”マッチボックス”知ってるかい(その8)
まー、毎日毎日飽きずに寒い日々が続いております東京練馬ですが、寒いのもナンなんですが、先週の大雪にはホントまいりましたねー(泣)。この一帯、いまだ根雪がとけ切らない状態でありましたのに、昨夜の予報は”雪かも・・・”であったので、今朝起きておそるおそる窓の外を見ますと「あっ、雨だ(ホッ・・・)」。とりあえずは胸を撫でおろした次第。
ところで長い余談です。昨日の「練馬のH」さんからのコメントに「昔の記憶を掘り起こすという作業は、脳を再活性化させるような働きでも在るのかな?」とありましたが、ワタシ、近年周囲のちょっとボ○掛かった「ぢぢばば」近親者さんたちと”折衝”しなければならない機会が数多くありますので、そのような中、気が付いたのは、「ムカシ△△って会社に○○さんって居たよねー」など、故郷のローカルな地名や、社名、人名を織り交ぜたハナシにはミョーに食い付きが良い半面、今現在の問題点の解決に関するハナシ(”このクスリは、こういう風に飲むんだよ”とか”何かあった時はこうしてね”みたいな)となりますと「ピーーーーー」という感じで脳波が停止(笑)して会話が続きません。”ムカシ話”と”実践的な今現在のハナシ”は「9:1」のブレンド率くらいでないとハナシが一向に先に進みませんから本当にコマってしまいます。この人こそは論理的なハナシを受け付けてくれるだろう、と、こちらが勝手に期待しているヒトであればあるほど、「えー?」と云う反応になりますから、一層困惑いたします。
テレビなどで、老人介護施設の取材番組などを見ると、「♪ちーちーぱっぱー、ちーぱっぱー」的な童謡をミンナして合唱している様なシーンがたびたび出てきますが、コレは最大公約数的な同時代体験(しかもツライ事では無くて、楽しかったコト)の再共有を目指すコトにより、なんというかこう、記憶のフックをムリヤリにでも探っているように思えます。
このハナシに関連して、もう一つ。ワタシたちの年代から見ますと「老人」と云うのは、なんとなく70才以上を一絡げにしてしまいがちですし、実際、現実の介護の現場では多くの場合そうせざるを得ないワケなんですが、当の70才台の方々から云わせますと、「90や100の爺と一緒くたに介護されるのはイヤだ」というコトになります。このハナシをワタシ自身に引き当てて考えれば、現在70代、80代の方々とハナシを合わせなきゃならないと云うコトになるワケで、こりゃ確かに無理があるわいな。
ここのところ、このブログのコメント欄ですら、ほんの2~3年の年齢差によって、かくも「覚えていること(思い出の中の出来事やモノ、テレビ番組)」に差があるのだなぁーと云うコトが時に話題となりますので、御自身の老後のコトを考えれば、少なくとも「プラスマイナス20才」くらいの方々の話題にはしっかりと付いていける様に、旧い出来事も、新しい出来事もすべからく消化吸収出来る脳みそ造りに日々ハゲまなきゃイケませんね。
ひょっとすると心身ともに若さを保つには、この新旧のバランス感覚を維持し続けるのが大事なのかも知れません。ワタシも興味をもって書いたり出来るのは、こういった懐かしネタばかりなんですが、余暇にやってるコトはこのブログ書き(半分シゴトですが:笑泣)とネット徘徊だったりするので、結構”電脳生活者”。だから、スッカリ地上波テレビは見なくなったけれど、「A○B」だって、「モ○クロ」だって知っている(笑)モンね。
あー、そんなワケで、一部読者の脳髄を刺激する(笑)このシリーズもとりあえず今日をもちまして最終回とさせて頂きますが、ここで久しぶりにイタ車イッてみましょう。「マッチボックスNo.56 フィアット1500」です。
先日もそんなハナシが出ておりましたが、イタリア車は何の変哲も無いボクシーなセダンであっても、やはり何かがちょっと違いますよね。
おそらくムカシのイタリア本国には無数に走り回っていた車種なのだと思いますが、日本ではまずお目に掛かる機会が無いと云うのも、「何の変哲も無いイタリア車」ゆえのコトでありましょう。
モデルの方は、屋根に荷物を山と積んだ「バカンスでGo、Go!(笑)」仕様となっておりまして、今となってはなかなか楽しませてくれるモノではありますが、コドモにゃ理解出来るハズも無いので、屋根の荷物部分に”歯型”の付いた(何とか噛みちぎれないモノかと:笑)モノが今も全世界に存在するのではないかと容易に想像出来るのであります。いかにもシックスティーズなパステルトーンもこのクルマにはよくお似合いです。
続きましては「マッチボックスNo.45 フォードコルセア」です。
コレもノーギミックですが、ルーフに乗せたボートが楽しい湖畔でのバカンスを連想させるミニカーです。
実際に現車を見ますと結構重量感のあるフォルムで、堂々とした佇まいが魅力的なモノです。
ムカシの日本でも都心の官庁街などでは、外交官ナンバーを付けた同車を目にするコトがありました。コドモのワタシは都電の車窓より、このクルマを見掛けると「スバルだ!」と思っておりました。 コドモの頃は、このミニカーを見て「スバルff-1」に似てると思ってたんですね(”山田模型製”のプラモも持ってたので、当時御贔屓だったのでしょう:笑)。ああ、昨日のワーゲンカブト虫も、当然「スバルのでかいの」と思ってました。
お次は「マッチボックスNo.21 コマーボトルフロート」です。
このミニカーはコドモのころに遊んだ思い出のあるモノではありません。しっかりオトナになってから、専門店のショーケースで見て、思わず”衝動買い”してしまったモノです。
なんと申しましょうか、1950年代~60年代のエッセンスが、その形状や、色彩感覚からあふれ出ている様に思われて、一目ぼれしてしまったのです。
もっとも、”コマー・バン”の実車なんて見たコトもありませんが、なにか郷愁を感じるモデルなんですよねー。ワタシの世代より、もう少し上の世代の方々には、「ロバのパン屋」に代表される宣伝販売車と云うのが馴染み深いモノであったと思われますが、なぜか、そういった空気感までが伝ってまいります。搭載している物品が”瓶詰め牛乳”なのに、冷蔵しなくてもよいのかという素朴かつ重大なギモンも湧きますが、彼の地では、きっと涼しい気候なのでしょう(笑)。
はい、コレで”マッチボックス”ねたは、一件落着です。それじゃー、また明日!