ、桜はコレっぽっちも咲いてはおりませんでしたけど、気のハヤい御家族がブルーシート敷いてハイキング気分を味わっておられました。まだシーズン前でお客さんが少ないですから、天気の良い日にはこういった楽しみ方もいいものですね。

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 あっ、さっそく「哲学」がはじまっちゃたみたいです(笑)。歩きすすめるうちに目に留まる公園内の様々な造作には、いちいち「聞いたコトがあるよな無いよな」哲学用語が散りばめられております。

 なんか、のっけから難しそうな文言が並んでおります。

 「概念橋」「唯心庭」「鬼燈」・・・ホントはもっともっとあるのですが、クドいのでこのあたりの写真はコレくらいにしておきましょうね。

 知性(痴性なら自信あるけど:笑)も教養も低ーいワタシたち夫婦、果してこの「おカタい」公園の「ノリ」についてイケるのでありましょうか。それでも頑張って片っ端から写真におさめ、ひとつひとつの文言に目を通して勉強してまいります。

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 「看板」を見ると、ココを上に登っていくと悟りでもヒラけそうな雰囲気のコトが書いてありますので、いそいそとノボってまいりましょう。

 ・・・結構キツいわ、この階段。いやいや、登り切れば何かが見えてくるかもしれませんので、頑張るコトといたしました。さらにヨチヨチと登る(もう結構、足はイタい)。

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 丘上まで登りきると、こんどは沢山の楼閣が点在して建っております。

 例によって、そのひとつひとつには、哲学上の謂われがなぞらえてあるようです。「館宙宇:かんちゅーう?」・・・「宇宙館」ですよね(笑)、やっぱり。明治時代の哲人が考えるコトは、やはり気宇壮大です。発想がデカい、ちまちましてない。なにせ、小さな山を一個丸ごと、こんな「哲学テーマパーク」にしてしまっているんですからねー。

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 洋邦中、古今を問わず、「哲学者」を顕彰するこの施設。

 看板見てアタマの中では「ソッ・ソッ・ソークラテスかプラトンかぁー、ニッ・ニッ・ニーチェかサルトルかぁー(コレ知ってるヒト、そーとートシあるね:笑:最近コレばっかし)」と野坂昭如センセーがお謡いになるのでコマります。思えば「哲学書」って手にしたコト一度も無いかも。ギョエテ(ゲーテ)とか大江健三郎とか、普通は読むよな、高校生くらいの頃には。「ライダースクラブ」と「別冊モーターサイクリスト」「オートバイ」これがその頃の愛読書(あとねー、週刊プレイボーイと平凡パンチ、ポパイにホットドッグプレスも・・・:恥笑)。

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 このプレートに浮き出ている人物こそ、この施設を造り上げた「井上円了」博士であります。東京帝国大学文学部哲学科に初めての1年生として入学された方だそうです。

 また長い歴史を誇る「東洋大学」の建学者(同校公式サイト)でもあるそうです。そーなのか、「哲学」というのは森羅万象の根底に横たわっているであろう根本理念を追求するというコトだったんですね(何を今さら:笑泣)。そのムカシ「走る哲学」と云われた「メルセデスベンツ」は「走る根本理念」というわけですか(なんか、この理解は違ってるような気もするケド:泣)。思えば、ワタシには「人生哲学」って無いよなー。今からでも遅くはないかな、何か哲学書でも読んでみようかしら。ひとりぢゃつまんないから皆さんもどう(笑)?

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 コレは、印・中・邦の六人の賢人を祀った楼閣です。

 なにか横浜中華街を髣髴とさせる建造物ですね。そんな不埒なコト考えてたらハラが減ってきたように思う。周囲の木々の緑とのコントラストはなかなかイイ感じではありましたよ。

 ふと見れば、まだまだ上があるようなので、頑張って歩きましょ!

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 というわけで、またまた急な階段をさらなる「高み」を目指してえっちらおっちらと登ります。

 頂上にあるのは、神道・儒教・仏教のそれぞれの分野において最も著作物が多いとされる「三碩学」を祀った「祠(ほこら)?」っぽい建物。「平田篤胤」「林羅山」「釈擬然」の「レリーフ(石額)」が掲げられております。「碩学」の「石額」ってひょっとしてシャレ?井上先生(笑)。

 お三人とも、ワタシなどは「名前はどこかで聞いたコトあるけどなー」くらいの認識でした。「パネルクイズアタック25」で仮に25枚のパネルをすべて我がモノにしていても、「(司会の故児玉清さん)さて、その人物の名は?」「(ワタシ)うー、分かりません!」「んー、残念!!また次回もパリがあなたを待っております。ごきげんよう、さようならー(ぱねるくいずぅー”アタック!”にじゅうごー。チャチャチャ-ン:女性コーラスのエンドテーマで締め:笑)」・・・となるコト必定の御三方ですよね(いかにも出題されそうでしょ:笑)。

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 「あー、デッカイ硯、発見!」・・・というわけで「硯塚(すずりづか:そのまんま:笑)」です。井上博士が全国行脚して哲学の講演旅行をされていた折には常に硯をお持ちになっていたというのに因み、この石碑が建てられております。

 子供の頃、墨を磨るのって苦手だったな。なかなか濃いモノにならなくて、いつも正月明けに学校へ持っていくワタシの書き初めは「薄墨仕様」でして、まるで「お香典」の表書きみたいになってました(笑)。

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 「哲・哲・哲・・・」と無数に並ぶ瓦を持つ「哲理門(妖怪門)」。なんで一名妖怪門?水木しげる先生の解説をお伺いしたいモノです。

 なんか、「物質」と「精神」がどーたら、こーたらとワタシたちには理解不能な文言が並んでおります。こういった難しいモノを平易な言葉で解説してくれる「社会人教室」的なモノがあったら、今さらではありますが聴講生として講義を聞いてみたいモノではあります。何か新しい「人生の指針」となるような発見があるかもしれません。

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 はい、「哲学堂」ですよ、の看板。

 今回の写真には収めませんでしたが、この公園のすぐ近所にインドの「タージマハル」に似た大きな建物がそびえているんですけど、それのコトを「哲学堂」というのだと今まで勘違いしていました。この丘の上全体が「哲学堂」だったのですね。

 コレを機会に、そのうち井上円了先生の著作でも読んでみようと思います。

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 「世間の多元的見解」と「哲学の一元的見解」の境界がこの門だそうです。確かに一歩表に出れば、なんか浮世の風が吹いてくるような感じがいたします。

 あー、なんか「哲学」って、やっぱツカれるわー。ワタシら夫婦には荷が重かった(笑)かも。

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 そのスグとなりにある「地味」な裏口風なヤツが「常識門」とされています。

 

 やっぱ、常識は打ち破るべきもののような気がいたしますが。今の世の中で「常識」とされている物事は、なんだかみんな「カネ」の臭いがいたしますね。なんとかならんものでしょうか、この地球(笑泣)。

 シアワセは結構そのあたりにコロがっているかもしれませんのにねぇー。

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 で、下界に出ますと、いきなり嘗ての「煩悩世界」が目の前に。30年前は、キャピキャピ女子大生がスコートをヒラヒラしていたコトと思われますが、そのヒトたちの「30年後」と思われる方々しか、もはやコート上にはおりません。

 若者よ、いったいドコへいったやら。テニスくらい本物の世界でヤレよなー。

 ・・・といったところで、明日に続く(えー、まだ続くの?)のであった。

 

2012年3月27日 (火)

都営大江戸線の小さな小さな旅(その2)

 今日は、ちょっと風がツメたかったけれど、スカッとした青空ではあった東京練馬。納車を待つクルマたちも青空を恋しそうにしておりますので頑張らなきゃね(笑)。といったところで、本日も昨日の続きから・・・。

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 目白通りの旧道まで出まして、新青梅街道の入り口目指しテクテクと歩きます。

 こういった表通りにも「昭和の香り」が芳醇とただよう商店建物が結構現存しているのは嬉しい限りです。

 「いつもここクルマで通る時に気になってる”まねきねこ地蔵”さんに寄ってみたい」とヨメが申しますので、新青梅街道に入ってしばらく進むと・・・ホントに立ってるよ「まねきねこ」さんが。

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 「自性院(じしょういん)」というのが、ここの正式な名称であることが分かりました。

 ちょうど、法事が終わったばかりなのか、ご家族の集合スナップ写真撮影を御僧侶自らがカメラマン役になって行なっておられ、パチパチと撮影されている風景に出くわしました。皆さんニコニコとしていて、とても良い雰囲気であったのが印象的でした。

 そんな、ちょっと暖かくなってきた春に相応しい風景を拝見しながら奥へと進みますと、美しく整えられた御堂や御庭には目を見張るばかりです。緑豊かなとても風情のあるお寺さんでした。

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 その「自性院」の裏手の朱門を潜り抜けて、外界へと戻ります。

 もう一度新青梅街道に出て、さらに西へと歩を進めていきます。ワタシたちが想定している「次の目的地」は、もうこのあたりのハズなのですが・・・目の前の交番で尋ねると「あぁ、すぐこの坂を下っていった左側ですヨ」と即答してくれました。なんというか、聞かれ慣れてる感じ。このスポットに訪れる人の多さを偲ばせます。

 左側を見ながら歩くと、右の写真にある物件を発見。元はスナックかなんかだったんでしょうかね、玄関アーチの朽ち具合がたいへん良い按配です(笑)。にしても、写真では伝わりにくいかもしれませんが、ひどく傾斜のついたスロープに面した、この半地下みたいな配置では、大雨の時など水が入り放題だったのではなかろうかと、余計な心配をしてしまいます。どうやって排水してたのでありましょうかね。

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 じゃーん!「落合南長崎駅」で降りた本来の目的地、それはココ。

 鉄道模型界の一方の総本山とも云うべき「ホビーセンターカトー」であります。「KATO」ブランドの鉄道模型メーカーとして知られる、株式会社関水金属の本社ショールームです。「赤い電車が目印!」とはあったのですが、赤い電車もこんなにフツーの住宅街の中にあるんじゃ、おいそれと目がイキませんよね。そう云えば15年以上前にも、ここにクルマで来たコトがあったのですが、その時も「散々迷ってようやくたどり着いた」のだというのをココまで来て思い出しました。

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 この看板、中身をよく読まなければホテルのラウンジ案内みたいなムードですよね。

 中でコーヒーでも飲みながら鉄道模型レイアウトでも眺められそうな雰囲気ですが、残念ながら、そういった喫茶施設はありません。そういうのを設置すれば奥様同伴での来店もあろうかというところですが、マイクロ・デポもヒトの事は云えませんね(笑)。ワタシのヨメ以外は全員が男性(しかーも、オヤヂ:笑)であることは云うまでもありません。

 ただひたすらに「鉄道模型趣味」に没頭して頂くといった趣きの、「お好きな方々(笑)」向けショールームなのです。

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 来客者駐車場にも、いかにも「お好きな」感じのクルマが。

 あぁ、クルマが生きてる、と云う感じのする「ヨタ8」君です。むりやりレストアした感が無いところがいい。当時の空気が伝わってくる逸品です。とは云いますものの、程度はかなり良い部類だと御見受けいたしました。なんとも云えない良いムードの「ひとケタ5ナンバー」車でしたが、ヨタ8オーナーさんは「鉄」の世界にもさぞや造詣が深いのでしょうね。おそらくは結構いいお歳(笑)なのではないかと。

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 なんだか次々と来店客がここに吸い込まれていきます。「オヤヂ専用掃除機」のようです。

 ワタシたち(合計98才)も吸い込まれようとしております。そもそも今回の訪問はヨメからのリクエストでありまして・・・「なんかさー、大江戸線に乗ると、落合南長崎駅に着くたびに”ホビーセンターカトーへはこちらが便利です”ってアナウンスされるから、とっても行かなきゃならないような気がするの。というわけで、久しぶりに行ってみたいのよねー」と申しますので、なんとなく「落合南長崎」で降りてみたのでした。改札を出て、行き先表示板を見ると、「トキワ荘界隈の案内」が目に入り、駅を中心に考えるとこちら「カトー」とは反対側の地域を散策していたというのが昨日の顛末であったのです。さあ、階段を上がって「禁断の園」にいざ参らん!

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 で、いきなり「西武池袋線(ムカシの)」。高架レイアウトにして「練馬高野台駅を作ろう!」とキャプションが貼ってありました。 地方在住の方々には、いったい何のコトやらわかりますまい(笑)。

 マイクロ・デポのある練馬区旭町・土支田界隈から、「笹目通り」を南進しますと、谷原交差点の先あたりからは「環状8号線」に自動的に合流いたします。かつてその先には、この「西武池袋線」とさらにその南の「西武新宿線:井荻駅」脇の二つの「開かずの踏切」というイヤな名物(笑)がありまして、近年、悲願の高架化達成とともに池袋線の環8交差部に新たに出来たのが「練馬高野台駅」というわけなのであります。

 右の写真が新製品なの?懐かしい特急だな、東海圏以西の方々にとっては。

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 鉄道模型趣味はハマると「たいへんそう(笑)」なので、ワタシも「ずーっとガマン」をしてまいりました。

 なんか最近はコンパクトな市街地レイアウトで遊べるように「路面電車用」軌道というのまで発売されてしまっております。意外と高価なので、我がココロにも歯止めが掛け易いというのが、嬉しい様な、残念な様な・・・。

 かといって、小さなレイアウト上をオーバル型に敷道して「車輛がグルグル回るだけ」というのは、実際にはありえない状態なので、せめて「真っすぐに行ったり来たり」を再現したいもの。子供の頃の「プラレール」遊び時代から、この指向性があったもので、当時のプラレールには「行ったり来たり方向を転換するギミック」が無かったせいもあり(たぶん現在のプラレール製品にはこの仕掛けが付いてるモノがあるのでは?)、この世界にハマらずに来れました。

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 さすがは「総本山」だけあって、場内のレイアウトにはこのように大規模なモノもあります。車両の先頭にカメラを搭載してテレビモニターに繋ぐと「運転手気分」を画面上で味わえるという「カメラカーに仕立てるための」モジュールセット(3万円ほどする)が目を引きました。

 あと、この辺りは「プラレール」にもあると思うのですが、列車が近づくと「警報音」を「かんかんかんかん」とか「るんるんるんるん」とか鳴らしつつ遮断機が開閉する踏切(ちゃんとランプも右左交互に明滅する:笑)にもいたく感銘を受けました。警報音は数種類の中から選べるそうで、色々な私鉄の芸風にあわせたレイアウトが楽しめるようになっているのでしょう。確かに「音」は、気分を高めるのに重要な要素ですよね。それにしても、「オトナコドモ」ってしょうがないなぁー(なまじ技術とカネがあるだけに始末に負えないですな:笑)。

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 本社ショールームの裏手に回り、なにげなく路地の奥を見ますと、どうも、ここが本来の本社工場である様子。

 昔ながらの町工場感が絶妙な風味を醸し出しております。認可工場の表示板を拝見すると・・・あぁ、やっぱり「加藤さん」なんですね。

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 「カトー」周辺をあとにして歩き始めますと、またまた美しく木々の生い茂る神社がありました。

 こちらは伊勢神宮の流れをくむ神社であると書いてあったと参拝したヨメが云ってましたので、そうなのでしょう。 ワタシは些か歩き疲れて道路で坐り込んでましたが(笑)。 ・・・まだずいぶん先は長そうだなー。

 続きは、また明日!                           

2012年3月26日 (月)

都営大江戸線の小さな小さな旅(その1)

 なかなか本格的な春の到来とはまいりませんが、昨日、本日と天気はまあまあであった東京の城北地区。昨日曜日には昨年暮れ以来伸ばし放題であった頭髪をなんとかせねばと、いつもの散髪屋(1000円カット)に行きました。あー、せいせいした!といったところで、日曜にせっかく外出をしたもので、ついでに当ブログで毎度御馴染の親友T君のところに誕生日プレゼントでも持っていってやろうと思い立ち光が丘駅から「都営大江戸線」に乗車いたしました。

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 ヨメが「只今、春のワンデーパスが絶賛発売中!」というので、コレを購入しました。500円で一日中全都営地下鉄が乗り放題のキップです。

 画像にもありますように、都電、都バス、日暮里⇔舎人(にっぽり・とねり)ライナーには御利用になれませんから御注意を。

 いざ、光が丘駅をあとにいたします。座席の向かいに「黒い服を着て花束を持った人々」が座り、「ウー、オレもなんか忘れてるような気がする」・・・と、ハタと思い出したのは、「あー、御彼岸だよ」。墓参りに行かなきゃ(笑)。というわけで、急遽「練馬」で下車。

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 この西武池袋線練馬駅の北口にはワタシが小さい頃、今はもう無くなってしまった「カネボウ」の工場がありました。

 同工場が無くなったあとも相当長い期間、広場として放置されておりましたが、25年ほど前からでしょうかね、こんな感じに徐々に整備され、今では「練馬文化センター」とこの「平成つつじ公園」が整然とあります。

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 初めに当地に建った「練馬文化センター」。ふと掲示板を見れば懐かしいポップスピアニスト「リチャード・クレイダーマン」が来ると云う。この公会堂が出来た頃、コノ人は日本で人気絶頂でしたが、なんとこんな練馬の公会堂でコンサートをやるというので家族していそいそと観覧したことがあります。30年ほど前のハナシです。なんで「観賞で無くて観覧」なのかと云うと、場内のPA悪すぎで、音が悪く、家でレコード聞いてた方が良かったからです(泣)。バンドもナマが入って無かったしな。今行くとどんなサウンドで聞かせてくれるのでありましょうか。妙に値段が安いのが気になるところではありますけれど。

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 御参りの帰りに公園の外周を散策すると、そこかしこに「春」が訪れているのがわかりました。

 自然は、やはりナメてはイケません。微妙な気温の差だとか分かるのだろなー。今年は梅も桜もまだまだと思っておりましたが、ここ数日少々暖かくなったせいか、梅だのボケだのが咲き始めたようです。

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 練馬駅のターミナルビルも数年前の高架化工事ですっかり様変わりしました。

 ご覧のように「銀だこ」だってちゃんとあるんですから(エヘン!:笑)。たこ焼きで精進落としといたしましょう。

 最近では色々と種類がありますが、やはりプレーンなやつが一番美味いように思いますね。

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 コンビニで発泡酒も仕入れて、いざ「プシュッ!」。

 「んっ、んんっ、んんんっ・・・ぷハァー」んー、コタえられませんな。「オレは今、モーレツに生きてる」って感じがしました。たこ焼き+発泡酒はジャンクフードとは申せ、最高のコンビネーションのひとつでありませう。あー、蘇生したぁー。

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 再開発され切っていないところもこの練馬駅北口の魅力ですが、こちらのバスターミナル上のスペースは、青い空を見ながら弁当喰ったりするのも最高の気分です。えっ?そんなの恥ずかしいって?ダレも見ちゃいませんよ、ワタシのことなんか。あくまで堂々としてりゃいいんですよ、堂々と(居直ってる:笑)。外メシ(飲み:笑)の楽しさはコタえられませんね。

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 大江戸線でとりあえず歩を先にすすめます。んで、降りた駅は「落合南長崎駅」。フツー降りないよな、こんなトコ。

 ちょうど「目白通り」が新道と旧道に分岐するところ、新青梅街道と交差する位置にあります。いつもクルマでは爆走してピューっと通り過ぎてしまうところなので、外に上がると「こんなだったけ?」という感覚に捉われます。駅の周辺も新しいテナントビルが建ち、景観はワタシの知るものとまったく違ったモノになっていました。

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 駅を降りたら案内表示に「トキワ荘のヒーローたち」という碑が立ってる公園があるという。「トキワ荘」と云えば、手塚治虫先生とその弟子たちの梁山泊としてあまりにも有名なスポット。「あー、ココがそうなのね」というわけで元来の予定にはまったくありませんでしたが、所縁の地を訪ねる旅に一部変更(いつもこう:笑)するコトに急遽いたしました。

 良く分からないながら、ぶらぶらキョロキョロと歩いていると、見知らぬバーサンがどこからともなくあらわれて、「ドコかお探しですかぁー」とヨメに話しかけております。「あのー、南長崎花咲公園っていうのにイキたいんですけどぉー」「あぁ、それならね・・・」といった調子で丁寧に教えてくれたので、こちらも深々とアタマを下げて先を急ぎます。

 このあたりは「昭和の香りがそのまんま冷凍保存」されているようなごくごく普通の住宅街ですから、あたりを伺う怪しげな夫婦と映ったのかもしれませんね(笑)。しかしながら、こういったシチュエーションもきっと多かろうと思います。おそらく全国から聖地巡礼の旅というコトで当地を訪れる方々は多いでしょうから。

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 で、そのモニュメントがこちら。結構大きくて精巧なトキワ荘のオブジェが頭上を頂きます。

 実際、ワタシはマンガ家さんのことはあまり詳しく知りませんし、子供の頃にもあまり読んではいなかった(ホントなんですよ!)もので、マンガに関しては「一般教養レベル」の知識しか持ち合わせておりません。

 ところが、全国を旅する過程で、東京都青梅市にある「青梅赤塚不二夫会館」や、兵庫県宝塚市の「宝塚市立手塚治虫記念館(4回訪問:2回入場)」、宮城県石巻市の「石ノ森萬画館(2回入場)」と同県登米市の「石ノ森章太郎ふるさと記念館」、世田谷区にある「財団法人長谷川町子美術館」等などの著名マンガ家を顕彰する施設をついつい訪れてしまうコマったクセが治りません(コレはどー見ても、もはやマンガオタクの所業だよね:笑)。あー、この鈴木伸一さん(オバQに出てくるコイケさんのモデルだと云われている元マンガ家)が館長を務める「杉並アニメーションミュージアム」にも何度も行ったっけな。

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 みごとな「トキワ荘」のオブジェを各方向から撮影してみました。

 玄関の横に停めてあるラビットスクーターは、当時トキワ荘に居住こそしていなかったものの常連「通い組」であったという「つのだじろう(うしろの百太郎、空手バカ一代)」先生がいつもこうして駐車してたのを再現したモノだそうです。こういったところの芸の細やかさがサービス精神というものですね。

 それにしても、結構部屋の数が多い大型物件だったんですね、このトキワ荘。イメージしていたものよりはるかにリッパ。窓の数を数えると相当ありそう。

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 そんなギモンに答える如くに二階の見取り図が。

 はやり現在ならば「大規模なワンルームマンション」といった感じですね。

 ムカシは3畳が普通、4畳半はちょっとしたぜいたく、「ろくじょーま」ともなればアコガレであったコトでしょう。現在、普段のワタシは夫婦で8畳一間のアパート暮しですが、それなりに結構楽しんで生活しておりますよ。巨匠たちでもこのつましい暮しぶりであったコトを思えば有難いコトです。

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 左の写真の絵中では「どなたがどなた」かがお分かりになりますかね(わかるヒトは、そーとートシ&マニアあるね:笑)。鈴木伸一さんの絵だと思いますが、自画像(一番左のカメラマン役)はほんとに、まんまコイケさんです。

 「所縁の地マップ」が立ってましたので、概略をアタマに叩きこんで、これから商店街巡りをしてみるコトといたしましょう。

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 ・・・って、もう、商店街自体が「昭和」そのものだもんな。

 こんな、地下鉄で15分ほどのところに「鉱脈」を発見した思いです。

 キョロキョロしながら、見るもの見るモノ写真におさめずにはいられません。結構そのまま営業している(動態保存:笑)というのが見てとれるのも嬉しいばかりです。残念ながら日曜日のためかそのほとんどはシャッターを降ろしておりましたが。この写真の「○○マーケット」、間口に対する奥行きの深さがいかにも当時っぽくて特にタマりませんね。

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 そろそろノドが渇いたなあーと、いうところで酒屋さんを発見。

 寺田ヒロオ先生がその製法を考案されたという、焼酎とソーダーをブレンドして作る「チューダーあめ」というのと「チューハイ」を同時に手に入れました。

 固体と液体のガソリン(チューハイのことよ:笑)を補給しながら、なおも散策を続けます。

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 数々のマンガの巨匠が修業時代のハナシを書くに及んで必ず登場させるという、中華料理屋さんがココのお店だそうです。

 トキワ荘では、ここのラーメンが引越しそば替わりであったそう。いまや、立派なビルに変貌してしまいましたが、往時は味のある建物であったのでしょう。ある意味有名店なので、お客さんがたくさん来たものと思われます。時間が中途半端だったので伝説のラーメンを御相伴に預かるコトができませんでしたが。

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 さあ、左の写真ですが・・・ここ、いったいどこ?

 答え:トキワ荘の跡地であります。全然普通の会社の社屋になってますけど、オタクの人々が訪れるので近隣の人々はスッカリ慣れている様子です。もっとも、晴れた日曜の午前中から、こんな地味なところに喜んで来てるのはワタシたちだけですけどね(笑)。 

 一方、路地の向かいの街並みが右の写真。いまだ往時の雰囲気を残していると思われます。路地の先は味わい深い昭和の風景が続いていきます。

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 まるで、「三丁目の夕日」のセットであるかのような街並みがごくごく普通にあるのがこのあたりのスゴいところ。

 あー、朽ちかけた配電盤、何と云ういい感じのダシの出方(笑)よ。残念ながら現在は営業をしていない元文房具屋さんの脇を入ると、昭和タイムスリップは頂点に達します。右の写真、元はいったい何の建物だったんでしょうね。看板の残骸、脇に並ぶ掲示板の群れ・・・。

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 その玄関部分をクローズアップすると、懐かしい「玄関バッチ」の数々が見受けられます。

なんか旧い家に行くとこういったモノがやたらと貼ってあったんですよね。旧車にもあるでしょ、カッチョいい「エンブレム」の数々が。水道、電話、電気、N○K、靖国神社、日本赤十字会員・・・。

 

20120326452012032646_2 残念ながら、ペンキで塗りこめてあったり、風化したりしているので、拡大しても読みとるコトが出来ません。でも、どこかに残してほしいなこういう空気感は(江戸東京たてもの園とか)。街のそこかしこに「昭和」は香ります。

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 うぉー、「出たな?ショッカーの改造人間!(藤岡弘。の声で:笑)」。なんで、フツーにこんなクルマがガレージに置いてあるのでしょう。

 スズキフロンテのおそらくは1972年製あたりのモノ(音出ます、気を付けて)が何事も無かったかのように、鎮座しているのには、驚きを通り越してアキレました(笑)。全然マニアのものでは無いと思われます。現在のおぢーさんがまだ若い頃に買って、そのままずぅーっと持ってて、今でもそのまま持ってる(笑)。ただひたすらにフツー。だからこそスゴいのであります。もう一度「なぞの掲示板スペースを撮影して」いいかげんに次行こう。

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 次は赤塚不二夫先生が、そのムカシ、作業場(スタジオ)として借りていたという謂われのある「紫雲荘」というアパート。

 現存している当荘は、現在でも本当にマンガ家を志す若者のために開放(紫雲荘・活用プロジェクト)されているようです。この空気感も大器を熟成するには必要な空間でありましょう。ラーメン喰いながら、ね。

 追記(平成24年3月27日):当コメント欄にて「しいなまちお・K」さんよりご指摘&訂正依頼がありましたので、上記のように訂正させて頂きました。なにせ門外漢のブログなのでお許しください。トキワ荘プロジェクトは別のNPOだそうです。ご迷惑をお掛けいたしました。いずれにいたしましても、当ブログがご関係者の目にとまるとは嬉しい誤算(笑)でした。コメントを寄せて頂き有難うございました。

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 その紫雲荘の真向かいにある駐車場を跨ぐと、今どき珍しい「未舗装」の空間が出現いたします。路地の脇には「カラオケスナック」などが立ち並び、とっても昭和でイイ感じ。

 なんか向こうに看板が見えるのでとりあえず行ってみるコトにいたしましょう。

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 ・・・「子育地蔵尊」というところでした。ウチには子供がいないけど、とりあえず「みんな元気に・・・」とお参りしました。

 そのスグ横に聳え立つ「カベ」にいたく感銘を受けるワタシ(アタマがへん:笑)。この風格は一朝一夕には醸し出せません。そう思いません?(思いません→皆さんのお答え:泣笑)

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 あー、「キンギョ屋」さん。こんな看板が今どき見られるとは。

 

 駅の案内看板をチラっと見ただけで、南長崎界隈を探検するコトになりましたが、有意義で濃密な2時間でした。後髪を引かれつつも次に行かなきゃね。

 コレ、まだまだ続くんだけど、いい(笑)? それでは、また明日。