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カテゴリー「懐かしネタ」の87件の記事

皆さんとともに童心や青春時代に帰るネタ集。分野は多彩。

2013年1月22日 (火)

”マッチボックス”知ってるかい(その8)

 まー、毎日毎日飽きずに寒い日々が続いております東京練馬ですが、寒いのもナンなんですが、先週の大雪にはホントまいりましたねー(泣)。この一帯、いまだ根雪がとけ切らない状態でありましたのに、昨夜の予報は”雪かも・・・”であったので、今朝起きておそるおそる窓の外を見ますと「あっ、雨だ(ホッ・・・)」。とりあえずは胸を撫でおろした次第。

 ところで長い余談です。昨日の「練馬のH」さんからのコメントに「昔の記憶を掘り起こすという作業は、脳を再活性化させるような働きでも在るのかな?」とありましたが、ワタシ、近年周囲のちょっとボ○掛かった「ぢぢばば」近親者さんたちと”折衝”しなければならない機会が数多くありますので、そのような中、気が付いたのは、「ムカシ△△って会社に○○さんって居たよねー」など、故郷のローカルな地名や、社名、人名を織り交ぜたハナシにはミョーに食い付きが良い半面、今現在の問題点の解決に関するハナシ(”このクスリは、こういう風に飲むんだよ”とか”何かあった時はこうしてね”みたいな)となりますと「ピーーーーー」という感じで脳波が停止(笑)して会話が続きません。”ムカシ話”と”実践的な今現在のハナシ”は「9:1」のブレンド率くらいでないとハナシが一向に先に進みませんから本当にコマってしまいます。この人こそは論理的なハナシを受け付けてくれるだろう、と、こちらが勝手に期待しているヒトであればあるほど、「えー?」と云う反応になりますから、一層困惑いたします。

 テレビなどで、老人介護施設の取材番組などを見ると、「♪ちーちーぱっぱー、ちーぱっぱー」的な童謡をミンナして合唱している様なシーンがたびたび出てきますが、コレは最大公約数的な同時代体験(しかもツライ事では無くて、楽しかったコト)の再共有を目指すコトにより、なんというかこう、記憶のフックをムリヤリにでも探っているように思えます。

 このハナシに関連して、もう一つ。ワタシたちの年代から見ますと「老人」と云うのは、なんとなく70才以上を一絡げにしてしまいがちですし、実際、現実の介護の現場では多くの場合そうせざるを得ないワケなんですが、当の70才台の方々から云わせますと、「90や100の爺と一緒くたに介護されるのはイヤだ」というコトになります。このハナシをワタシ自身に引き当てて考えれば、現在70代、80代の方々とハナシを合わせなきゃならないと云うコトになるワケで、こりゃ確かに無理があるわいな。

 ここのところ、このブログのコメント欄ですら、ほんの2~3年の年齢差によって、かくも「覚えていること(思い出の中の出来事やモノ、テレビ番組)」に差があるのだなぁーと云うコトが時に話題となりますので、御自身の老後のコトを考えれば、少なくとも「プラスマイナス20才」くらいの方々の話題にはしっかりと付いていける様に、旧い出来事も、新しい出来事もすべからく消化吸収出来る脳みそ造りに日々ハゲまなきゃイケませんね。

 ひょっとすると心身ともに若さを保つには、この新旧のバランス感覚を維持し続けるのが大事なのかも知れません。ワタシも興味をもって書いたり出来るのは、こういった懐かしネタばかりなんですが、余暇にやってるコトはこのブログ書き(半分シゴトですが:笑泣)とネット徘徊だったりするので、結構”電脳生活者”。だから、スッカリ地上波テレビは見なくなったけれど、「A○B」だって、「モ○クロ」だって知っている(笑)モンね。

201301180120130118022013011803201301180420130118052013011806 あー、そんなワケで、一部読者の脳髄を刺激する(笑)このシリーズもとりあえず今日をもちまして最終回とさせて頂きますが、ここで久しぶりにイタ車イッてみましょう。「マッチボックスNo.56 フィアット1500」です。

 先日もそんなハナシが出ておりましたが、イタリア車は何の変哲も無いボクシーなセダンであっても、やはり何かがちょっと違いますよね。

 おそらくムカシのイタリア本国には無数に走り回っていた車種なのだと思いますが、日本ではまずお目に掛かる機会が無いと云うのも、「何の変哲も無いイタリア車」ゆえのコトでありましょう。

 モデルの方は、屋根に荷物を山と積んだ「バカンスでGo、Go!(笑)」仕様となっておりまして、今となってはなかなか楽しませてくれるモノではありますが、コドモにゃ理解出来るハズも無いので、屋根の荷物部分に”歯型”の付いた(何とか噛みちぎれないモノかと:笑)モノが今も全世界に存在するのではないかと容易に想像出来るのであります。いかにもシックスティーズなパステルトーンもこのクルマにはよくお似合いです。

2013011807201301180820130118092013011810 続きましては「マッチボックスNo.45 フォードコルセア」です。

 コレもノーギミックですが、ルーフに乗せたボートが楽しい湖畔でのバカンスを連想させるミニカーです。

 実際に現車を見ますと結構重量感のあるフォルムで、堂々とした佇まいが魅力的なモノです。

 ムカシの日本でも都心の官庁街などでは、外交官ナンバーを付けた同車を目にするコトがありました。コドモのワタシは都電の車窓より、このクルマを見掛けると「スバルだ!」と思っておりました。 コドモの頃は、このミニカーを見て「スバルff-1」に似てると思ってたんですね(”山田模型製”のプラモも持ってたので、当時御贔屓だったのでしょう:笑)。ああ、昨日のワーゲンカブト虫も、当然「スバルのでかいの」と思ってました。

2013011811201301181220130118132013011814 お次は「マッチボックスNo.21 コマーボトルフロート」です。

 このミニカーはコドモのころに遊んだ思い出のあるモノではありません。しっかりオトナになってから、専門店のショーケースで見て、思わず”衝動買い”してしまったモノです。

 なんと申しましょうか、1950年代~60年代のエッセンスが、その形状や、色彩感覚からあふれ出ている様に思われて、一目ぼれしてしまったのです。

 もっとも、”コマー・バン”の実車なんて見たコトもありませんが、なにか郷愁を感じるモデルなんですよねー。ワタシの世代より、もう少し上の世代の方々には、「ロバのパン屋」に代表される宣伝販売車と云うのが馴染み深いモノであったと思われますが、なぜか、そういった空気感までが伝ってまいります。搭載している物品が”瓶詰め牛乳”なのに、冷蔵しなくてもよいのかという素朴かつ重大なギモンも湧きますが、彼の地では、きっと涼しい気候なのでしょう(笑)。

 はい、コレで”マッチボックス”ねたは、一件落着です。それじゃー、また明日!

2013年1月21日 (月)

”マッチボックス”知ってるかい(その7)

 ほいほい、こんばんは。まさに「鬼の霍乱(笑)」、ここ数年風邪をひいたコトが無かったんですけどね、一昨日の夜に罹りまして、昨日一日ウナって寝てたら、今朝には軽快いたしました。あー、日曜日で良かった、良かった。コレでも神経質過ぎるくらいに”うがい””手洗い””消毒”と頑張ってたんですけどねぇー、まっ、ダメな時はダメなのでしょう。閲覧者の皆様、くれぐれも御自愛ください。

 そのような中、昨日も皆様より暖かいコメントの数々を賜りました。ひとこと、ひとことが本当に心に染み入る様で、頑固な風邪も一日でぶっ飛ぶ原動力となりました。あらためまして感謝いたします。

 と云うワケで、今日もいつも通りに張り切ってイッてみましょうね。またまた旧いミニカーのおハナシ。今日は”特装車”篇。

201301170120130117022013011703201301170420130117052013011706 まずはじめは「マッチボックスNo.54 S&Sキャデラックアンビュランス」であります。

 あ、コレはウチに来たマッチボックスの中では三台目のヤツですね。

 特にコレと云ったギミックも無い特装車モデルですが、コドモ心にも「アチラのきゅぅきゅーぅしゃはハイカラどすなぁー(舞妓さん風に読んでください:笑)」と感心するほどカッチョいいと思っておりました。

 でもコレ、よく考えると、”キャデラック”なんですよね。きっと現車は、かなーりドデカイ物だと思われますので日本の道路事情にはマッチしないコトでしょう。

 ベンツ300SEとオペルディプロマットがカーチェイスすると、結局最後はいつもディプロマットが崖下に転落すると云うのがお約束(なんでぢゃー:笑泣)のストーリー展開となるのですが、そんな時はコイツが「ぱ~ぷ~、ぱ~ぷ~」と駆けつけて人命救助に励むと云った役回りのミニカーでした。あらためて現在の目で見ると、ラップアラウンドフロントウインドーやリアエンドのビミョーなテールフィン造形など古色蒼然たる雰囲気で、なかなかいい味が出ております。フロントグリルの複雑さはまさにキャデラックのソレですよね。

201301170720130117082013011709201301171020130117112013011712 続きましては「マッチボックスNo.59 ファイヤーチーフカー」です。調査しましたところ、同時期の品番55は同じ車種のポリスカーだった様です。

 このモデルの裏板の彫刻を見ますと「フォードギャラクシー」となっておりますね。

 なんだか、No.刻印部分の周囲が不自然に肉盛りしてあって、金型(鋳型)を”入れ子”にして、同型裏板シャーシ部材の使い回しをしている形跡があるので、ギャラクシーのノーマル仕様が別番であるのかなと思い調べてみましたが、残念ながら普段使いのギャラクシーは存在しなかった模様です。単に前述のポリスカーとの使い回しに留まっていたのでしょう。

 大体、この”ファイヤーチーフカー”と云うカテゴリーがコドモには今ひとつピンと来なかった様に思います。日本語に訳せば”災害現場指揮者搭乗車”と云ったモノなのでしょうけれど。やっぱ、派手なハシゴ車や化学消防車なんかが特装車ミニカーの世界では”花”ですよね。

201301171320130117142013011715201301171620130117172013011718 本日は丸っこいのでシメ。「マッチボックスNo.15 フォルクスワーゲン1500サルーン」と称するクルマ。

 モンテカルロラリー出場車を模したプレートが付いているのが面白いところです。

 リアウインドーの形状やテールランプの大きさ、後部エンジンフードにルーバーが入っていないことから、1960年代半ばの車型をモデル化したものと思われます。

 タイプⅠVWビートルの中でも1500ccは当時の最強チューン(笑)。坂道も一生懸命登ります。

 意外に思うかも知れませんが、ワタシ、若い頃”ビートル乗り”もやってた(3台乗った)モンで、このモデルを見ると、懐かしくもホッコリした心持ちになります。

 マッチボックスにしては珍しく(失礼!)、現在の目で見ても的確なフォルムで、しげしげと見飽きるコトがありません。「ぱた・ぱた・ぱた・・・」と独特の排気音が、いまにも聞えてくる様です。

 それじゃー、また明日!

2013年1月18日 (金)

コドモの頃の懐かしモノを広告やテレビCMで見る(昨日の続き:笑)

 はい、こんばんは!・・・ヒィー!サムいよぅ、がたがたがた。最高気温5℃。オモテでマセラティギブリの内装バラシをヤッてたら、カラダがバキンバキンになりました。と云うワケで、今日は”ちょっと手抜き(笑泣)”でお送りいたします。

20130118022013011801_2「女性は私のことを“貧弱な坊や”と馬鹿にした」(右上)
「私はブルワーカーを始めることにした」(右下)
「効果は短期間で現れ、満足できるものであった」(左上)
「今ではだれでもが私を立派なたくましい男性としてみてくれる」 (左下)・・・あー、懐かし、あー、懐かし(笑)。

 ワタシが昨日のコメント欄にて「練馬のH」さんへのアンサーとして書いた”ブルワーカーの広告マンガ”と云うのが、コレ。いや、コレの現物を中学生当時に持ってたヤツがいて、三か月本気でやってたら、ギスギスの男に腹筋が付いた。

 写真で見るだけだといっけんくだらなそう(失礼)なんだけど、実際に触って動かしてみると、結構バネが強ーいので、「大リーグボール養成ギプス世代」には、コイツは効きそうだぁー、と思わせるに充分な商品。これが”週刊少年マガジン”あたりの後ろの方のページに載ってたりするモンだから、飛雄馬の活躍に感涙したあとに、この広告がチラチラ見えたりすると、つい間違えて”オーダー”してしまう逸品。

2013011803_22013011804_4

 続いてコチラが”中山式快癒器”最初のモデルはものすごく立派なケースに入っていたのですね。

 最近のモノをネットで見ましたら、オール樹脂製でスッカリ安っぽい雰囲気になっちゃって、全盛期のオーラがありませんのが残念であります。

 ワタシの家にあるヤツは70年代中頃に我が親父がゴルフコンペの賞品か何かで貰ってきたモノ。なんか、”ダッサイ”ボール箱に入っていて、その当時流行りの”ナウ(笑)な感覚”から見ると、戦後まもなくのデザインそのままなのではないか、と思わせるシロモノでした。押入れの中に直行して、しばらくの間は惰眠を貪らせていたのですが、ワタシが中学生の時にコシをイタめ(そん時からずーぅっとナンですから腰痛持ちの歴史は:泣笑)、「たしか、押し入れにあったよな、コレ」とばかりに発掘。爾来30余年、いまだに手元で活躍しております。「たこちゃん夫婦独特のキャノンボールラン自動車旅行」の際にも必ず持って行き、運転しながらコシのあたりに置いて、気持ち良がりながら(笑)走行していたりするのです。コブの部分が”挽きモノ(旋盤で切削して製造したモノ)”になっており、非常にコストと手間が掛かっているのが分かります。東京駅で八重洲口から外に出ますと、目の前にこの会社がありますよね。

20130118062013011807_3

 昨日、ワタシが拾ったレシーブを「松戸のS」先生がトスしてくれて、「ひこうき班長」さんがスパイク決めてくれました。

 ”ミーバ”でしたね。やっぱ、トミー製。コレたぶん当時我が家にもありました。友達の家で見せてもらって、マンガ週刊誌などを写し取る芸に感動し、「ちょーだい?チョーダイ!」とクレクレタコラと化したワタシに仕方無く”おふる”で真っ黒になり果てたブツをくれました(そいつは新品も持ってたでやんの)。

 この手のモノには類似品が付きもの。「あ・みーば」ですからね(笑)。パチモン屋さんは、シャレが効いてるよな。駄菓子屋で売ってたり、ガチャガチャで出したりするモンなんだろうと思います。

2013011805 ”バンバンボール”はワタシの弟世代のモノ。当時のコマーシャルは「Ryo」さんがコメントされていました様に”田辺昭知とザ・スパイダース”の「バンバンバン」の替え歌(歌うはムッシュかまやつ御大:♪バンバンボーォルでバンバンバンバーン)であったと記憶しているのですが、テレビCMは見つけられなかったのよねー(泣)。「まおぴー」さんが仰るように、直んねんだ、ゴムひもが切れると。ワタシも弟に乞われて修理をしようとチャレンジしましたケドね。

・・・以下CM、すべて音出ますから御注意を。

モーラ(マスダヤ):コレ見ておもちゃ屋に直行した当時のワタシ。買ってビックリ、毛虫にテグスが付いてるダケ(笑泣)。

スタイリー<類似品に困ってるオジサン編>:珍しいキャンペーンCMの方。長ゼリフに御注目!

スライム<みみず仕様:笑>(ツクダオリジナル):初代のプレーンタイプ(緑のヤツ)は、すぐ買った。シリーズ化されるにつれ、だんだん”グロさ”を増していったおもちゃ。

地球ゴマ(タイガー商会)モノクロ版:正規品。ワタシも”パチもん”しか持ってなかった。

地球ゴマ(タイガー商会)カラー版:コレも正規品。夕方のアニメ再放送枠でよく流れてた。

ゲイラカイト:ああ、コレは”東京12チャンネル”でよくやってたなぁー。懐かし。

シーモンキー(ツクダオリジナル):コレはメジャーメーカー品だけど、我々世代は、通販のアヤシゲ広告(マツミ商会とかの:笑→ロケット型ゲルマニュームラジオとか、”歯を白くするドイツから来たナントカ”とかと一緒に載ってる)で買うのが御約束なモノでした。ブライン・シュリンプって云うのが本名らしいです。

ラッセルヨーヨー(コカコーラ)→バンバンボールの代わり(泣)に。

 今日は”花金”ですから、ごゆっくりお楽しみくださいね。それじゃー、また明日!

2013年1月17日 (木)

たかが、コマとは云うけれど・・・

 今週、東京に降り積もった雪は、スッカリ各所で根雪化してしまい、まだ、道路上や歩道には、朝晩の最低気温時ですとアイスバーンになりそうな部分が多く残っております。ワタシなども、”トシあるね”のために足腰が弱っているせいか、いつもは3分で歩けるところが10分掛かる様なありさまです。クルマを運転する皆さんも油断は禁物、ここはアセらずに匍匐前進で(でも、ホントに歩道を這ってたら、<色々な種類の>救急車呼ばれそうだけど:笑)まいりましょうね。

 さてさて、本日は、もう正月気分もスッキリと抜け掛けたところで今更ナンなんですが、ワタシがここ数年の間、気になって仕方が無かった、風変わりな「コマ」のハナシでもしてみようと思っております。

 コレはワタシが小学校の1年生から2年生になる頃だったと薄っすら記憶しているのですが、まぁ、そのスジの懐かし物フリークにはつとに知られた”アメリカンクラッカー(カチカチ)”という玩具が本邦を席巻した直後か同時くらいに、「ソレなら、コレもイッてみよー!」とばかりに(たぶん)アメリカからヤッてきたのが・・・

Mattel_hottop ・・・コレなんですけどね、御同輩の皆さん、ご存知ありませんでしょうか。実は二年くらい前から、このコマがヒジョーに懐かしく思い出されて、色々とネット検索を掛けては情報を得ようと試みていたのですが、なかなか当該コマの実態に迫るコトが叶わないでいたのです。

 ワタシが当時、どーしてコレのひとつを持っていたのか、その来歴はスッカリ忘れちゃっておりますが、当時のワタシの消費慣習(月に一回100円もらって、100円プラモを買って、ソレでおしまい:笑)から考えますと、おこずかいを以って自力で購入したとは考え難いのだよなー。何でこんなの持ってたんダロ。

 おそらくはテレビCMがジャンジャン流され、当時ワタシが通いつめていた練馬区春日町の「丸興ショッピングセンター」内玩具店(”富久屋”と云う屋号の、自転車屋さんを本業とするお店だった)でも、イチ押しで売っていたのに違いありません。で、なければ、プラモ以外のおもちゃを買うコトは考えられない時分でしたから。誕生日プレゼントにネダったのかも知れませんね。

 かつて所有していたのは、このシリーズの中でも頭部回転体部分の上半身がブルーで下の半分はイエロー(逆だったかも)、形状は”丸型”のモノだったと記憶しており、製造メーカーは、間違いなく”マテル”であったと強く信じておりました。買うときに散々色カタチをドレにしようか何時間も悩んでようやく決めたという記憶も、なぜか鮮明に。

 コマのくせに(笑)結構値段が高かった様にも思いますが、300円~500円くらいだったかなぁー。コイツは基本的に”様々な曲芸をする”コマ。伝統的なベーゴマや、近年のコドモに流行った”ベイブレード”などの様に誰かとコマ同士を闘わせる「バトル系モノ」ではありませんでした。しかも、当時の(今もあるらしいケド)本邦には、曲芸ゴマと云えば「地球ゴマ」と云う強力なライバル商品(コレはオトコの子がいる家にはたいがいあった)も存在したので、なかなかに手強い市場性。

 そんなワケで、ワタシの周囲にコレ持ってるヤツがぜんぜんいなかったので、誰か友達とともに遊んだ記憶の方はぜんぜん無かったよな。中学生の頃に、友達になったヤツの家に上がりこんで「何か、面白いモンないのー?」なんて失礼ブッこきながら、おもちゃ箱をゴソゴソとヤッてたら、上の画像左上部の「赤/黄:丸型タイプ」が出てきて、「オレ以外にも、持ってたヤツがこんなところにいたヨー」と感嘆の声をアゲたところ、相手も同様の感慨を口にして「懐かしー!!」とか云いつつ、ミョーな連帯感すら生まれましたから、当時の様々なプロモーションの甲斐も無く、やっぱり日本市場には根付いてなかったみたいです。

 コレを書くにあたって、試みに”ヤ○オク”の検索窓に「マテル ホットトップ」ってイレてみましたが、一個も出てまいりません。もしかして、実は非常にレアなのか(あったらあったで安そうだけど:笑)?

 回し方は、頭部回転体部分を、その頭頂部からボールを握るように掴み、接地軸となる円錐形の軟質樹脂部分を床に何度もコスりつけて回転を増していくと云う”フリクション動力”に準拠したモノですが、長時間の安定した回転走行のためには、ブリキのクルマ玩具用の”はずみ車機構”よりも精度が一層要求されていたコトでしょう。

 冒頭には”アメリカからヤッてきた”と書きましたけど、意外や日本の下町職人製だったのかも知れませんね。コマ内部の機構部はだいたい真芯になるように設計されているんだろうけど、なんとかソレが見てみたくて、その後何度も分解にチャレンジしました(高校生の頃まで持ってた:笑)が、コレすんごく丈夫で、何やってもコワれてくれなかったんです。まさに良心的な玩具のカガミと云えましょう。

 ヒモや専用射出具などが一切必要無いので、初めてニギったダレでもが、とりあえず上手に回すコトが出来ると云うところがいかにもアメリカンで、お気楽な感覚です。一方で”技術を磨いて勝負”すると云った、ベーゴマ的向上心(いかにも日本的な:笑)は生まれるスベも無く、遊びとしての深みに欠けるのがアキる原因のひとつであるように思います。でも、”幾ら飽きても壊れない”から、何年経ってもおもちゃ箱の隅には必ず居る。で、時々思い出した様に取り出してみては、おそるおそる回してみる。そして必ず元気に回る。

 コレだけ色々な想いを持ち続けた「マテルの曲芸ゴマ」、肝心の商品名の方がなかなか出てこなかったんで気持ち悪かったんですよねー、アレは”夢”だったのか、と。ずーっと、「マテルの○○スピン」みたいな名前だと思ってググッておりましたので、分からなかったのですね。「マテル ホットトップ」って云うんだー、コレ。ベンキョーになりました(画像引用リンク先の方には御礼申しあげます。貴重な資料を有難うございました。このリンク先サイトの方がよっぽどワタシにとっては面白いかも:笑泣)。

 ここのところの”マッチボックスねた”を書くために、対抗馬のホットホイール事情を調べるのに「マテル ホットホイール」とかイレて検索してたら、「マテル ホットトップ」の方も”ついでに”引っかかってきたと云う次第。こういった、「なんだか、ずーっと無意識下に手元にあったモノ」って、いざ無くなってみると無性に恋しくなったりするものですね。現在の、身の回りのヒトやモノも大事にしたいもんです。皆さんにもそんなコトってありませんか。・・・あー、スッキリした。

 それじゃー、また明日!

2013年1月16日 (水)

”マッチボックス”知ってるかい(その6)

 はい、こんばんは!ここのところ、三連休やら、東京では珍しい、時ならぬ大雪やらで、作業段取りの方もグチャグチャ(笑泣)になっておりましたが、ようやく、今日から一気にマクる体勢に入っております。

20130115012013011502201301150320130115042013011505201301150620130115072013011508 懐かしいミニカーネタは、まだ続いておりまして、本日は”なんだか四角いの”ばっかり特集。

 まずは「マッチボックスNo.31リンカーンコンチネンタル」であります。云うまでもなく米国フォードの最高級車。

 威風堂々のアメリカ最高級車も、パステルカラー仕立てでキュートに纏められております。

 どでかいトランクがカパッと開くアクションは、”ホテルのボーイさんごっこ”をするためでしょうか。コレで4枚のドアが開くギミックでも付いてたら、歴史に残る名ミニカーになってたコトでしょう。

 だけどやっぱり、黒塗りで、クロームメッキがビシバシ光ってないと、今ひとつ何のクルマだか分かりにくいですね。

 トミカ外国車シリーズの初期番手には、キャデラックフリートウッドブローアムがありますので、二台を並べて覇を競わせると云うのも一興かも知れません。

 ああ、”四角いクルマ”と云えば、先だっての土曜日、ワタシが出張で不在中に「ひこうき班長」さんが、御来店くださり、「ミニチャンプス1/43 マセラティキャラミ」を置いていったそうです。何もお構い出来ずに申し訳ありませんでした。やっぱキャラミはカッチョいいね(笑)。同じ四角でもイタリアンはどーしてこう、違うんだろーなぁー。

201301150920130115102013011511201301151220130115132013011514 続いては「マッチボックスNo.53フォードゾディアック」です。ワタシもこの間、コレを久しぶりに見た時は「モスクビッチ(旧ソ連のクルマ)なんて持ってたかなぁー」と思ったくらいですから。英国製なのに、東欧テイストが満点です。

 はっきり申しあげて、本邦では相当のカーマニアでも、その車名を聞いて「ああ、アレね」と分かるヒトは少ないクルマだと思います。

 ミニカーのサイズで見ると、いっけん何の変哲も無い、面白みに欠けるファミリーカー然としたクルマですが、このゾディアックMkⅣ(だと思う)、実物は当時英国フォードのフラッグシップモデルだから結構それなりにデカい。

 仔細に良く見ると、ロングノーズショートデッキのサイド、二階建てのフロントマスク、特異なテールランプ造形などなど、結構引っ掛かり感の残るヘンなクルマです。私見ですが、側面の感じは初代ス○ルレオーネにパクられてるっぽいですネ。知られざるカオス車という感じでしょうか。

 モデルの方はボンネットを開けると、スペアタイヤまで別パーツで搭載され、素晴らしく造りこまれたV6エンジンが姿を現します。1960年代当時は日本でも姿を見るコトが出来たんだろうケド、コレをわざわざ好んで買った日本人は(現車もミニカーも)極々少数だったのではないかと想像しています。

201301151520130115162013011517201301151820130115192013011520 続いては「マッチボックスNo.25フォードコルチナ」です。

 コレは、どーせモデル化するなら、アイボリーホワイト塗色にブリティッシュグリーンのサイドストライプをイレて、「コルチナ・ロータスMkⅡ」仕立てにしてくれれば良かったのになー。

 まあ、英国のコロナか、カリーナみたいなクルマですから、ワタシなどには全然ササリません(お好きな方にはすみません!)。

 現在では「コーティナ」って云うのかな。

 モデルの方からも、”何の変哲も無さ”溢れる、引っ掛かりの無さが滲み出てしまっております。せめて塗色がもうちょっと何とかなっていれば良かったのにな。

 ”GT40”を除いた、英国フォード車は、ワタシちょっと苦手かも。その分、当時のロータスなんかは大好きなんですけどね(笑)。あ、でも初代カプリなんかは、今現車を目の前にするとカッチョいいと思うのかも知れません。

20130115212013011522 本日のおまけ。ガソリンスタンドアクセサリーセットに入っていた”リフト”にフェラーリベルリネッタを載せてみました(”ダメ男夜会”時の、世田谷のYさんの助言に基づく:笑)。

 そして”英国”の誇る大型輸送ジェット機のコックピット(笑)。・・・もっとも、物語の設定では、コノ御家族は「米国人の富豪が南洋の無人島を買い取って基地にしてる」というコトになってます。でも、エンジンは”ホーカーシドレー(英国)製”らしいです。細かいところにはミョーにコダわっております、英国のクリエーターは。写真のパイロットが「バージル・トレーシーさん」であるコトは論を待ちませんね(笑)。今度、CS放送でまた全話を流してくれるみたいです。未見の方は、この機会にハマってくださいね。

 それじゃー、また明日!

2013年1月15日 (火)

”マッチボックス”知ってるかい(その5)

 あー、本日は皆さんの御想像通りに朝から雪掻きばかり(泣)。本来なら昨日までの世の中は三連休で、昨日はそのラストデーだったのですね。皆さんもいきなり連休明けの朝の通勤にはご苦労されたコトと拝察いたします。ワタシも土曜日の朝から目まぐるしく動いていたので、ちょっとアタマがボーっとしておりますが、この”ド根性”ブログをお休みするワケにはまいりませんので、本日も懐かしいところでイッてみましょう。

20130114012013011402201301140320130114042013011405201301140620130114072013011408 今日のはじめはスペシャリティーカーから。まずは「マッチボックスNo.8ムスタング」であります。

 現在で云うところの「初代フォード”ま”スタング」ですね。

 このモデルも幼少時に散々遊び倒した、思い出多きクルマです。”マッチボックス”的にも当時の意欲作であったらしく、なんと前輪操舵機構と云うあんまり有難くない新機軸を取り入れております。

 正月の”ダメ男大会夜の部”の時にも、参加者各位が一番盛り上がったのが、このギミックでした。「意味無ぇー!」「左サイドにレバー穴が開いているのがイヤ!」「でも、超かっけぇー!!」「25,000円だけど、買う?」「あっ、いやちょっと・・・でも欲しい!」等々心温まるやりとり(笑)が繰り広げられておりました。ちなみに実際の国際的現況プレミア流通価格は”ミントボックス(箱付き完全品)”であっても、7000円からせいぜい1万円程度だと思います。

 当時のワタシにとっては、「”ホットホイール”のレール上を如何にカッチョ良く走るか」と云うのが、最大テーマでありましたので、コイツはいつも最低評価のおミソ扱い。だって、ハシんないんだもーん、勝手に前輪が曲がっちゃうから、コレ。ドアも開かないし。肝心の前輪操舵も写真でご覧の様にフルに切ってもスケールが小さすぎるので、なんだかよくわかりませんでショ。なぜかいつもカラの牛乳瓶にイレられて、”カラカラ”と振られ、拷問されていたと云う悲劇のマシンです。・・・でも、今見ると、全体的なフォルムと云い、フロントグリル周りの彫りの深いシャープなモールドといい、かなりいい線行ってるモデルだったんですね。結構カッチョいいわ、横に穴とレバーさえ無ければ(クドい:笑)。

201301140920130114102013011411201301141220130114132013011414 続いてドイツのスペシャリティー、「マッチボックスNo.27メルセデス230SL」です。

 まぁー、そもそもコドモにはこのクルマの渋さは理解出来ないでしょうけれど、小スケールミニカーとしてあれこれと省略デフォルメを受けますと、さらに一層魅力が薄れてしまっているのが残念です。本物は結構イケてるマシンなんですけどねぇー。

 ミニカーになっても、やっぱりカッチョ良かった、先日の”イソ・グリフォ”などを見ますと、当時イタリア車デザインのオブジェとしての造形力の高さには、はやり学ぶべきモノが多いのではないかと思います。フォルムだけで、もうカッチョいい。

 その一方で、往年のドイツ車のカッチョ良さはクロームのモール類やグリル、エンブレムなど”光りモノ”に相当多くの部分を頼っていたのだなと、このミニカーを眺めていて思い至りました。ベンツSL系はその後もマッチボックスで種々モデル化されています。しかしながら、誠実にフォルムを追求した製品は、この1970年代初頭あたりまでのモノに限ります。

 1970年代初頭からのマッチボックスは、新たな宿敵であるマテル社の”ホットホイール”に急追され、そしてアッと云う間に追い抜かれてしまいます。まず”ホットホイール”シリーズの各車は、アメリカンらしく何しろド派手、と云うか、お下品(笑)。ブッといタイヤとチョロQに肉迫する”キッツイ”デフォルメ、どピンク、どクローム、お下劣なデザインのステッカーや印刷を多用し無骨で頑丈な外装・・・等々の特徴がある上に、「なにせかにせ、”超”良く走る」のです。で、これは明らかに幼児~小学校低学年向けの商品群なんですが、ミニカーの主要ターゲットがそのあたりの年齢層にあると見た、マッチボックス製造元の英国レズニー社は、仕方が無いので急遽”アリモノ”のマッチボックス1~75シリーズの中から、”イケてるデザイン”の2ドアクーペ車型モデルを抽出し、当時流行のサイケ調原色塗色に塗り替え、しばらくは様子見しておりましたが、そのうちボディからハミ出るほどの極太タイヤと、さらにオゲレツなデフォルメデザイン、目がトレそーなボディ色と色付きのウインドーを纏わせた「ストリーカーズ」シリーズというのを開発。従来からの心ある”マッチボックスコレクター”がそっぽを向いてしまうほどの酷いシリーズになってしまいました。マセラティボーラやランボルギーニカウンタックが、ちょうどこの端境期のモデル化となってしまいましたので、フォルムがまぁまぁのカウンタックは、貴重な「プロトタイプLP500(”ウォルターウルフの羽根の付いたヤツ”ぢゃないよ)」のモデル化でもあるコトだし、まぁいいとして、ボーラの方はスゴイコトになっております(期待するとガックリきます:笑)。

2013011415201301141620130114172013011418 本日は、スペシャリティーとは打って変わって、ちょっと庶民的なクルマでシメ。「マッチボックスNo.64M.G.1100」です。

 庶民的、とは申しましても、一応MGを名乗ってますから、ADO16シリーズの中では”幾らかスポーティーな味付け”担当と云うコトになりましょうか。上の230SL同様、底板とフロントグリル周り・目ん玉関係が一体化された構造になってしまっているので、簡単に”モーリス化”や”バンプラ化”など、他の兄弟車がつくれなかったコトに悔いを残します。特にバンプラ版は造っておいて欲しかったなぁ。ヘソ曲がりなワタシ的には”ライレーケストレル”も好みです。

 さらに可愛そうなコトに、このモデルには後部に牽引ヒッチを持つ以外、一切のギミックがありません。その代わりといってはなんですが、ドライバーのフィギュアと”いぬ(笑)”が窓から顔を出す内装がポイントとなっています。あちこちと色を差してチューンナップすれば、いい感じのモノに持ってイケそうですが、ほんのちょっとだけプレミアが付いてるので、ワタシにその勇気はとてもありません。ジャンクなら100円で買えそうだけど(笑)。

 それじゃー、また明日!

2013年1月11日 (金)

”マッチボックス”知ってるかい(その4)

 はい、こんばんは。東京練馬でも、毎日寒い日が続いております。しかしながら、明日はもっともっと”サムーイねた”をお送りいたしますからね(笑:次回予告)。

 あー、もうイイ加減にシロ、とのお声もそろそろ届いてきそうではありますが、本日もまた、懲りずに旧いミニカーのおハナシでご機嫌を伺います(このシリーズは、あと少し断続的に続きます)。

201301110120130111022013011103201301110420130111052013011106 本日は、またまた趣向を変えて、重厚系の英国車ばかりをお届けいたしましょう。

 まずは「マッチボックスNo.44ロールスロイスファントムⅤ(ファイブ)」です。

 こういった、マッチボックスやトミカ、はたまたホットホイール(今じゃ、”ホットウィール”っつーらしいが、ワタシの世代にとってはどこまでも”ほっと・ほいーる”なのです)等々の、玩具店向け小スケールミニカーと云うのは、一応最近でこそ縮尺表示があったりいたしますが、基本的には”箱スケール”とも云うべきモノで、実車サイズの大小にはお構いなく、「あくまでも定尺の箱に入る様」設計されます。

 ご覧のファントムも、現物は悲しいくらいに小さくモールドされております。

 おそらくは、1950年代後半から60年代初頭あたりの製品だと思われますので、その時期のマッチボックス製品の箱が後のモノより一回り小さかったコトに起因すると思われます。然れども、立派にそびえるパルテノングリルや、流麗なサイドフォルムなど”アリさん(笑)”から見れば威風堂々とした偉容でありましょう。

 ところで、一昨日のコメント欄で「練馬のH」さんから、「マッチボックスという名前は、やはりマッチ箱に入るサイズのミニカーだからついた商標なんですかね」と疑問のご提示がありましたように、そもそもはマッチ箱を模した箱に入っていたと云うのが真相であります。そこらあたりのハナシをそれはもう、イヤと云う程懇切丁寧に解説してくださっているサイトを発見いたしましたので、ご覧になってみてください。そして”ミニカーコレクター道”の病膏肓的な深さにアキれてあげてください(笑)。

 

201301110720130111082013011109_2201301111020130111112013011112 続いてもロールス、「マッチボックスNo.24ロールスロイスシルバーシャドー」であります。

 廉価版とは云いましてもロールスはロールスですから、やはり押し出しの強いモノです。

 ルビーレッドの塗色も華麗で、組み合わされたマグノリア内装(あっ、まっ、単に樹脂成型色が白いダケなんですけどね)もお洒落ですね。

 コドモの時分は、まさか世の中に白い内装のクルマなんてモノは存在しないと信じておりましたので、生意気にも「なんだかチャッチィ」などと思っておりましたが、気がついたら周囲の実車がいつもそんなのばっかし(笑)の環境に自ら身を置くハメになってました。

 上のファントム同様に、安全性の見地からか、グリル上の「スピリット・オブ・エクスタシー」ちゃんが省かれちゃっておりますのが、ロールスのモデルとした場合には、大いなる物足りなさを感じさせます。いっそ、ベントレー役にしてしまえば良かったのかも知れませんが、それじゃ、売れませんからね、きっと。サイドから眺めると、お尻が大きくボトムしています。シルバーシャドーⅠではお約束のハイドロサス不良が疑われますね(笑)。

20130111132013011114201301111520130111162013011117201301111820130111192013011120 ロールスが続きましたが、お次はジャガーです。「マッチボックスNo.65ジャガー3.4リッター」と称するクルマ。まぁ、いわゆる「マークⅡ」と云うヤツですね。

 1959年に造られた金型と申しますから半世紀以上を経過したモデルです。

 コレは、ホイールの色がグレーであることや、後のモノよりふた周り小粒な外形を持つこと、いまだ板バネ式サスペンション機構を持たない等と云う特徴で旧い時代の製品であるコトがわかります。

 当時の塗料の顔料のせいなのでしょう、現代ではなかなかお目に掛かれない微妙な臙脂色が渋い風格を漂わせております。

 ボンネットを開くと、それなりにキチンとモールドされた”ジャガーツインカム直6ユニット”が顔を出します。

 現車の持つ、「戦前のデザインテイスト引きずり感」を、そのまま豆粒の様なサイズ内で見事に再現しておりますね。

 上の二台のロールスには、さすがに付いていなかった、牽引用ヒッチが、同じ高級車でもジャガーになると付いてくる(あんまりウレしくない:笑)。このあたり、英国特有のヒエラルキー感覚が生み出す無意識の所作なのか。

201301112120130111222013011123_220130111242013011125201301112620130111272013011128 本日の掉尾を飾るのは「マッチボックスNo.28ジャガーマークⅩ(テン)」です。

 このクルマは、後にベストセラー作となり、現在も営々とシリーズが続いている「XJサルーン」の原型とも云える、当時期を画したジャガーです。上のマークⅡにいまだ残されていた戦前的デザインテイストを完全に払拭し、近代的な成り立ちをようやく得たと云う感じでした。

 実はワタシ、コレの”いぶし銀”塗色実車を眼前にしたコトがあるのですが、後のXJと似てはいるんだけども、当時のボディ製造技術の限界か、各部をシボりこめていないところが、却ってこの世のモノとは思えぬ典雅さを醸し出しており、”カッチョいい”なぁーとしみじみ思ったものです。特に、XJサルーンを見慣れた目には、大げさに云って二回りデカク見える(し、実際幅広い)ところも素敵でした。マイナーチェンジ後に車名まで変更して”420G”となりましたが、それを合わせても日本国内での残存生息数は極めて少ないモノと思われます。

 実際、丸っこくてキュート、そしてコンパクトに品良くまとめられたジャガーマークⅡには、世界的にも一定のマニアックなファンがおりますが、ソレと比べると、ジャガー社の暗黒迷走時代を象徴するかの様なこのマークⅩの方は(特に本邦で)マニア人気も今ひとつ獲得出来ていない様な気がいたします。この”マッチボックス”モデルの方も真面目には造られているのですが、実車を目の前にした時の、”あの高揚感”が今ひとつ伝わってこないのが残念です(小さすぎるから)。アノ、フェンダーアーチの中にタイヤがスッこんじゃってる船みたいなところがいいんだけどなぁー。あっ、コレも”カオス車”かも、正統派の(笑)。

 それじゃー、また明日!

2013年1月10日 (木)

”マッチボックス”知ってるかい(その3)

 あ、いや、このシリーズ始めちゃったのはいいんですけどね、たくさん写真を撮り過ぎてきてしまったので、いったい何時になったらヤメられるのかちょっと心配です(まぁ、ブログねた稼ぎのための企画ですから、所期の目論見は充分に達成しているワケですが:笑)。

 ところで、昨日のコメント欄では、懐かしの幼児番組”ピンポンパン”が盛り上がってる様子ですが、ワタシもあの番組のエンディング「おもちゃに、行こー!!」にはアコガレておりました。いつも”レーシングサーキットセット”の大きな箱が映っていて、「オマエら、どーしてソレにイカないんだぁー、取らないならオレが欲しーぞ!!」とテレビ画面に突っ込みを入れていたモノです。ちなみに”しんぺいちゃん”役の俳優、故坂本新兵さんは、東京杉並のたこちゃんヨメ実家の近所にかつての自宅があり、「ここが、しんぺいちゃんのウチよぉー」と案内されたコトがあります。

201301100120130110022013011003201301100420130110052013011006 さっ、本題にまいりましょ。今日は、極くストレートに”カッチョいいマシン”ばかりをお届けしてみようと思います。

 まずは、「マッチボックスNo.75フェラーリベルリネッタ」と称するクルマです。単に”フェラーリベルリネッタ”とありますが、かの名優”スティーヴ・マックイーン”さんが生前お持ちであった「フェラーリ250GTルッソ」のモデルなのだろうと思っています。一切の開閉ギミックが無い上に後部の牽引ヒッチが無粋ではありますが、全体的には流麗で微妙なフォルムの特徴をよく捉えています。格子型グリルとプランシングホースもしっかり克明にモールドされているところにメーカーの意気込みを感じさせます。

 末番のNo.75が出ましたところで、マッチボックスの小スケールシリーズの型番表記について、今さらながら補足説明をしておきましょう。

 基本的にはNo.1~No.75までの連番になっており、その車種が旧くなりアキられて売れ行き不振になってきたとか、金型が荒れすぎ、もはや製造続行困難になった様な場合に、例えばNo.50ならNo.50のそれまでの製品を一旦廃盤(ミニカー界では絶版と云います)とし、まったく別の車種・製品を同じNo.50として差し替えていく方法で血を入れ替えていきます。よって後の”コレクター分類”においては、「No.50-1」「No.50-4」などの様に枝番を附番して類別されています。さらにややこしいコトに、同一モデル内においてもボディ色や内装色の違いにはじまり、ホイールの時代変遷に伴う変更、底板(シャーシ)の色、カシメ方法の違い等々にいたるまで、重箱の隅を突くようにバリエーションが発見されますので、「No.50-3-D」などと云うように枝番の裾がどんどん広がって際限がありません。ここでは、枝番までのマニアックな表記は避けておりますが、御興味のある方はネット検索などで調査するのも面白いモノです(この附番方法をそのまま取り入れた、本邦の”トミカ”では、もっともっと複雑怪奇な分類が必要になってしまっており、コンプリートするには10万台くらい買わなきゃならないのではないでしょうか:笑)。

 と、云うワケで、同時に1~75までを”総取っ替え”するのではありませんので、当時玩具店の店頭にあったディスプレイスタンドの中身は必ずしも全国的に共通では無いと云う現象もよく見られました。ちなみに、このフェラーリは1966年版のメーカーカタログでは表紙絵の中央でメインを張っております。

201301100720130110082013011009201301101020130110112013011012 続きましては、「マッチボックスNo.14イソ・グリフォ」であります。当時でも決して全世界的見地に照らしてメジャーとは云い難かったマシンをよくぞモデル化したものと思いますが、意外にもこのグリフォは世界のミニカーメーカーの創作意欲を喚起するモノだったらしく、実に結構な数のミニカーが世に存在いたします。

 この個体自体は太い”スーパーファストホイール”が履かされておりますので、英本国版の最終期バージョンでありましょう。

 昨日御紹介した、No.33ランボルギーニミウラとともに、スーパーカーブーム時には日本限定再販(”ジョリー・シリーズ”と呼称)もされました。その日本仕様は水色の色調がより薄かったと記憶しております。

 このイソ・グリフォ、ワタシが小学生の頃にはまったく知らなかったクルマですが、このトシになりましてもいまだ現車にお目に掛かっておりません。こうして小さなスケールになっても伸び伸びと流麗かつ猛々しく獰猛な雰囲気が良く伝わってまいります。げに”カッチョいい”マシンでありますコトよ。

201301101320130110142013011015201301101620130110172013011018 本日のシメは、「マッチボックスNo.41フォードGT」です。言わずもがなの、いわゆるGT40(たぶんマーク1)ですね。

 英米合作のこのマシンは、当時アングロサクソン民族にル・マンでの栄光をもたらしました。

 モデルには、コレと云ったギミックはありませんが、ミッドに積まれた大排気量V8エンジンを覗き見るコトが出来るというところがミソです。

 惜しまれるのは、目ん玉を別パーツ化しておいて欲しかったという部分ですね。

 純白のボディにブルーのゼッケンストライプがサーキットの興奮を伝えます。黄色いホイールもお洒落だけど、このモデルにこそ、もう少し太いタイヤを履かせてヤレば良かったのにと思わずにはおれません。後年発売されたコレの”スーパーファストホイール”付きのヤツは、”ホットホイール”のレール(当時コレそのものを親戚のオジサンがくれた時は、そりゃーもう毎日クルった様に・・・)の上を本当に良く走ってくれたものです。軽くて低重心なところがまさにレーシーな感覚でした。なつかすいなぁー。

 それじゃー、また明日!

2013年1月 9日 (水)

”マッチボックス”知ってるかい(その2)

 正月が明けてから、いまだ日が浅いですが、こうして日常業務に戻ると大晦日あたりのコトですら、いまや遠い遠いムカシと化しておりますヨ。しかしながら、まだ平成25年はこの先に356日も残っております(笑)ので、皆さんも息切れせぬ様、お体だけは無理せずに御自愛くださいね。

 と、云うワケで、正月明けにトバし過ぎたアナタを癒す魅惑のひととき(笑)。今日もホッコリ懐かしネタを引き続きお送りいたしましょう。

201301090120130109022013010903201301090420130109052013010906 本日は、ちょっと趣向を変えて懐かしのフォーミュラーカー特集。

 このブログが「マセラティでイッてみよう!」と云う表題であるコトを、今さらながら皆さんに思い起こして頂くため、先頭バッターには「マッチボックスNo.52マセラティ4CLT」をたててみようと思います。

 そもそもこのミニカー自体、非常に旧い時代の金型により製造された当時モノではありますが、さすがに現車が活躍した1948年あたりに生まれた製品ではありません。装着されているホイールの芸風などから、旧くとも1950年代後半から1960年代前半までのモノであろうと考えられます。

 おそらく、当時”ロッソ”塗色やゼッケンNo違いのバリエーションも種々存在したものだと思われます。実機で見慣れぬジアッラは、本来”タルボ・ラーゴ”あたりのフォーミュラーカーに似合いそうですが、マセラティに塗ってもなかなか可愛いモノです。”マセラティ4CLTは”フロントエンジンF1の傑作と誉れも高い”マセラティ250F”の礎となったマシンとして知られております。ノーズの伝統グリルと、微妙にモールドされたナツメ型エンブレムの再現が、マセラティ好きにはこの上なくウレしい逸品です。

201301090720130109082013010909201301091020130109112013010912 続いては、「マッチボックスNo.19アストンマーチンDBR5」です。

 こちらもフロントエンジンF1なのですが、上のマセラティ4CLTとは異なり、実車が出走していた1960年と大きく変わらない時期にモデル化されたモノと思われます。

 マッチボックスを製造していたレズニー社は不思議なメーカーでして、英国に本拠地があるにも関わらず、アストンマーティン車のモデル化には非常に消極的で、このモデルのあとは40年近くも途絶えました(しかもそれは、レズニーからマテルへと”マッチボックス”ブランドが譲渡されたあとのコトです)。

 云わば、ロクな戦績も無い”失敗作”だけをモデル化していたと云う皮肉な結果だけが残ってしまったモノですが、製造された実機2台が2台ともアクシデントにより消失してしまったマシンなので、今となっては当時の面影を今に伝える貴重な存在とも云える逸品です。ちなみに、同じ英国のライバルであったコーギー社からは、007系ボンドカーを初めとする、魅力的な数々のアストンマーティン小スケールミニカーが出ていました(当時も、そして現代のモノも)。

201301091320130109142013010915201301091620130109172013010918 さらに御紹介するのが、「マッチボックスNo.52 BRMレーシングカー」と称するフォーミュラーカーです。

 すでに、ファンネルのモールド数より8気筒と推測されるエンジンがミッドシップされた時代のマシンですから、1960年代中盤あたりのモデルを再現したものであることが伺われます。

 BRMと云うコンストラクターは、市販ロードカーを持たなかったため、同じ英国の”ローラ社”ともども、サーキットレースの世界に興味の無い方々には馴染みが薄いと思われますが、我がマセラティにも所縁ある”スターリング・モス先生”が一瞬同社製F1で参戦したのをはじめ、後には”グラハム・ヒル先生”、”ジャッキー・スチュアート先生”、”ニキ・ラウダ先生”等々「F1殿堂入り人物」たる綺羅星の如きメンバーが在籍していたコトもあるという名門レーシングカーメーカーであり、チームでした。

 フロントサスペンションアームや左右に振り分けられたタコ足エキゾーストも、小スケールながら雰囲気良く再現され、ボディとホイールのエモイワレヌ微妙な色調も相まって、60年代テイストがほのぼのと立ち上る名作モデルと申せましょう。ともあれ、F1なのか、はたまたインディーカーなのか、あまりにもテキトー稚拙な(笑)ボディモールドのために車種の特定が困難であるのが唯一最大の泣き所です。V8ミッドシップ1500ccF1の”モデルP57”かその派生車種であると推測されますが、如何。

20130109192013010920 本日の”おまけ”。F1サーカスを観戦するには、ご覧の様なキャラバンと云いましょうか、モーターハウスが現在でも重用されておりますが、多くは辺鄙なところに点在するサーキット周辺で寝泊りするために不可欠な装備と云えましょう。

 こんな遊び心のある楽しいモデルも、往年のマッチボックスらしいと思います。サーモンピンクのボディに白いルーフ、うぐいす色内装の組み合わせは、1950~60年代のインダストリアルデザインが醸し出す造形美と相まって実にいい味をしみ出させておりますね。ワタシも思わず後部のバルコニーでお茶が飲んでみたくなりましたヨ。

 それじゃー、また明日!

2013年1月 8日 (火)

”マッチボックス”知ってるかい(その1:たぶん:笑)

 いやいや、正月明け二日目でした本日も年末に積み残したお話やら、商談のお話、修理・レストア依頼のお話など、景気よく引っ切り無しに電話が掛かってくる一日を過ごしました。年始早々、本当に有難いコトでございます。

 今日は、いきなり変化球ネタをお送りしようと思いますが・・・「(いきなり歌いだしてる)♪ボクのクルマはー”マッチボックスゥ”ちっちゃーな、ちっちゃなぁー、たからぁーモノ・・・(”ママと遊ぼうピンポンパン”を見てると、このCMがヘビーローテーション)」当時のコマソンも思わず口をついて出る、小スケールミニカー(ミニチュアカーという語感では、この品物の雰囲気が出ない)の西の王者、英国レズニー社(当時)製造の”マッチボックス”シリーズについてのおハナシ(で、たぶんシリーズ化決定:笑)。

 先日の「ダメ男の集い」にて、ワタシの所持する拙いミニカー群を(夜の最終部までお残り頂いた)ダメ男メンバーの方々に恥ずかしながらご披露したところ、意外なコトに大きく盛り上がりまして、それならばと意を強くしたワタシは、煤けていた(何しろ、結婚する前の20代の頃までに買い求めていた品々ですから)ミニカーをシコシコと磨いた上で、写真に収めてまいりましたのでご覧ください。

2013010801201301080220130108032013010804 まぁーとりあえず「ベンツ」であります。なんでこんなのが一番初めに出てくるのかと申しますと、ワタシが6才の誕生日のプレゼントとして我が親父から初めて与えられた”ミニカー”がコレであったからです(もちろん、ソレそのものではありません:笑)。

 全長10センチにも満たない小さなスケールであるにも関わらず、左右のドアとトランクに開閉機構を持った素晴らしい逸品です。渋いラピスブルーもベンツらしい良い雰囲気を醸し出しております。

 この「マッチボックスNo.46メルセデスベンツ300SE」は、左右ドア開閉機構の省略と、後述する”スーパーファストホイール”への変更といった”改悪(笑)”とともに、ヘンテコなオレンジメタに塗色変更され、この後も長く製造が続けられました(途中で品番変更があったかも知れません)。

2013010805201301080720130108062013010808 お次は、「なんじゃコリャ」と云った感じの、面白みのカケラも感じられない(失礼)クルマ、「マッチボックスNo.36オペルディプロマット」であります。上のベンツと同時にコレも我が家にやってまいりました。

 今にして思えば、ボンネットが開閉し、そのエンジンルーム内も拝めると云う凝った造りのモノですが、当時のワタシは「ドアが開かないミニカーは遊びが広がらない」と生意気にも思っておりましたので、こいつはいつも悪役(大概ギャング団のクルマの役:笑)扱い、”いいもん(ヒーロー)”は上のベンツが乗る設定でストーリー構築をしつつ遊んでおったモノです。当時ガソリンスタンドの情景おもちゃでも持ってれば(オトナになってから実現:笑)、整備中のクルマ役などが与えられていたコトでしょうに。ちなみにこのディプロマットと云うクルマ、現車はウスラでかい、当時のオペル車ではフラッグシップ扱いの代物でした。リアオーバーハングの異常な長さが、ソレをさりげなく表現しております。小スケールだと、セド・グロやクラウンにも見えちゃいますけどね。

2013010809201301081020130108122013010811 続いては、「マッチボックスNo.33ランボルギーニミウラ」です。当時のマッチボックス輸入元であった朝日通商がこしらえた日本語版のカタログには「ランブロギニィーミューラー」と書いてあり、大爆笑です。

 ちなみに、ここでは登場いたしませんが、のちにNo.27として「ランボルギーニカウンタック(モデルは左右にエアスクープを持たないプロトタイプLP500をモールド)」が出ましたが、こちらは確か「ランボルギニークンタッチ(まぁ、”カウンタック”っつーのも現地人に云わせれば大笑いなのでしょうケド:笑)」の表記であったように記憶しております。現車とは似ても似つかない後部”コーダトロンカ”の重ったるい造形が、思わずナミダを誘います。

 このモデルに付いているホイールが”スーパーファストホイール”とメーカーが呼称していたモノで、従来の鉄軸を細いピアノ線に変更した車軸とし、「勢いよく走らせる」コトだけに主眼を置いた、走行性能の向上をもたらす仕様です。その後、このホイールはさらにブッとくなり、シリーズ全車がおもちゃっぽく幼児向けに改変されていきます。ここにご紹介のミウラはスーパーファスト時代のものとしては最初期のモノだろうと思いますが、さらに旧い(上記ベンツやオペル同様の)”レギュラーホイール”時代の製品も存在し、塗色はジアッラ(黄色です:笑)であったと思います。一度1975年くらいに絶版となり製造中止されておりましたが、77年か78年頃に日本のスーパーカーブームを見て、日本向けパッケージをわざわざ作って限定再生産もされました。塗色も同様にゴールドですが、時代が下るに従って、その色調が薄くなっていくのも特徴的です。

2013010813201301081420130108152013010816 本日ご紹介する最後のモデルは「マッチボックスNo.5ロータスヨーロッパ」です。

 このモデルは、スーパーカーブームの端緒時期直前の1975年あたりまで製造輸入されておりましたので、”サーキットの娘(笑)”を読んで「すわ、ロータスヨーロッパ、買わなきゃ(って、大体ガキが”すわ”って云うか?ギャフン:笑)」と速攻でおもちゃ屋に行ったヒトだけが”売れ残り品”をギリギリで手に出来たという、当時幻の逸品でした。

 当時、現実的にガ・・・あっ、いや、お子様が手に入れるコトが出来た小スケールミニカーのロータスヨーロッパは、このマッチボックスのモノと、同じく英国コーギー社製”コーギージュニア”シリーズNo.32のみ(こちらは77年まで専門店でならなんとか定価で買えた)であったので、遅れてきた”スーパーカーブーマー・キッズ”は若干の絶版プレミア価格を積んででも、こぞって手に入れようとしたモノ(上のミウラは日本仕様が出るまで、もっとケタはずれに入手が困難だった)です。

 ここでご紹介するモデルは、初期のスーパーファストホイールを履いた”超前期型”で、艶やかなダークブルーメタがお洒落です。後には、マセラティで云う”ロッソマデラ”の様な、ピンクともパープルともつかないヘンテコな(あっ、いや、もっとお洒落な:笑)色に塗られて、いっけん何のクルマだか分からなくなってしまいましたが、ブーム時の思い出に残るのはむしろ後期型パープルメタの方かも知れませんね。(このたび引用のリンク先の方々には、それぞれ失礼いたしております。どうか、ウチの皆さんにも貴重な画像を見せてやってください。有難うございました。)

 シリーズ1ヨーロッパをモールドしたこのモデルを、なんとか”すぺしゃる化”しなければと、金工用ヤスリを片手にクォーター部分を”ぎーこー、ぎーこー”と削っていた(意味分かりますよね?)中学一年生時分のワタシに、タイムマシンで戻っては頬ずりをしてやりたくなります(笑)。ちなみに、その後に長く販売予定とされてカタログに載り、”お預け状態”のまま首を長ーくして待っていた「トミカ外国車シリーズ」のミウラSVとヨーロッパスペシャルの出来具合が、いざ出てみると期待に大きく背く”あんまりな”モノであった(トミカは当時、小スケールミニカーでは抜群の表現力と云われていたのです)ため、現在でもワタシにとっては、マッチボックスの方が思い入れの深い重要な存在です。 

 あー、なんだか懐かしいネタを書いてたら気持ちもホッコリとしてまいりました。

 それじゃー、また明日!

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